大根の保存方法と賞味期限を調査!冷凍・冷蔵・常温の保存期間について
大根といえば、煮て良し・炒めて良し・漬けても良ければ生でも良しと、まさしく万能食材です。そんな大根ですが、切り始めると保存がきかず傷みやすくて、賞味期限の短い野菜でもあります。冬場のおでんやぶり大根のような煮込み料理でいっぺんに使い切っても、今度は料理の賞味期限を考えて連日同じおかず、も寂しいものです。大根を最後まで美味しく食べきるためのさまざまな保存方法と、保存方法ごとの賞味期限をまとめてみました。
目次
料理方法も豊富で人気の大根
大根といえば、大根おろしにしていろいろな料理の薬味に使ったり、おでんやぶり大根のような煮物に使ったり、短冊切りや千切りにしてお味噌汁や炒め物に入れても美味しい野菜です。他にもたくあんや切り干し大根など、使い勝手が良い反面なかなか1本使い切るのも大変なため、気付いたら冷蔵庫の中でダメになっていることも多い野菜です。
知人から大根を丸ごと1本おすそ分けしてもらったり、ちょっと使いたいけど賞味期限内に使いきれる自信がなくて買うのを諦めたり、保存に困る野菜でもあるのが大根です。せっかくの大根を最後まで美味しく食べるために、常温・冷蔵・冷凍の書く保存方法の他に、漬物や切干のような乾燥保存まで賞味期限も含めてまとめてみました。
大根の賞味期限は大根自体の選び方と保存方法の両方が大事
大根を長く楽しむには、まずは新鮮で質の良い大根選びが欠かせません。大根は品種によって初夏~夏に旬を迎える品種と、秋~冬に賭けて旬を迎える品種がありますが、なかなか品種で選ぶことはありません。大根の品種自体も多いので、なおのこと品種で旬を見極めるのは無理な話です。ですが良い大根を選ぶことなら、要点をつかめば簡単に見極めることができます。
〇美味しい大根の選び方
— すまいるシェフ (@smile_chef) November 13, 2019
1.全体に張りとツヤがある
2.まっすぐ伸びて、太い
3.ずっしりと重い(水分が豊富な証拠)
4.ひげ根の毛穴が浅く少なく、表面がなめらか
5.葉から先まで鮮やかな緑でピンと張っている
ブリ大根やおでんにいかが?
毎日のお味噌汁に入れても良いですね♪
良い大根は青々としてしゃんとした葉がついています。近頃は先に葉を切り落とされたものも売られていますが、そのときにも残っている葉が綺麗な緑色で、中央の芽が伸びていないものを選びましょう。葉が切り落とされているのに中央の目が伸び始めている大根は、根の部分から水分と栄養を吸い取って伸びているため、収穫・出荷から一定の期間が過ぎていて、味も質も落ち始めています。
大根の根もまっすぐ伸びていて丸みを帯びた太さと重みがあり、根の部分の皮も色白でハリとつやがあって瑞々しく、ひげ根の穴が小さくて少ないものを選びましょう。もし大根の首の部分が黒ずんでいたり、ひび割れがある場合には、中も黒ずんで傷んでいたり、スと呼ばれる根の中のひび割れがあったりするので、選ばないようにしましょう。カット済みの大根は、切り口が瑞々しくて白いものがおすすめです。
甘いカット済み大根の選び方
甘いカット済み大根の選び方は、「上半分」であることと、「ひげ根がまっすぐ伸びている大根」を選びましょう。辛味が少ないので、おでんなどの煮込み料理や辛くない大根おろしが欲しいときには、こちらのカット大根を選びましょう。辛くない大根おろしを作るときには、大根をゆっくりと円を描くようにすりおろすと、辛味が出にくくなります。
辛いカット済み大根の選び方
辛いカット済み大根の選び方は、「下半分」であることと、「ひげ根が大根に巻きつくようにねじれてついている大根」を選びましょう。辛い大根おろしはより先っぽを、おろし金に対して真っ直ぐに一気にすりおろすのがおすすめです。煮崩れしにくいこともあり、わざわざ先のほうを煮物に使うこともあります。大根の辛味は消化酵素のジアスターゼなので、食中毒の予防にも大根おろしは辛いほうがおすすめです。
大根が苦かったときの処理方法
時々甘いとか辛いではなく、苦い大根があります。これは大根を輪切りにしたときに、皮の内側の5mmほどのところから出てくる苦味です。大根の苦味予防には皮を厚めにむくことで対処できますが、多くの野菜や果物も一番栄養があるのは皮とそのすぐ下の部分です。むいた大根の皮は捨てずに、千切りにして炒め物に入れるなどして、捨てずに使い切るのがおすすめです。
大根は賞味期限を過ぎても食べられる?
大根は生鮮食品のために賞味期限が書かれていません。スーパーでカットされた大根でも、早めに食べてくださいと1日で記載されているか、もしくはそもそも空欄になっているので、実際の賞味期限は私たちで判断するしかありません。ですが買っても使い切れなかったり、しまったまま忘れちゃったりして、賞味期限が確実に過ぎてしまった大根は食べても大丈夫なのでしょうか?賞味期限を過ぎてしまった大根の見極め方を紹介します。
賞味期限を過ぎた大根の見極め方
たとえ大根の賞味期限が過ぎても、カットした断面がシャキシャキの状態であれば問題ありません。さらに時間がたってくると水分が抜けてきてしわが寄ったりしてきますが、スが入っている・異臭がする・カビが生えている・透明や紫色に変色している・ぬめぬめしているといった、明らかに腐った状態になっていなければ、まだ保存しなおしたり調理に利用したりできます。
賞味期限を過ぎた場合は、基本的には加熱調理がおすすめです。他ではそのまま薄切りにして切り干し大根にすれば、さらに保存がきくようになります。他にも塩もみしてナマスにすると美味しく食べられるなど、そのまま浅漬けや漬物・酢の物にしても美味しく食べられます。
丸のまま買ってきた大根の保存方法と賞味期限
丸ごと買ってきた大根は、すぐに使わない場合は葉と根の付け根の上2cmほどのところから、葉を切り落とすようにします。葉が付いたままだと根から水分や養分を吸い取ってしまうため、根の部分がしわしわになりやすいのです。冬場の気温が低い時期なら、常温保存が可能です。大根を新聞紙に包んだ後、風通しの良い冷暗所で立てて保存します。ダンボールや肩まで切り落としたペットボトルに立てると楽に保存できます。
大根の保存に適した温度は5℃なので、夏場は冷蔵庫に入れて保存します。なるべく立てて保存したいものですが、スペースの都合上、寝かせて保存することになります。冷蔵庫に入れて保存する前に、常温保存のときと同様に新聞紙で包みます。ただし新聞紙は軽く湿らせてから大根を包むようにします。保存用のポリ袋にそのまま入れて、冷蔵庫の野菜庫にしまって保存しましょう。
大根の保存可能期間は、葉の落とし方でも変わります。葉に栄養や水分をとられないように落とすのは一緒ですが、葉の付け根から2cm上で切り落としても生長点は残るため、保存期間中にも少しずつ水分も栄養もとられていきます。葉の付け根のすぐ下から切り落とす方法もありますが、切り口から水分が抜けていくことには変わりありません。
大根の保存の際に切り落とした葉は、他の葉物野菜と同じようにおひたしでも楽しめますが、大根の葉は油と相性が良いので炒め物にも向きます。消化酵素のジアスターゼは葉にも含まれています。生のままスムージーにすれば酵素の補充もできますが、辛味成分でもあるので量は調節するようにしましょう。生のまま冷蔵保存するより、刻んで冷凍保存すれば1ヶ月ほどもつので、葉のほうも常備野菜としておすすめです。
丸のままの大根の常温保存可能期間
丸のままの大根の常温保存期間は、葉を2cm残して切り落とした場合、冬は3週間~1ヶ月、夏は5日~1週間ほどです。葉を付け根の下から切り取った場合は、冬場で1週間~2週間、夏場は即冷蔵庫に入れて保存することになります。切り口が広くなる分損失も多く、ポリ袋に入れても保存期間が短いので、葉を2cmほど残すほうがおすすめです。
丸のままの大根の冷蔵保存可能期間
大根も夏場は冷蔵庫で保存します。湿らせた新聞紙で包み、保存用のポリ袋に入れて保存しましょう。理想としては立てて保存したいところですが、さすがにそれは厳しいので寝かせて保存しても大丈夫です。2日に一度、新聞紙を交換してあげると保存期間が長くなります。それでも冬場の常温保存よりは保存期間は短く、1週間~10日ほどです。
泥つき大根の保存方法と賞味期限
「 大根の保存方法・土付きの場合は?泥つきで常温保管は可能? 」の記事を投稿しました https://t.co/gyHuIQLLNH #r_socialnews
— minnanosite (@minnanosite) November 3, 2019
家庭菜園で収穫した場合など、泥つきの大根の場合は、泥を落とさずに常温保存します。土をそのままに新聞紙で包んで保存したほうが、温度変化や乾燥だけでなく湿度が高すぎる状態から、土が大根を保護してくれるため保存条件が良くなり、より良い状態で1ヶ月は長期保存することができます。ただし冷蔵庫で保存する場合は、先に泥は綺麗に洗い流してから保存するようにしましょう。
カットした大根の冷蔵庫での保存方法と賞味期限
大根を使うために切り分けたり、あらかじめ切り分けられた大根を買ってきた場合は、全体をラップで包んで切り口を上にして、立てて保存するようにしましょう。切り口だけをラップで保存しても、肌の部分から水分が飛んで抜けてしまうため、大根全体を包んで保存します。牛乳パックやペットボトルに差し込んで立てると、安定性も良く保存できるので便利です。切り分けた大根の冷蔵保存期間は3日~5日です。
千切りや短冊切りした大根を冷蔵庫で保存することもあるでしょう。サラダやおつゆに入れようと切ったものの、量が多すぎて余ってしまうことは良くあることでもあります。大根は細く切れば切るほど空気に触れる綿が増え、簡単に乾燥したり劣化したりします。短冊切りでも冷蔵保存可能な期間はせいぜい2日、刺身のツマや千切りになると、1日しか冷蔵保存でももちません。できればその日のうちに、急いで使い切るようにしましょう。
大根おろしの冷蔵庫での保存方法と賞味期限
薬味やみぞれ鍋などの必需品でもある大根おろしですが、賞味期限は極端に短くわずか数十分です。冷蔵庫で保存しても、辛味も味も抜けていってしまいます。冷蔵庫で保存しておいても、翌日には大根おろしとしての味はなくなってしまっているため、味噌汁や鍋に入れてみぞれ風にして使うと、無駄もなく楽しむことができます。
カットした大根の冷凍保存方法と賞味期限
大根を冷凍保存するときは、大根を綺麗に洗ったら皮を厚めにむいて、3cm~4cmほどの暑さの輪切りにします。1つ1つを空気を抜ききるように丁寧にラップで包んでから、フリーザーパックに入れて冷凍庫で保存します。他にも使用目的に合わせて、短冊切りや千切りにしてからでも冷凍保存できます。金属製のトレイに乗せて冷凍すると早く凍ります。大根を冷凍保存した場合、保存可能期間は1ヶ月が目安になります。
大根おろしの冷凍保存方法と賞味期限
大根おろしを冷凍保存するときには、軽く水気を絞ってからフリーザーパックに薄く延ばして入れて、こちらも金属製のトレイに乗せて冷凍保存します。大根をすりおろすときに、ざるにキッチンペーパーを敷いておくと、ざるの目にすりおろした大根が絡むこともなく、そのまま水気を絞ることもできるので、後片付けも簡単にできておすすめです。
フリーザーパックに入れたときに、1回分ごとに線を引いてから冷凍させる方法もありますが、製氷皿に入れてラップをかけた後にキューブ状に凍らせて、完全に凍ったらフリーザーパックに入れて保存する方法もあります。大根おろしは劣化が早いので、多く作り過ぎたと気づいた時点で冷凍保存したほうが、風味の劣化が少なくてすみます。大根おろしの保存期間も1ヶ月が目安ですが、早めに使い切るようにしましょう。
冷凍保存した大根の解凍方法
大根は水気が多い野菜のため、元々冷凍保存にはあまり向かない野菜です。細胞内の水分が凍って膨張し細胞壁を破壊するため、食感が大きく変わることもあり、冷凍保存に関してはかなり好みが分かれる野菜です。解凍すると、大根の中の水分が溶け出してしまってグチャグチャになるため、半解凍の内に料理に合わせてカットして、そのまま煮物や炒め物に使います。
細胞壁が壊れることにより、他の野菜同様に味染みは良くなります。ですが味を吸いすぎて濃くなってしまったりするため、味付けの濃さや大根を入れるタイミングには要注意です。千切りした冷凍大根は、炒め物に入れると切り干し大根風の食感になりますが、生の千切り大根を入れたときと比べると風味が物足らないという意見が多いのも事実です。
大根の食感の変化を抑える冷凍方法としては、先に調味液も一緒に入れて保存する方法があります。調味液により大根内の水分が抜かれるため、細胞へのダメージを減らすことができます。調理するときは、他の冷凍大根同様、解凍せずにそのまま使います。大根内の水分を抜く方法としては、他にも軽く干してから冷凍保存する方法もあります。
冷凍保存した大根おろしの解凍方法
大根おろしを冷凍すると栄養は無くなるの?解凍方法や賞味期限も検証 https://t.co/ZGeoK9Q3ck pic.twitter.com/QQPtO4D0w8
— 生活の知恵袋 (@lifechiebukuro) June 12, 2018
大根おろしは冷蔵庫で自然解凍させます。空気に触れないようにラップをかけておきましょう。みぞれ風に味噌汁や鍋に入れるときには、解凍させずにそのまま使って大丈夫です。冷凍保存した大根おろしでも、解凍後はすぐに使い切るようにしないと、劣化の激しい点は変わっていないので要注意です。
大根の保存方法は冷蔵・冷凍だけじゃない
昔から大根はさまざまな形で利用されてきました。水気の多い大根をいかに長く保存するか、保存方法もいろいろ考えられ、保存食としてもさまざまな種類があります。大根の保存方法としては、冷凍保存よりもたくあんや切り干し大根のほうが思い浮かぶ人もいることでしょう。昔ながらの大根の保存方法もまとめてみました。
大根を干して保存する方法と賞味期限
家庭でも簡単に切り干し大根を作ることができます。切り干し大根は、水分の多い大根を天日干しにすることで、カルシウムなどの栄養価を凝縮して高めるだけでなく、保存食としても長期間保存できるようになるという、まさに先人の知恵とも言うべき保存方法です。切り干し大根を作る際には湿気は厳禁なので、乾燥して晴れの日が多い冬に作るのが一番です。
切り干し大根の作り方はいたって簡単です。輪切りにしてそのまま干すこともあれば、縦に細長く切って干す割り干し大根などありますが、使いやすい大きさで考えれば、少し厚めの輪切りにした大根を、フライドポテトを作る感じの太目の千切りにしていきます。後はこれをザルに並べて天日干しをするだけです。ザルに山盛りにせずに薄く広げたほうが、効率よく乾燥させられます。
霜が降りるからと家に入れる必要はありません。霜が降りて凍った後に日に当たって解けるを繰り返すことで、中までしっかり乾燥していきます。天然のフリーズドライです。凍み豆腐も同じ原理で乾燥させている食べ物です。大体1週間~2週間もすればカラカラに乾いて、手軽で長期間の保存が可能な保存食でもある切り干し大根が完成します。
完成した切り干し大根は、ジップ袋のように密閉できる袋に詰め、乾燥剤も一緒に入れて保存します。乾燥剤を入れることで湿気予防もできるので、より長期間の保存がききます。家庭菜園で豊作だったり、とても使い切れないとわかったときに、保存食としても重宝する切り干し大根にしてみるのもおすすめです。常温保存も可能ですが、冷蔵庫での保存のほうが望ましいです。作りすぎにはご用心を。
切り干し大根は、皮をむかずにそのまま作っても食感に影響はありません。干すときもざるではなく万能干しカゴを使うと、全体の風通しが良いので早く乾燥します。完全に乾燥していないとさすがにカビが生えることもあるので、乾燥具合がイマイチだと感じたときには、焦げないように注意しながらホットプレートなどで乾燥させてから保存しましょう。
切り干し大根の賞味期限
水で戻して料理に使っても良し、そのまま漬物に加工しなおしても良しな切り干し大根は、保存食として作られていただけあって、半年~1年間と長期間の保存が可能です。ただし最後のほうでは味が落ちてくるので、家庭用として作るのであれば、半年を目安に使い切るのがおすすめです。少々カサははりますが、手軽に作れて保存食としても常備できるので、一度作ってみてはいかがでしょうか?
大根を漬けて保存する方法と賞味期限
出典: http://wara.jp
大根の漬物といえばいろいろありますが、真っ先に浮かぶのはたくあんという人も多いのではないでしょうか?たくあんは干した大根を材料に作りますが、さらに糠(ぬか)と乳酸菌が加わって、より健康にも良い保存食になったのがたくあんです。糠と唐辛子、塩などを用意して漬け込みますが、一般家庭で作るにはちょっと敷居が高いと感じる人もいるかもしれません。
ですが大根を使った手作り漬物も人気を集める大根レシピの1つになっています。レシピサイトでも浅漬けから本格的な漬物まで、さまざまなレシピが並ぶようになりました。漬物の良さは、その独特な食感と、保存食として長く楽しめることです。小鉢の一品としても重宝するので、レシピサイトを覗いてみてはいかがでしょうか?
大根の漬物別の賞味期限
漬物でも賞味期限はそれぞれに異なります。初めから保存食として作られた漬物は、基本味も濃く常温保存も可能なものもあります。ですが浅漬けのようにその日限りの漬物もあります。レシピを見て作る際には、保存方法と賞味期限も確認して、保存食としても使えるのか、その日の一品でいいのかも考えて作るようにしましょう。
大根を土に埋めて保存する方法と賞味期限
それなりに庭があったり、普段から家庭菜園を楽しんでいる人は、畑やプランターに新聞紙で包んだ大根を半分ほど土に埋めて植えておけば、夏場でも2週間、冬場なら2ヶ月も保存が可能です。ちょっとした保存食状態で新鮮保存が可能です。大根の太さによっては、牛乳パックや2Lのペットボトルを利用して保存する際に、そこに穴を開けて土を入れておけば同じような効果が狙えますが、風通しと過湿には要注意です。
大根は保存食として賞味期限を長くする方法が発達した野菜
大根は本来水気が多く、長期保存に適さない野菜です。ですが昔からさまざまな方法で、長期保存が可能な保存食に加工されてきました。干して水分を抜いた後に、たくあんのようにそのまま漬け込んだり、秋田県のいぶりがっこのように一度燻してから漬けたりと、地域の特色に合わせた保存食に加工されてきました。東京都のべったら漬けのように、干さずに先に塩漬けにしたものもあります。
保存に向かないながらも、大根がいかに日本人と付き合いの深い野菜かが良くわかるのが、こういった伝統的な大根を使った保存食の多さでもあります。たくあんも地域ごとに特色のあるご当地たくあんがあったり、大根もさまざまな品種があり、保存食を作るための品種まで作られてきました。時にはそういったご当地大根食品を、取り寄せて楽しんでみるのも良いのではないでしょうか?
大根の保存は季節ごとに賞味期限を見て決めよう
大根は冬は常温保存、夏は冷蔵保存が向きますが、冷凍保存は1年を通してあまりおすすめできない食材です。冷凍保存の長所としては、他の野菜同様調理時間が短くなり味染みも良くなりますが、食感の変化は好みが大きく分かれるところです。一度ためしてみて不評であれば、賞味期限内に使い切る工夫を心がけましょう。冬場の乾燥時期に、切り干し大根をたくさん用意しておくのも、大根の楽しみ方としておすすめです。
大根を上手に保存して美味しく食べきろう
大根は薬味としても、煮物を中心とした料理の材料としても、漬物の素材としてもはずせない、私たちの生活になじんだ野菜です。そんな大根を季節や状況に合わせて上手に保存して、最後まで美味しく食べきってあげてください。もちろんついていた葉っぱもきちんと食べきって、健康な毎日を送りましょう。