味噌おにぎりの焼かない作り方!使う味噌やカロリーも調査!

コンビニやスーパーなどお店で買えるおにぎりは、具が入っているタイプがメジャーですが、味噌をつけただけのシンプルな「味噌おにぎり」もとても美味しいものです。今回は、昔から愛されている味噌おにぎりの魅力や、焼き味噌おにぎりの作り方に味噌の種類、味噌おにぎりの美味しい人気のアレンジレシピまで詳しく調査しました。これを読めば、様々な美味しい味噌おにぎりが楽しめること間違いなしです!

味噌おにぎりの焼かない作り方!使う味噌やカロリーも調査!のイメージ

目次

  1. 1味噌おにぎりの魅力に迫ろう!
  2. 2味噌おにぎりは焼く、焼かないどっちが人気?
  3. 3味噌おにぎりに使う味噌とカロリーを調査!
  4. 4焼かない味噌おにぎりの人気レシピ
  5. 5味噌おにぎりは焼いても焼かなくても絶品!

味噌おにぎりの魅力に迫ろう!

おにぎりには色々な種類のものがありますが、あなたはどんなおにぎりが好きですか?塩や味噌をつけたシンプルなおにぎりに、ふりかけをかけたものや、混ぜ込みご飯をおにぎりにしたもの、焼きおにぎりに定番の具材が入ったものなど、どれも魅力的です。その中でも今回は、シンプルだけど味わい深い日本人ならではの味である「味噌おにぎり」について紹介していきます。

味噌おにぎりは焼く、焼かないどっちが人気?

焼くタイプの味噌おにぎりも、焼かないタイプの味噌おにぎりではどちらの方が人気なのでしょうか?焼かないタイプ、焼くタイプ両方の良さと作り方、遠い昔から愛される味噌おにぎりの歴史などを紹介していきます。

味噌おにぎりは戦国武将も食べていた?

おにぎりは弥生時代の後期から食べられている、とても古くから日本に存在している食べ物です。弥生時代からとされている理由は、弥生時代後期の遺跡である「チャノバタケ遺跡」でちまき状の炭化米が発見されたのが理由で、発見されたものは「日本最古のおむすび」と呼ばれています。そして、戦国時代には腹持ちがよく、場所を取らずに持ち運べることから武将や兵士たちが戦場に行く際に携帯する食事となりました。

おにぎりを携行食として持ち歩くとなると、腐敗の心配があるため塩や味噌が腐敗防止としておにぎりに使われるようになりました。味噌は焼くことで更に腐敗防止として効果が増すことや「畑の肉」とも呼ばれているように、良質なたんぱく質が豊富でカロリーや栄養もとれてエネルギーとなるため、味噌おにぎりは兵士たちのなかで重宝されていて、なかでも農民出身だった豊臣秀吉は、特にこの味噌おにぎりを合戦に活用していました。

秀吉が柴田勝家と戦ったときには、山ほどの味噌おにぎりを兵士たちに食べさせてエネルギーを補給し、勝利を掴んだとされています。そのときの秀吉軍は、50kmをわずか5時間で走り抜けました。さらに、本能寺の変のときには5日間で約200kmという長い距離を移動したのです。このことから、武士にとって味噌おにぎりは、合戦のときには欠かせない食事だったと言えるでしょう。

焼かない味噌おにぎりの作り方

では、そんな戦国武将たちにも人気のあった味噌おにぎりを家庭で作ってみましょう。材料はご飯茶碗一杯分の温かいご飯と、味噌大さじ1のみです。白米でおにぎりを作ったら味噌をつけて、まんべんなく塗り込んだら完成です。

温かいご飯と味噌の組み合わせは相性抜群で、焼かない味噌おにぎりは、しっとりとした食感に、お米の甘みや味噌のコク深い味わいが感じられるほっこりするお味です。お好みで海苔をまいても美味しくおすすめです。

焼き味噌おにぎりの作り方

次は焼き味噌おにぎりの作り方になります。材料は焼かない味噌おにぎりと同じく、ご飯茶碗一杯分のご飯と、味噌大さじ1のみで、作り方も味噌を塗るところまで同じです。味噌おにぎりができたら、オーブンに入れてこんがりと焼けたら完成です。片面だけ焼いても、両面焼いてもどちらでも大丈夫です。フライパンで焼く場合は、サラダ油を敷いて焼いてください。

お好みで味噌より少なめのみりんを足して焼くと、ちょっと甘みのある優しい味わいの焼き味噌おにぎりになります。焼き味噌おにぎりは、味噌の焼けた香ばしい風味と味わい、ご飯のカリカリ食感が美味しいです。

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味噌おにぎりに使う味噌とカロリーを調査!

おにぎりと同じく古くから私たちに馴染みのある味噌は、地方によって原料や味、色など様々な種類の味噌があります。あなたは日本にどんな味噌があるか知っていますか?ここからは味噌おにぎりに絶対に必要な味噌の種類や、気になるカロリーについて詳しく紹介していきます。

味噌の種類はたくさんある!

味噌の種類は原料別に大きく分けると、米と大豆と塩で作られた米味噌、麦と大豆と塩で作られた麦味噌に、大豆と塩で作られる豆味噌、米味噌や麦味噌、豆味噌など2~3種類の味噌を混ぜて作った調合味噌の4種類になります。味で分類すると甘味噌・甘口味噌・辛口味噌の3種類で、色で分類すると赤系味噌・淡色系味噌・白味噌の3種類に分けられていて、様々な原料・味・色の組み合わせでできています。

4種類のなかで最も日本で生産されているのが米味噌です。2番目が調合味噌で、つづいて豆味噌と麦味噌は同じぐらいの生産数となっています。

味噌のカロリーは?

気になる味噌のカロリーについて紹介します。味噌を代表する米味噌のカロリーは味によって変わり、甘味噌だと大さじ1杯39キロカロリー、淡色辛味噌だと35キロカロリー、赤色辛味噌だと33キロカロリーになります。調合味噌は大さじ1杯35キロカロリーで、豆味噌は大さじ1杯39キロカロリー、麦味噌が大さじ1杯36キロカロリーになります。最もカロリーが低いのが米味噌の白味噌で、最もカロリーが高いのは甘味噌と豆味噌です。

宮城県発祥「仙台味噌」

では、次に地方別の郷土味噌も見ていきましょう。かの武将伊達政宗も作り、広めたとされる「仙台味噌」は、米麹と大豆で作られた米味噌です。味は辛口、色は赤味噌で、風味が良いのが特徴です。仙台味噌は塩分濃度が高いことから保存食として優れており、戦国時代ではとても重宝されていました。仙台味噌は調味料とは別にそのまま副菜やつまみとして食べることのできる「なめ味噌」としても使われています。

名前の通り宮城県仙台市で主に生産されていて、お土産としても人気があり、地方料理としても愛用されている味噌です。塩気の強いしっかりとした味がお好みの方は、仙台味噌を使った味噌おにぎりを作るのがおすすめです。作る際には、普通の味噌を使って作るときよりも若干少なめに味噌を塗るのがポイントです。

長野県発祥「信州味噌」

信州味噌は米麹と大豆で作る味噌で、仙台味噌と同じく米味噌で味は辛口ですが、色は淡色になります。さっぱりとした旨味が特徴です。なんと、日本で生産・消費されている味噌のなかの約4割を占めているのが信州味噌です。1923年に起きた関東大震災のときに首都圏に信州味噌が広まったのがきっかけで、関東を中心に広まっていきました。信州味噌は、上杉謙信も作っていたとされる味噌です。

生産地は長野で、国内の4割を占めているなかでも最も愛用され人気のある土地は長野県になります。信州味噌は味噌おにぎりに大変合うとされているので、間違いなく美味しい味噌おにぎりが食べたい!という方にはこちらの味噌がおすすめです。

名古屋発祥「八丁味噌」

豆味噌と言えば愛知県というほど有名なのが「八丁味噌」です。岡崎市の旧八丁村で作られたことから八丁味噌と呼ばれるようになりました。大豆と豆麹で作られた豆味噌で、味は辛口、色は赤味噌になります。糖分が少なく塩分濃度が高いため渋みがあり、濃厚な味わいなのが特徴です。渋みのせいか塩分が多いと思われがちですが、他の味噌に比べると、意外にも塩分が少ないのも八丁味噌の特徴です。

愛知県や三重県、岐阜県などが主な生産地になります。おでんにかけたり「みそだれ」としても愛されています。八丁味噌だけで味噌おにぎりにすると、渋みがあり少し大人向けの味噌おにぎりになります。みりんやお砂糖を混ぜた八丁味噌をつけて焼くと、お子様でも美味しく食べられる味になります。

京都発祥「西京味噌」

京都発祥の「西京味噌」は、今から約200年ほど前に、丹波屋茂助が禁裏御所のご用命を受け、宮中の料理用味噌を丁寧に醸造し、献上したのが始まりと言われています。米と豆で作られた米味噌で、味は甘口、色は淡黄色です。西京というのは、明治維新によって都が江戸へ移されて東京となったことから、京都を東京の対として「西京」と呼ぶようになり、京都で使われていた味噌が「西京味噌」と呼ばれるようになりました。

西京味噌は塩分が5%程度と非常に低いことから、他の味噌に比べると塩辛さはほとんど無く、甘みが強いのが特徴です。西京味噌は関西を中心に多くの地方で生産・消費されています。最も多く使われているのは、やはり発祥の地である京都で、定番の味噌汁から雑煮や酢味噌など様々な料理に使われています。味噌おにぎりにするときは、塩気が少ないので醤油や顆粒だしを混ぜたり、なかに具材を入れると、バランスの良い味になります。

九州発祥「九州麦味噌」

昔は麦の生産が多く、米がとれにくかった九州地域では、麦を麹にして麦味噌が生産されるようになり生まれたのが「九州麦味噌」です。九州麦味噌は、大豆と麦麹で作られた麦味噌で、味は甘口、色は淡色になります。麹を使う量が多く、米味噌より糖分が多いためさらっとした甘みがあり、香りがとても良いのが特徴です。

主な生産地は九州や山口、愛媛などになります。甘めの味が好きな方、麦味噌の風味を感じたい方には麦味噌を使った味噌おにぎりがおすすめです。ちょっと塩気がほしいときには、醤油やごま油をアクセントに入れて焼くと丁度良い味わいになります。

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焼かない味噌おにぎりの人気レシピ

シンプルに味噌を塗っただけの焼かない味噌おにぎりも美味しいですが、ここからは焼かない味噌おにぎりをアレンジした美味しい人気レシピを紹介していきます。スタミナ満点のものから、お子様も大喜びのレシピまであります。「焼かない味噌おにぎりはちょっと苦手」という方も要チェックです!

食欲刺激ピリ辛にんにく味噌おにぎり

スタミナ満点、食欲を刺激する「ピリ辛にんにく味噌おにぎり」は、まず味噌100g・1片分のすりおろしニンニク・豆板醤大さじ1を混ぜてピリ辛ニンニク味噌を用意します。そして、白米でおにぎりをつくり、片面にピリ辛ニンニク味噌を適量塗って、すりごまを散らせば完成です。お好みで大葉やのりを巻くのもおすすめです。

旨味たっぷりネギ味噌おにぎり

ネギとニンニク、しょうがのきいた大人味の「ネギ味噌おにぎり」は、お酒の肴にもぴったりです。材料は長ねぎ2本・味噌大さじ4・醤油大さじ1・みりん大さじ2・砂糖大さじ2・酒大さじ1・にんにく1片・しょうが1片・鰹節適量です。まずは、長ネギとにんにく、しょうがをみじん切りにし、油を敷いて熱したフライパンで、みじん切りにしておいたにんにくとしょうがを焦がさないようにしながら、香りがしてくるまで炒めます。

そして香りが出てきたらネギを入れて、中火で2~3分ほど炒めます。ネギがしんなりしたら調味料全てを混ぜ合わせたものを入れ、焦がさないように全体を混ぜながら炒め、よく混ざったところで鰹節を入れて煮詰めればネギ味噌のできあがり。出来上がった味噌をおにぎりの片面にまんべんなく塗れば、ネギ味噌おにぎりの完成です。ネギ味噌おにぎりのなかにチーズをいれると、まろやかな旨味がプラスされてとても美味しいです。

食べ応え抜群肉味噌おにぎり

つづいての焼かない味噌おにぎりレシピは、これだけでも満腹になれる男性にも人気の「肉味噌おにぎり」です。材料2人分は、豚ひき肉50g・玉ねぎ1/4・ごはん400gです。調味料は味噌大さじ1・酒大さじ1・砂糖小さじ1・醤油小さじ1になります。まず調味料を全部混ぜ合わせておいてください。そして、玉ねぎをみじん切りにし、フライパンで中火で玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらひき肉を入れます。

ひき肉によく火が通ったら、混ぜ合わせておいた調味料を入れて、汁気が無くなるまで煮詰めていきます。最後にごま油を少々入れて仕上げ、肉味噌をおにぎりに乗せて完成です。ひき肉を鶏ひき肉に変更してもヘルシーで美味しいのでおすすめです。こちらも、お好みで大葉やのりで巻いてください。

お弁当に嬉しいツナ味噌おにぎり

とってもお手軽で簡単にできる焼かないレシピの「ツナ味噌おにぎり」は、子供たちにも大人気のレシピです。材料はツナ1缶・砂糖大さじ2・味噌大さじ2・醤油少々です。作り方は、ツナ缶をフライパンにあけて軽く炒めます。そこに、砂糖と味噌を入れてさらに炒めたら、仕上げに醤油を入れて混ぜておにぎりに入れれば完成です。

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味噌おにぎりは焼いても焼かなくても絶品!

味噌おにぎりについて様々な情報を紹介してきましたが、いかがでしたか?味噌おにぎりの歴史はとても古く、戦国武将たちがエネルギー源として食べるくらい、味噌おにぎりには栄養があるということに驚かれたのではないでしょうか?

スタミナやエネルギーが必要なときには、戦国武将たちのように味噌おにぎりを食べてみるのもおすすめです。また、味噌には様々な種類があることもわかりました。この機会に、普段使っている味噌から違う味噌に変えてみるのも面白いかもしれません。

味噌おにぎりは焼いても焼かなくても、どちらにも良さがあり美味しいことには変わりがないので、あなたのお好みで作るのがおすすめです。味噌の紹介や、味噌おにぎりの人気のアレンジレシピなど、この記事を参考にして、ぜひあなた好みの美味しい味噌おにぎり作りにもチャレンジしてみてください。

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