2019年11月01日公開
2024年10月02日更新
マッチの捨て方を徹底解説!未使用・使用済みマッチの処分方法は?
マッチの捨て方を、未使用と使用済みに分けて紹介します。自治体ごとに、マッチが何ゴミに分類されるか解説し、正しい処分方法を確認できるようにしました。マッチの適切な保管方法や消費期限と合わせて、正しい捨て方を説明します。
マッチを正しい捨て方で処分できている?
チャイルドロック付きライターに変わって、お年寄りがマッチを使用する場面が増えています。しかし、使用済みのマッチを処分するとき、正しい捨て方で処分できていますか?使わないままになって、戸棚に置きっぱなしになっている、ということもあるでしょう。マッチの正しい捨て方について紹介します。
最初は小さな火ですが、新聞などに燃え移ると、大きな火事につながります。お店や路上で使用したものを、ポイ捨てするのは厳禁です。未使用と使用済みに合わせた方法を、解説します。
マッチの正しい捨て方
マッチの正しい捨て方で大事なことは、未使用と使用済みで異なる点です。マッチ箱のまま処分する場合と、使用したものを処分するのとでは、捨て方が異なります。原料として、箱の側面に赤リンと硫化アンチモンという薬剤が使われています。棒の先端に、硫黄や塩素酸カリウムが塗られています。
一気に燃えないように、ガラス粉末が使用されていますが、硫黄と塩素酸カリウムが擦れ合うと、爆発する危険性があります。一本だけでも、出火原因になる道具と考え、処分しましょう。
未使用のマッチの捨て方
未使用のマッチの捨て方を紹介します。マッチは、箱と棒に分けることがポイントです。空になったマッチ箱は、燃えるゴミとして処分しましょう。棒は、ビニール袋などに水と一緒に入れ、一晩放置します。水に浸す場合、赤い頭薬部分が水中に溶け出します。使い捨ての紙皿やビニール袋で行うのが、おすすめです。
一晩経ったものを、しっかりと水を切って、燃えるゴミの日に出しましょう。他のゴミとは一緒にせず、マッチだけを捨てるほうが良いでしょう。
使用済みのマッチの捨て方
使用済みのマッチでも、再発火の危険性があります。未使用のマッチと同様に、水に浸してから、燃えるゴミに捨てましょう。使用済みでも、すぐに他のゴミと一緒にしないことが重要です。マッチ棒の赤い部分が、使い切ったように見えても、必ず水に浸してから処分します。
大事なことは、使用済みマッチが再度発火する危険性があることです。完全に頭火が使い切れておらず、そのままゴミ袋に入れて、火事が起きる可能性があります。ライターと同様に、使用済みも危険性があるので、忘れないようにしましょう。
捨て方を誤ると大事故につながることも
マッチの捨て方を誤ると、大事故につながることもあります。適切に処分されていないガスボンベが原因で、ゴミ収集車が火事になるという大事故が起きています。マッチの場合も水に浸してから処分しないと、火事の原因になります。古いマッチの場合、マッチ箱以外で擦っても発火するものがあるので、注意して処分しましょう。
正しい処分を行うことで、子供の火遊びを防ぐ効果があります。ライターは、チャイルドロックになり着火ボタンが押しずらくなっています。しかし、マッチの場合、子供が簡単に火遊びする原因となります。ネットの配信で、オイルマッチを使用して火事になった、という例もあります。
マッチの捨て方:ゴミの分別
マッチの正しい処分の仕方をチェックしたら、ゴミの分別を行いましょう。大事故につながらないようにし、自治体ごとのルールを守って捨てましょう。捨て方の、自治体ごとのルールを確認して、分別方法を適切に行えるように解説します。
マッチは何ゴミに分別される?
「燃せるごみ」に出してください。
発火しないように水に濡らしてから指定ごみ袋(燃せるごみ用)に入れ、「燃せるごみ」の日にごみ集積所に出してください。
ライター、マッチ、花火は、赤いカゴに出してください。
※使用したマッチ、花火は、火をよく消してから可燃ごみで出してください。
マッチは家庭ごみの中で、「燃やせるごみ」に分別されます。木の軸の先端に、発火性のある混合物をつけた道具なので、燃やせるごみに分類されます。例えば、神奈川県横須賀市において、燃やせるごみに指定されています。自治体が配布している冊子や、アプリで捨て方を確認すると便利です。箱ごとまとめて処分する、ということは避けましょう。
神奈川県小田原市は、水に濡らしてから指定ごみ袋に入れ、「燃やせるごみ」の日に出す方法です。発火しないように、水に濡らすということを注意喚起しています。濡らしたものは小分けにすると安全です。未使用のものは、使いみちを探すのも良いでしょう。線香や花火の点火に利用したり、キャンプ道具にしたりできます。
災害に備えて保管する、という方法もあるでしょう。他に、トイレでマッチを擦ると、ニオイ消しに利用できます。ボランティア団体への寄付など、未使用分の使いみちを検討するのがおすすめです。
群馬県藤岡市では、有害ごみの区別がつくように、赤いカゴが用意されています。マッチ以外に、花火も同様の捨て方になります。遊び終わった花火を、水を入れたバケツに浸しておきましょう。一緒にごみ袋に入れるのではなく、ビニール袋で分けておくと安全です。
未使用のマッチは受けつけない自治体もある
いずれも、購入した販売店などに引き取りを依頼してください。その他、不明な場合は清掃事務所へお問合せください。
自治体で回収していない場合があります。東京都目黒区では、マッチを「区では収集できないもの」としています。目黒区は清掃事務所に問い合わせて、処分の仕方を検討するのがおすすめです。大量に未使用分があるときは、リサイクルショップで引き取ってくれる可能性があります。
自治体が回収していない場合、身近な人に譲るのがおすすめです。仏壇を利用する、お寺の墓参りなどで使用できます。資源を無駄遣いするのではなく、使用済みにしてから処分しましょう。
大量に捨てる時は自治体に確認をしよう
マッチ、ライターなどが、未使用の状態で大量にある場合は、電話でごみ減量推進課にご相談ください。
東京都西東京市で、マッチを大量に捨てる場合、事前に電話で問い合わせることを推奨しています。水に浸して処理していても、大量に捨てる場合は危険、という理由なのでしょう。資源として最後まで使えるので、使い道を考えましょう。近年、ソロキャンプが流行っており、焚き火台を利用する人が増えました。
着火剤で簡単に火が付けられますが、ライターやチャッカマンではなく、余っているマッチを使用しましょう。同じキャンプでも雰囲気が異なってくるでしょう。焚き火台を使った後も、水でしっかりと鎮火させて処分します。
マッチに関する様々な疑問
マッチを使用・保管する上で、様々な疑問があるでしょう。疑問の中で、適切な保管方法や消費期限について紹介します。大事故につながらないように、使い方を確認することが大切です。実家の大掃除で、未使用のマッチが大量に出てくることがあっても、情報を蓄えておけば適切に対処できます。
マッチの適切な保管方法
保管方法は、必ずマッチ箱に入れ、湿気のない涼しい場所で保管しましょう。マッチ棒を箱から出して、マッチ箱と袋にまとめて保管すると、擦れて発火する可能性があります。箱がないマッチは、ビニール袋で保管するか、ラップでくるんで保管しましょう。
湿気てしまった場合は、先端の赤い投薬が溶けていなければ、乾かすことで使用できます。乾かす場合はマッチ箱から離して、接触しないように乾かしましょう。
マッチの消費期限
マッチに消費期限はありません。古くなった場合も使用できます。通常の保管方法であれば、消費期限を気にすること無く使用できます。ただし、湿気がある空間に長時間放置したものは、一度乾かしましょう。大掃除で古いマッチがたくさん出てくる、ということがあります。「古くなっているから使えない」とは考えずに使い道を考えてみましょう。
マッチの自然発火の可能性
一般社団法人日本燐寸工業会によれば、マッチが自然発火する温度は207℃です。一般的な保管方法であれば、自然発火する可能性は低いといえます。しかし、自然発火の可能性を下がるために、直射日光が当たらない暗所に保管しましょう。定期的に家の大掃除をして、余分なマッチが貯まらないようすることが大事です。
喫茶店などで、記念品代わりにマッチを持って帰る人も多いでしょう。しかし、家庭で大量に保管することが、大事故につながる可能性があります。夏の花火で使用したり、お墓参りで使ったりして貯めないようにしましょう。一度、戸棚をチェックして、古いマッチが残っていないか確認しておくのが、おすすめです。
マッチの捨て方まとめ
マッチの捨て方についてまとめました。捨てる場合、未使用・使用済みに関わらず水に浸してから、処分します。自治体によって、回収を受け付けていないことがあります。適切な保管方法を守り、事故につながらないように処分しましょう。未使用のものは、資源として使える場面を考えることが、大事です。線香や花火の点火に使うことができます。
大量に未使用が見つかった場合は、自治体に相談して引き取ってもらう方法があります。未使用のものを箱に入れたまま処分すると、大事故につながることを忘れてはいけません。ライターやチャッカマンと同じ危険物である、という自覚をもって処分するようにしましょう。