ピーマンの保存方法と期間は?冷凍・冷蔵でおいしく長持ちさせるには?
みなさんたくさん買ったピーマンはどのように保存していますか?そのまま冷蔵庫に入れておくと長持ちせずすぐしわしわになったり変色してしまいます。色んな料理に使えて栄養価の高いピーマンは、スーパーで安く売っていたらついつい買いすぎてしまいます。今回はピーマンを冷凍、冷蔵でおいしく長持ちさせる方法や期間、保存していたピーマンを使ったおすすめレシピを紹介していきます。ピーマンを美味しく保存して毎日の食卓をらくらく楽しくしましょう!
目次
ピーマンは嬉しい栄養たくさん!
ピーマンはトウガラシ科の一品種で、独特の香りと苦味があるため子供の頃は苦手だったという方も多いのではないでしょうか?ピーマンには、トマトの4倍のビタミンCやレモンの2倍のビタミンAをはじめとするビタミン類や、鉄やカルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
ピーマンの豊富なビタミンCは熱に強いのが特徴です。せっかくの栄養素が身体に入っていかなかったらもったいないですよね?ピーマンはそんな心配はありません。他にβ-カロテンやビタミンEにも豊富ですが、これは油と一緒に摂取することで吸収力が高まりますので、炒め物などがおすすめです。
ピーマンの健康効果と美容効果
ピーマンは一年を通して流通する野菜ですが、夏が旬で美味しく栄養価も高くなります。夏場には嬉しい疲労回復効果がありますので、夏バテしやすい方は積極的に取りたい野菜です。またビタミンCが豊富なので、シミやそばかすの予防にも効果があります。
【ピーマンの栄養】苦味成分ピラジンには血流改善効果があると言われます。ほかにビタミンC、E、βカロテンを含み老化防止や美肌効果も。ピーマンのビタミンCは熱に強くβカロテンは脂溶性のため、油炒めや揚げものにすると効率良く栄養を摂取できます。 pic.twitter.com/OOspz6hmmC
— 山本夜空@健康・ダイエット (@yozoran0303) October 27, 2019
ピーマンに含まれているビタミンPは、ビタミンCの吸収を助ける働きをすると共に、毛細血管を太くして血流を良くすると言われています。ピーマンにはトウガラシと同じくカプサイシンという成分が含まれており、これが体内の脂肪を燃焼させてくれますので、肥満予防にもなります。その他にも糖尿病や視力の回復にも効果があると言われており、健康のためにも是非日々の食生活に取り入れたい食材です。
美味しいピーマンの選び方
ピーマンは複数個で袋に入って売られていることが多いので、あまり選別して買うという方は多くないかもしれませんが、美味しいピーマンの見分け方はちゃんとあります。まず、緑が濃くて光沢のあるものを選びましょう。ヘタの切り口は乾燥しておらず瑞々しくて黒ずんでいないものが良いです。ハリがあって肉厚であればベストです。
ピーマンの苦味が苦手は方は
さらに、苦味が少ないものを選びたいという方はヘタの数に注目してみて下さい。ピーマンのヘタは五角形のものが多いのですが、まれに六角形以上のものがあります。六角形以上のものは苦味が少ないとされていますので、ピーマン嫌いなお子様やメニューによって苦味がないものがいいという時は探してみて下さい。
ピーマンを美味しく冷蔵保存する方法
袋のまま保存は絶対NG!
買ってきたピーマンはみなさんどういった方法で保存していますか?買った袋のまま冷蔵庫に入れると、せっかく新鮮なピーマンを買ってきてもすぐダメになってしまいます。さらにピーマンはひとつでも傷んだピーマンがあると他にも伝染してしまうという特徴があるので劣化は更に早まります。すぐに使い切るということであれば冷凍保存でもOKですが、その場合は1個ずつキッチンペーパーや新聞紙に来るんで保存して下さい。
ピーマンは水気に弱いので、必ず水気はふき取ってから保存して下さい。使いかけの場合、ヘタや種はすぐ黒ずんできますので全て取り除きましょう。同じように1個ずつ個別でくるむようにしてください。保存期間は約1週間で、使いかけのものは長持ちはしないので3日くらいで使い切りましょう。ピーマンのシャキシャキした食感を楽しみたい場合は少しでも早く食べるようにしたいです。
常温の場合の保存期間は?
ちなみにピーマンは常温でも保存が可能ですが、夏場以外の涼しい時期に限ります。常温の場合でもひとつずつ分けて保存をし乾燥を防いで下さい。また、保存期間は1週間ほどですが、環境が良い場合に限ります。室温や湿度など安定しないことが多いようであれば、保存期間を延ばす為に冷蔵庫や冷凍庫に入れることをおすすめします。
ピーマンを美味しく冷凍保存する方法
冷凍保存で長持ち!
【ピーマン】冷凍保存の方法
— 黒執事の家事百科 (@livingalong) October 27, 2019
冷凍保存の場合は、使う時に解凍する必要なし。
そのまま使ってよく火を通せば美味しく食べれますよ。
ただ、一度冷凍してあるので歯ごたえはないので、
歯ごたえを楽しみたいなら買ってすぐに調理することをおススメ。 pic.twitter.com/xwpSDlxRTG
ピーマンは冷凍でも上手に保存すれば長持ちさせることが出来ますので、使い切る予定がない時は買ってきたらすぐに冷凍するようにしましょう。水気をふき取ってジップロックなど密封出来る入れ物に入れるようにします。ヘタや種を取って使いやすい大きさに切ってから保存してもOKです。状態によって2~3週間保存出来ます。
ピーマンは茹でてから保存しよう
更に長持ちさせたいということであれば、切ったピーマンを50℃のお湯で1、2分湯通ししてから保存する方法です。こちらもしっかり水分を切ってからジップロックなどに入れて保存するようにして下さい。生のまま保存するよりも変色や変質を抑えられます。冷凍であれば保存期間は約1ヶ月ですが、徐々に味は落ちていきますので、期間内であっても出来るだけ早目に使うようにしましょう。
冷凍保存した場合、調理に使う時は解凍せずそのまま炒め物などにするようにしましょう。また解凍したピーマンは、シャキシャキした食感は失われてしまいますので、よく火を通す炒め物などの具に使用して下さい。チンジャオロースなど、食感を楽しむ料理は買ってきてすぐに作るようにしましょう。
冷凍保存の新常識野菜玉
何年か前にかなり話題になりましたが、野菜玉は冷凍保存のもはや常識と言っていいでしょう。これをしておくと、日々のご飯作りが格段にラクになります。方法はとってもシンプルで、野菜を細かく切って軽く茹でてからラップで丸めて冷凍するだけです。
ピーマンだけではなく、色んな野菜のミックスで作れば時短になってとても便利です。例えばピーマン・玉ねぎ・ニンジンを全て細かく切って1分ほど茹でます。このあと調理することを考えて、少し硬めで大丈夫です。それを冷凍保存しておいて、使う時は沸騰したお湯にコンソメキューブと一緒に入れればあっという間にコンソメスープの出来上がりです。
他にもキャベツやもやしと一緒に野菜玉にしておいて野菜炒めにしたり、色んな組み合わせで作っておくと時短メニューが増えそうです。保存期間ですが、他の野菜もあるので2,3週間ほどで使い切りましょう。
野菜玉と一緒に冷凍保存しよう!
野菜玉の他にも、きのこで作るきのこ玉と、味噌で作る味噌玉も一緒に話題になりました。きのこ玉は、下茹で不要なので野菜玉よりも作るのは楽です。先ほどの野菜玉と一緒にスープに入れたり炒め物にしたり、楽に取れる品目が増えてありがたいアイテムです。
味噌玉は、一杯の味噌汁に使う分の味噌とネギを玉にして保存しておく方法です。即席味噌汁を自作するような感覚です。ネギの他にも好きな野菜で作ることが出来ますが、水分の出る野菜は不向きです。この味噌玉はお椀に入れてお湯をそそげばすぐ味噌汁が飲めるというものなので、冷蔵庫で保存しましょう。切った野菜を使用した場合は長持ちしませんので一週間以内には使い切りましょう。
野菜玉やきのこ玉は、作る時に野菜やきのこをたくさん切るので少し大変ですが、冷凍保存しておくと日々のご飯作りがとってもラクになるので、忙しい方の強い味方です。是非自分好みの野菜玉やきのこ玉をたくさん作って冷凍保存しておきましょう!
ピーマンレシピの王様!ピーマンの肉詰め
ピーマンがメインの料理の中で、定番の人気メニューがピーマンの肉詰めです。ひき肉が安売りで大パックを買ってきた時などつい作りすぎてしまうことも多いと思いますが、ピーマンの肉詰めも冷凍保存出来ます。お弁当のおかずなどにも活躍するピーマンの肉詰めの、簡単レシピを紹介します。
事前にピーマンを冷凍しておく時は、半分に切って肉詰めしやすいようにして下さい。材料はピーマン3個、合い挽き肉200グラム、玉ねぎ1/2個、卵1/2個、パン粉40グラム、牛乳大さじ1、塩胡椒少々、醤油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1、ごま油大さじ1、片栗粉です。ピーマンは解凍せず、凍ったままで使います。
玉ねぎはみじん切りにしてレンジで2分チンして冷ましておきます。ボールに、合い挽き肉、卵、パン粉、牛乳、塩胡椒、そして冷ました玉ねぎを入れ、粘り気が出るまでしっかり混ぜ合わせます。凍ったままのピーマンは内側に水気があればふき取り、片栗粉をまぶしていきます。そこに混ぜ合わせた肉を隙間がないように詰めましょう。ここで隙間があると焼いた時に剥がれてしまいます。
熱したフライパンにごま油を敷いて、肉側を下にして中火で焼きます。4~5分でひっくり返し弱火にし、酒、みりん、酒を入れて蓋をします。ここで5分くらいしっかり火を通しますしょう。そのあとは何度かひっくり返しながらタレを絡めましょう。お皿にうつして完成です!ちなみに、焼きあがったピーマンの肉詰めを冷凍してもOKです。
焼いてから冷凍保存でも大丈夫!
焼きあがったピーマンの肉詰めを冷凍する場合、粗熱がとれたらひとつずつラップにくるみます。この時になるべく空気の入らないようにして下さい。更にジップロックなどで密封すると長持ちします。保存期間は3,4週間で、食べる時は再度焼いてもレンジでチンしても大丈夫です。まとめて作っておけば立派なメインのおかずになります!
忙しい朝に!ピザトースト
冷凍保存していた野菜を乗せて焼くだけ!
何かとバタバタする朝にささっと食べられる朝食…それにはやはり下ごしらえが大切です。ピザトーストに使える具を作っておけば、朝はパンに乗せて焼くだけでいいのでとってもラクです。まずはピーマンを輪切り、玉ねぎは粗めにみじん切り、サラミを薄く切ります。それを使う量ごとにジップロックに入れて冷凍します。かたまりにせず、平たくして冷凍すると使う時に便利です。
使う時には、パンにケチャップをかけて冷凍しておいたピーマンたち、とろけるチーズをまぶしてオーブンで焼けば完成です。忙しい朝に、簡単に作れて野菜が取れるというのは本当に嬉しいです。
更に忙しい朝に出来るだけ作業数を減らしたいということであれば、野菜を切った時点でケチャップやチーズを一緒にパンに乗せ、焼く前までの形を作ってしまいます。そのままラップで形を崩さないようにくるみ、ジップロックに入れて保存します。朝はそのままトースターに入れて焼くだけなので、時間があるうちに準備したいという方はこちらのパターンもおすすめです。
作ってから冷凍保存でいつでも無限ピーマン!
こちらもかなり話題になった無限ピーマンです。作ってから冷凍保存すれば、いつでも食べたくなったらすぐに無限ピーマンタイムが出来ます。ピーマン5個、ツナ缶1個、ごま油大さじ1、鶏がらスープの素大さじ1、塩こしょう少々、かつおぶし・白ごまはお好みで用意します。
ピーマンは5mmほどの厚さで輪切りにし、油をきったツナ缶、ごま油、鶏がらスープの素、塩こしょうと混ぜ合わせます。それをレンジで2分チンします。かつおぶしと白ごまをかけて完成です。とっても簡単ですが、ピーマン嫌いの子供でも食べられる魔法のようなレシピです。
こちらも保存方法は同じくジップロックに空気を抜いて入れて冷凍します。保存期間は1週間ほどですが、先ほど言ったようにピーマンは冷凍すると食感のしゃきしゃき感がなくなってしまいますので、無限ピーマンのシャキシャキ感を楽しみたい方は冷凍せずそのまま食べるようにして下さい。
冷凍ピーマンで簡単酢豚
カットして冷凍保存しておいたピーマンを使って、簡単酢豚を作りましょう。材料は豚肉250グラム、ピーマン2個、玉ねぎ1/2個、にんじん1本、お酢大さじ2、ケチャップ大さじ2、醤油大さじ1、砂糖小さじ1、片栗粉大さじ2、水大さじ2、塩胡椒です。
豚肉と野菜は一口大にカットします。豚肉は浅く切れ込みを入れておくと縮み防止になります。さらに分量外の片栗粉と塩胡椒をまぶしておきます。フライパンに多めに油を入れ、豚肉を焼いていきます。色がついたら一度取り出しておきましょう。続いて野菜を炒め、火が通ったら豚肉を戻し、お酢、ケチャップ、醤油、砂糖、塩胡椒を入れます。味が馴染んだら水溶き片栗粉を入れて絡め、お皿に盛り付けたら完成です。
冷凍保存していた野菜で具だくさん!
使いきれないピーマン&トウガラシは刻んで冷凍保存へ(^^)v pic.twitter.com/vom7GykmU3
— いづママ (@izunomama) August 6, 2019
材料は他にもたけのこやしいたけなど、季節の野菜を入れても美味しいです。ピーマンや玉ねぎ、きのこ類は酢豚用としてカットをして、まとめてジップロックなどで冷凍保存しておけばパパッと作れて夕食の準備もスムーズです。
ピーマンを長持ち保存で毎日ラクラク!
ここまでピーマンを美味しく長持ちさせる方法、また保存していたピーマンを使ったレシピを紹介してきましたが、いかがでしたか?日々のご飯作りは、冷凍保存した野菜でとってもラクになります。季節や野菜の状態によって保存期間は変わってくることもありますので、慣れないうちはたまに冷凍庫を開けて状態を確認するようにして下さい。賢く保存して、美味しくラクチンな毎日を過ごして下さい!