セイロンシナモンとカシアの違いとは?シナモンの種類を解説

セイロンシナモンやカシアはシナモンの名前です。しかしセイロンシナモンやカシアと聞いてもその違いが何なのかピンとこないのではないでしょうか?同じシナモンといってもセイロンシナモンとカシアは味わいや使い方などに違いがあるのです。このふたつのシナモンはどう違うのか、味わいをはじめ使い方や歴史など基本的な情報から、シナモンがもつ美容や健康への効能などを解説していきます。

セイロンシナモンとカシアの違いとは?シナモンの種類を解説のイメージ

目次

  1. 1セイロンシナモンとは?
  2. 2セイロンシナモンとカシアの違い
  3. 3シナモンの効果効能【健康編】
  4. 4シナモンの効果効能【美容編】
  5. 5セイロンシナモンとカシアを上手に使い分け

セイロンシナモンとは?

一般的に「シナモン」と呼ばれているものは一種類ではありません。セイロンシナモンは数種類あるシナモンの種類の一つです主に熱帯地方で栽培されるクスノキ科のセイロンニッケイと呼ばれる樹木をはじめ、複数の樹木の良質な樹皮から作られています。

シナモンは「スパイスの王様」と呼ばれています。そしてセイロンシナモンは「真のシナモン」とも呼ばれているほどで、伝統医学の中では、糖尿病などをはじめとしたさまざまな病気の薬としても使われてきました。

種類

シナモンスティック

シナモンはセイロンシナモンだけではありません。実はシナモンは主に5種類に分類されています。もっとも知られているのがスリランカで採れるセイロンシナモンです。そのほかには中東などで採れるカシア、インドで採れるシナモン・タマラ、中国で採れるシナニッケイ、そして、ニッケイです。

ただし、中国産、ベトナム産、インドネシア産、マレーシア産などもカシアと呼ばれることがあります。またカシアはインドシナモンとも言い、シナモンの名前で販売されることもあります。インドネシアや中国が主な生産国として知られていて、セイロンシナモンはこれらより生産量が少なく高級品に分類されます。

古代エジプトで必要不可欠だった

ピラミッドとスフィンクス

実はいくつもの種類が存在するシナモンですが、古くから人々に愛され使われてきたスパイスのひとつでもありました。中でも驚きなのが、紀元前2000年ごろから古代エジプトではシナモンが使われていたということです。これはセイロンシナモンという説とカシアという説があり、混同しているようです。

当時シナモンは非常に高価な品物だったため、王への献上品として使われていたといいます。また、エジプトのミイラづくりでは防腐剤としてカシアが使われていたと、歴史家が記しています。

幅広い用途

チャイとシナモン

スパイスの王様と呼ばれるシナモンは、古代ローマ時代をはじめ古くから料理などの風味付けや、薬用としても使われてきました。アジアではインドのチャイなど飲み物に使われていたり、日本では饅頭などに使われることで有名です。そのほか欧米では、アップルパイやパンプキンパイをはじめとした菓子類、また主に鶏肉料理などでも使われています。

さらに上記のようなスパイスとしての使用方法だけではありません。漢方では「桂皮(けいひ)」と呼ばれ生薬として用いられるなど、幅広く使われています。

セイロンシナモンとカシアの違い

一般的に流通しているシナモンはセイロンシナモンとカシアに分かれます。シナモンには種類があることが分かりましたが、流通しているセイロンシナモンとカシアにはどのような違いがあるのでしょうか。共にシナモンと呼ばれていても、原産国をはじめ味や香りに違いがあったのです。

原産地と歴史

まず、セイロンシナモンですが、その名のとおりスリランカ(セイロン島)を原産国としたシナモンです。セイロンシナモンはクスノキ科のセイロンニッケイという常緑樹を原料としていています。高さ10mにもなるという木の樹皮をナイフではぎとり、乾燥させたもので、世界のシナモン生産量の約8%を占めている高級品です。

一方カシアはカシアはシナモンの仲間ですが、セイロンニッケイの近縁種から作られています。種類としてはシナッケイ、インドグス、タマラニッケイなどです。主な生産国は中国・インドネシア・ベトナムなどで、この3カ国だけで世界のシナモン生産の90%以上を占めています。

味や香りなど特徴

セイロンシナモンとカシアはまず見た目が違います。カシアは濃い目の茶色で、セイロンシナモンはカシアに比べ薄い色をしています。またセイロンシナモンのほうが薄く何重にも巻かれています。これは、セイロンシナモンは樹皮のコルク層を取り、数枚重ねているのに対し、カシアはコルク層を採らず丸めているためです。

味と香りも違います。セイロンシナモンは上品で甘い香りがするのに対し、カシアは甘みと辛さが混ざった香りがします。そしてセイロンシナモンは甘みを感じるのに対し、カシアはスパイシーさがあり、中には苦味を感じるものもあります。

用途

セイロンシナモンとカシアには味や香りに違いがありますが、それぞれどんな使い方がその特徴をいかすことができるのでしょうか?まず上品な甘さの中にスパイシーさを感じるセイロンシナモンは、お菓子類に向いています。実際、パイやケーキ類によく使われています。また果物のコンポートやジャム、紅茶などお茶類とも相性が良いのです。

一方、カシアは、スパイシーさが強く出るので、匂いの強いものとの相性が良いようです。用途としては肉料理の下味、カレーの隠し味、マリネなどです。デザート類に使う場合はチョコレートと混ぜ合わせると香りとスパイシーさがマッチします。

シナモンの効果効能【健康編】

シナモンの特徴は料理などに使われることだけではありません。シナモンに含まれている栄養成分はさまざまな健康への効果効能があります。定期的に一定量を摂取することで、健康な体作りに役立つのです。ただしシナモンの過剰摂取は肝機能障害の原因になるといわれているので注意することも必要です。

これはクマリンと呼ばれる成分によるもので、愛媛大学の教授は1日の目安は小さじ半分程度が適量と言っています。またカシアはセイロンシナモンよりクマリン成分が多いので注意が必要です。しかし、過剰摂取さえしなければさまざまな効能効果が期待できるのがシナモンです。

皮膚や粘膜の健康効果

シナモンにはビタミンB1やビタミンB2が含まれています。ビタミンB1は皮膚や粘膜の健康を維持する成分です。またビタミンB2は不足すると皮膚や粘膜が敏感になってしまいます。結果、肌荒れや口内炎、口角炎を始め、目の充血などが起きてしまうのです。そのため肌や粘膜の良い状態を保つのに欠かせない栄養素です。

動脈硬化の予防

シナモンの香りのもととなっているのがシンナムアルデヒドと呼ばれる成分です。シンナムアルデヒドは植物由来の化学物質で健康効果を期待されているファイトケミカルの一種で、血管の老化防止効果があるといわれています。

また毛細血管を拡張、活性化する働きがあるだけでなく、動脈硬化の原因のひとつでもある、血管の炎症を防ぐ働きがあるとされています。

リラックス効果

コーヒーを持つ手元

シナモンはアロマテラピーなど香りで癒す現場でも使われています。特に気分が落ち込んでいるときやうつ状態などの解消に役立つとされているのです。これはシナモンがもつ特徴ある香りにリラックスさせる作用があるためです。アロマオイルなどとして使っても良いのですが、寝る前にシナモンを摂取することで質の良い睡眠を期待できます。

塩分を排出

シナモンにはカリウムが含まれています。カリウムは体内の余計な水分を排出する効果があるとされている成分です。塩分を形成している成分はナトリウムで、過剰に摂取すると血圧が上昇してしまいます。しかし体内にカリウムがあれば水分とともにこのナトリウムを体外へ排出してくれます。

シナモンの効果効能【美容編】

シナモンが持つ効果効能は健康だけではありません。美容にもさまざまな効果効能が見られています。女性の悩みとなる肌問題だけでなく、多くの男性の悩みでもある毛髪にも効果があるとされています。

毛細血管の修復と老化予防による効果

青空にジャンプする2人

シナモンに含まれるシンナムアルデヒドは、動脈硬化への効果が期待できるだけでなく、毛細血管の健康維持効果も期待できるファイトケミカルです、毛細血管は多くの栄養素を体に運ぶ役割を持っていますが、ストレスや老化に弱いのです。

ストレスや老化によってもろくなった毛細血管は体から消滅しますが、シンナムアルデヒドはこのもろい毛細血管を修復してくれます。毛細血管が修復されることで体に栄養が行き渡り老化予防効果も望めます。

シワ・シミの予防と改善

シミやシワの原因には毛細血管がかかわっています。体に栄養を運ぶ毛細血管がもろくなると、栄養が行き渡らなくなるため肌細胞の働きが落ちてしまいます。つまり、シミやシワは肌細胞の働きが落ちているところにできやすいということです。

しかしシナモンに含まれるシンナムアルデヒドにより、毛細血管をつなぐTie2(タイツー)を活性化、シミやシワの予防や改善に役立つというわけです。

薄毛の予防と改善

薄毛など髪トラブルには毛細血管が深く関係しています。毛細血管がもろくなることで、体に栄養や酸素が行き渡らなくなると、髪の毛にも栄養が行き渡らなくなります。そうすると、髪は弱り抜け毛や薄毛が増えてしまいます。しかしシンナムアルデヒドを摂取し毛細血管が修復されれば、体に栄養が行き渡り髪トラブルの予防や改善に期待できます。

血流改善で美肌効果

シナモンに含まれるシンナムアルデヒドによって毛細血管が修復されることでシミやシワなど予防や改善効果が望めるだけではありません。毛細血管が修復されると血行も良くなります。そうすると新陳代謝がアップ、肌のターンオーバーなど促進するため美肌効果も期待できます。

むくみの改善

シナモンに含まれるカリウムは余計な水分や塩分の排出に役立つと前述しました。塩分や水分はむくみの原因のひとつです。カリウムによって余計な水分や塩分が排出されることでむくみ予防への効果も期待できます。またシンナムアルデヒドの毛細血管の修復能力により酸素が行き渡るので代謝がアップ、むくみ改善に役立つといわれています。

ダイエット効果

体重計とメジャー

シナモンにはダイエット効果も期待できるといわれています。これはシナモンに含まれているプロアントシアニジンという成分により中性脂肪を減らしてくれるためです。さらに脂肪細胞を小さくし、脂肪を燃焼、体内から脂肪の燃焼を助けてくれるといいます。

またシンナムアルデヒドにより血行が良くなると代謝がアップするので、脂肪燃焼にもつながるというわけです。

女性ホルモンの作用

頬に手を当てる女性

ストレスや老化により毛細血管は減少してしまいますが、実は、女性ホルモンの減少でも毛細血管は減ってしまいます。つまり女性ホルモンのバランスを整えるためには毛細血管の減少を防ぐことが大切になってくるのです。そのためシンナムアルデヒドの毛細血管の修復能力は欠かせないといえます。

セイロンシナモンとカシアを上手に使い分け

シナモンスティック

シナモンにはさまざまな健康効果や美容効果を望めることが分かりました。それだけでなく、セイロンシナモンとカシアの味や香りの違い、使い方などの違いもはっきりとしました。シナモンをシナモンとひとくくりにするのではなく、用途などに合わせて使ってみることでシナモンの新たな魅力に気がつくかもしれません。

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