2021年02月15日公開
2024年11月06日更新
迎え酒って本当におすすめ?二日酔いへの効果があるのかリサーチ
迎え酒の意味や効果について解説します。迎え酒は本当に二日酔いに効果があるのかどうかを詳しく説明します。迎え酒によるリスクや二日酔いにおすすめの対処法も紹介しているので、お酒をよく飲む人は要チェックです。
迎え酒の意味や効果を検証!
とりあえずおつかれ#迎え酒 pic.twitter.com/yYPxNrb5ur
— 天羽セロニアス時貞 (@gogogoqcom) February 11, 2021
お酒を飲むと二日酔いになることがありますが、その二日酔いをなおすためには迎え酒が良いと聞いたことはありませんか?迎え酒という言葉は知っていても、その意味はよくわからないという人もいるでしょう。
そこで、本記事では迎え酒の意味や効果、リスクなどについてまとめました。二日酔いにおすすめの対処法も紹介しているので、お酒をよく飲むという人はぜひチェックしてみてください。
迎え酒は効果がある?
迎え酒の意味
流石に多量飲酒後の長風呂は彼岸が見えたw良い子のみんなは飲酒後にお風呂入らないようにね✨🛁さて、迎え酒と行きますか〜🍷www pic.twitter.com/t8fFDLmIfU
— オカンだべ (@obaba_dabe) February 8, 2021
まず、迎え酒とはどのような意味であるのかを見てみましょう。迎え酒とは、飲みすぎてしまった次の日に二日酔いを防ぐために飲むお酒のことや、その行為のことを指します。日本では昔から語り継がれている風習で、江戸時代にはすでに迎え酒という文化があったといわれています。
迎え酒はなんの科学的根拠もないのですが、いまだに二日酔いに効くと信じている人も少なくありません。実際に迎え酒で二日酔いが楽になったという人もいるため、迎え酒の風習がなかなかなくならないのが現状です。
二日酔いの原因
無限ホッピーの翌朝の迎え酒 pic.twitter.com/4lZWQeJ1qR
— えづりん@らっこ組.inc (@perfume116) February 12, 2021
頭痛や吐き気などの二日酔いの症状が起きるのは、アルコールを分解した時に発生するアセトアルデヒドという物質が原因です。アルコールは肝臓でまずアセトアルデヒドに分解され、その後さらにアセテート(酢酸)という物質に分解されます。アセテートは全身を周る間に水と酸素に分解されて、最終的に息や汗、尿として排出されるのです。
しかし、アルコールを摂り過ぎるとアセトアルデヒドの分解が追いつかず、体にそのまま残ってしまいます。アセトアルデヒドはもともとタバコなどにも含まれている有害物質で、分解されず体に残ると頭痛や吐き気といった不快な症状を引き起こす原因となってしまいます。
二日酔いのもうひとつの原因は、胃食道逆流症によるものです。胃と食道の間は通常の状態であれば細く閉まっているのですが、お酒を飲むとアルコールの作用で胃と食道の間が緩んで胃液が逆流してしまいます。すると吐き気や胸焼け、胃のむかつきなどの症状が現れてしまうのです。
迎え酒は二日酔いに逆効果
迎え酒ドン! pic.twitter.com/VCVElJtUoC
— かちあ (@kachiakie) February 13, 2021
迎え酒をすると二日酔いの症状が消えたような気がしますが、これは脳がアルコールで麻痺状態になり、吐き気や頭痛を感じにくくなっているだけです。アセトアルデヒド自体がなくなったわけではないので、二日酔いの症状を先送りしているだけに過ぎません。
しかも、分解しきれないアセトアルデヒドが残っている状態で迎え酒をすると、さらに体内のアセトアルデヒドを増やすことになってしまいます。そのため、迎え酒は二日酔いが改善するどころか、症状をさらに悪化させることになってしまうのです。
迎え酒をすることのリスク
リスク①二日酔いが長引く
迎え酒なう🍺 pic.twitter.com/tggnYVSG6K
— ひっそり一人旅のR~石垣島に行く前に北海道~ (@triptrip2020_21) February 12, 2021
迎え酒をすると体内のアセトアルデヒドが増えるのは先述した通りです。アセトアルデヒドが増えればそれを分解する時間もさらに長引くことになります。せっかく体がアセトアルデヒドを分解しようと頑張っているのに、そこへ迎え酒としてアルコールを追加してしまうと、いつまでたっても体内からアセトアルデヒドがなくなりません。
つまり、迎え酒は二日酔いの症状を悪化させるだけでなく、辛い症状をさらに長引かせてしまうことにもつながってしまうのです。迎え酒は二日酔いを手っ取り早く治してくれると思っている人もいますが、それは一時的なことにすぎません。本当に二日酔いを早く治したいのであれば、迎え酒はせずに安静にしているのが一番です。
リスク②吐き気などの体調不良
やや迎え酒。 pic.twitter.com/b8vUhQsbJl
— へつを (@hetsuman) February 11, 2021
頭痛などの軽い二日酔いである時に迎え酒をしてしまうと、二日酔いの症状がさらに悪化してしまうリスクがあります。アルコールを多く飲めば飲むだけアセトアルデヒドが増えてしまうので、吐き気などの体調不良を引き起こす可能性が高まります。
迎え酒によって症状がもっとひどくなると、二日酔いだけにとどまらず逆流性食道炎も起こしかねません。また、吐き気が止まらなくなる食道裂肛ヘルニアという病気も迎え酒が原因になることがあるので、迎え酒でアルコール量を増やさないように気を付けましょう。
リスク③アルコール依存症
迎え酒〜 pic.twitter.com/cin3kNeQlL
— じぎーさん? (@Ziggy_And_Sun) February 7, 2021
迎え酒は、アルコール依存症の入り口だといわれているくらい危険性が高い行為です。二日酔いの症状を紛らわすために迎え酒をしているとどんどんアルコールが手放せなくなり、最終的にアルコール依存症になってしまうことがあります。
アルコール依存症は症状が進むと日常生活が送れなくなるだけでなく、最悪の場合は死に至ることもある危険な病気です。迎え酒は飲まなくてもよいお酒を飲むことになるため、無駄にアルコール摂取量を増やしてしまいます。普段からお酒を飲む機会が多い人は特にアルコール依存症の危険が高まるので、迎え酒はしないように気を付けましょう。
二日酔いにおすすめの対処法
対処法①水分を補給する
これよ!経口補水液 pic.twitter.com/wipu3kurwh
— あすてつ (@As_Tetsu218) February 13, 2021
特に頭痛がひどい時におすすめの対処法が、水分を補給することです。頭痛の原因は分解されずに残っているアセトアルデヒドですので、水分を多く取ることでアセトアルデヒドの濃度を低くしてあげることが一番です。また、水分を多く取ると尿も多く出るため、結果的にアセトアルデヒドが早く体外へ排出されることになります。
また、アルコールには利尿作用があるため、お酒を飲んだ後は体が脱水状態になっていることが多くなります。脱水状態のままだと二日酔いはさらにひどくなるので、それを防ぐためにも水分はしっかりと摂るようにしましょう。
水分補給をする時は、ただの水よりもスポーツドリンクや経口補水液を飲んだほうが効果が上がります。ただし、吐き気を催している場合は症状が悪化する場合もあるので、水分の摂り過ぎには注意しましょう。
対処法②栄養補給する
シジミ汁は二日酔いに効く?専門家伝授「俗説の本当のところ」 https://t.co/HAPOvZjm5f pic.twitter.com/ejy23GLu4i
— 研治 (@SmokyKenji) February 18, 2019
二日酔いで体がだるい時は、しっかりと栄養補給をするのがおすすめです。体のだるさの原因もアセトアルデヒドによるものだと考えられていますが、アセトアルデヒドを無害な成分へと代えるためには栄養と水分が必須です。水分を摂取するのと同時に、栄養補給も行うようにしましょう。
栄養補給をする時は、胃に負担のかからない消化の良いものを食べましょう。特におすすめの食べ物は、温かいお粥やうどんです。また、ビタミンやミネラルを素早く吸収できるシジミの味噌汁もおすすめです。シジミには肝臓の働きを高めてくれるオルニチンという成分も含まれているため、お酒を飲んでいる時に食べると二日酔い防止にも効果的です。
他にも、アミノ酸や糖分を補給するのも二日酔いに効果があります。柿は昔から酔い醒ましに良いといわれていますが、柿に含まれているカタラーゼという成分がアセトアルデヒドの分解を助ける働きがあります。柿の他にもビタミンが豊富なバナナやグレープフルーツ、みかん、梨などのフルーツもおすすめです。
ただ、吐き気がする時に無理矢理食べても意味がないので、そういう時は水分だけを摂ってゆっくりと体を休めるようにしましょう。吐き気や胃のむかつきが収まってきたら、少しずつ消化に良いものを食べるようにしましょう。
対処法③シャワーを浴びる
韓国のフィルター付きシャワーヘッド届いた✨💧ビタミンフィルターもつけてさらなる美肌効果に期待!!!!!☺️💓
— 노리코⁷ 💜 (@noriko1011_) February 13, 2021
やっぱりお水って大事 pic.twitter.com/hmeplEQReI
シャワーを浴びると血行が良くなり、アセトアルデヒドの分解速度も早まります。また、熱いお湯を浴びることで気分もリフレッシュするので、頭痛などを少し和らげる効果もあります。しかし、いくら血行を良くするためとはいっても、お風呂やサウナはNGです。
お酒を飲んだ後は脱水状態になっていることが多いので、お風呂やサウナに入ってしまうと脱水症状がさらに悪化してしまいます。すると二日酔いがひどくなるだけでなく、血液がドロドロになって他の病気を引き起こす原因にもなりかねません。
また、飲酒後のお風呂やサウナは血中アルコール濃度を一気に高めてしまうことにもなるので、お酒の後はシャワーを浴びるだけにとどめておきましょう。
対処法④薬を飲む
昨晩、久々に親父殿と飲んだら、飲み過ぎて二日酔いらしいので、胃腸薬を購入w、お大事にやで親父 pic.twitter.com/jpk8X9MJBX
— 常夏@2/11-14四連休どっかいきたい (@tokonatu1224) March 31, 2019
二日酔いで吐き気や胃のむかつきが激しい時は、我慢せずに薬を飲むのが一番です。二日酔いの薬にはいろいろな種類があるので、自分の症状に合わせて選ぶと良いでしょう。
ただ、二日酔いで起こる頭痛の場合は通常の頭痛と原因が違うため、痛み止めなどの頭痛薬を飲んでもあまり症状が改善されない場合もあります。そういう時は水分を摂って、頭痛が収まるまで安静にしてしておきましょう。
迎え酒は二日酔いに効果なし!
二日酔い酷すぎるから迎え酒します pic.twitter.com/SR35seRUSs
— 切実に酒癖治すべきガール (@kyou_mo_sake) February 7, 2021
迎え酒の意味や効果をまとめました。迎え酒は古くから伝わる風習ですが、二日酔いには効果がありません。迎え酒は効果がないだけでなく、二日酔いが長引いたり余計にひどくなったりと、さまざまなリスクが高まってしまうこともあります。
迎え酒をしなくても二日酔いには他にも効果的な対処法がいろいろとあるので、迎え酒に頼らずに他の方法で対処するようにしましょう。