大豆もやしは栄養価と効果効能がすごい！緑豆/枝豆との違いを比較

スーパーで手頃に購入できる価格と、料理のレシピが豊富であること、そして栄養価値が高いと人気なのがもやしです。もやしには様々な種類があることをご存知ですか？一般的にもやしは豆を栽培して作られます。原料となる豆の種類によってもやしの種類も変わるのです。味だけでなく、マッチする料理のレシピ、栄養価値も異なります。その中で特に栄養価値が高いとされる大豆もやしの育て方とレシピを紹介します。

もやしの中で最も一般的なのが緑豆もやしです。スーパーの野菜コーナーに陳列しているもやしのほとんどがこの緑豆もやしです。安ければ20円程度で購入できるため、料理に重宝している人も数多くいます。そしてこの緑豆を原料としたもやし以外にもブラックフッペと呼ばれる黒豆を原料とした黒豆もやし、さらには大豆を原料とした大豆もやしがあります。緑豆もやしより流通量が少なく価格が高いのが特徴です。

そのそももやしの育て方は、豆を暗い場所で水に浸して発芽させ成長させる育て方で栽培します。そして豆類だけでなく穀類でもやしの育て方もあります。豆を原料としたもやしを豆もやしと呼んでいます。緑豆もやしと比較して黒豆もやしや大豆もやしは二倍以上の時間と手間暇がかかります。そのため値段も二倍以上する高級なもやしです。もやしの単価は安いことを考慮すると、もやしにかける費用としては高いと感じるかもしれません。

大豆もやしは緑豆もやしと比較すると茎の部分が固くなっているのが特徴です。シャキシャキ感が緑豆もやしよりも強く、甘みが多いのが特徴です。炒め物やスープや鍋などに利用するのに適しています。大豆もやしも緑豆もやしも材料が異なるだけで、栽培方法は同じです。もやしの作り方は簡単で自宅で育てる方法もあります。収穫までの期間も約一週間ほどです。大豆もやしの育て方を紹介します。

大豆もやしの育て方ですが、必要な材料は大豆と水です。火の通っていない大豆はスーパーでも入手できます。もやしの栽培には暗い場所が必須です。自宅で常に暗い場所を作らなければならない為、段ボールなど遮光する物を準備します。そして大豆と水を入れて成長させるための容器は透明な瓶を用います。100円ショップなどで販売しているものでかまいません。もやしの育て方に準備はほとんど必要としないのが特徴です。

瓶に大豆を少量入れて数回水で洗い流します。豆を水に慣れさせるために行います。水に慣れたら瓶に水を入れて24時間寝かせます。この24時間の間に大豆は水を吸って大きくなります。水を十分に吸ったら、水を捨てて暗い場所で保管します。段ボールで光を遮るだけで瓶にふたをしてはいけません。冬場に栽培する場合には、温度管理も重要です。寒くならないように暖かい場所で栽培するのが育て方のポイントです。

数日以内に発芽します。発芽すると大豆にヌメリが発生します。そのため毎日水洗いしてあげます。水洗いしないと大豆が腐ってしまうことがあるため、軽く水洗いすることを忘れないようにします。水洗いの回数は夏は一日3回、冬は一日2回が目安です。回数は多いのですが収穫まで一週間程度なので毎日欠かせず行います。水洗いの際には豆は柔らかくなっています。豆を割らないように丁寧にやさしく洗うことが育て方のコツです。

大豆もやしは胚軸が5センチ程度伸びた頃が収穫時期です。大豆の豆が黒ずみ始めたら胚軸の長さに関わらず収穫時期です。収穫したら新鮮なうちに調理してたべます。育て方のポイントは大豆を乾燥させないようにすること、毎日の水洗いを欠かせず行うことです。大豆もやしは自宅でも作ることができますが、もともとの価格が安いため、スーパーで販売されている大豆もやしを購入したほうが手間暇を鑑みるとお得です。

もやしは日持ちしない食品です。スーパーで販売されているもやしも消費期限が短いのが特徴です。大豆もやしはそれ以上に日持ちしない食品です。生で食べると食中毒を起こしてしまう可能性もあります。火を通して食べることをおすすめします。ただし加熱すると壊れてしまう栄養素もあるため、加熱して調理することを前提とした場合、栄養素をできるかぎり壊さないような調理方法で行うことをおすすめします。

大豆が素晴らしい栄養価値を持っていることはよく知られています。大豆やその加工食品を食べることで健康を維持することができます。大豆の栄養価値の高さを凝縮したサプリメントも登場しています。大豆そのものを食べなくてもサプリメントを摂取することで同じ栄養素を体内に摂取できると人気になっています。大豆もやしは大豆の栄養素を引き継ぎ、栄養満点な効果を出しますが、さらに発芽する事で栄養素が拡大します。

大豆もやしには数多くの栄養素が含まれています。まず、ビタミンCです。ビタミンCにはメラニンの生成を抑える働きを持っています。鉄分を吸収する働きを助長します。コレステロール低下を防止します。風邪の予防にも役立ちます。次はカリウムです。体にたまったナトリウムを排出する働きを持っています。高血圧の予防やむくみの改善に役立ちます。カリウムは他のもやしと比較して二倍以上の含有量です。

食物繊維も大豆もやしには多く含まれています。もやしのシャキシャキ感は食物繊維です。腸内環境を整え、便秘や軟便の解消に役立ちます。血糖値を正常に調整して糖尿病の予防にも役立ちます。食物繊維もカリウム同様、他のもやしと比較して二倍以上含まれています。大豆イソフラボンも特徴です。サプリメントによく使われるのが大豆イソフラボンです。ホルモンバランスを整える働きを持っています。がん予防にもなります。

大豆に含まれる栄養素のうちビタミンやミネラルは壊れやすい性質を持っています。そして加熱するとこれらの成分が壊れてしまいます。そのためできる限り生で大豆もやしを摂取することをおすすめしますが、日持ちしにくいのも大豆もやしの特徴です。食中毒などになる可能性もあるため、大豆もやしは過熱して食べることがおすすめです。さっと茹でることで成分が壊れるのを最小限にとどめることができます。

大豆もやしはカロリーを気にする人にもおすすめです。カロリーを計算して食事をしている人も多いのですが、大豆もやしは100グラムあたり40キロカロリーとかなりヘルシーです。カロリーを気にせず食べることができる魅力の食品です。もやしの特徴として糖質が含まれていないという魅力もあります。大豆もやしは糖質は完全にゼロです。しかし黒豆もやしや緑豆もやしは若干ながら糖質がふくまれています。

実際に大豆もやしの効果は様々なものがあります。女性には美肌効果、ダイエット効果、がん予防、更年期障害の症状軽減があります。美肌効果はビタミンCです。化粧品にもビタミンCを配合し美肌効果を出せるようにしている商品が多くなっています。しかし体内で蓄積できない為、気軽に補充できる大豆もやしが効果的です。ダイエット効果は大豆たんぱく質が作用します。体脂肪を効果的に燃焼する仕組みを持っています。

大豆イソフラボンの効果でがん予防にもなります。特に乳がんの予防に効果的です。また大豆イソフラボンはホルモンバランスを整える作用を持っているため、更年期障害の症状軽減にも効果的に作用します。女性向けのサプリメントに大豆イソフラボンが取り入れられるほど人気です。男性への効果も期待できます。肥満予防、二日酔い防止、動脈硬化・高血圧予防、大腸がんの予防、糖尿病の予防です。

女性と同様大豆たんぱく質の体脂肪を燃焼させる効果により肥満やメタボを予防することができます。大豆に含まれるサポニンは、抗酸化予防に効果があります。肝機能を向上させる働きを持っているためアルコールの分解を手助けします。二日酔いの防止には最適です。大豆たんぱく質は血中コレステロールの低減を助長します。悪玉コレステロールの除去に役立ち生活習慣病からくる重大な病気を予防することができます。

大豆イソフラボンの効果で大腸がんの発生を抑制します。大豆レシチンはコレステロールの分解作用を持っており糖尿病の予防に効果的です。またこれ以外に老化防止、ボケ防止、骨粗しょう症予防にも効果があります。大豆たんぱく質の効果により酵素やホルモンを生成する働きを強めるため、老化を遅らせます。レシチンは脳細胞の活性化を行いボケ防止に、そして大豆イソフラボンの効果で骨粗しょう症を予防します。

子供の成長にも大豆もやしの効果は役立ちます。アミノ酸が多く含まれているためです。アミノ酸も体の成長には欠かせない存在です。大豆もやしに含まれているアミノ酸と植物性たんぱく質の相乗効果により肥満にさせずに成長を促すのです。子供のころから大豆もやしを摂取する事で強いからだづくりを実現させることができます。

大豆もやし以外の黒豆もやしや緑豆もやしも同じような効果を持っています。ただし含有量が異なるほか、大豆もやしにしか含まれていない成分もあります。ビタミンはどのもやしにも含まれています。しかし大豆もやしの含有量は他のもやしの二倍以上です。ただし、ビタミンCは過熱による分解などが著しく、体内にとどめておくことができない為、できる限り壊されないように摂取することがポイントです。

大豆イソフラボンは大豆ならではの成分です。そのため、黒豆もやしや緑豆もやしには残念ながら含まれていません。納豆など大豆を原料とする食品には含まれています。もやしは見た目と異なり満点の栄養素を含んでいます。それはもやしの種類を問わずどれも同じです。しかし大豆もやしには、ほかのもやしと比較にならない多くの栄養成分を含有しており、体に与える影響も比例して大きいのです。

もやしの栄養素を多く摂取するためにはスーパーでもやしを選ぶときにも注意が必要です。もやしにはある程度水分がありますが、水分を取り除いたもやしをできる限り選ぶのがベストです。もやしの栄養素は水に溶けだしやすい性質を持っています。そのため、もやしを水に長く付けた状態だともやしのせっかくの栄養成分が水に溶けだしてしまう可能性があります。水切りをしっかりと行っている状態がベストです。

枝豆は大豆がベースとなっている食品です。ビールのつまみなどにちょうど良い食品ですが、枝豆も大豆と同じなので栄養成分は豊富に含まれています。枝豆は未成熟の大豆を収穫したものです。ビタミンが大豆と比較して多く含まれています。これは成熟途中で大豆に成長する為にビタミンを必要としているためです。成熟すると大豆にビタミンは必要なくなるので、少なくなってしまいます。

逆に大豆まで成長すると枝豆には少なかった栄養素が増加します。たんぱく質は凝縮して詰め込まれるため、大豆になってからの方が多く含有されています。たんぱく質というとスポーツ選手以外は、あまり摂取しないほうが良いと考えがちですが、それは動物性たんぱく質です。大豆に含まれているのは植物性たんぱく質です。お菓子の代わりに大豆を摂取することで満腹感も同時に得ることができます。

枝豆も大豆も栄養素に若干の違いはあれど、ほかの食品と比較すると豊富な栄養素が含まれています。大豆や枝豆を原料としたヘルシーなお菓子やスナック菓子も登場しています。太らない、低カロリーでおいしい、そして満腹感を得ることができるとして人気になっています。また大豆や枝豆の必要性分を凝縮したサプリメントも登場しています。女性向けのサプリメントは美容や健康に良いとされています。

大豆もやしを使ったおすすめレシピを紹介します。まず、もやし料理の定番ナムルの作り方です。ピリ辛に味付けした大豆もやしのナムルです。準備する材料は、大豆もやしと鶏ガラスープ、コチュジャン、ゴマ油、豆板醤です。大豆もやし一袋をレンジで5分加熱します。その後塩を少々ふります。水気をしっかりと切った後、鶏ガラスープとコチュジャン小さじ1杯、ゴマ油大さじ1杯、豆板醤を適量加えて混ぜ合わせます。

冷めきったら、冷蔵庫に入れて約1時間味を馴染ませたら完成です。大豆もやしの栄養素をほとんど損なわずに食べることができる韓国料理がナムルです。大豆もやし以外のもやしでも同じ要領で作ることができます。料理で一品追加したい時に便利なレシピです。作り方はとても簡単で大豆を定期的に摂取している人は作り置きしておき、食べたいときに取り出して食べることができるのもナムルの魅力です。

大豆もやしを使ったサラダのレシピを紹介します。大豆もやしのシャキシャキ感が魅力のレシピで作り方も簡単です。用意する食材は大豆もやしとにんじん、鶏ガラスープ、ごま油、きゅうり、ツナ缶、中華クラゲです。大豆もやし一袋を茹でます。にんじんは千切りし別に茹でます。茹であがった大豆もやしとにんじんはしっかりと水切りします。大豆もやしとにんじんを同じボールにあけて鶏ガラスープとごま油で下味をつけます。

きゅうりを千切りにして少々塩をふります。大豆もやしとにんじん、きゅうりを混ぜ合わせ脂をきったツナ缶を入れます。最後に中華クラゲを入れます。次は味付けです。醤油大さじ1.5と砂糖大さじ2を加えて20秒ほどレンジで加熱します。加熱後に酢を大さじ3を混ぜて全体に馴染ませます。お好みでゴマを加えて出来上がりです。さっぱりとした味が特徴です。キムチを加えてもおいしくいただけます。

大豆もやしと鶏肉を使ったさっぱりサラダのレシピの作り方です。大豆もやしと鶏のむね肉、きゅうり、胡麻ドレッシング、日本酒と塩が材料です。鶏のむね肉は下処理します。日本酒大さじ1杯と塩少々をふりかけ数時間放置します。その後塩鶏肉はレンジで5分程度あたため、さらに15分ほど余熱放置します。ラップをかけて電子レンジであたためるのが作り方のコツです。冷めたら鶏肉を裂きます。

鶏肉を裂き終えたら、大豆もやしをレンジで温めます。きゅうりは別で千切りに調理します。鶏肉ときゅうりと大豆もやしを混ぜ合わせ胡麻ドレッシングをかけると完成です。ヘルシーであるとともに胡麻風味の味が病みつきになります。炊き立てのご飯に合うレシピです。胡麻ドレッシングをマヨネーズに変えてもおいしいのですが、マヨネーズはカロリーが高いためせっかくの大豆もやしのヘルシーさが損なわれてしまいます。

韓国料理のチゲなどにも利用される大豆もやしを応用したレッドカレースープの作り方レシピです。ピリ辛のスープは熱々のうちに食べるのがおすすめです。材料は、市販されているレッドカレースープの素、エビ、セロリ、大豆もやし、ピーマン、パクチーです。沸騰したお湯の中にエビの殻とセロリを入れます。軽く煮込んだらエビの殻とセロリを取り出します。切り揃えた別のセロリと大豆もやしを鍋に投入します。

セロリと大豆もやしが半透明になったころ、エビを加えて煮込みます。エビに火が通った頃にレッドカレースープのもとを投入します。最後に切りそろえたピーマンを入れると完成です。お皿に盛った後にパクチーを振りかけて出来上がりです。レッドカレーソースの素を利用すると作り方は簡単です。ピーマンはカラーピーマンを使うと色鮮やかになります。

大豆もやしはご飯ものにも使えます。焼き飯の作り方レシピを紹介します。大豆もやしが余った時など焼き飯を使うことで食材の整理にもなります。豆もやし、ネギ、卵、ごはん、鶏ガラだし、しょうゆ、こしょうが材料です。作り方は簡単です。材料は食べやすい大きさに切り刻みます。大きさはお好みでかまいません。卵をときほぐしておきます。熱したフライパンにネギを炒めてしなってきたら卵とご飯を投入します。

卵が固まった頃を見計らって、大豆もやしを入れてさらに炒めます。コショウと鶏ガラだしを入れて炒めます。最後にしょうゆを鍋肌はら注いで軽く炒めて完成です。チャーハンのようですが、しょうゆの和風の香りが香ばしい炒め飯です。大豆のあまりだけでなくごはんの余りものでも作ることができます。冷蔵庫で保管したご飯を使う場合には、レンジであらかじめ温めておくと調理しやすくなります。

一般的なスーパーで販売されているもやしは緑豆もやしですが、もやしには黒豆もやしや大豆もやしなど種類があります。もやしには栄養価値が豊富に含まれていますが大豆もやしには他のもやしよりも多い栄養素が含まれています。生活習慣病の予防や、がん防止、美容や肥満やメタボ防止にも大きな効果をもたらします。サプリメントにも活用されている大豆イソフラボンも魅力の栄養素です。

大豆もやしはチゲやナムルなどの韓国料理ではメジャーな食材です。大豆もやしを用いたレシピはどれも作り方は簡単です。大豆もやしが手に入りにくければ家庭で栽培する育て方も可能です。市販されている大豆を入手して水と大豆だけで一週間程度で簡単に栽培できてしまいます。豊富な栄養素で健康的な生活を送ることができる大豆もやしをレシピに加えてみませんか？