大根の賞味期限はどのくらい?長持ちさせる方法や保存方法も紹介

大根の賞味期限はどのくらい?という疑問に応えます。賞味期限というのは、保存方法と切っても切れない関係にあります。大根を保存するのに、常温や冷蔵で、あるいは冷凍でと、いろいろなケース別に、保存方法を詳しく解説していきます。また、大根を冷凍保存する際に、必要な注意点や解凍方法などや、大根を生や煮物などの調理の方法によって、長持ちさせるやり方も紹介します。あるいは、大根の賞味期限切れの、見分け方も併せて紹介します。

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目次

  1. 1大根の賞味期限の目安はどのくらい?
  2. 2大根の賞味期限
  3. 3大根を生のまま冷蔵・冷凍する保存方法
  4. 4大根を冷凍保存する際の注意点と解凍方法
  5. 5大根を長持ちさせる方法と保存期間
  6. 6大根の賞味期限切れの見分け方
  7. 7大根の賞味期限は保存方法の工夫で引き延ばせる

大根の賞味期限の目安はどのくらい?

大根の賞味期限の目安はどのくらい?という声に対して、この記事では詳しく解説していきます。大根の賞味期限から、大根を生のまま冷蔵や冷凍で保存する方法、大根を冷凍保存する際の注意点及び解凍方法、煮物等調理による大根を長持ちさせる方法や保存期間、大根の賞味期限切れの見分け方などを、この後の各章で、大根のすべてを紹介します。

その前に、ここでは大根の野菜としての基本的な性質を紹介していきます。大根は冬が旬といってもよい野菜で、基本的に常温保存には適していません。大根は冷蔵や冷凍での保存は可能です。冷蔵や冷凍の具体的な保存の方法や、漬物や切り干し大根などの形で保存する方法、大根を土に埋めておけば春まで保存が可能なことなどを、併せて紹介します。

大根の保存方法による、保存期間の目安は、「冷蔵」で2週間、「冷凍」で1ケ月、「漬物」で1週間、「乾物」で1ケ月、「土中」で6か月と、なります。

大根の賞味期限

大根の賞味期限は、常温保存の場合には季節や室温で変わります。それらの賞味期限の違いや、冷蔵庫で保存した場合の賞味期限などを、詳しく解説します。

季節や室温で変わる

大根の賞味期限を紹介する前に、大根の保存に関する事情を説明しておきます。実のところ、大根などの生鮮野菜は他の食料品と異なり、明確な賞味期限が表示されていません。これは、出荷までの状態が、販売者側に把握しきれない事情があるからです。

ここでは、常温における大根の保存について、季節や室温などで事情が変わることなどを、解説していきます。結論から述べると、一般的に大根は常温保存には適しません。そのあたりを、「夏場・室温が高い部屋」と「冬場・室温が低い部屋」とに分けて、紹介します。

夏場・室温が高い部屋

食べ物を保存する場合に、よく「冷暗所」で、という表現が使われます。この冷暗所の定義は、「温度が低く直射日光の当たらない風通しの良い場所」のことを指します。温度が低くとは、具体的に何度を言うのか?風通しの良いとは、湿度何%を言うのか?という質問が出そうですが、少なくとも、夏場や室温が高い部屋のことではないと分かります。

大根の保存最適温度と湿度は、温度が0℃~5℃で、湿度が90%~95%です。これは、具体的には冷蔵庫のことを意味しています。

つまり、常温保存には向かない前提で、葉を落としたり、湿った新聞紙につつんだり、大根を立てて置いたりなどの努力をして、1時間でも1日でも長く保存することが、やっと敵うわけです。それから言えば、夏場はもちろん、冬場であっても暖房などの利いた室温の高い部屋は、不適切と言わざるを得ません。

冬場・室温が低い部屋

前述したように、大根は常温における賞味期限の引き延ばし、つまり保存は基本的に向かない野菜であるということです。けれども、日本の冬場の気候であれば、冷蔵庫の環境に限りなく近いと言えるので、新聞紙で包む等の処置をほどこした上で、賞味期限を延ばすことが可能になります。

これとても、前章で述べた、冬場であっても暖房が利いた温かい部屋では、不可能になります。冬場で室温が低い部屋であること、つまり冷蔵庫に近い状態であることが、賞味期限を延ばす前提条件になります。

冷蔵庫で保存した場合

大根は旬の時期が冬場であることからも、夏場が苦手な野菜です。味の点から見ても、冬場と夏場では美味しさがまるで違います。このことでも、大根が常温保存に適さないことが分かると思います。では、大根を冷蔵庫で保存した場合には、賞味期限などはどうなるのでしょうか。未使用の生で、丸のままの大根ならば、2週間程度の保存が可能です。

ただし、大根の葉は落とします。同じ大根でも、千切りなどの小さく切られた大根は、冷蔵庫でも1日しかもちません。また、大根の葉は、生のままでは保存できませんので、薄い塩を溶かした湯で、塩ゆでしてから水気をしっかりと切り、冷蔵庫の野菜室で保存します。賞味期限は3日ほどになります。

また、大根の根や葉などを冷蔵庫ではなく、冷凍庫での保存については、この後の章で、詳しく解説します。

大根を生のまま冷蔵・冷凍する保存方法

大根を煮物などの調理をせずに、生のまま冷蔵や冷凍する保存の方法を詳しく紹介していきます。「冷蔵保存」と「冷凍保存」に分けた上で、それぞれ切った大根や大根おろし、あるいは大根の葉という、タイプ別に方法を紹介します。

冷蔵保存

ここでは、煮物ではなく生のままの大根を冷蔵保存する方法を紹介していきます。「切った大根」「大根おろし」「大根の葉」など、3つのタイプに分けて解説します。

切った大根

切り分けた生の大根の、冷蔵保存の方法を紹介します。切り分けた大根は、湿らせた新聞紙で包むか、ラップで切り口だけでなく、全体をしっかりと覆うのが基本です。冷蔵庫内での置き方は、切り口を上にして、大根は立てて置きます。適当な小道具がなければ、ペットボトルや牛乳パックをカットして、大根の支えに使うことをおすすめします。

切り分けた大根の場合は、切り口から乾燥していくために、冷蔵保存の賞味期限は3~5日となります。丸のままの大根よりは、どうしても短くなります。細かく切った大根の賞味期限はさらに短くなります。

大根おろし

大根おろしの、冷蔵保存の方法を紹介します。結論から言いますと、大根おろしは冷蔵保存よりも冷凍保存が向いています。もっと言えば、風味という点を考えると、冷蔵にも冷凍にも向きません。大根おろしの賞味期限は、正確に言えばわずか10分前後です。

煮物料理などの、大根おろしを加熱して使う場合は問題ありませんが、大根おろしのだいご味である生食では、残念ながら本来の風味は消えています。いずれにしても、大根おろしを冷蔵保存する場合には、大根をおろしてから時間経過したものではなく、おろし立てをすぐさま冷蔵なり、冷凍にかけることがおすすめです。

大根の葉

大根の葉の、冷蔵保存の方法を紹介します。大根の葉も、基本的は冷蔵よりも冷凍が向いています。大根の葉を冷蔵保存する場合は、薄い塩ゆでしてからしっかりと水気をしぼり、小さく刻んで冷蔵庫の野菜室などで保存します。冷蔵庫での賞味期限は3日ほどです。

冷凍保存

大根を煮物などの調理をせずに、生のまま冷凍保存する方法を紹介していきます。「切った大根」「大根おろし」「大根の葉」などの、3つのタイプに分けて解説します。冷凍保存した大根の賞味期限は、いずれのタイプでも、おおむね1ケ月ほどになります。

切った大根

ここでは、生の大根を3つのタイプに分けて解説していきますが、いずれのタイプでも冷凍する場合の基本は同じです。解凍した際に使い勝手よい状態にして、冷凍にかけるということになります。たとえば、切った大根ならば、皮を剥いて3~4cm厚さの輪切りにします。それをきっちりとラップした上で、フリーザーパックに入れて冷凍保存します。

短冊切りや千切りなどの、小さく切った大根の場合は、解凍した状態で使う量の分だけ、小分けしてから冷凍保存にかけます。

大根おろし

大根おろしを、冷凍保存する方法です。おろした大根は、軽く水気をしぼった上で、使い勝手の良い量の分だけ小分けして、ラップするのがおすすめです。あるいは、平たく均した大根おろしを、半氷になった状態の時に、1回分ごとに区切りの線を入れておく方法もあります。いずれの方法でも、小分けした状態で冷凍保存します。

大根の葉

大根の葉を、冷凍保存する方法です。冷凍保存する場合は、大根の葉は生のままでも、軽く塩茹でしても、どちらでもOKです。小さく刻んだ大根の葉は、前述したように、解凍時に使いやすい分量だけ小分けして、冷凍にかけます。

賞味期限はおおむね1ケ月と述べましたが、大根の葉の場合は、解凍時の状態をよく見た上で使うように心がけてください。色変わりや臭いを発しているようなものは、賞味期限にかかわりねく避けるべきです。

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大根を冷凍保存する際の注意点と解凍方法

ご承知のように、大根は水分の多い野菜です。冷凍時に細胞内の水分が凍ることによって膨張し、細胞壁を破壊して、食感が大きく変化することにつながります。そのこと考えても、冷凍した大根は基本的に、煮物などの加熱調理に使用することをおすすめします。

ここでは、冷凍保存の冷凍時おける注意点や、冷凍保存した大根の解凍方法などを、詳しく解説していきます。

冷凍保存の注意点

大根を冷凍保存する際の、注意点を「水気をしっかり拭く」とか「金属トレイを使用して薄く平らに」、「空気を抜く」などの、3つのポイントにして紹介していきます。

水気をしっかり拭く

大根を冷凍保存する際の注意点としては、生の大根であれ、下茹でした大根であれ、水気をしっかりと拭き取っておくことが大切です。特に、小さく切った大根には必要な注意点になります。

大根の細胞内の水分まで抜くことは不可能ですが、大根の周囲に付いた水分は、極力除くことが、冷凍した際に霜が付くことや、大根同士がくっつくことにつながります。霜は大根の風味を落としますし、くっついた大根は使用する際に不便となります。

金属トレイを使用して薄く平らに

大根を冷凍保存する際の注意点として、大根おろしなどには特に必要な注意点となりますが、金属トレイを使用して薄く平らに冷凍することをおすすめします。金属トレイの使用や薄く平らにという注意点は、大根の急速冷凍に役立ちます。食品の冷凍には、食材の風味を保つために、できるかぎり急速というのが原則です。

空気を抜く

大根を冷凍保存する際の注意点として、空気を抜くということがあります。フリーザーパックなどの、空気を抜くことによって、前述した大根の急速冷凍にもつながりますし、空気を抜くことによって、大根が酸素と接触する可能性がより低くなります。大根の風味が落ちることを防げます。

冷凍保存の解凍方法

冷凍保存した大根の、解凍方法を紹介します。解凍には、冷蔵庫で自然解凍する方法と、レンジで加熱解凍する方法があります。

冷蔵庫で自然解凍

大根の下茹でされた根や葉は、煮物や汁物であれば、冷凍状態のままでも使用できます。一番のおすすめ解凍方法は、冷蔵庫での低温解凍です。使う5~6時間前に冷凍室から冷蔵室へ移して、自然に解凍します。大根おろしなどは、この方法しかありません。

レンジで解凍

冷凍された大根は、電子レンジで解凍する方法もあります。けれども、レンジ解凍はあまりおすすめできません。解凍後の大根を比較すれば一目瞭然ですが、冷蔵庫での低温自然解凍は、元の大根の状態がかなりの程度再現されています。見た目ばかりでなく、味や風味もレンジ解凍は劣ります。

大根を長持ちさせる方法と保存期間

大根を長持ちさせるいろいろな方法と賞味期限を紹介します。「漬物にする」「乾物にする」「土に埋める」「調理する」などの、いろいろな方法があります。

Thumb大根を日持ち・長持ちさせる保存方法とは?賞味期限や冷凍保存方法も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

漬物にする

大根を5mm幅くらいに切って、ジッパーパックなどに入れて、漬物の調味料を加えます。そのまま、冷蔵庫で1日寝かせば完成です。1週間くらいの賞味期限になります。

乾物にする

大根を千切りか短冊切りにして、陽当たりと風通しの良い場所で2日干します。切り干し大根は、冷蔵庫で1ケ月ほど賞味期限があります。使用する時は、水で戻してた後、調理します。

土に埋める

新聞紙に包んだ大根を、半分ほど土の中に埋めて置けば、最大6か月も賞味期限が延びることになります。元来、土に植えられていた大根を故郷に戻すだけです。

調理する

大根を煮物などの調理することで、賞味期限を延ばすことができます。大根を味付けした煮物の、粗熱を取って汁ごと、冷蔵で3~4日、冷凍で2週間保存が可能です。解凍してそのまま煮物料理としていただける、メリットもあります。

大根の賞味期限切れの見分け方

大根の賞味期限が切れてくると、見た目や固さ、臭いなどに変化が現れます。ここでは、賞味期限の切れた大根の見分け方を紹介していきます。

実の固さと断面の様子

大根の実の固さと断面の様子は?傷んできたら実が柔らかくなります。切り口の断面にもスが入ってきたりします。賞味期限を過ぎていても、これらの現象が見られなければ、使用すことも可能です。加熱調理なら万全と言えます。

色とカビの有無

大根の色とカビの有無については、紫色や茶色く変色しているようだと危険信号です。カビが生えているのもNGになります。これらは廃棄するしかありません。

臭い

大根から臭い、異臭がするようでは、末期的な症状です。大根は賞味期限にかかわらず廃棄するしかありません。あげくに、表面がヌメヌメしていたり、汁が出ている大根を食べてはなりません。

大根の賞味期限は保存方法の工夫で引き延ばせる

大根の賞味期限について、詳しく解説してきました。また、大根を冷蔵や冷凍保存する方法や、その注意点や解凍方法も併せて紹介しました。あるいは、生や煮物の大根の賞味期限を長くさせる方法や、賞味期限切れの大根の見分け方などにも触れました。この記事を参考にして、大根の賞味期限は保存方法の工夫で引き延ばせる、ことが分かりました。

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