アマレットカクテルの人気レシピ12選！美味しい飲み方やお店での頼み方も

お酒に馴染みがない人は、アマレットと聞いても中々ピンとこないという人が多いのではないでしょうか？おしゃれな名前だけれど、どんなお酒か疑問に思う人も多いはずです。また、お酒をよく飲む人でもアマレットがどんなお酒なのかわかっていないという人も多くいます。アマレットは香り高く、特に女性に人気のあるお酒です。今回はそんなアマレットの魅力やレシピ、美味しい飲み方や頼み方にカクテル言葉も紹介していきます。

まずはアマレットカクテルのレシピを紹介する前に、アマレットについて紹介していきます。アマレットの魅力を知ればきっとアマレットカクテルを飲んでみたくなること間違いなしです。魅力たっぷりのアマレットの正体や香り、味などについても紹介していきます。

アマレット（Amaretto）は、イタリア生まれの杏リキュールです。主な原料は杏の種子の中の杏仁と呼ばれる種子の中心にある格のような部分です。この部分をブランデーに漬け、熟成することで作られており、赤みを帯びた琥珀色の見た目が特徴です。様々なレシピが存在しており、アレンジの幅が広いのもアマレットの特徴です。

アマレットはアーモンドやココナッツに近い甘く香ばしい香りがします。そのまま飲んで香りを楽しむのもおすすめですが、カクテルにすればより香りが引き立つレシピもあります。優しい香りなので、味だけでなく香りも楽しめるリキュールとして数多くのカクテルに使用されています。

アマレットはブランデーに漬け込んでいるため甘い香りの印象ほど甘ったるいということはありません。ほんのり甘く、杏の核を利用して作られる杏仁豆腐に似た味わいを感じることができます。その中に少々の香ばしさと、ほろ苦さが混じり口当たりはマイルドです。上品な杏仁豆腐とイメージする人も多くいます。

アマレットには、カクテル言葉ではありませんがイタリア語で「少し苦いもの」という意味もあり、その名の通り甘みとほろ苦さを味わうことができます。酒臭い苦さではなく、甘酸っぱいようなほろ苦さは、どこか大人の味です。甘さの中に隠れるほろ苦さは、アマレットの香りと味わいをより奥深いものにしてくれます。

アマレットはその香りの良さから、ケーキやパンナコッタなどのお菓子にも使用されています。バニラエッセンスのようにお菓子に良い香りと風味を加えることができるため、焼き上がりの香りが断然違います。家庭でお菓子を作るときもアマレットリキュールを使用すれば普段とは違う香りを楽しむことができるのでおすすめです。

アマレットリキュールの度数は、単体ではアルコール度数28％と強めです。芋焼酎などがだいたいアルコール度数30％程度なので、お酒に弱い人は飲み方を間違えるとすぐに酔っぱらってしまうので注意が必要です。アマレットをカクテルにしたり割って飲むのであればアルコール度数は大体8％ほどとなります。ビールのアルコール度数4％と比べて倍になるため、お酒に弱い人は様子を見ながらゆっくり飲むのがおすすめです。

ここからはアマレットを使用したカクテルのおすすめレシピを紹介していきます。本格的なシェイカーを使用したカクテルから、ステアするだけで簡単に作ることができる簡単レシピのアマレットカクテルまで種類は様々です。アルコールの強いカクテルから飲みやすいカクテルまで厳選して12種類紹介していきますので、好みに合わせたアマレットカクテルのレシピをぜひ見つけてください。

スクリュードライバーのウォッカをアマレットに変更し、爽やかな甘さを楽しむことができるカクテルです。イタリアで生まれたアマレットを使用していることからイタリアン・スクリュードライバーと呼ばれます。カクテル言葉はスクリュードライバー同様「あなたに心を奪われた」です。

• アマレット45ml
• オレンジジュース適量
• 氷適量

1. タンブラーに氷を入れる
2. アマレットを注ぎ、オレンジジュースを注いでステアする。
3. お好みで輪切りにしたオレンジを飾り完成。

静かなバーカウンターによく合うゴッド・ファーザーは、アマレットとウイスキーをステアしただけで簡単に作ることができるのに味わい深いカクテルです。映画にちなんで作りあげられたシネマカクテルの代表格で、甘い飲み口に反した強い度数は、ゴッド・ファーザーの主人公の二面性を表すようです。映画にちなんだカクテルだけに、カクテル言葉は「偉大」です。度数は25度と高いのでゆっくりと時間をかけた飲み方がおすすめです。

• ウイスキー45ml
• アマレット15ml
• 氷適量

1. 口広で背の低いオールドファッショングラスに氷を入れる。
2. アマレットとウイスキーを注ぎ、ステアして完成。

シネマカクテルの代表格であるゴッド・ファーザーをより飲みやすくアレンジしたレシピが、こちらのゴッドマザーです。ウイスキーベースを無味無臭でお酒の弱い人でも楽しめるウォッカベースに変え、アマレットの優しい香りをより楽しめるレシピになっています。カクテル言葉は「他人の考えを受け入れられる優美な人」「無償の愛」など女性に向けたカクテル言葉が挙げられます。

• ウォッカ45ml
• アマレット15ml
• 氷適量

1. オールドファッショングラスに氷を入れる。
2. ウォッカとアマレットを注ぎ、軽くステアして完成。

1999年に発売された江國香織の神様のボートで有名になったシシリアン・キッスは、ピーチやオレンジ、レモンなどの　果物や数種類のハーブを使用したサザンカンフォートというすっきりとしていながらもフルーティなリキュールとアマレットを使用したカクテルです。女性でも飲みやすい甘く濃厚な飲み口が特徴で、カクテル言葉は明確ではありませんがシチリア地方に住む人達が両頬にするキスが名前の由来と考えられています。

• サザンカンフォート40ml
• アマレット20ml
• 氷適量

1. ロックグラスに氷を入れる。
2. サザンカンフォートとアマレットをそそぎ、軽くステアして完成。

アマレットを烏龍茶で割ったイタリアン・アイスティーは、食事にも合うカクテルとして人気です。アマレットの甘さが烏龍茶のさっぱり感と絶妙に合い、爽やかなカクテルが飲みたいときにもおすすめです。カクテル言葉は「物事に手ごたえを感じる本格的な人」という意味があり、仕事仲間や現実的で有能な人にぴったりなカクテル言葉を持っています。

• 烏龍茶90ml
• アマレット30ml
• レモンスライス1枚
• 氷適量

1. ロンググラスに氷を入れる。
2. アマレットと烏龍茶を注ぎ、軽くステアする。
3. グラスのふちにレモンスライスを飾り完成。

2001年に開催されたサントリーのザ・カクテルコンペティンションでカクテルオブザイヤーに輝いたれしピであるアル・カポネは、イタリア系の移民であるギャングアルカポネが名前の由来です。ウイスキーベースですっきりとした味わいは飲みやすいのが特徴です。ブラックオリーブを使用してボルサリーノという帽子をイメージした飾りをつけるのがポイントです。

• アマレット15ml
• モニカ15ml
• ジャックダニエルブラック30ml
• フレッシュライムジュース1tsp

1. アマレットなどすべての材料をシェーカーでシェイクする。
2. カクテルグラスに注ぎ、野菜とライム、ブラックオリーブでボルサリーノの飾りを作りふちに飾って完成。

ロングカクテル賞を受賞したこともあるこちらのドマーニというレシピは、鮮やかな色合いが特徴のロングカクテルです。ブラッドオレンジジュースとカンパリを使用することで色合いも美しく、甘酸っぱさとアマレットの甘みが絶妙な一杯です。カクテル言葉は「人や動物を引き寄せる女神様」で、ドマーニはイタリア語で「明日」という意味を持ちます。

• ジン20ml
• カンパリ20ml
• アマレット20ml
• ブラッドオレンジジュース適量
• 氷適量

1. ロックグラスに氷を入れておく。
2. ブラッドオレンジジュース以外の材料をシェーカーでシェイクし、ロックグラスに注ぐ。
3. 2にブラッドオレンジジュースを注いで軽くステアして完成。
4. お好みでブラックオリーブやレモンピール、オレンジピールやスライスライムを飾る。

パイナップルジュースにココナッツリキュールとアマレットを加えたトロピカルな味わいのカクテルであるイタリアン・サーファーはお酒の味が強いものがあまり得意ではない人にもおすすめの飲みやすいカクテルです。カクテル言葉は「楽しく目新しさを追求する元気者」です。甘くて飲みやすいカクテルですが、飲み方を間違えると立てなくなるほど酔ってしまう場合もあるので飲みすぎには注意してください。

• アマレット30ml
• ココナッツリキュール30ml
• パイナップルジュース適量
• 氷適量

1. ロングタンブラーに氷を入れる。
2. ココナッツリキュールとアマレットを注ぎ、パイナップルジュースを注いで軽くステアして完成。
3. お好みでグラスのふちにチェリーなどを飾る。

赤ワインとアマレットを使用した大人なカクテルなら、ローザ・ロッサがおすすめです。イタリア語で「赤い坂」という意味があり、深紅の見た目が美しくワイングラスで飲むのが主流です。カクテル言葉は「理屈抜きで人付き合いができる自由人」です。がぶがぶとした飲み方はせず、アマレットの香りと鮮やかな深紅を楽しみながら飲むのがおすすめです。ジンジャーエールも入るので赤ワイン単体より飲みやすいカクテルです。

• アマレット30ml
• ジンジャーエール30ml
• 赤ワイン60ml
• 氷適量

1. ワイングラスに氷を入れる。
2. 赤ワインとジンジャーエール、アマレットを注ぎ軽くステアして完成。

いつも飲んでいるコーヒーにアマレットを加えるだけで贅沢な味わいが楽しめるアマレット・カフェは、アマレットのカクテルの中でも人気の高いレシピです。リラックスできるアマレットの甘く優しい香りをコーヒーに加えることができ、リラックスタイムに最適なカクテルになります。お好みで生クリームなどを加えてアレンジするのも楽しい一杯です。

• アマレット30ml
• ホットコーヒー150ml
• お好みでホイップクリーム適量

1. 耐熱性のアイリッシュグラスにアマレットを注ぐ。
2. 1にホットコーヒーを注ぎ、軽くステアする。
3. お好みでホイップクリームを浮かせ、完成。

デザート感覚で楽しめるアマレットのカクテルなら、生クリームとクレーム・ド・カカオ・ブラウンで濃厚な味わいをプラスしたギャツビーがおすすめです。とろけるような口当たりが特徴で、甘党の人にも最適です。とろりとした独特の飲み口は一度知ったら病みつきになること間違いなしです。

• アマレット15ml
• クレーム・ド・カカオ・ブラウン15ml
• 生クリーム30ml

1. 全ての材料をシェーカーでシェイクする。
2. カクテルグラスに注いで完成。

アマレットの甘酸っぱさとココナッツミルクのまろやかさでウォッカの強い味わいを抑えて飲みやすくしたロード・ランナーは、口当たりも良く度数のわりに優しい味わいなのが特徴です。1976年にアメリカで開催されたバーテンダー協会のコンペティションで優勝したレシピでもあり、有名バーテンダーのお墨付きで美味しさもイチオシです。

• ウォッカ30ml
• アマレット15ml
• ココナッツミルク15ml
• ナツメグ適量

1. ナツメグ以外のすべての材料をシェイカーでシェイクする。
2. カクテルグラスに注ぎ、ナツメグを振りかけて完成。

アマレットの香りを楽しみたいけど甘すぎるカクテルが苦手、という人におすすめなのがアマレットのソーダ割りです。アマレット45mlとソーダ適量をグラスに注ぎ、軽くステアするだけで完成するので簡単にアマレットが楽しめる飲み方です。爽やかでさっぱりとしているので、食事と合わせてもおいしく飲むことができるカクテルです。アマレットのソーダ割にアクセントを加えるなら、オレンジピールやレモンピールを加えるのがおすすめです。

甘党の人におすすめなのは、アマレットの牛乳割りです。杏仁豆腐のような風味を味わうことができ、スイーツを食べているような感覚でカクテルを楽しむことができます。アマレット30mlに牛乳を適量加えるのがおすすめです。濃厚で贅沢なスイーツカクテルの飲み方は、アイスでもホットでもお好みでOKです。リラックスタイムにアマレットの優しい甘い香りで癒されれば、ぐっすり眠れること間違いなしです。

アマレットが本来持つ香りや風味を味わいたいなら、ロックで飲むのがおすすめです。普段は他のリキュールや割物と飲むことが多いアマレットですが、ロックで飲むとまた格別の風味を味わうことができます。甘くホロ苦いアマレットのロックの飲み方は、時間をかけてゆっくり少しずつ飲むのがおすすめです。度数が高いのでチェイサーを用意して飲むのもおすすめです。

次は、アマレットを使用したカクテルをお店で頼むときの頼み方や飲み方を紹介していきます。おしゃれなバーなどでちょっとカッコつけたいときにもサマになる頼み方で、アマレットを楽しみましょう。

アマレットの通な頼み方でスタンダードな頼み方といえば、コース料理のように順番にアマレットのカクテルを楽しむ頼み方です。最初はイタリアン・アイスティーやアマレットジンジャーなどのさっぱりとしたカクテルを頼み、中間にウィスキーなどを使用したゴッド・ファーザーやゴッドマザーなどの強いお酒を頼みます。最後はデザート感覚のアマレットの牛乳割りやロードランナーなどの甘めのカクテルで締めます。

この飲み方ならお酒の弱い人でも悪酔いせずカクテルを楽しむことができるため、カクテルの頼み方がうまいと思われること間違いなしです。カクテル言葉なども添えながらカクテルを楽しめば、おしゃれなバーでも通な人と思われます。同じアマレットでもレシピが違えば様々な味わいが楽しめると知ってもらえる頼み方なので、どんな順番で頼もうか考えるのも楽しみの一つになります。

お酒に弱い人のアマレットカクテルの頼み方は、アマレットの香りも楽しめるけれどアルコール度数の低いカクテルがおすすめです。例えばロングカクテルやフルーティーなカクテルであるイタリアンアイスティーやドマーニ、イタリアン・サーファーやイタリアン・スクリュードライバーなどがおすすめです。アルコール以外のノンアルコールドリンクが入っているので、アマレットのみで飲むよりも断然おすすめです。

飲み方も一気にたくさん飲むのではなく、ゆっくりアマレットの香りを楽しみながら飲むことでアマレットの良さを感じることができます。ただし、お酒が弱い人はアルコール少な目のカクテルを注文しても飲みすぎてしまうと危険です。甘くてジュースのように飲めるカクテルでも、きちんとアルコールは入っているので飲み方には注意してください。

お酒に強い人のアマレットの頼み方でおすすめなのは、ジンやウォッカを使用したカクテルなどです。最初はさっぱりとしたアマレットと柑橘系のカクテルなどから飲み始め、最後にはゴッド・ファーザーなどの強めのお酒をゆっくりとした飲み方で味わえばと通っぽく楽しむことができます。アマレットの香りは楽しみたいけれど、甘いのが得意ではないという人はゴッドファーザーの「ドライ目」という頼み方をするのがおすすめです。

「ドライ目」というのは、アマレットを少な目にしてほしいときに使用する頼み方です。アマレットの甘さを抑えながら、香りを楽しめる飲み方なのでお酒に強い人にはピッタリの頼み方です。お酒に強い人ほどカクテルを飲むペースが速くなりがちですが、ゆっくりとカクテル本来の味や香りを楽しみながら時間をかけた飲み方をすることでよりかっこよく見えるものです。ぜひお酒に強い人は実践してみてください。

バーでの頼み方は、意外に見られている部分です。男性の場合、一緒に飲みに行った相手の女性の前でスマートでかっこいい頼み方をしたいところです。さりげなく相手の好みを聞き、バーテンダーに伝えるのがおすすめです。例えばお酒に弱い人なら飲みやすいアマレットを使用した甘くてさっぱりとしたカクテルを注文するなど、さりげない気遣いで印象もかなり変わります。

あらかじめ相手の好みを知っておけば、バーでもよりスムーズな頼み方ができます。ただし、相手の好みだからといって勝手に決めるのはNGです。もし相手がメニューを見て選びたいけれど迷っているという時には、さりげなくアマレットの良さや飲みやすいことを伝えて、一緒に楽しむのがスマートです。一緒にカクテル言葉を添えるのもおしゃれでおすすめです。

いかがでしたか？今回はアマレットを使用したカクテルのレシピや、カクテル言葉にバーでの頼み方、飲み方などを紹介していきました。香り高く甘くてホロ苦いアマレットはどんなレシピでも美味しいカクテルになる魔法のようなリキュールです。手ごろな価格でボトルを購入することもできますので、ぜひ自宅でもアマレットを楽しんでみてください。簡単レシピでアマレットカクテルを楽しみましょう！