人参から芽が生えてきた!まだ食べられる?日持ちする保存方法は?

人参から芽が生えてきた時の対処法を解説します。放置した人参のヘタの部分からでた芽は食べられるのか?毒はあるのか?などの疑問点や、日持ち期間と腐った時の特徴、日持ちさせる保存方法について説明します。さらに、芽が生えた人参の食べ方も紹介します。

人参から芽が生えてきた!まだ食べられる?日持ちする保存方法は?のイメージ

目次

  1. 1人参から芽が生えてきた時の対処法を紹介!
  2. 2人参は芽が生えても食べられる野菜?
  3. 3人参の日持ち期間と腐った時の特徴
  4. 4人参から芽が生えないように日持ちさせる保存方法
  5. 5芽が生えた人参の食べ方
  6. 6人参から芽が生えてきた時の対処法まとめ

人参から芽が生えてきた時の対処法を紹介!

オレンジ色が特徴的な人参は、料理に使うと色合いも良くなり栄養価も高いことから、色々な料理に使われる人気の野菜です。日持ちが良く常温保存もできますが、長期間放置しておくと人参から芽が生えてくる時があります。芽が生えてくる野菜ではじゃがいもが有名で、芽に毒があり取り除かないと食べることができません。

人参に生えてきた芽には毒があるのでしょうか?この記事では人参から芽が生えてきた場合にどのようにすればよいのか、芽がでなくなる方法などを詳しく紹介します。

人参は芽が生えても食べられる野菜?

人参は根の野菜に分類される

野菜は根菜類、葉茎菜類、果菜類、香辛野菜など色々な種類に分けられますが、人参は根の野菜の根菜類に属しています。根菜類は土の中にある主に根の部分を食用とするもで、大根、ゴボウ、カブなどが含まれています。

人参は春から冬まで何度も作ることができる野菜で、冬の間も畑に残して置くともできるので、一年中収穫することもできます。人参は根首があるヘタの部分から本葉が成長し、光合成を繰り返すことで根にあたる主根が大きく成長します。

主根はオレンジ色をしていて、ひげのような側根が生えています。側根は土の中から養分や水分を吸収し、主根を大きく育てる役目があります。ヘタの近くは胚軸と呼ばれ、固く食用には向いていません。

人参の芽やひげが生える原因

人参の芽やひげが生える理由を説明します。人参は栄養素がたっぷりと詰まっている状態で収穫され、その後でも成長を続けるために芽を伸ばそうとします。放置された人参は土から栄養素を得られないため、主根の栄養分を使用し芽を伸ばします。

人参のひげのような部分は側根で土から水や養分を吸い上げる働きがあり、人参が成長を続けるために生えてきたりします。

芽が生えた人参に毒はない?

じゃがいもの芽には毒があることが良く知られていますが、放置した人参から生えたきた芽にも毒があり食べられるのか心配です。人参の芽が生えてくるのは根首があるヘタの部分で、ここから生えてくる芽には毒はありません。人参が成長しようと生えてくるもので、主根も葉も芽も問題なく食べられます。

また、主根の部分からひげのように生えてくるのは側根ですので、芽ではなく根で毒は含んでいません。

「とう立ち」した人参は食べられる?

とう立ちとは、人参を長く放置すると芯の部分から茎を伸ばそうとして芯が固くなる状態です。ヘタの部分がまだ残っていると人参は中の栄養分を使い芽を出そうとします。とう立ちした人参は包丁で切りにくくなるくらい芯の部分が固くなり、側根も生えてきたりします。

とう立ちした人参は食べられるのか?という疑問ですが、腐っているわけではないので食べることができます。ただし芽を出そうと栄養素を使っているので、あまり美味しくない場合が多いです。食べるには固くなった芯の部分を取り除けば良いのですが、味や風味が落ちているのでおすすめしません。

人参の日持ち期間と腐った時の特徴

人参の日持ち期間はどれくらい?

人参の日持ち期間は常温で1週間くらいといわれています。これは、高温過ぎず湿気が少なく風通しの良い冷暗所に常温保存した場合です。店頭で販売されていた期間が解らないので、冷蔵庫内で保存した場合の期限は2週間から3週間くらいです。新鮮なものは、ヘタなどを切り取りキッチンペーパーなどで処理したものは1か月くらい日持ちします。

冷凍保存ならさらに日持ち期間が長くなり、カットして密封袋で保存すれば1か月半くらいまで使用できます。ですが、野菜は新鮮なものが一番ですので、1か月を目処に使い切ってしまうのがおすすめです。

腐った人参の特徴①カビが生えている

放置した人参が食べられるのか見た目でわかる特徴はカビが生えてきた場合です。室内温度や湿度が高い場所に放置しておくと、黒カビと白カビは生えてきます

黒カビは毒を含んでいるため非常に危険性があり、生えている場合には毒があるので処分するのが無難です。表面に黒いカビの生えている場合は腐敗が進んでいることが多く、中まで入り込む性質があり毒があるので食べないようにしましょう。切ってみると中身がスカスカで食べられる状態ではないのでわかります。

フワフワとした綿ような白カビが生えている場合には、毒はほとんどなく洗うと簡単に落ちる場合が多いです。白カビがついている皮を厚めに切り落とし、加熱調理すれば食べることができます。

腐った人参の特徴②酸っぱい匂いがする

人参が酸っぱい匂いやカビ臭さを感じる場合があります。放置した人参が腐ると、酸っぱい変な臭いがでるので分かりやすいです。明らかに酸味があるような臭いで、切ってみても中身が柔らかく食べられる状態ではないので廃棄しましょう

なんとなくカビ臭く感じる場合には、真水にしばらく浸けておきましょう。そして、皮を剥いてもう一度臭いを確認し、カビ臭さが残っている場合は食べないほうが無難です。カビ臭さは調理しても臭いが残る可能性があるのでおすすめできません。

腐った人参の特徴③表面のぬめりと柔らかさ

長期間放置されることで腐った人参は表面にぬめりがでて、主根の部分が柔らかくなります。腐りが進行してくると、表面を触ってみるとヌルヌルしてきます。正常なものは放置したものでもあまり水分が表面につくことはなく、どちらかというとサラッとしています。

さらに指で押してみると、柔らかくフニャフニャになっています。正常なものは固く、指で押してもシッカリとしています。

判断が難しい場合は?

人参はポリフェノールという色素成分含まれているため表面に黒ずみがでる場合があり、黒カビとの判断が難しいときがあります。これは褐変という現象で、切ったリンゴが黒っぽく変色するのと同じような現象です。ポリフェノールはワインなどにもに含まれている天然の物質ですので、食べても問題ないものです。

しかし、見た目で正確に判断するのは難しく切って断面を確認する必要があります。正常なものは主根がシッカリと固く、瑞々しくて表面もツヤツヤしています。この場合には食べられる状態ですので、皮の部分を取り除いてから加熱調理すれば食べることができます。

軟腐病にかかってしまったものは、カビが生えてきたり主根が柔らかくなる特徴があり、切ってみると断面がスカスカになっています。主根に少しでも空洞があるようなら、迷わず廃棄しましょう。少しでも判断に迷うようなら無理をせず使用しないようにしましょう

人参から芽が生えないように日持ちさせる保存方法

人参のヘタを切り落とす

人参から芽が生えないように日持ちさせる保存方法として、最初にやらなければならないのがヘタの部分を切り落とすことです。ヘタの部分がついたままだと鮮度が落ちやすいばかりか、栄養分を使い成長を続けるために芽をのばそうとするためです。栄養分を使われたものは味や鮮度が落ちるので、葉がついていなくても直ぐに切り落としましょう。

人参などの根菜類は、ヘタの部分を切り取り水に浸しておくことで葉の部分が再生し食材として食べられるようになります。切り落としたヘタを水に浸しておくと、やがて芽が生えてきて2週間ほどすると葉に育ちます。葉が繊細でおしゃれになるので、サラダやスープの飾りや観葉植物としてインテリアにもおすすめです。

購入したらすぐにヘタの部分を切り落として芽が生えてこないようにしてから保存すると、日持ちする期間がかなり長くなるので試してみてください。

人参の水気を拭き取る

人参は水分に弱い野菜ですので、高温の日が続いたり湿度があると直ぐに鮮度が落ちてしまいます。特に水分には敏感で傷みやすい特徴があり、いかなる保存方法においても水気を拭き取る必要があります

キッチンペーパーなどで水気を良く拭き取り、一本一本個別に保存します。使いやすいようにカットした場合にも、切り口の水気を拭き取るようにしましょう。

人参を新聞紙で包む

人参を常温保存する場合に、新聞紙で包むと鮮度が長持ちすのでおすすめです。人参は湿気に敏感ですので、新聞紙に包んむことにより外部からの湿気の侵入を阻止し、なおかつ野菜についた湿気を吸い取ってくれます。一本一本個別に新聞紙で包むことで、鮮度を保ち長期間保存することができます。

人参を保存袋に入れる

人参は気温が比較的低い時期なら常温保存できますが、温度変化が激しいキッチンではおすすめできません。キッチンで常温保存する場合には、野菜用に販売されている鮮度保持袋が最適です。

普通のビニール袋では湿気が発生し、袋の中に水滴ができて野菜を傷めてしまいます。鮮度保持袋は温度変化に強く適度な通気性があるので野菜の鮮度を保ってくれます。鮮度保持袋は早めに使い切るときの保存方法ですので、使う時間が一週間を超える場合には冷蔵庫内で保存しましょう。

人参を土に埋める

人参をスーパーや産直などで購入するのではなく、家庭菜園などで作っている方から葉が付いた状態で大量にいただいた場合には、土に埋めて保存することもできます。この保存方法は、土がついている物のみが可能で、水洗いしてある物はカビが発生する可能性もあるのでできません。

土は薬剤が入っていない畑用の土でもプランター用のどちらでもよく、葉をヘタがついている根元から切り落として土の中に埋めてください。日光が当たらない日影が望ましく、成長しないように横向きにして全体が隠れるように埋めてください。雨が続く場合には、ブルーシートやむしろをかけ湿気が多くなり過ぎないようにする必要があります。

人参を冷凍保存する時のポイント

人参は冷蔵庫の野菜室で冷蔵保存するのが基本で、湿度が高めに設定されているため野菜の保存場所として最適です。乾燥対策としてヘタの部分をカットしただけのものは丸ごと入れます。調理しやすいようにカットしたものは、密封袋に入れたり湿らせたキッチンペーパーを巻き付けると良いでしょう。

人参を長期保存するなら冷凍保存がおすすめです。冷凍保存する場合には、次回調理しやすいように適当な大きさにカットしてから保存します。小さいサイズのものは密封袋に入れ、できるだけ中の空気を抜いてから入れてください。大きいサイズのもは適当な大きさの密封容器で、なるべく空気が入らないように詰めてから保存します。

生のままで冷凍保存もできますが、大きいサイズで保存する場合には固くなり過ぎるので、軽く下茹ですることをおすすめします。冷凍保存したのもを調理する場合には自然解凍せずに、凍ったままで加熱調理してください。

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芽が生えた人参の食べ方

ふりかけ

芽が生えてきた人参の一番おすすめの食べ方はふりかけです。生えてきたの芽と葉を細かく刻み、フライパンで炒めてふりかけを作ります。味付けは砂糖と醤油で、ごま油を使って炒めると風味が良いふりかけができあがります。

かき揚げ

芽が生えてきた人参は、かき揚げにしても美味しくいただけます。人参、玉ネギ、水菜などでに、生えてきた芽を加えかき揚を作ります。芽は毒もなくそのままでも食べられますが、油でサッと揚げることでパリパリサクサクのかき揚げが味わえます。

人参の葉でサラダを作る

葉がついている状態で販売されているものや、芽が生えてきたものを葉になるまで育て、葉の部分を使ってサラダを作ります

人参の葉の部分は栄養価も高く、人参の風味が感じられ春菊とかパセリに似た感じの味がします。茎の部分は少し固いので葉の部分だけを使うのがポイントです。

ジェノベーゼ風パスタ

芽が生えていた人参を使ってジェノベーゼ風パスタも作ることができます。通常はバジルの葉を使って作るジェノベーゼソースを、生えてきた芽に置き換えたり加えたりして作ります

まず、ニンニクみじん切り、オリーブオイル、塩をミキサーにかけ、さらに松の実を加えると独特の風味がだます。そこに、バジルの葉と芽を加え混ぜ合わせればジェノベーゼ風ソースができあがります。あとは、フライパンでお好みのパスタにソースを絡めればジェノベーゼ風パスタのできあがりです。

人参の芽はスープの飾りなどに使うこともできる

人参の葉は先端細かく繊細で、セリに似たような風味があります。柔らかく美味しく食べられるので、スープやスイーツの飾りとして使うこともできます。先端をハサミなどで切りスープにのせるだけで、色合い鮮やかなワンポイントになり、料理のグレードもグンと上がります。

人参から芽が生えてきた時の対処法まとめ

この記事では放置した人参から芽が生えてきた時の対処法について紹介しました。人参は放置しても日持ちする野菜で、たとえ芽がでてきても毒はなく食べられます。さらに日持ちさせるには保存方法が重要で、冷蔵庫の野菜室や冷凍保存がおすすめです。でた芽も美味しくいただけるので、色々な人参料理にチャレンジしてみましょう。

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