支那そばとは?ラーメンや中華そばとは違う?昔ながらのレシピも紹介!

支那そばと聞くとあっさりしょうゆ味のラーメンをイメージする方が多くいます。でも本当に支那そばはそのようなラーメンのことを指すのでしょうか?また、ラーメン以外にも支那そばに似たメニューとして中華そばがあります。支那そば、ラーメン、中華そばの三つには何か違いがあるのでしょうか?それぞれの呼び方はどのようにして始まったのでしょうか?また、支那そばの昔ながらのレシピや、簡単に作れるレシピも紹介します!

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目次

  1. 1支那そばはラーメンや中華そばの別名
  2. 2支那そばという呼び方が始まった時期
  3. 3支那そばのおすすめレシピ
  4. 4支那そばと中華そばとラーメンは全部同じ

支那そばはラーメンや中華そばの別名

支那そばと聞くとあっさり醤油味のラーメンを想像したり、特定の地域を思い浮かべる人もいることでしょう。支那そばのような麺類はほかにもラーメンや中華そばと呼ばれることもあります。この3つに違いはあるのでしょうか?同じものを指すのであればどうして違う呼び方がこんなにもあるのでしょうか?検証していきます!

三つとも同じ麺類

支那そばや中華そばと聞くと昔ながらのしょうゆ味にシンプルな具材のラーメンを思い浮かべてる方がいます。また、ラーメンと言えばほかのいろいろな味付けのスープやトッピングを使ったものをイメージする人が多いかもしれません。でも、実は支那そば、ラーメン、中華そばはいずれも同じものを指しているのです。

ラーメンと中華そばが同じであるというのは知っている方もいるかもしれません。ラーメンは諸説あるとはいえ中国の麺料理が変化したものを指します。また中華そばも中国の麺という意味であり、二つとも中国の麺を指していることになります。

では支那そばですが、支那は中国を指して用いられていたことから、支那そばもまた中国の麺という意味があります。実は、支那という言葉は戦後に使用できなくなり中華という呼び方へと変化したといわれています。なので味ではなく、時代によって呼称が変わります。

今でも呼び方がいろいろな理由

では、なぜ今中華そば、またはラーメンという呼び名で統一されていないのでしょうか。それは、地域によってラーメンが普及した時についた呼び名がそのまま残っているからです。

戦前にオープンしたお店では支那そばのまま、変更することなく今でも使っているお店があり、戦後オープンしたお店では中華そば、ラーメンという呼び名が一般的になってからはラーメンとなっていることが多いようです。

ですが、地域によっては昔は支那そばと呼ばれていましたが、今ではラーメンへと呼び方を変えている地域もあります。ですので、呼び方はオープンした時代によって違っていたり、その土地の一般的な呼び方によって変わっているようです。

支那そばという呼び方が始まった時期

戦後に支那そばから中華そばへと名前は変化しましたが、いつから支那そばという呼称は使われているのでしょうか?それ以前は何と呼ばれていましたか?また今では一般的になったラーメンという呼び方はいつから始まったのでしょうか?それぞれの呼び方の起源に迫っていきます!

明治中期ごろから

支那という言葉には諸説ありますが、一つには中国最初の統一王朝である秦に由来してChina(中国)=シナ(支那)というものがあります。その他にもそれぞれの漢字の意味から考えて差別用語であるという見方もあるようです。いずれにしても支那は中国を指す用語として古くから用いられてきました。

そして、支那そばが広く知れ渡るようになったのは明治43年に浅草で開業された来々軒のメニューからでした。それまでにも中国人相手の豚骨の塩スープの汁麺はありましたが、それを日本人の口に合うように改良して鶏がらしょうゆスープが出来上がり、今のラーメンの原型ができ売り出されたのが支那そばです。

明治43年の来々軒のメニューに支那そばが誕生して以降、多くのお店で支那そばを発売するようになりました。大正時代には多くのお店で支那そばがメニューにのるようになり、米一升20銭の時代に一杯10銭で食べることができ、人気のメニューでした。
 

それ以前は南京そば

支那そばと呼ばれる前は南京そばと呼ばれていました。明治維新によって横浜、神戸、長崎、函館などに中華街ができ、そこは南京町と呼ばれていました。そして、そこでは中華料理が食べられていて、その中華麺のことを場所の名前にちなんで南京そばと呼ばれました。ですが、その時にはまだ庶民にまで普及するには至っていませんでした。

それが普及したのが、1884年北海道の函館「養和軒」のメニューに南京そばがあり、新聞広告に掲載されたのがきっかけでした。それによって庶民へと広がっていき、全国的に南京そばを出店する店が増加したといわれています。

ラーメンや中華そばという呼び方が始まった時期

では、今では一般的に使われるようになったラーメンや中華そばという呼び方はいつから使われるようになったのでしょうか?

まず中華そばという呼び方は戦後に支那という言葉が外務省事務次官通達によって使用の自粛要請があり、支那の言葉の代わりに中華という言葉が使われるようになりました。

また、今では一般的に呼ばれるようになったラーメンという呼び方になったのは1958年(昭和33年)に日進食品のインスタントラーメン「チキンラーメン」が発売されてそれが広く普及したためといわれています。チキンラーメン発売以降、いろいろなスープのラーメンが発売されて私たちの知るラーメンへと変化を遂げていきました。

ラーメンの語源は諸説ありますが、中国料理人の掛け声『好了(ハオラー)』のアクセントが変化したという説、『拉麺(ラーミェン)』から転じたという説などいろいろな説があります。

支那そばのおすすめレシピ

支那そばが今のラーメンと同じということはわかりましたが、昔はどのような味付けで食べていたのでしょうか?今ではラーメンと言えばしょうゆだけでなく、豚骨、味噌、塩その他様々なバリエーションがあります。では、ここでは昔ながらの支那そばといわれていた時代に近いラーメンのレシピを紹介していきます!

昔ながらの支那そば

  • 豚バラブロック肉1kg
  • 卵5個
  • 海苔3枚
  • 白ねぎ(小口切り)1本
  • 水1L
  • しょうゆ100cc
  • 酒50cc
  • ウエイパー小さじ1
  • 昆布茶(粉末)小さじ1
  • 鶏がらスープ400cc
  • 中華麺5袋
 
  1. 水にしょうゆ、酒、ウエイパー、昆布茶をすべて入れて沸騰させます。そこに豚バラブロックを入れて2時間ほど煮ます。
  2. 卵は茹でて、煮あがったスープにつけておきます。
  3. 鶏がらスープで①で作ったスープを1対1ぐらいの割合で割りますが、お好みで味を調整してください。
  4. 麺を茹でて、温めた器に入れ、スープを注ぎます。そこに、卵、チャーシュー、ネギ、海苔を飾り入れたら出来上がりです。

昔の懐かしい味を楽しむことができる支那そばのレシピです。この支那そばのレシピは食べるとホッとする支那そばが出来上がります。こってりしたラーメンに飽きたら、昔ながらのしょうゆ味のあっさり支那そばを食べてみるのはいかがですか。

かんたん中華そば

  • 水500ml
  • 濃縮だし30ml
  • 顆粒鶏がらスープ5g
  • ラード油5g
  • オイスターソース5ml
  • しょうゆ15ml
  • みりん15ml
  • 中華麺(細麺)120g
 
  1. 水を沸騰させて、濃縮だし、顆粒鶏がらスープを入れて火を消し、いったん置いておきます。
  2. 器にラード油、オイスターソース、しょうゆ、みりんを入れて混ぜておきます。
  3. 中華麺を茹でて、ザルにあけ、簡単に湯切りします。
  4. ②の器に①で作ったラーメンスープ200mlを入れて簡単に混ぜたら、茹で上がった麺を入れます。後はお好みでトッピング、チャーシュー、煮卵、茹でたほうれん草などを盛り付けたら県政です。

簡単に作れる中華そばのレシピです。簡単で昔ながらのしょうゆ味ですが、ラードやオイスターソースが入っているので深みを感じる味付けのレシピになっています。トッピングについては自分の好きなものを乗せて食べてみてください。簡単に作れて本格的な味を楽しむことができます!

支那そばと中華そばとラーメンは全部同じ

支那そば、中華そば、ラーメンと聞くと今まではイメージ的に似ているけど違うものというイメージがあったかもしれませんが、実はどれも同じというものでした。ラーメンの原型が中華そばや支那そばという見方もできます。

今でも地域やお店によってそれぞれの呼び方が使われていますが、それぞれの呼び方の時代背景を考えながらメニューを注文すると、時代を感じることができて、美味しい支那そばにさらに深みが増すことでしょう。ぜひ今度食べるときにはふと時代背景に思いをはせてみるのはいかがでしょうか。

また、今では簡単に作れるようになったラーメンですが、ぜひ自分で一からラーメンスープを作って食べているのはいかがでしょうか?

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