2021年05月12日公開
2024年11月10日更新
「梅仕事」を楽しもう!梅干しやシロップ・梅酒の作り方をマスター!
梅仕事が始まる時期と梅の選び方を紹介します。また梅干しや梅シロップ、梅酒の作り方をまとめました。さらに梅の特徴も紹介しているので、適した梅を選ぶようにしてください。梅雨の時期に始まる梅仕事に興味がある方は、参考にしてください。
梅仕事の種類や作り方を紹介!
今年の梅仕事のはじまり。
— 森乃おと (@morino_oto) May 2, 2021
雨通り過ぎ、また照る。 pic.twitter.com/nbYI8glo85
梅仕事とは、梅を収穫してそれを漬け、梅雨明けに干して梅干しや梅酒、梅シロップを作る一連の作業のことを言います。梅は健康増進効果が高く、おすすめの食材の1つです。本記事では、梅仕事が始まる適切な時期や選び方、梅干し、梅酒、梅シロップの作り方を紹介しています。梅仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
梅仕事に適した時期と梅の選び方
梅仕事は5~6月頃から始まる
梅仕事。
— 高橋克弥♡ハーバリスト (@marrieherb) May 9, 2021
初夏を感じる爽やかなグリーン。
ていねいな時間を楽しむ。#梅 #梅仕事 #手作り #丁寧な暮らし pic.twitter.com/ijvx6HTcAZ
梅仕事に使う生梅は、5月から6月に店頭に並び始めます。そのため、梅雨の時期に梅仕事を始める方が多いです。梅雨の語源には、梅の実が熟す頃に降る雨という説があると言われています。梅仕事をする人が多いことから、この時期になると梅と一緒に氷砂糖や果実酒用のお酒がお店に並びます。
梅酒や梅シロップに使う梅は、6月頃に出回る梅がおすすめです。5月中に梅仕事に使う容器や、氷砂糖を用意して6月から始めるといいでしょう。
梅は作るものや仕上がりの好みに合わせて選ぶ
今年の梅仕事 pic.twitter.com/8NaNbNOwu0
— tamao (@wasabicider) May 9, 2021
熟す前の青い梅 | 熟している黄色い梅 |
---|---|
酸味・風味が強い | 果実が柔らかい |
果実が硬い | 甘み強い |
漬け物向き | 梅干しに向いている |
色が染みこみにくい | 色が染みこみやすい |
表を見て分かるように、熟す前の青い梅と熟している黄色い梅には、特徴があります。青い梅には、梅酒や甘露煮など、漬けて作る物に向いています。黄色い梅は、梅干しや梅ジャム、梅シロップに向いています。全体的に梅仕事に向いている梅は、青い梅なのを覚えておきましょう。
熟しすぎた梅は、使用用途が少ないため、あまりおすすめしません。特徴はそれぞれ違いますが、紹介したものは、あくまでも目安なので、好みの熟成度の梅を使うといいでしょう。
梅仕事の種類と作り方
種類①梅干し
【材料】
- 完熟梅 1kg
- 粗塩 180~200g
- 赤紫蘇 200~300g
- 保存容器 1個
- 竹串 数本
- 漬け物袋 1枚
- 重石 1個
- ザル 1個
【作り方】
- 梅のヘタを取り、梅を洗い水をふき取ります。
- 容器に漬け物袋をセットして、塩と梅を交互に入れしっかりと混ざるように振ります。
- 空気を抜くように袋の口を閉め、重石を乗せて蓋をし1週間保存します。
- 梅酢の上がり具合を確認し、赤紫蘇を加え2週間ほど置きます。
- 梅を三日三晩天日干しして、梅の干し具合を確認します。
- 梅を梅酢に入れて保存し、梅酢を吸ってきたら完成です。
作り方1で紹介した梅のヘタ取りですが、この工程を丁寧に行わないと、完成した梅干しの味にえぐみがでて、台無しになってしまいます。大変な作業ですが、丁寧に行いましょう。
種類②梅シロップ
生梅で作る梅シロップのレシピです。凍らせた梅を使うと梅の組織が破壊されてしまうため、味と香りが落ちてしまいます。作った梅シロップは、水割りや牛乳割り、炭酸割りや白ワイン割りとさまざまな割り方で楽しめます。冷蔵庫で半年間の保存が可能です。
種類③梅酒
【材料】
- 保存容器 4個
- 青梅 2kg
- 氷砂糖 1kg
- ホワイトリカー1.8リットル 2本
【作り方】
- ガラスの密封容器を前日に洗って乾かしておきます。
- 梅を洗い水気を取り、ヘタを竹串などできれいにとります。
- ホワイトリカーで容器の中を拭きます。
- 容器の中に、梅、氷砂糖、ホワイトリカーの順番に入れていきます。
- 蓋をホワイトリカーで拭き、密封します。
- この手順を残り3本繰り返して完成です。
ホワイトリカーで容器を拭くのは、消毒をするためです。容器を拭くのを省く場合は、あらかじめ熱湯消毒してください。
梅仕事を自宅で楽しもう!
梅仕事について詳しくまとめました。梅のヘタを取る作業は、大変で繊細な作業ですが、このひと手間が出来上がりに大きく影響します。漬けている途中は毎日変化していくので、見て楽しむこともできます。
梅シロップや梅酒を漬けた後は、漬けた梅を刻んでジャムにしたり、ケーキに混ぜたりと最後まで活用できます。ぜひ梅仕事に挑戦してみてください。