ミニ大根の育て方とは?簡単に大量栽培できる大根のおすすめレシピも!
ミニ大根はプランターでも簡単に育てることができる、家庭菜園におすすめの野菜です。大根をミニサイズにした、見た目も可愛いミニ大根は品種も様々あり、育て方も難しくないので初心者にもおすすめです。今回はミニ大根の品種ごとの特徴から、栽培方法、美味しく食べられるレシピを併せて紹介していきます。あまり、食卓では馴染みのない野菜ですが、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。
ミニ大根の育て方は難しい?
ミニ大根の特徴
ミニ大根とは、大根をそのまま小さくしたような見た目が特徴的な野菜です。品種にもよりますが、大きさは15センチくらいのものから大きくても25センチ前後のものが多いようです。品種や育て方によって大きさに差があり、細くてミニサイズのものから、普通の大根の半分くらいのものまであります。見た目はまさに大根のミニチュア版といった感じで、とても可愛らしいです。
小さいとはいっても味は大根そのものです。大根の歯ごたえと、甘み、みずみずしさと辛味を感じることができます。葉も柔らかく美味しいので楽しめます。育て方も難しくないので自宅での家庭菜園に向いています。
病害虫に注意
ミニ大根はアブラナ科なので、葉っぱに虫がつくことがあります。育て方は簡単なミニ大根ですが、害虫対策はした方がいいでしょう。葉の裏につきやすいので、よくチェックします。
ミニ大根は青虫やコナガ、ヨトウムシ、アブラムシがつきやすいといわれています。害虫が付いていたら、大根用の薬剤を使用するといいでしょう。心配な場合は防虫ネットをしましょう。
収穫遅れに注意
ミニ大根は根の部分が土に埋まっているので、収穫時期の見極めが難しいかもしれません。収穫時期が早すぎれば小さすぎますし、収穫時期が遅すぎれば「す」が入って食味が悪くなります。土から出ている首の部分の太さを見ながら、収穫遅れの無いよう気をつけましょう。
収穫したミニ大根も、葉っぱをつけたままにしておくと葉からどんどん水分が抜けていきます。水分が抜けることで「す」がはいるので、早めに食べるか葉っぱを切っておくようにしましょう。
ミニ大根の品種
秋まきが育てやすい
ミニ大根は育てやすく真夏以外はいつでも育つと言われていますが、基本的には春と秋にタネをまきます。初心者におすすめなのが秋まきです。秋まきの方が害虫被害が少ないので、初めて挑戦する方は秋に栽培してみるのがいいでしょう。関東だと8月の末から10月頃、暑さが少し落ち着いてきた頃がいいでしょう。
おすすめ品種「三太郎」と「ころっ娘」
ここでおすすめのミニ大根の品種を紹介します。まず最初に紹介するのが「三太郎」です。「三太郎」は、病気と寒さに強いという特徴があります。初心者にとって、害虫や病気が一番の心配かと思います。「三太郎」はウイルス病などにも強く育てやすい品種です。また、寒さに強いので秋まきに向いています。
密集しての栽培にも向いていますし、株間を調整することで好きなサイズに変えることができます。割れにくく、すが入りにくいという特徴もあります。「三太郎」は正確にはミニ大根ではなく、短形大根という種類です。ですが、育てやすく大きさを自在に変えれるのでミニ大根のように育てることができます。
「ころっ娘」は、大きさが20センチほどになるミニ大根です。1回の調理で使い切れるくらいの大きさなので、育てると重宝します。「ころっ娘」はどんな料理にも合うのが特徴で、サラダ、漬物、煮物、大根おろしとどんなレシピでも美味しく食べられます。「三太郎」同様、病害に強いので育てやすいでしょう。
育てやすい品種「マコトちゃん」と「ホワイトスティック」
「マコトちゃん」は、大きさが30センチほどと、ミニ大根にしては大きく育ちます。しかしながら密植栽培にむいた品種で、狭い場所でも育てやすいという特徴があります。育てやすいので、プランターでの栽培にも向いています。葉っぱもみずみずしく、程よい辛味と食感が美味しいミニ大根です。
「ホワイトスティック」は、食感が良く甘くて生で食べるのに適したミニ大根です。一番美味しく食べるには、そのままスティックにして食べるのがおすすめです。ぽりぽりした食感と甘さが美味しいミニ大根です。育てやすく、春まき、秋まきどちらにも適し、越冬栽培もできます。プランター栽培にも向いているので、場所が無い方にもおすすめです。
ミニ大根の畑で栽培方法
畑の準備と種まき
ミニ大根を畑で育てる場合の育て方を見ていきましょう。まずは、畑の状態です。大根は痩せている土地でも育つと言われています。それでも、栄養が無いと思ったら種まきの2週間前に苦土石灰を撒いてよく耕します。深さは30センチほどの深さまで耕し、石や土の塊が無いようにします。石などがあると、大根の形に影響が出るので取り除きます。
種まきの1週間前には、化学肥料を撒き耕したら畝を立てて黒マルチを貼ります。黒マルチは雑草を抑制し、地面の温度をあげる効果があります。
畝に25センチ間隔でタネを撒いていきます。一つの穴に3〜4粒のタネを入れ、優しく土をかぶせ手で抑えて密着させます。タネは、しっかりと土に密着させてあげましょう。水は、畑が乾燥したらあげましょう。生育初期から中期は害虫に注意しましょう。防虫ネットをすることで虫害を防げます。
間引きと追肥・土寄せ
タネは約5〜7日ほどで発芽します。発芽から5日ほどで葉が2、3枚になったら1回目の間引きをしましょう。さらに2週間後、双葉が揃って大きく育っているもの以外を残して間引きしましょう。間引きした葉も、美味しく食べられます。
1回目の間引きで条間に溝をほり、追肥をします。化学肥料を1㎡で50gから60gほどが目安です。肥料の上にも土をかぶせておきましょう。2回目の間引き後も同じく追肥します。そのあと、株元に土を寄せます。葉の間に土が入らないよう、気をつけて土を寄せます。
水やりと収穫
出典: https://horti.jp
水やりは乾燥にも気をつけますが、あげすぎにも注意が必要です。畑が乾いたらたっぷりあげるようにしましょう。順調にいけば50〜60日で収穫できます。葉をまとめて持って、まっすぐ上に引き抜きましょう。肥った大根から収穫していくと、収量が多くなります。
ミニ大根のプランターでの栽培方法
プランターの大きさと土
畑が無い場合でも、プランターで手軽にミニ大根の栽培ができます。プランターの大きさは幅が70センチ以上、深さは30センチ以上が理想です。プランターに野菜用の土を入れ、5センチ間隔で5ミリほどの穴を開けます。
間引きと追肥・土寄せ
畑での栽培と同じように、間引きをします。間引きしたら追肥と土寄せも同じように行いましょう。追肥は、土10リットルあたり10gが目安です。
水やりと収穫
土が乾いたら土が湿る程度に水をあげます。土から首元が出てきたら収穫時期です。葉っぱが枯れそうな時も収穫しましょう。約50〜60日ほどで収穫です。
袋でも栽培できる
ミニ大根は場所を取らないため、袋での栽培もできます。便利な袋栽培セットが売っているので、プランターや土の購入に迷うこともありません。育て方も袋に書いていますし、必要なものも揃っているので初めて家庭菜園をするという人にもおすすめです。
ミニ大根を使ったレシピ
ミニ大根の塩麹漬け
ミニ大根を使ったレシピを紹介します。簡単にできるレシピなのでぜひ作ってみてください。
- ミニ大根5本
- 塩麹大さじ1
- 醤油小さじ1/2
- ミニ大根をよく洗い、半分にカットします。
- 塩麹と醤油を混ぜます。
- 大根と混ぜて、冷蔵庫で1日寝かせたら出来上がりです。
大根菜のふりかけ
次のレシピは、大根菜を使ったふりかけです。大根菜は大根本体より栄養があると言われています。ビタミンA、ビタミンC、カルシウムが豊富で、美味しいので捨てるのは勿体無いです。ミニ大根の収穫ができたら、葉っぱも美味しくいただきましょう。
- 大根菜1本分
- 鰹節1パック
- 醤油小さじ1/2
- 大根菜をよく洗ったらみじん切りにして、水気を絞ります。
- フライパンを中火にして、焦げないようによく炒めます。
- 水分が飛んだら鰹節と醤油を加えて出来上がりです。
自分でミニ大根を栽培してみよう!
ミニ大根はとても育てやすく、家庭菜園初心者でも挑戦しやすい野菜です。大根と聞くと難しいイメージがありますが、プランターでも気軽に栽培できるのでぜひ、挑戦してみてください。