ラム酒を使ったカクテルの種類とレシピを解説!簡単で甘いカクテルも!
ラム酒と言えばサトウキビを原料としたお酒の事で、ラム酒に干しブドウを漬け込んだラムレーズンやお菓子作りの際の香りづけなどでもよく使われるお酒です。もちろんラム酒はラムレーズンやお菓子作りに使われているだけでなく、ラム酒をカクテルに使用したレシピもたくさんあります。今回の記事では、ラム酒を使ったカクテルの種類や、簡単で甘いカクテルが作れるレシピなどを紹介していきます。
目次
- 1ラム酒とは
- 2ラム酒を使用したカクテル
- 3ラム酒を使用したカクテル「モヒート」
- 4ラム酒を使用したカクテル「ダイキリ」
- 5ラム酒を使用したカクテル「ホット・バタード・ラム」
- 6ラム酒を使用したカクテル「マイタイ」
- 7ラム酒使用のカクテル「ロングアイランド・アイスティー」
- 8ラム酒を使用したカクテル「アンダルシア」
- 9ラム酒を使用したカクテル「グリーン・アイズ」
- 10ラム酒を使用したカクテル「パナマ」
- 11ラム酒を使用したカクテル「スカイ・ダイビング」
- 12ラム酒を使用したカクテル「XYZカクテル」
- 13ラム酒を使用したカクテル「チョココラーダ」
- 14ラム酒を使用したカクテル「ブルーハワイ」
- 15ラム酒を使用したカクテルを作ってみよう
ラム酒とは
ラム酒とは、サトウキビから作られるお酒でラムレーズンや、お菓子作りの際に風味付けとして使われるお酒としても有名です。ラム酒には色々な種類があり、色による違いで分類するとホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムがあります。
ホワイトラムは別名シルバーラムとも呼ばれ、無色透明なラムの事を指します。さとうきびや糖蜜といった素材の美味しさが、そのまま味わうことのできるタイプのラム酒となっています。続いてゴールドラムは、カラメルで着色したり、ホワイトラムとダークラムとを混ぜるなどして作られたラム酒の事です。ウイスキーによく似た色をしており、アンバー・ラムとも呼ばれます。
最後にダークラムは、内側を焦がした樽で3年以上貯蔵するために樽から成分が染み出し、濃い褐色となるのが特徴のラム酒です。ダークラムと言えばマイヤーズというラムが有名で、ダークラムはマイタイを作る際には欠かせないラム酒となっています。
その他にもラム酒は製造方法で分ける分け方もあり、こちらはインダストリアル・ラムとアグリコール・ラムとがあります。インダストリアル・ラムと呼ばれるものはサトウキビから砂糖を作る時にでる糖蜜を使用して作られたものです。
アグリコール・ラムというのはサトウキビのしぼり汁を直接原料として醸造したラム酒の事ですが、ラム酒の総生産量の3%ほどしかないもののようです。ですので、ラム酒のほとんどがサトウキビから砂糖を作る工程で出てくるモラセスという物を原料としたインダストリアル・ラムとなっているようです。
ラム酒を使用したカクテル
それでは、ラム酒について軽く紹介したところで、続いてラム酒を使用したカクテルについて紹介していきます。ラム酒を使ったカクテルにもたくさんのレシピがあり、綺麗なビジュアルの見た目が美しいカクテルや、簡単に作れる甘いカクテルのレシピも紹介します。それでは、近年日本でも人気のカクテルとなっているモヒートのレシピから紹介していきましょう。
ラム酒を使用したカクテル「モヒート」
まず最初に紹介する種類は、1890年代にキューバで生まれたというモヒートです。モヒートは近年日本でも人気となっており、飲んだことのある人も多いと思います。ミントの爽やかさとライムの果実感が楽しめる、夏にもおすすめのおしゃれなカクテルです。モヒートの材料は、ラム酒30ml、ライム適量、ミント適量、砂糖適量、ソーダ適量となっています。
ラム酒を使用したカクテル「モヒート」のレシピ
まずはグラスにミント、ライム、砂糖を入れ潰します。あまり強くライムを潰してしまうと、皮から苦みが出てしまうので気を付けましょう。砂糖はシロップを使用しても大丈夫です。潰したらクラッシュアイスを入れたら、続いてラム酒30mlを注いで全体が混ざり合うように軽くステアします。最後にソーダ適量を加えて、軽くステアしたらモヒートの完成です。
ミント、ライム、砂糖を潰す時には、ペストルという専用の道具があると便利です。ない場合はスプーンなどでも代用できるのですが、ミントの葉などを上手に潰して混ぜ合わせるには、ペストルはあると便利な道具です。材料をグラスの中で潰すことになるので、グラスは丈夫な物を選ぶようにしましょう。モヒートを作るのに慣れてきたら、少しづつ分量を変えてみて自分の好きな分量のレシピを探してみるのも楽しいかもしれません。
ラム酒を使用したカクテル「ダイキリ」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、有名なショートカクテル、ダイキリです。ダイキリとは鉱山の名前でダイキリで働いていた技師によってレシピが生み出されたカクテルと言われています。カクテルのダイキリはとてもシンプルなレシピで、簡単に作ることが出来てすっきりとした清涼感が味わえるカクテルとなっています。
ダイキリと氷をミキサーにかけ、シャーベット状にした「フローズンダイキリ」はヘミングウェイが愛飲していたとも言われており、毎年夏になると大人気となるカクテルです。フローズンダイキリと似ている作り方で「アメリカン・スタイル」という飲み方もあるのですが、こちらはクラッシュした氷をグラスに入れてからシェイクしたダイキリを注ぐというレシピになっています。それでは、ダイキリの材料を見ていきましょう。
材料はラム酒45ml、ライムジュース15ml、砂糖適量となっており、材料はとてもシンプルとなっています。作り方は、シェーカーに氷とラム酒45ml、砂糖適量を入れ、シェークするだけと簡単に作ることが出来ます。
ちなみに、ダイキリに使用する砂糖の代わりにホワイトキュラソーを使用すると「マイアミ」というカクテルとなり、砂糖の代わりにコーラを使用すれば「キューバ・リバー」というカクテルを楽しめます。少しレシピを変えるだけで、簡単に違う名前のカクテルが楽しめるところもカクテルの面白いところです。
ラム酒を使用したカクテル「ホット・バタード・ラム」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、「ホット・バタード・ラム」です。名前の通り温かいカクテルで、欧米では風邪気味の時に飲むカクテルとしても親しまれているようです。日本でいう所の卵酒といった具合でしょうか。ラム酒さえ家にあれば、家にある材料で簡単に作ることが出来るのも魅力のカクテルです。それでは、ホット・バタード・ラムの材料を見ていきましょう。
材料はラム酒45ml、無塩バター10g、角砂糖1個となっています。作り方は、まずあらかじめグラスを温めておき、そのホットグラスに角砂糖を加えたら少量のお湯で溶かします。角砂糖が溶けたら、ラム酒45mlを注ぎグラス内を熱湯で満たしたら、軽くかき混ぜます。
最後に無塩バター10gを浮かべて、ロングスプーンを添えたらホット・バタード・ラムの完成です。シナモンの香りが好きな人は、シナモンスティックを添えても香りがよくなり、更に美味しく楽しむことが出来ます。
ラム酒を使用したカクテル「マイタイ」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、「マイタイ」です。マイタイはトロピカルカクテルの女王と言われているロングドリンクのカクテルで、ポリネシア語のタヒチの方言で「最高」という意味のカクテルです。そんなマイタイはブルーハワイ、チチと並んでトロピカルカクテルの代表と言われている甘い味わいが人気のカクテルです。
マイタイは口当たりがよく甘いカクテルで、女性にも人気のカクテルなのですが意外とアルコール度数が高く、飲みすぎには注意のカクテルです。それでは、マイタイの材料を見ていきましょう。材料はラム酒45ml、オレンジキュラソー5ml、ダークラム10ml、オレンジジュース20ml、パイナップルジュース15ml、レモンジュース5mlとなっています。フルーツジュースを数種類使用したカクテルとなっており、甘い味わいが楽しめます。
作り方は、まずシェイカーにラム酒45ml、オレンジキュラソー5ml、オレンジジュース20ml、パイナップルジュース15ml、レモンジュース5mlを入れてシェイクします。次にグラスにシェイクした物を注ぎ、ダークラム10mlをフロートさせます。仕上げにパイナップルなどのフルーツをデコレーションしたら完成です。最後にフルーツを飾り付けることで、一気に南国感がアップします。
ラム酒使用のカクテル「ロングアイランド・アイスティー」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、「ロングアイランド・アイスティー」です。ロングアイランド・アイスティーは1980年代初頭、ニューヨーク州のロングアイランドで生まれたカクテルです。名前にアイスティーと入っていますが、実はこのカクテルには紅茶は一切使用しておらず、それでいてアイスティーの味わいと色を出したというちょっと変わったカクテルです。
コーラなどの甘みもあるので飲みやすいカクテルなのですが、アルコール度数が高いカクテルなので注意しましょう。それでは、材料を見ていきましょう。材料ラム酒15ml、ウォッカ15ml、テキーラ15ml、ジン15ml、グラン・マルニエ10ml、レモンジュース30ml、砂糖10ml、コーラ適量となっています。
作り方は、ラム酒15ml、ウォッカ15ml、テキーラ15ml、ジン15ml、グラン・マルニエ10ml、レモンジュース30ml、砂糖10ml、コーラ適量を混ぜ、クラッシュドアイスを詰めたコリンズ・グラスなどのグラスに注いだら軽く混ぜる、という簡単な作り方で作ることが可能なカクテルです。
ラム酒を使用したカクテル「アンダルシア」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、ロングドリンクの「アンダルシア」です。アンダルシアとはフラメンコ発祥の地としても有名な、南スペイン8県の総称の事で、そんなアンダルシアをイメージして作られたコニャックとシェリー酒の風味の相性が良い、辛口のカクテルとなっています。シンプルなレシピのカクテルで、シェリー酒の代わりに食前酒として楽しむのもおすすめです。
それでは、アンダルシアの材料を見ていきましょう。まずはグラスの総量に合わせ、ラム酒:コニャック:シェリー酒=1:1:2の割合になるように準備しましょう。アンダルシアの作り方は、ミキシンググラスにラム酒、コニャック、シェリー酒を入れてステアします。
ステアしたものをカクテルグラスに注げば完成となり、簡単に作ることが出来るカクテルです。アンダルシアもアルコール度数は25度以上と強めになっていますので、あまりアルコールに強くない人は避けた方が良いカクテルかもしれません。
ラム酒を使用したカクテル「グリーン・アイズ」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、甘い味わいの「グリーン・アイズ」です。グリーンアイズは鮮やかなグリーンのカラーが涼しげな、パイナップルやココナッツなどの南国の香りがする夏に楽しみたいカクテルとなっています。甘いテイストのカクテルでアルコール度数もそれほど高くないので、飲みやすいカクテルです。それでは、材料を見ていきましょう。
材料はメロン・リキュール20ml、ラム酒30ml、マリブ15ml、ライム・ジュース15ml、パイナップル・ジュース15mlとなっています。マリブとは、カリブ海生まれのココナッツラムの事です。ココナッツの風味と、シャープな香味とが楽しめるのが特徴のリキュールです。
グリーン・アイズは簡単に作ることが出来、まずタンブラーに氷を入れて、その中にメロン・リキュール20ml、ラム酒30ml、マリブ15ml、ライム・ジュース15ml、パイナップル・ジュース15mlを入れて軽くかき混ぜたら完成となります。
ラム酒を使用したカクテル「パナマ」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、「パナマ」です。パナマはクセの少ないラムにクレーム・ド・カカオの甘い風味が加わり、生クリームが入る事で更にクリーミーな口当たりも楽しめるカクテルです。まろやかで甘い味わいのカクテルなので、食後のデザートやナイトキャップにもおすすめです。
甘いカクテルで飲みやすいのですが、アルコール度数は少し高めとなっていますので飲みすぎには注意が必要なカクテルです。それでは、材料を見ていきましょう。材料はラム酒30ml、カカオ・リキュール15ml、生クリーム15mlとなっています。作り方も簡単で、ラム酒30ml、カカオ・リキュール15ml、生クリーム15mlをシェーカーに入れ、シェイクします。
シェイクが終わったら、カクテルグラスに注いで完成となり、簡単に作ることが出来ます。因みにベースをラム酒では無くブランデーに変えるとアレキサンダーとなり、ウォッカに変えるとバーバラに、ジンに変えるとプリンセス・メアリー、ガリアーノに変えるとゴールデン・キャデラックになり、グリーン・ペパーミントに変えるとグラスホッパーとなります。
ラム酒を使用したカクテル「スカイ・ダイビング」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、ショートカクテルの「スカイ・ダイビング」です。スカイ・ダイビングは1967年の全日本バーテンダー協会主催のカクテル・コンペティションでの優勝作品となっており、大阪の渡辺義之さんの作品です。透明なブルーが鮮やかな、澄んだ空を連想させる美しい見た目のカクテルとなっています。
アルコール度数は25度以上と高めのカクテルとなっています。キュラソーの甘く苦い香りと、ライムの果実感とのバランスが絶妙なカクテルでラムの味を更に刺激的な物へと変えたレシピです。それでは、材料を見ていきましょう。
材料はラム酒30ml、ブルー・キュラソー20ml、ライムジュース10mlとなっています。スカイ・ダイビングの作り方は簡単で、まずはラム酒30ml、ブルー・キュラソー20ml、ライムジュース10mlをシェイカーに入れ、シェイクします。材料をシェイクしたら、カクテルグラスに注いで完成と簡単に作ることが出来ます。
ラム酒を使用したカクテル「XYZカクテル」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、ショートカクテルの「XYZカクテル」です。正式名称がXYZカクテルという名前なのですが、省略されて「XYZ」と呼ばれることが多いようです。XYZカクテルの由来については様々な説があるのですが、XYZがアルファベットの最後であることから、作者の「これ以上の物はない最高のカクテルだ」という思いが込められているという説が有力です。
レモンジュースの爽やかな酸味と、甘くて苦いキュラソーの味が一つに溶け合った、飲み口の良く見た目も美しいカクテルです。それでは、材料を見ていきましょう。ラム酒30ml、ホワイト・キュラソー15ml、レモンジュース15mlとなっています。XYZも簡単に作ることのできるカクテルの種類となっており、ラム酒30ml、ホワイト・キュラソー15ml、レモンジュース15mlをシェイカーに入れ、シェイクします。
続いてシェイクした物をカクテルグラスに注いだら完成となります。因みに、このXYZカクテルはサイドカーのレシピから生まれたバリエーションのカクテルであり、XYZカクテルに使われているラムをブランデーに変えればサイドカーとなります。
そしてベースをラム酒からウイスキーに変えればウイスキー・サイドカーとなり、ジンに変えればホワイト・レディに、ウォッカに変えればバラライカへと変化します。そして、XYZカクテルに使われている材料の比率を変えれば、マイアミというカクテルになります。
ラム酒を使用したカクテル「チョココラーダ」
続いて紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、ロングカクテルの「チョココラーダ」です。チョココラーダは、ハワイアンカクテルのピニャコラーダの派生カクテルで、ココナッツの風味にチョコの甘さが足された甘い味わいのカクテルとなっています。アルコール度数もそれほど高くなく、甘い味わいのカクテルなので飲みやすいカクテルだと思います。
それでは、材料を見ていきましょう。材料はラム酒30ml、ホワイトチョコレートリキュール30ml、ココナッツシロップ20ml、パイナップルジュース100ml、氷適量、カットパイン1切れとなっています。作り方は、まずラム酒30ml、ホワイトチョコレートリキュール30ml、ココナッツシロップ20ml、パイナップルジュース100mlをシェイクしてよく混ぜます。
氷を入れたグラスに混ぜた材料を注いだら、グラスのふちにココナッツフレークをまぶし、パイナップルを飾り付けたら完成です。ピニャコラーダが好きな人は、チョココラーダにも挑戦してみてはいかがでしょうか?
ラム酒を使用したカクテル「ブルーハワイ」
最後に紹介するラム酒を使用したカクテルの種類は、ロングカクテルの「ブルーハワイ」です。ブルーハワイはレモンジュースやパイナップルジュースなどを使用した、南国感を楽しめる甘い味わいのカクテルとなっています。見た目は鮮やかなブルーとなっており、その名前の通りハワイのキレイなブルーの海を連想させるような美しいカクテルです。
ストローが2本差してある場合があるのは、クラッシュドアイスがストローに詰まってしまった時のための予備のためのようです。甘い味わいで飲みやすいカクテルなのですが、アルコール度数が高めのカクテルなので飲みすぎには注意しましょう。それでは、材料を見ていきましょう。
材料ラム酒30ml、ブルー・キュラソー15ml、パイナップルジュース30ml、レモンジュース15ml、パイナップル1片、ミントの葉3枚、オレンジ1片、レッドチェリー1個、レモン1片となっています。
作り方はラム酒30ml、ブルー・キュラソー15ml、パイナップルジュース30ml、レモンジュース15mlを全てシェイカーに入れ、クラッシュドアイスを詰めたマイタイグラスなどに注いだら、パイナップル1片、ミントの葉3枚、オレンジ1片、レッドチェリー1個、レモン1片を飾り付け、ストローを指したら完成です。自宅でも南国気分を味わえる、真夏にピッタリのカクテルとなっています。
ラム酒を使用したカクテルを作ってみよう
いかがでしたでしょうか?ラム酒を使用したカクテルは、自宅で簡単に作れるものもあり甘い味わいが楽しめるレシピも多いです。フルーツが沢山の南国感が味わえるカクテルや、色が鮮やかで美しいカクテルなど、見ているだけでも楽しくなるようなカクテルもあり、ホームパーティなどで出すと盛り上がるかもしれません。みなさんも、ラム酒を使用したカクテルにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。