「家常豆腐」ってなに?読み方は?中国の家庭料理レシピを紹介

中国料理の「家常豆腐」を知っていますか?家常豆腐は中華料理の一つで、中国の家庭や大衆食堂で頻繁に食べられている料理です。この家常豆腐は、激辛料理で有名な四川料理から生まれました。四川料理の豆腐料理といえば麻婆豆腐が有名ですが、中国では四川料理で豆腐といえば家常豆腐が定番なのだそうです。今回は、そんな家常豆腐にについて、読み方やレシピなど詳しく解説していきます。

「家常豆腐」ってなに?読み方は?中国の家庭料理レシピを紹介のイメージ

目次

  1. 1家常豆腐とは?
  2. 2家常豆腐の読み方は?
  3. 3家常豆腐は中国の家庭の味
  4. 4家常豆腐の基本レシピ
  5. 5家常豆腐におすすめの豆腐は?
  6. 6いろいろな家常豆腐のレシピを作ってみよう!
  7. 7学校給食風家常豆腐のレシピ
  8. 8台湾風家常豆腐のレシピ
  9. 9本場中国の家常豆腐のレシピ
  10. 10家常豆腐は日本人の口にも合う四川料理!

家常豆腐とは?

中国料理の家常豆腐というメニューを知っていますか?家常豆腐は、中国の四川料理の一つで、揚げた豆腐を使って肉や野菜と一緒に炒めた料理のことです。四川料理といえば麻婆豆腐や担々麺といった辛い料理のイメージがありますが、この家常豆腐は辛くありません。そのため、最近では給食のメニューや、レストランのメニューとしてジワジワと知名度を上げている中華料理なのです。今回は、家常豆腐について調べてみました。

家常豆腐の読み方は?

家常豆腐の読み方は「ジャーチャンドウフ」

まずは、家常豆腐の読み方について紹介します。家常豆腐は、「ジャーチャンドウフ」と読むのが正しい読み方です。これは、中国の読み方そのままで、本場の読み方は「ジアチャンドォウフ」です。「チンジャオロース」や「ショーロンポウ」など、近年は中華料理の名前を本場の発音をそのまま日本名にする料理が多くなりました。家常豆腐の名前の知名度が上る前は、家常豆腐は「揚げ豆腐の中華炒め」などと呼ばれていました。

家常豆腐は中国の家庭の味

家常豆腐の家常の意味は、中国では「家庭の、ホームメイドの」という意味があります。家常豆腐は、もともと中国の家庭料理の一つで、豆腐を素揚げしたものを、そのときにある野菜や肉などで炒めたものを家常豆腐と呼びます。そのため、各家庭によって味が違うため、「家庭の味の豆腐料理=家常豆腐」と呼ばれるようになりました。中国ではレストランにも家常豆腐のメニューがありますが、その味はお店によって異なります。

中国では家庭料理の事を「家常菜」と言います。読み方はジャーチャンツァイです。これは、中国の各家庭で作られている料理のことで、それぞれの家庭によってさまざまな料理があります。日本の中華レストランでおなじみの餃子や回鍋肉、チンジャオロースなども家常菜の一つで、家庭や地域によってさまざまな味わいがあります。

家常豆腐の基本レシピ

それでは、家常豆腐の基本のレシピを紹介していきます。本場中国の家常豆腐では、まず豆腐を素揚げしたものを料理に使いますが、ここでは厚揚げを使った日本式の家常豆腐のレシピを紹介していきます。家常豆腐はヘルシーながらも、しっかりとした食べごたえがあり、ご飯にもよく合います。また、とろみがついているので、焼きそばやチャーハンなどのあんかけ代わりにしても美味しく食べられる万能中華料理です!

基本の家常豆腐の4人前の材料は以下のとおりです。厚揚げ豆腐2枚、豚肉200g、タケノコの水煮150g、ピーマン2個(あれば1個は赤ピーマンまたはパプリカ)、長ネギ半分~1本、生姜ひとかけです。調味料は鶏ガラスープのもと小さじ2、砂糖大さじ3、酒大さじ2、しょう油大さじ4、水300mlです。仕上げにとろみを付けるため、水溶き片栗粉を用意しましょう!お好みできくらげやエリンギなどのきのこ類を加えるのもおすすめです。

厚揚げ豆腐は一口大にカットします。油で炒めるので、油抜きは必要ありませんが、カロリーが気になる人は厚揚げに熱湯をかけ簡単に油抜きをしましょう。次に野菜を切って準備します。ピーマンは一口大に乱切り、タケノコの水には小さめのそぎ切りにすると食べやすいです。長ネギは1~2センチの筒切りにし、生姜はみじん切りにしましょう。豚肉は小さめにカットしておくと火の通りが早くなるので、時短にもなります。

フライパンに油を大さじ1ほど入れ、中火で生姜と長ネギを炒めます。香りが立つまで炒めたら、豚肉を入れてよく炒めます。豚肉の色が全体的に変わってきたら、ピーマンとタケノコを加えて更に炒めます。全体的に炒め合わせたら、混ぜ合わせておいた調味料を入れて、全体になじませます。調味料が沸騰してきたら厚揚げを加えて、調味料が絡むようによく混ぜ合わせます。味が馴染むように5~10分ほど煮込むと美味しく仕上がります。

味が全体的に染み込んだら、水溶き片栗粉を加え、全体的に混ぜ合わせます。火から下ろし、器に盛りつたらお好みで万能ネギを散らせば完成です。四川料理ながら、優しい味わいの家常豆腐の出来上がりです。この一品で、肉、豆腐、野菜が取れるので栄養満点です。ご飯のお供はもちろんのこと、お酒のおつまみにもなります。また、仕上げに胡麻油を回しかけると、風味が豊かになり、さらに食欲をそそります。

家常豆腐におすすめの豆腐は?

家常豆腐は、本場中国では豆腐を素揚げしたものを使用しています。中国の豆腐は日本の絹豆腐のような、なめらかなものもありますが、木綿豆腐をさらにどっしりとさせたような食感の北豆腐という豆腐が一般的です。この北豆腐の読み方はベイドウフと言い、中国のスーパーでもこの名前で販売されています。この北豆腐は火を通すとややぼそっとした食感になり、料理に使用すると豆腐の中に味がしみこんでとてもおいしいです。

本格家常豆腐を日本で作りたい!

本場中国の家常豆腐はこの北豆腐を使って作られています。日本の豆腐でいうと厚揚げに近い食感があるので、手軽に家常豆腐を作る場合は厚揚げを使用するのがおすすめです。日本の家庭で本格的に豆腐から素揚げする家常豆腐を作る場合は、水切りをした木綿豆腐を使用するのがおすすめです。日本の豆腐は中国の北豆腐に比べて水分が多いので、素揚げするときは油のハネに注意して調理してください。

いろいろな家常豆腐のレシピを作ってみよう!

家常豆腐は麻婆豆腐より辛くなく、野菜たっぷりで、中華味が食欲をそそる万能おかずです。もとは中国の家庭料理だけあって、ネット上やレシピ本にはさまざまなレシピが掲載されています。最近では、小学校や保育園の給食などにも家常豆腐がメニューとして登場しているようです。大人から子どもまで食べられる家常豆腐の作り方を3つ紹介します。給食風、台湾風、そして本場中国風の作り方を見ていきましょう!

学校給食風家常豆腐のレシピ

今、家常豆腐は学校給食でも食べられています。こちらでは、小学校で作られている給食メニューの家常豆腐の作り方を紹介していきましょう。麻婆豆腐とは異なり、優しい味わいで小さい子どもでも食べられる味付けです。野菜、肉、豆腐とバランスの良い食材が入っており、食欲そそる中華味なので、ぜひ家庭でも作ってみてください。それでは、学校給食風の家常豆腐の材料を紹介していきます。

材料は4人分で以下のとおりです。厚揚げ200g、豚ひき肉50g、料理酒小さじ1、生姜3g、にんにく2g、にんじん1/3本、玉ねぎ1/2個、にら15g、サラダ油小さじ1/2です。合わせ調味料は以下のとおりです。鶏ガラスープのもと小さじ1/2、しょう油小さじ2、味噌大さじ1、料理酒大さじ1/2、砂糖小さじ1/2、豆板醤少々、塩少々です。また、仕上げに使う水溶き片栗粉も準備しましょう。仕上げ用のごま油もあると良いです。

まずは下準備をしていきます。厚揚げは一口大にカットしておきます。にんじん、玉ねぎはあらみじん切りに、ニラは1~2cmくらいにカットしておきます。ひき肉には酒をまぶしておきましょう。また、合わせ調味料は全て混ぜ合わせ、しっかりと混ぜておきましょう。厚揚げは特に油抜きをする必要はありませんが、気になる人はさっと熱湯にくぐらせてから、水気を拭き取って使用するとカロリーオフにもなります。

それでは作り方を見ていきましょう!まずフライパンに油を入れ、みじん切りにした生姜とにんにくを炒めます。香りがたったらひき肉を入れてしっかり炒めます。ひき肉の色が変わってきたら、玉ねぎ、にんじんを入れて炒め合わせます。野菜に火が通ったら、カットした厚揚げを入れて全体を混ぜ合わせます。全体的によく混ざったら、合わせ調味料を入れます。さらに厚揚げがつかるのを目安に水を加えて、しばらく煮込みます。

全体的にグツグツと沸騰してきたらニラを加えてひと煮立ちさせます。火を止めて水溶き片栗粉を混ぜ合わせ、全体的に混ぜ合わせてとろみをつけます。最後にごま油を適量加えて混ぜ合わせ、器に持ったら完成です。具材が全体的に細かくなっているので、ご飯にのせて丼にしてもおいしいです。大人が食べるときは、アクセントでラー油をかけるとおいしいです。ぜひ試してみてください。

台湾風家常豆腐のレシピ

続いては台湾風の家常豆腐のレシピを紹介します。台湾料理は中国料理と同じ材料や調味料を使用していますが、味付けはややあっさりめで、日本人の口にもよく合います。今回は、台湾の家庭風の家常豆腐のレシピを紹介してきます。この台湾風家常豆腐は、台湾では紅焼豆腐とも呼ばれています。読み方はホンシャオドウフといい、意味は豆腐のしょう油煮込みです。材料もシンプルな台湾家常豆腐の材料は以下のとおりです。

材料は2人前です。木綿豆腐1丁、万能ねぎ適量、しょう油と水が各15~20mlです。作り方は以下のとおりです。まず、木綿豆腐はしっかりと水を切ってください。水を切った木綿豆腐は一丁を縦半分に切り、さらに切った豆腐を5~6等分になるように切っていきます。フライパンに油を入れ中火にかけ、両面をこんがり焼きます。両面が薄めのきつね色になったら、5センチ幅に切った万能ねぎを入れ、合わせた調味料を入れましょう。

全体的に煮汁が少なくなったら器に盛り付け完成です。シンプルな材料ながら、ご飯がすすむ料理です。こちらの家常豆腐には肉は入っていませんが、大きめにカットした豆腐の食感は満足度が高く、メイン料理にしても問題ありません。また、しょう油の香ばしい味わいはビールなどのお酒にもよく合います。豆腐とネギさえあれば簡単に作れるので、とっさの時の一品メニューにふさわしい料理です。

本場中国の家常豆腐のレシピ

最後に、本場中国で作られている家常豆腐の作り方を紹介します。中国では豆腐を使った家庭料理として広く知られている家常豆腐ですが、各家庭によって味わいは異なります。こちらでは、中国のレシピサイトで紹介されていた人気レシピの作り方を紹介していきます。材料は日本のスーパーや、輸入スーパーで手に入れることができるので、ぜひチャレンジしてみてください!それでは、本場中国の家常豆腐の作り方です。

材料は4人分で以下のとおりです。豆腐2丁、卵2個、ピーマン1個、赤ピーマン1個、キクラゲ少々、豆鼓大さじ1、泡椒大さじ1、生抽大さじ1、老抽大さじ1、鶏ガラスープのもと少々、砂糖小さじ1、水適量、水溶き片栗粉適量です。豆鼓とは中国独特の大豆の発酵調味料で、読み方はトウチです。輸入食品を取り扱うお店や、大型スーパーなどで手に入りますが、ない場合は納豆でも代用できます。

また、泡椒はトウガラシの漬物のような辛い調味料で、読み方はパオジャオといいます。酸味と辛味が絶妙な味付けですが、日本では手に入りにくいのが難点です。そのため、辛味が苦手な人は加えなくても大丈夫です。辛さが欲しい人は、新潟県の調味料かんずりが比較的泡椒の味に近いと言われていますので、代用してみましょう。生抽と老抽はしょう油のことです。日本では薄口醤油と濃口醤油で代用ができます。

下ごしらえとして、豆腐は水切りをし、薄めの大きめの一口大にカットしておきます。卵はボウルに割り入れ、しっかりめにといておきましょう。野菜はあらかじめカットしておくと便利です。ピーマンは小さめの乱切りにカットしておきます。キクラゲは、乾燥キクラゲの場合はお湯などにつけて戻し、太めの千切りにカットしておきます。野菜はお好みで、ニンジンやきのこなどを加えてもおいしいです。

それでは作り方を紹介します。まずは、フライパンを強火にかけ、多めの油を入れて熱します。熱したフライパンの中に、溶き卵にくぐらせた豆腐を並べ入れて、両面が黄金色になるように焼いていきます。両面が焼けたら、一度豆腐を取り出しておきます。次に、フライパンに油と豆鼓と泡椒を入れ炒めていきます。香りが立ったらカットした野菜をフライパンに入れて炒め合わせます。全体的によく混ぜ合わせるように炒めましょう。

続いて、豆腐を入れて全体を混ぜ合わせたら、調味料を入れます。水全体の様子を見てから、最初は少なめに入れるとおいしく仕上がります。全体的に混ぜ合わせ、調味料がなじんだら中火にして2分ほど煮込みます。仕上げに水溶き片栗粉を入れ、とろみをつけたら完成です!煮込みすぎると豆腐の卵の衣が剥がれてしまうので気をつけましょう。ちょぴりピリ辛の本場中国の家常豆腐はご飯のお供にピッタリのおかずになります。

家常豆腐は日本人の口にも合う四川料理!

家常豆腐は、四川料理なのに辛くない中華料理として、知名度が上がりつつあるメニューです。中華レストランだけでなく、最近ではラーメン店や惣菜店などでも提供されることが多くなりました。また、もともとは家庭料理である家常豆腐は、家でも簡単に作ることができますので、ぜひ今回のレシピを参考に作ってみてください!おかずにもおつまみにもなる家常豆腐は、食欲そそる新定番中華になりそうです。

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