日本酒の辛口のおすすめ人気ランキング!甘口との違いも解説!

日本酒は辛口に限る、とはよく耳にします。少しワケアリの、日本酒の辛口の由来などを解き明かしながら、辛口と甘口との違いも探ってみます。以前の日本酒とは、ガラリと変わるような、さまざまなタイプの日本酒が、今、ぞくそくと登場してきています。そんななかでも、日本酒の本道といってもよい、辛口の日本酒に焦点を当てて、全国の旨い銘柄を厳選してみました。それらを、人気ランキングのかたちで、おすすめ15本ほどを紹介いたします。

日本酒の辛口のおすすめ人気ランキング!甘口との違いも解説!のイメージ

目次

  1. 1日本酒をもっと知ろう
  2. 2旨い日本酒を選ぶには?
  3. 3辛口日本酒おすすめランキング第15位~第13位
  4. 4辛口日本酒おすすめランキング第12位~第10位
  5. 5辛口日本酒おすすめランキング第9位~第7位
  6. 6辛口日本酒おすすめランキング第6位~第4位
  7. 7辛口日本酒おすすめ人気ランキング第3位
  8. 8辛口日本酒おすすめ人気ランキング第2位
  9. 9辛口日本酒おすすめ人気ランキング第1位
  10. 10まとめ「辛口日本酒は旨い!」

日本酒をもっと知ろう

辛口の日本酒とは?

日本酒で辛口というのは、香辛料のような辛さを想像したら、まったくの見当違いになります。日本酒で辛口という場合は、甘口ではないという表現が、もっとも適切です。日本酒度的には、+1.5から上の数値を辛口に分類しますが、数値そのものはその酒の比重を示しているにすぎません。したがって、その日本酒が辛口かどうかは、どれくらいスッキリした酒かどうかくらいに、違いを把握しておいたほうが無難です。

日本酒度の甘口、辛口の指標数値を、参考までにここで紹介しておきます。-1.5からマイナス度が大きくなるにつれて、やや甘口、甘口、大甘口となり、+1.5から同じようにプラス度が大きくなるにつれて、やや辛口、辛口、大辛口となります。この日本酒度で、目安としての甘口、辛口を把握してから、後の章で述べる酸度をからませれば、求める日本酒の、かなり明確なイメージがつかめると思います。

日本酒の歴史のなかで辛口がスポットライトを浴びた背景

日本酒について、その味が辛い、つまり辛口などという言葉は、昔はなかったようです。戦後の米不足の時期に、低コストで大量に生産ができて、利益率が高いことなどを理由に、三倍増醸清酒、略して三増酒(サンゾウシュ)なるものが、製造販売されました。これは、品質的にはベタベタした甘さの残る、粗悪なものでした。これが、日本酒として安価に出回っていました。こういうことで、甘口が悪役にされてしまったのです。

これに対して、昔ながらの酒造りを守ろうとした業者が、甘くない、ちゃんと作った自分たちの酒を、本格辛口と銘打って、コマーシャル活動を展開した結果、辛口という言葉が一般に定着しました。粗悪な質の甘い酒と差別化をはかる必要に迫られて、甘くはないという違いを強調するために、辛口という言葉が生み出されたわけです。

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旨い日本酒を選ぶには?

日本酒の辛口と甘口の違いを探る

甘口といわれる、日本酒度のマイナス値が高い酒が、甘いことは多くの人に分かります。では、日本酒度のプラス値が高い、いわゆる辛口の酒はどうでしょうか?このあたりが、日本酒でいう辛口の、曲者的なところです。たとえば、吟醸酒は、日本酒度的には辛口タイプが大多数です。しかし、吟醸酒には吟醸香というものがあって、飲んだ時に甘いと感じさせます。それ以外にも、日本酒には酸度やアミノ酸度というのもあります。

上の画像にある表のように、日本酒度と酸度を組み合わせるだけでも、いろいろな味のパターンが、できるのが分かります。つまり、プラス日本酒度が高い=辛口ではないのです。その日本酒に含まれる、さまざまな要素がからみあって、一筋縄ではいかない、日本酒の妙味が成立するのです。また、同じ酒を、燗酒にすることで、甘口に感じられることもあります。グラスよりも、陶器の猪口で飲んだ場合にも、そうなることがあります。

純米酒と本醸造酒の違いと精米歩合

日本酒は、酒を造る過程の違いや精米歩合の違いなどで、ランクや呼称が異なってきます。日本酒を製造するには、米は欠かせません。他にも、麹と水が必要です。そして、これだけで作られた酒を「純米酒」と呼びます。これに、醸造用アルコールを添加したものは、「本醸造酒」と呼んで区別されます。そして、もうひとつの区分けの仕方が、米の精米歩合の違いよる方法です。

精米歩合とは、米を削って残った部分の割合です。その残り歩合の少ないものから「大吟醸」は、50%以下、「吟醸」と「特別」は、60%以下と区分けされます。この区分けは、「純米酒」と「本醸造酒」のどちらにも適用されます。そこで、純米酒は精米歩合によって「純米大吟醸酒」「純米吟醸酒」「特別純米酒」となり、本醸造酒も精米歩合によって「大吟醸酒」「吟醸酒」「特別本醸造酒」に分けられことになります。

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辛口日本酒おすすめランキング第15位~第13位

辛口日本酒おすすめランキング第15位

おすすめランキング第15位は、「一ノ蔵特別純米酒超辛口」です。日本酒度は、+8~10です。日本酒度をみても分かるとおり、一ノ蔵特別純米酒超辛口はこれぞ辛口という、スッキリ感いっぱいの酒です。料理の味も、一ノ蔵特別純米酒超辛口ならば引き立つことでしょう。凛とした気品があるなかにも、飲み飽きることのない超辛口特別純米酒です。

辛口日本酒おすすめランキング第14位

おすすめランキング第14位は、「超辛口吟醸ばくれん」です。山形の亀の井酒造が、甘口の「くどき上手」とは正反対の、超辛口吟醸酒を「ばくれん」をリリースしてきました。日本酒度+20という、押しも押されもしない辛口です。ほのかな吟醸香もただよう飲み口は、キレがよく、スッキリした酒に仕上がっています。超辛口吟醸ばくれんは、おてんば娘と一献傾けているような、あっさり感があります。

辛口日本酒おすすめランキング第13位

おすすめランキング第13位は、「綾杉純米原酒」です。やはり老舗の、福岡は綾杉酒造所の創業は、1793年になります。日本酒度は、+4~5で、酸度は、1.7です。アルコール度も17~18と高めになっています。この綾杉純米原酒も、濃醇辛口のタイプです。コクのあるどっしりとした酒は、まったりした料理とも四つに組めます。九州は、福岡の酒にまちがいはない一品です。

辛口日本酒おすすめランキング第12位~第10位

辛口日本酒おすすめランキング第12位

おすすめランキング第12位は、「新亀純米清酒」です。1848年創業の新亀酒造になります。日本酒度は、+5~6で、酸度は、1.7です。ここの酒も人気度は高く、いまさら紹介という気もしますが、燗酒の代表選手のような形で推奨します。新亀純米清酒は、典型的な濃醇辛口のタイプで、濃厚な旨味と酸味が口中でフワッと溶けます。キレはよくて、後口もさっぱりしています。料理負けは、まずしない酒です。

辛口日本酒おすすめランキング第11位

おすすめランキング第11位は、「勝駒純米吟醸」です。1906年創業の、富山県は高岡の清都酒造所になります。少人数で大量生産をしない酒造りがうかがえる一品です。日本酒度は、+3で、酸度は、1.5です。香りから味まで米の臭いがする酒です。勝駒純米吟醸は、ケレン味のまったくない酒で、富山県人を彷彿とさせます。素朴ななかにも、純米吟醸の質は蓄えられていて、後口もスッキリとした酒になっている。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第10位

おすすめランキングの第10位は、「おんな泣かせ純米大吟醸」です。大村屋酒造所は古く天保3年の創業です。南アルプスを水源とする、大井川の伏流水で酒を仕込んでいます。おんな泣かせ純米大吟醸は、日本酒度+5で、酸度1.2、アミノ酸度1.2です。バランスの良い上品な味が、定評となっています。大吟醸ですから、のど越しが悪いわけはありません。ただ、入手が困難なために、おんな泣かせ純米大吟醸は、酒屋泣かせという噂も立っています。

辛口日本酒おすすめランキング第9位~第7位

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第9位

おすすめランキング第9位は、大阪は秋鹿酒造の「奥鹿生酛火入無濾過原酒」です。日本酒度+6で、酸度1.9です。秋鹿酒造は1886年創業で、奥鹿とは初代の奥鹿之助にちなむ命名になります。通常の2倍の日数と労力を要する、生酛つくりを頑固に継承しています。この奥鹿生酛火入無濾過原酒は、生酛つくりらしく、燗酒が向く辛口の日本酒です。力強い辛口のなかから、やや高めの酸味が追いかけてくるような、渋い男の酒です。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第8位

おすすめランキング第8位は、「天狗舞山廃仕込純米酒」です。車多酒造は、1823年創業になります。日本酒度は、+3で、酸度は、1.9です。山廃といえば、天狗舞の天狗舞山廃仕込純米酒です。辛口度はともかく、酸度1.9は、特徴的です。これは、燗酒で飲んでください、と主張しています。この天狗舞山廃仕込純米酒は、冷酒との違いを教えてくれます。淡白な白身も、濃厚な鮪のトロも、この酒のボディが包み込んでくれます。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第7位

おすすめランキング第7位は、「浦霞特別純米酒」です。創業は、1724年の古い醸造元になります。日本酒度+1~2で、酸度は1.3~1.4です。日本酒度をみると甘口かと思われそうだが、キレはたしかにあって酸味とのバランスも良く、幅広い料理についていけそうな優等生感があります。そこが長所でもあり、短所ともなるかもしれません。ただ、燗酒よりも冷酒としてのほうが、この浦霞特別純米酒の風味は活きてくると思います。

辛口日本酒おすすめランキング第6位~第4位

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第6位

おすすめランキング第6位は、鶴乃江酒造の「会津中将特別純米ひやおろし」です。1794年創業の、やはり老舗醸造家になります。日本酒度は、+2~3で、酸度1.6です。フルーツのような吟醸香と味がします。辛口というほどではない日本酒度と、やや強い酸味がほどよくバランスが取れている。会津中将特別純米ひやおろしは、冷酒、常温、お燗と、いずれでも楽しめる、幅広さも兼ね備えています。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第5位

おすすめランキング第5位は、「八海山純米吟醸」です。日本酒度は、+5で、酸度は1.2です。ご存じ、新潟の銘酒といわれている八海山純米吟醸です。酒のラベルは純米吟醸ですが、精米歩合などは、完全に大吟醸仕様になっています。八海山系の伏流水で仕込まれた酒は、米の旨みがしっかりと味わえます。八海山純米吟醸は、のど越しもよく、冷やも燗も問いません。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第4位

おすすめランキング第4位は、「田酒特別純米酒山廃仕込」です。西田酒造店は、1878年の創業になります。日本酒度±0で、酸度は1.6です。つまり、日本酒度だけをみれば、田酒特別純米酒山廃仕込は、辛口というよりは、甘口の部類に入るかもしれません。けれども、米の味がしっかりと感じられ、山廃らしい酸味もはっきりとある、人気通りの田酒特別純米酒山廃仕込に仕上がっています。青森県人気ナンバー1の名に恥じない酒です。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第3位

おすすめランキング第3位は、「純米吟醸〆張鶴純」です。宮尾酒造は、1819年の創業の老舗になります。鮭の遡上で有名な、三面川の伏流水で、酒を仕込んでいる。日本酒度は、+3.0で、酸度は、1.5です。純米吟醸であるが、精米歩合は大吟醸仕上げになっています。純米吟醸〆張鶴純は、ほのかな吟醸香が感じられた後、まろやかな味のなかに、軽い甘みと適度な酸味が口中に広がります。しかも、後味はスッキリとしています。

先代の、損得勘定で酒を造りたくないという、意気込みが伝わってくるような純米吟醸〆張鶴純でした。まさに、端麗旨口の〆張鶴です。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第2位

おすすめランキング第2位は、「磯自慢本醸造」です。磯自慢醸造も、1830年創業の老舗になります。日本酒度+4~5で、酸度は、1.2です。きょう、紹介する磯自慢本醸造は、本醸造酒で、静岡県内主体の出荷商品です。磯自慢醸造には、洞爺湖サミットで供された大吟醸など、全国的に引手あまたの商品がそろっています。そういう著名な吟醸酒ではなく、あえて磯自慢本醸造酒をおすすめするのには、理由があります。

この磯自慢本醸造酒は、磯自慢のなかでは一番に価格が安いものです。1升瓶が、2100円で買えます。驚くのは、その味です。まず最初に、磯自慢独特のフルーティな吟醸香があります、この本醸造酒には。そして、ドライなキレは、本醸造酒そのものです。かすかな酸味も楽しんでから、カツオの刺身などを食べて、あらためて磯自慢本醸造を流せば、また別の芳醇な味を感じることができます。後口の爽やかなことは言うまでもありません。

磯自慢本醸造は、恐るべき、コストパフォーマンスでしょう。おすすめするしかない一品です。

辛口日本酒おすすめ人気ランキング第1位

おすすめランキングの、第1位は、「獺祭純米大吟醸磨き二割三分」です。ご存じ、旭酒造の傑作商品です。とにかく、日本酒の極め付きと言って過言ではないでしょう。惜しげもなく華やかに立ち上がる吟醸香に連れて、上品な甘みが口中にあふれる。飲み干しても、余韻が残ったままです。とにかく、味も香りも単調なものではなく、すべてが重層的に、フーガのように続きます。獺祭純米大吟醸磨き二割三分のまえで言葉は無力です。

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まとめ「辛口日本酒は旨い!」

いろいろな肴との、相性の良さが日本酒にはあります。特に、魚介類との相性の良さにおいては、辛口の日本酒は、群をぬいたアルコールである。魚介の肴も活きるし、辛口の日本酒もより活きてきます。そんな日本酒が数多あるなかで、厳選したおすすめの辛口日本酒を紹介しました。ぜひ参考にしていただいて、旨い辛口の日本酒に巡り合ってください。自分の指定銘柄ができると、なぜか心が落ち着きます。

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