中国と日本のラーメンの違い!麺やスープが違う物になった歴史とは?

中国と日本のラーメンは同じコシがある麺料理ですが、中国と日本の料理を食べ比べてみるとスープや麺も違います。そもそも料理として違いがあるラーメンの発祥は、中国なのか日本なのか、はっきりとしたラーメンの歴史について知りたいと言う人が増えているようです。この記事では中国と日本のラーメン(拉麺)の違いについて詳しく紹介しています。また中国と日本のラーメンの麺やスープがまったく違うのもになった歴史から、中国風ラーメンの台湾風、四川風、広東風のラーメンの特徴や味などについても記載しています。

中国と日本のラーメンの違い!麺やスープが違う物になった歴史とは?のイメージ

目次

  1. 1中国と日本のラーメンの違いは?
  2. 2中国のラーメンと日本のラーメンの違いを比較
  3. 3日本で食べることができる中国風ラーメン
  4. 4中国のラーメンと麺やスープが変わった歴史とは?
  5. 5中国と日本のラーメンの歴史を知ろう!

中国と日本のラーメンの違いは?

拉麺というと中国発祥で日本が進化させたイメージがありますが、その歴史はあまり知られていません、今回は、日本のラーメンの発祥はどこなのか、ラーメンの語源は拉麺の語源について、ラーメンのルーツの麺料理とは、中国のラーメンと日本のラーメンの違いを比較について、日本で食べることができる中国風ラーメン、中国のラーメンと麺やスープが変わった歴史について詳しく解説しています。

日本のラーメンの発祥は?

意外と知られていない日本のラーメンの発祥の歴史ですが、明治時代や大正時代よりもっと古い時代の室町時代である、1488年に中華麺「経帯麺」が食べられたのが日本初のラーメンになります。経帯麺は今のラーメンの原型として知らていますが、うどん麺のように平たい拉麺になり、麺のコシはありますがスープは中華そば風となったようです。

ラーメンの語源は拉麺

拉麺の日本の発祥は中国から伝わった、経帯麺から歴史が始まった料理になりますが、ラーメンの語源は中国語の「拉麺」になります。「拉(らー)」は伸ばす、引っ張るを意味し、「麺(めん)」は小麦粉のことを指しています。すなわち中国語で拉麺とは「小麦粉を伸ばしたり引っ張たりした料理」ということになります。また拉麺は中国ではスープがなく麺のコシや風味を味わうものになります。

日本のように拉麺にスープが入ったものを中国では「タンメン(湯麺)」といいます。拉麺とラーメンでは料理に違いがありますが、日本のラーメンの原型になったのは間違えありません。また中国では拉麺のほかに、大きな出刃包丁のような刃物で麺を削って作る「刀削麺(とうさくめん)」なども有名です。中国と日本ではラーメンは料理として違います。日本ではカンスイと小麦粉を使って麺をラーメンの定義としています。
 

ラーメンのルーツの麺料理は?

日本のラーメンの歴史は中国から伝わった拉麺が発祥になります。中国のどの麺料理が日本のラーメンのルーツと考えられているのかは所説があるようです。一つは小麦粉にカンスイを加えて生地を伸ばした後に折りたたんで、ほどよい麺のサイズに包丁で切ってつくる「桿麺(とうめん)」は、日本に急速にラーメンという料理が広がった時期に日本で紹介されたため、日本のラーメンの歴史に強い影響を与えたと言われています。

二つ目は「老麺(ラオミェン)」という、小麦と水のみを利用してつくる小麦料理になります。これは古い辞典に拉麺と一緒に老麺と記載があるのでルーツではないかと言われています。三つ目は札幌にあった「竹屋食堂」という大衆料理店で、中国料理をも扱っていたため「好了(ハオラー)」という掛け声をそのまま「ラーメン」として利用するようになったとも言われています。
 

中国のラーメンと日本のラーメンの違いを比較

麺のコシの違いなど

日本で人気のラーメンはもともとは中国の麺料理が発祥ですが、現在では中国と日本ではラーメンといってもまったく違う料理として認識した方が良いでしょう。まずラーメンに利用される麺は、中国のラーメンは柔らかくコシがなく、日本の麺は鹹水(かんすい)が使われコシがあるのが特徴です。世界中で販売されているカップラーメンのラーメンは、コシがある麺タイプの日本型のラーメンと言えます。

また中国のラーメンはカンスイが利用されていんたいため、本場中国ラーメンを食べた方はコシの無さにびっくりする方も多いことでしょう。日本のラーメンの麺には小麦粉とカンスイでしっかりと練り上げた後に、細麺、太麺、縮れ麺などコシがありながら、特徴的な麺が多数あるのでラーメンのスープと同様に麺も個性豊かでバリエーションが豊富と言えます。
 

スープの違い

ラーメンの麺のコシとともにスープも中国と日本のラーメンでは違いがあります。まず日本のラーメンで重要とされている順番は、「スープ」「麺」「具材」の順番でラーメンのスープ作りには手間暇をかけて、お店の特色や個性を出していますが、中国のラーメンの場合は「具材」「麺」「スープ」の順番で重要視されており、日本ほどスープに時間やこだわりがあるスープを作ってはいません。
 

具の違い

日本と中国のラーメンでは、ラーメンで重要とされている部分も違いますが、中国ではラーメンの料理名にそのまま具材の名称がついています。例えば牛肉を炒めた具材がのった「五香牛肉炒面」、五目そば風の「什景湯面」などとなります。日本では「味噌ラーメン」「しょうゆラーメン」「塩ラーメン」などスープの味が全面に出ているのも特徴と言えます。

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日本で食べることができる中国風ラーメン

台湾風

名古屋発祥のラーメンである豚挽き肉・ニラ・長ねぎ・モヤシなどをトウガラシを使った醬油ベースの辛いラーメンになります。スパイシーなスープにニンニクを大量に投入して食べるラーメンは、名古屋のソウルフードとなり今では東京や大阪などでも良く見かけます。台湾とラーメンの名前についているものの、実際には台湾ラーメンは台湾には存在せず、日本から逆輸入されたいます。

なぜ台湾という名称がついているかは、名古屋の台湾料理店である「味仙」の店主がもともとは、お店の賄ご飯として作ったのが発祥とされれるためです。原型は台湾の担仔麺ですが、辛くてニンニクが好きだった店主が味付けを自分好みに改良して提供し始めたのが始まりと言われています。

四川風

四川風というと中華料理の本場というイメージですが、日本のラーメンでは担々麺の発祥元となります。中国の四川では担々麺というと、牛肉の具材に練りごまと唐辛子を効かせた汁無しの担々麺が一般的です。担々麺の語源は、中国の四川で移動式屋台を行っていた風景が、麺を担いで販売するスタイルだっため「担いだ麺」という意味で担々麺となずけられ日本でもその名前で定着しています。

広東風

日本のラーメン店では見かけることは少ないですが「五目そば」が広東風ラーメンとなります。堅あげ麺に野菜やお肉がはいった、とろりとしたあんかけを乗せた麺料理になります。ラーメン店というよりは中華料理店などで良く見かけます。もちろん五目そばや五目ラーメンは、中国には存在せずあくまでも広東風となります。

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中国のラーメンと麺やスープが変わった歴史とは?

中国料理の豚骨塩スープの汁麺上陸

今では日本のラーメンで豚骨スープというと認知度が高く、よく知られていますがもともとは長崎の中華料理店である「四海樓」がつくったちゃんぽんのスープがもとになっています。当時は安くて野菜などがたっぷりはいった栄養価が高い、手軽な麺料理を腹をすかせた若者に食べさせたいという店主の想いから作られたものになります。

豚骨と複数の野菜で出汁をとった豚骨塩スープは、そのまま福岡県の久留米市屋台「南京千両」が、長崎ちゃんぽんにインスパイアされ昭和12年に発祥として始まりました。豚骨ラーメンは久留米市一帯で一気にブームとなり、福岡県のソウルフードとなるまで今では豚骨ラーメンを提供するお店が増えています。

鶏ガラ醤油スープの支那そばが完成

ラーメンの元祖のような位置づけである支那そばは、中華そばともよばれあっさりとした醬油ベースに麺が縮れたものが主流です。日本では中華そばや支那そばはお店によって名称がことなりますが、どちらも同じラーメンになります。大正ころまでトッピングもなく、価格も高価だった支那そばは戦後に中華そばという名称がスタンダートなりました。

戦後の日本で鶏ガラに醬油ベースのラーメンである中華そばは、下町の多くの店で提供され今でも東京ラーメンというと中華そばになります。支那そばの発祥は、日清戦争後に日本に亡命してきた中国大陸の難民が、鶏ガラスープに日本由来の醤油を落として食べ始めたのが始まりです。あっさりとした醬油ベースの支那そばは日本人にも馴染みがあり、そのまま我が国でも根付いています。

戦後に屋台で一気に普及

今の日本のラーメンブームの前に日本でラーメンが浸透した理由として、戦後の食糧難が上げられます。当時は中国から引き揚げた日本人も多く、安価な材料で栄養が賄え、屋台でもすぐに食べることが出来たラーメンは時代とマッチしていました。特に食べ物が無かった時代に闇市の屋台でラーメンは非常に重宝されたと言われています。

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中国と日本のラーメンの歴史を知ろう!

日本で人気のラーメンの歴史や、中国のラーメンとの違いについて詳しく解説させて頂きましたが如何だったでしょうか?ラーメンはもともとは中国からはいってきた料理ですが、日本独自に改良され今では全く別の料理となっています。中国と日本のラーメンの違いをしって、人気のラーメン店の待ち時間などに友人や知人に披露してみて下さい。
 

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