ワインカクテル「キール」の作り方!赤ワイン/白ワインで自宅カクテル!
キールは、フランス生まれのカクテルです。食前酒で飲まれることが一般的で、「世界で一番飲まれている食前酒」といってもいいほど 有名なカクテルです。今回はキールについて徹底調査します。キールはどんなカクテルなのか理解したうえで、自宅でキールを作ってみましょう。キールの作り方や割り方、アルコール度数などポイントを説明します。また、キールに似たキールロワイヤルや、白ワインのアレンジカクテルと、赤ワインのアレンジカクテルも紹介します。
目次
キールの自宅での作り方が知りたい!
キールは、本場フランスでは食前酒の定番で、フランスで食前酒として最も飲まれているカクテルです。キールは、辛口の白ワインとカシスリキュールで作るカクテルで、この二つを揃えれば自宅でも作ることができます。ここでは、本場ブルゴーニュで一般的に飲まれているキールの作り方をご紹介します。
自宅でも簡単にできるキールの作り方
ここでは、自宅でも簡単にできるキールの作り方を説明します。本場フランスのキールは、白ワインはブルゴーニュ地方で生産される辛口の白ワインのアリゴテ、カシスリキュールは、これもまたブルゴーニュ産でアルコール度数の高いクレーム・ド・カシスで作られます。材料、作り方、アルコール度数について説明します。
材料
キールの材料は、白ワインとカシスリキュールの二つだけです。白ワインは、辛口のものが使われ、アリゴテはブルゴーニュワインの中では比較的価格が安いワインです。高級白ワインを使えば味が変わるようイメージがあると思いますが、カシスのリキュールでワインの味なくなってしまうので、ごく普通の辛口白ワインで大丈夫です。
カシスリキュールは、キールの味を決める大切なものです。本場の味にこだわりたいなら、クレーム・ド・カシスがおすすめです。アルコール度数が高く、お酒の弱い方にはキツイかもしれませんが、キールにはクレーム・ド・カシスの風味が必要です。価格も少し高めですがおすすめです。
カシスリキュールにはたくさんの銘柄があり、基本は甘いリキュールでです。中には甘さを控えカシスリキュールもありますので、色々試してみるのも自宅で作る楽しみのひとつです。そこそこキールを自宅で楽しみたい方は、一般的なカシスリキュールで大丈夫です。できれば、アルコール度数の高いものを使ってください。
作り方
キールは一般的なカクテルとは違い、氷を使いません。ですので、キールを美味しく味わいたいなら、ワイングラスと白ワインをあらかじめ冷やすことをおすすめします。作り方は簡単で、カシスリキュールを入れたワイングラスに、よく冷やした辛口の白ワインを注いで軽くかき回せばできあがりです。
アルコール度数について
キールのアルコール度数について説明します。キールのアルコール度数は一般的なもので14度くらいです。キールによく使われているクレーム・ド・カシスのアルコール度数は20度、アリゴテという銘柄の白ワインはたくさんあり、アルコール度数11度から14度くらいです。
カシスリキュールと白ワインの割り方を説明します。、本場フランスでは、白ワイン4に対しカシスリキュール1の割り方で飲まれます。クレーム・ド・カシスは、甘めのカシスリキュールで、4対1ですと甘いキールができあがります。
お酒の弱い方ですとキツく感じると思います。女性の方や軽く楽しみたい方には、白ワイン6対カシスリキュール1くらいでも十分酔えます。この場合、一般的なキールよりも酸味の効いたキールができあがります。
キールの特徴
ここでは、キールの特徴について説明します。キールはどんなカクテルなのか?発祥は?カクテル言葉は?などを解説します。また、キールに似たキールロワイヤルというカクテルもあります。キールとキールロワイヤルの違いについても紹介します。
白ワインをベースにしたカクテル
キールは、白ワインをベースにしたショートタイプのカクテルです。ブルゴーニュ地方特産の「アリゴテ」という辛口の白ワインとクレーム・ド・カシスを混ぜて作ったのが始まりです。
ブルゴーニュ地方は、カシスやブドウの栽培が盛んに行われています。地元の特産である辛い白ワインと、1841年に作られたカシスリキュールの元祖ともいえるクレーム・ド・カシスをミックスしたものがキールです。
フランス生まれのお酒
キールの始まりについて紹介します。キールはフランス生まれのカクテルです。フランス・ブルゴーニュ地方はワインの生産が盛んな地域で、中でもディジョン市はブルゴーニュ地方の中心的な都市です。キールは、ディジョン市の市長キャノン・フェリックス・キール氏が考案したものです。
第二次世界大戦後の1945年、ブルゴーニュ産のワインの売れ行きが良くなく、地元特産の白ワインをベースとしたカクテルを創作しました。これがキールで、このカクテルが人気になることで、白ワインの売り上げを伸ばそうと考え出されたという歴史があります。
キールの呼び名は、考案したディジョン市のキャノン・フェリックス・キール氏の名前から頂いたという由来があります。
カクテル言葉は?
花の特徴やイメージでつけられる花言葉、一つ一つの宝石につけられた石言葉などがあるように、カクテルにもカクテル言葉があります。
キールのカクテル言葉は、「最高のめぐり逢い」・「陶酔 」です。キールには、最高のめぐり逢いというロマンチックなカクテル言葉がついており、運命の出会いをイメージさせます。また、陶酔はうっとりして浸る様子なのですが、美味しいワインにうっとりするのか、目の前の相手にうっとりするのか、色々とイメージできます。
食前酒として飲まれるのが一般的
キールは白ワインがベースのショートタイプのカクテルで、食前酒として飲まれるのが一般的です。キールは、フランス料理の食前酒の定番で、食前酒は辛口の白ワインが好まれ、ほのかに漂うカシスのフルーティーな香りが食前酒にピッタリです。
また、日本でキールを最初に提供したのは1970年代で、バーではなくレストランが最初といわれています。1970年代は、日本でワインが一般的に楽しまれるようになりはじめたころで、レストランでもワインを提供するようになりました。
当時、レストランでは食前酒を積極的にすすめるようになり、キールが食前酒として最適だったことから、現在も食前酒の定番カクテルとして人気があります。
キールロワイヤルとの違い
キールとキールロワイヤルとの違いを説明します。キールは白ワインとカシスリキュールのミックスですが、キールロワイヤルはシャンパンとカシスリキュールのミックスです。
キール・ロワイヤルは、「王のキール」という意味があり、フランスの隣国のオーストリアで考案されたカクテルです。キールロワイヤルは、シャンパンが白ワインに比べ高価なことから、高級感のある名前がつけられました。
キールロワイヤルもキールと同様に食前酒として楽しまれるカクテルで、カシスの赤色が美しいカクテルで、グラスの中ではじけるシャンパンの泡が爽快なカクテルです。
キールの白ワインの割り方とカクテルレシピ
キールは、白ワイン4、カシスリキュール1が、本場ブルゴーニュの割り方です。もちろん、カシスリキュールはクレーム・ド・カシス、白ワインはブルゴーニュ産のアリゴテです。ブルゴーニュ産のアリゴテを使わないときは、ブラン・カシスやブラン・カスと呼ばれています。ここでは、キールの名前がはいったカクテルを紹介します。
キール・インペリアル
キール・インペリアルは、キールロワイヤルのカシスリキュールを、フランボワーズリキュールに変えたカクテルです。割り方は4対1が基本で、シャンパンの炭酸が爽やかで、甘くて美味しいカクテルです。
キールの赤ワインの割り方とカクテルレシピ
キールの白ワインえお赤ワインに変え、アレンジされたカクテルもあります。割り方は、赤ワイン4、カシスリキュール1が定番です。ここでは、白ワインから赤ワインに変えたカクテルを紹介します。
キール・カルディナル
キール・カルディナルは、キールの白ワインを、赤ワインに変えたカクテルです。割り方は、フランススタイルの4対1が定番で、フランスのボジョレーの赤ワインに限定される場合もあります。赤い色のカシスリキュールに赤ワインをミックスすることで、キールよりも赤色が強いカクテルができあがります。
飲みやすくておしゃれなキールで素敵な夜を
いかがでしたか?キールについて紹介しました。フランス生まれの食前酒として一番飲まれているカクテルです。ブルゴーニュ産のアリゴテと、クレーム・ド・カシスを揃えて、本場の味を自宅で再現してみてください。基本レシピは4対1の割り方ですが、お好みで楽しめます。ワイングラスと白ワインをキンキンに冷やして味わってください。