2018年06月29日公開
2025年03月05日更新
紅茶リキュールのおすすめは?フォションなど美味しい飲み方と種類も紹介
あなたは紅茶派?コーヒー派?どちらも、朝食時に飲んだり、午後のリラックスしたい時に飲んだりする飲み物です。コーヒーリキュールは、発祥の時期や場所も定かでないほど昔からあり良く知られていますが、紅茶にもリキュールがあるのを知っていますか?意外と知っている人が多くない紅茶リキュールが家でも作れることや、おすすめの紅茶リキュールについて、また紅茶リキュールを使った美味しいカクテルの作り方や、お洒落な飲み方などを紹介しますので、紅茶リキュールのことを知って、カクテルの上級者を目指してみましょう。

紅茶リキュールはいろいろな飲み方ができるおしゃれなお酒
紅茶リキュールのことを知る前に、基礎となる知識として、リキュールについて製法や種類などの説明をしたいと思います。リキュールの基礎知識を知ることで、紅茶リキュールのことも良く理解できるようになり、楽しみ方も変わってくると思いますす、紅茶リキュールを選ぶ時にも、用途によって使い分けしたり出来ると、更に紅茶リキュールの魅力が理解できます。
リキュールの代表的な三つの製造方法
リキュールとは蒸留酒及び、醸造酒などに香味成分を配合することにより、別の味わいのお酒に仕上げたものを総称してリキュールと呼びます。リキュールの製造方法は、多岐にわたりますが、代表的な製造方法のうち3つを説明したいとおもいます。まず、一つめは蒸留法から説明します。
リキュールの製造方法:蒸留法
ベースとなるスピリッツと一緒に原料を、単式蒸留機に入れて蒸留し、植物の揮発性成分をアルコールと一緒に抽出させる製法のことを蒸留法と呼びます。種子類を使ったハーブ酒などは、精油成分を多く含みますので、蒸留法を使って製造されます。柑橘系の皮にも精油成分が多く含まれ、それを利用するので、蒸留法により抽出をするのが一般的です。
リキュールの製造方法:浸漬法
浸漬法には、温浸漬法と冷浸漬法の二種類があり、温浸漬法は主にハーブ類を使うときに多い製法で、事前に原料であるハーブなどを温水に漬け込んでおき、熱によって溶け出す成分を抽出して、温度が下がってからスピリッツを加えて、そこから更に漬け続け、成分を抽出する製法です。
一方、冷浸漬法は原料であるハーブなどをスピリッツに漬け込み、成分と香味を侵出させる製法のことで、原料によって漬ける期間が、数日から数か月と異なり、梅酒などがこの製法にあたります。例えば、果肉がデリケートでフルーティーなベリー系の果物などは、その香味が熱により破壊されてしまわないように、冷浸漬法を使って製造されます。
リキュールの製造方法:パーコレーション法
パーコレーション法とは、コーヒーのパーコレーターと同じ抽出法で、原料から成分を抽出するのに、アルコールを循環させる製法です。浸漬法は静止した状態で成分を抽出しますが、それに対してパーコレーション法は、原料の成分を抽出するのに、液体を流しながら行う為、成分の回収量が多いのが特徴です。
現在では、このパーコレーション法は稀な抽出法となっていますが、焙煎コーヒーやカカオなどの色や香り、味などを引き出すときにも使われます。代表的な3つを説明しましたが、通常私たちが飲んでいる果実酒は浸漬法によって製造されていることが多いです。

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以上のようなリキュールの製法の他に、果汁法と言う、果汁にスピリッツをブレンドし、香味液を作る方法や、エッセンス法という、香料やエッセンスをスピリッツに溶かしこんで、香味液を作る製法などもあります。
リキュールの製造工程
いずれかの抽出法によって出来た香味抽出液に、糖類や色素、水などを加える工程をブレンドと言います。その次に、熟成の工程があります。しばらく置いて熟成させることで、リキュールの香味に安定を持たせ、澱を沈降させることで濾過の工程が容易になります。リキュールの熟成は、ワインやブランデーなどの長期熟成とは意味合いの違う熟成です。
現在主流のリキュールはフレッシュでフルーティなものの場合、ごく短期間にタンクで寝かすことにより、それぞれの成分を熟れさせる程度のものです。稀に一部のリキュールは、オーク材の大樽で数か月から数年の間、熟成させるものもあります。仕上げたい風味により、熟成の方法が違ってきます。
熟成の終わったリキュールは、濾過をする為にフィルターを通され、余分なものを取り除き、瓶に詰められます。
スピリッツとは?
リキュールの製造方法の説明で登場するスピリッツとは、ウォッカ・ラム・ジン・テキーラなどの蒸留酒のことで、蒸留酒全般をスピリッツと呼びます。しかし、ウイスキーやブランデーなどは、通常スピリッツとは呼ばず、それ以外の蒸留酒を指します。ウォッカ・ラム・ジンてんテキーラは世界四大スピリッツと呼ばれています。
ウォッカは、アメリカ・ロシア・東欧・北欧などで良く作られている蒸留酒で、主にジャガイモなどの芋類を原料としています。クセが無く無色透明なレギュラータイプと、果実や香草などで香味を付けたフレーバードウォッカとがあります。ジンは、主に大麦麦芽やトウモロコシなどを原料として製造され、ねずの実や草根木皮などを加え再蒸留した無色透明なお酒です。
ラムは、西インド諸島生まれのお酒で、サトウキビの糖蜜や絞り汁を原料として作られ、ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラムがあります。風味での分類は、ライトラム・ヘビーラムと分けられており、製菓用など広い用途で使われています。テキーラは、メキシコ原産の蒸留酒で、ブルーアガヴェが原料です。熟成しないものや、樽熟成のものとがあります。
リキュールの種類:果実系
リキュールの中で一番人気があるのが、この果実系のリキュールでしょう。パッションフルーツ・オレンジ・チェリー・ベリー系など、色も香味も多種多様です。果実系のリキュールでよく知られているのが、キュラソー、クレーム・ド・カシス、コアントロー、リモンチェッロ・チェリー・ヒーリングなどです。
リキュールの種類:種子系
カカオやコーヒー、ココナッツやヘーゼルナッツなどの香味成分を抽出して作られるリキュールです。種子系のリキュールで良く知られているのが、
コーヒーリキュール、カルーア・ヘーゼルナッツ、マリブ、アマレット、カハナ・ロイヤル、ティア・マリア、ノチェロ、フランジェリコなどです。
リキュールの種類:薬草・香草系
ミントなどのハーブの香味を抽出したリキュールで、スパイスなどを使用することもあります。薬草・香草系のリキュールで良く知られているのが、グリーンティー・リキュール、アイリッシュ・ミスト、ビターズ、電気ブラン、カンパリ、アブサン、イエーガーマイスター、ガリアーノ、シャルトリューズなどです。
リキュールの種類:特殊系
果実系・種子系・薬草、香草系いがいのカテゴリーのリキュールで、ミルクなどを使ったリキュールです。特殊系のリキュールで良く知られているのが、チョコレートのリキュールやヨーグルトのリキュールなどがあります。
紅茶リキュールとは
紅茶リキュールとは、紅茶を原料とし、浸漬法での製法が一般的です。紅茶のリキュールと同じように、茶葉を使ったリキュールには、抹茶リキュール(グリーンティーリキュール)やウーロンリキュールなどがあるそうです。第二次世界大戦後以降に製造されるようになったお茶のリキュールは比較的歴史が浅いリキュールの一つです。

◆紅茶リキュールのおすすめは?
紅茶リキュールを選ぶのに大事なポイント
おすすめの紅茶リキュールを紹介する前に、紅茶リキュールを選ぶ時に需要となるポイントを紹介しておきますので、買われる際の参考にしてください。
まず紅茶リキュールを選ぶうえで、香りや味を大きく左右する茶葉の種類が最も重要だと言えます。紅茶の茶葉の種類にはインドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキーモンの3つが世界三大紅茶と言われ、その他にアッサム、、ヌワラエリアなどの種類があります。アールグレイは、中国系の紅茶葉にベルガモットの皮から抽出した香油を吹き付けた紅茶です。
それから2つめは、紅茶リキュールに含まれるエキスの含有量も、多いか少ないかで香りや味わいが変化しますので、大変重要なポイントです。さっぱりした味わいが好きな人は、エイキの濃度が低い紅茶リキュールを選び、濃厚な香りと深みのある味わいが好きな人は、エキスの濃度が高い紅茶リキュールを選らぶといいでしょう。
最後に3つ目のポイントですが、アルコールの濃度です。カクテルに使う飲み方であれば濃度はさほど気にする必要がないかもしれませんが、ロックやストレートなどの飲み方で飲むのが好きな人は、一応チェックしておきましょう。この3つのポイントを参考に、自分の飲み方や好みに合ったものを選びましょう。
おすすめの紅茶リキュール:フォションティーリキュール
パリのマドレーヌ広場26番地に創業して100年以上の歴史あるフォション社が手掛けた、良質なダージリンの茶葉のみを使った、本格派の高級紅茶リキュールです。フォションは、1886年に、オーギュスト・フェリックス・フォションにより操業され、高級製菓・スイーツ・パンなど世界各地のスパイスやフルーツをはじめ当時珍しかったブイヨンも取り扱っていました。
フォションは、その後パティスリーやグラン・サロン・ド・テや80万本以上の種類を取り扱うワインセラーなどを次々にオープンさせ、フランスでバリジェンヌ御用達の高級食料品店といして有名になりました。伝統の味とレシピを守るフォションは、200人ものフォション専属シェフやパティシエを抱え、常に新しい食品をシーズンごとに発表しています。
現在ではフォションは、高級食料品店の代表格となり、文化人や政治家、有名映画俳優はもとより、有名高級ホテルからの注文が殺到するまでに成長し、フォションの名は世界中へと広がりました。そんなフォションが手掛けた紅茶リキュールである、フォション ティーリキュールは、2006年に発売されて以来世界中で親しまれています。
フォションティーリキュールで使用されている紅茶の種類は、フォションが認定した世界三大銘茶の一つである、紅茶のシャンパンと呼ばれるダージリンを使用して作られています。フォションティーリキュールに使用されている紅茶の茶葉は、寒暖の差が激しい高地で栽培されたもので、強い甘味と香りを持っています。
良質な紅茶葉のみが持っている、本物のダージリンの特徴を閉じ込めたリキュールです。フォションティーリキュールは、上品で柔らかくも強く印象に残る芳醇なアロマで、マスカットの強く甘い香りを感じることができます。甘さも程よい甘さと、ほんのりした苦味で奥深い味わいがたのしめる、紅茶リキュールの種類の中でも最も贅沢な紅茶リキュールと言えるでしょう。
フォションティーリキュールの楽しみ方は、ソーダやミルクで割ったり、リンゴや柑橘系のジュースとの相性も大変良く、アイスクリームにかけたり、焼き菓子の香りづけにも使えます。また、紅茶を淹れた時にフォションティーリキュールを少し垂らしてみると、紅茶から一気に高級な香りが漂い、リッチな気分のティータイムが楽しめます。
フォションティーリキュール500mlが1,800円(税別)、フォションティーリキュール180mlが880円(税別)と、求めやすい価格で高級紅茶のリキュールが味わえるので、フォションティーリキュールは、大変おすすめの紅茶リキュールです。
おすすめの紅茶リキュール:ティフィン
紅茶リキュールの定番中の定番がティフィンの紅茶リキュールです。ティフィンの紅茶リキュールは、アントン・リーマーシュミット社の当主、ハインリヒ・リーマーシュミットが無類の紅茶好きで知られており、数十年の試行錯誤の上に完成されたと言われている、素晴らしいアロマが特徴の紅茶リキュールです。
ティフィンの紅茶リキュールは、2012年と2013年にワールドスピリッツアワードで金賞を受賞しています。数ある紅茶リキュールのなかでも代表的な存在であるティフィンの紅茶リキュールは、柔らかく華やかなアロマを持ち、鼻に抜ける独特で印象的な紅茶の香りが特徴です。紅茶のもつ特徴や温かみまで、上手く閉じ込めら、主張しすぎない味わいが人気です。
ティフィンの紅茶リキュールは、世界中から厳選された茶葉のみを使って、紅茶のしっかりとした味わいを実現しています。またバーテンダーにとって使いやすいティフィンの紅茶リキュールは、ほとんどのバーには必ず置いてある紅茶リキュールの一つと言っても過言ではないでしょう。
ティフィンを使ったカクテルには、ティフィンの紅茶リキュールとオレンジジュースで作ったティフィン・タイガーや、ティフィンの紅茶リキュールにクレーム・ド・カシスとトニックウォーターをミックスしたティフィン・カシス・ティー、ティフィンの紅茶リキュールとミルクで作ったミルクティーのような味わいのティフィン・ミルクなど多くの飲み方があります。
その他には、ティフィンの紅茶リキュールを炭酸水で割ってスライスレモンを入れたティフィン・レモンソーダという飲み方もあります。少しお洒落にアレンジしたカクテルを飲みたいならば、ティフィン30mlとブランデー10mlに生クリーム20mlをミックスし、シナモンシュガーをグラスにスノースタイルで付けるといいでしょう。大変お洒落な飲み方でおすすめです。
スノースタイルとは、グラスの縁にレモンかライムの切り口を当てて、一周させます。平らな皿の上に入れられた砂糖に、グラスを逆さまにして当て砂糖を均一に付けることで、グラスに雪が凍り付いたように見えることから、そう呼ばれています。ティフィンの紅茶リキュールの希望小売価格は、750mlで2900円です。
おすすめの紅茶リキュール:ジョシー ティーリキュール アールグレイ
ジョシーティーリキュール アールグレイは、IWSC最優秀賞・トロフィー受賞したフランス生まれの紅茶リキュールです。茶葉は、インドやスリランカ、中国、ブラジルの厳選された茶葉のみを使用して作られています。茶葉の風味を損なわない為に甜菜糖由来のアルコールを使った紅茶リキュールです。
ジョシーティーリキュールは、じっくりと茶葉を漬け込んでから蒸留して、丁寧にエッセンスだけを抽出するこだわりの製法によって、豊かな香りがしっかりと感じられる紅茶リキュールです。ジョシーティーリキュールには、ダージリンだけでなく、アールグレイとジャスミンとマテ茶のテイストの商品もあります。
ダージリンのリキュールには、標高の高い場所で栽培された優雅な香りのダージリンを使用しています。またアールグレイのリキュールには、女性に人気の高い、ベルガモットオレンジの香りをまとったアールグレイを使用し、ジャスミンティのリキュールには、優雅でエキゾチックな香りのジャスミンを使用しています。
さらに、マテ茶のリキュールには飲むサラダという異名を持っているマテ茶をブレンドすることで、香ばしくてビターな味わいも表現しています。ジョシーティーリキュールの価格は、700mlで約1,700円です。
おすすめの紅茶リキュール:日本の紅茶リキュール TEAra
イギリスのスピリッツビジネス社が開催するお酒の品評会である「The Asian Spirits Mastaer 2017」で、TEAraはシルバー賞を日本企業で唯一の受賞をしました。この品評会を開催するスピリッツビジネス社は、イギリスに本社を置き、核ジャンルごとにその年のマスターアイテムを選定しており、市場への影響力の大きいメディア企業です。
この各ジャンル毎にある賞は、上位からMaster Gold Silver と3段階の評価があり、受賞するとメダルが授与され、そのメダルを商品などに表記することができ、世界に向けてアピールすることができる、名誉ある賞です。この賞を受賞したTEAraを製造しているのは、奈良県の酒造メーカーやたがらすの北岡本店です。
このTEAraという紅茶リキュールは、ダージリン・ウバ・キーマンの3種類の茶葉をブレンドし、保存料や香料無添加の紅茶リキュールで、バーテンダーである新井洋史氏が監修した商品です。TEAraに使用されているダージリンは、最高級茶葉のファーストフラッシュとセカンドフラッシュの使用で、爽やかな香りと、熟したマンゴーの様な甘味が絶妙です。
ウバ茶の強い渋味とコクが効いて、ミルクで作るカクテルに最適で、紅茶の独特なタンニン感が残ります。また、醗酵度数の高いキーマンが、かすかにスモーキーさを醸し出し、カクテルのアクセントとなります。TEAraの価格は720mlで2,268円(税込)です。
おすすめのカクテルは、素材の味や香りを生かし、ウーロン茶で割りレモンスライスを浮かべる飲み方や、ロックグラスに氷をいれて、ティアラの紅茶リキュールを注ぎ、牛乳を注いでステアするシンプルな飲み方でも、満足度は高いでしょう。

紅茶リキュールの作り方と美味しい飲み方
紅茶リキュールの作り方
紅茶リキュールは、割と歴史の新しいリキュールで、日本の緑茶のリキュールよりも後に作られるようになったリキュールです。紅茶を愛するヨーロッパでは大変人気の高いリキュールです。日本でも、紅茶党の人が少なくないとおもいます。また、紅茶の茶葉は大変多くの種類があるので、自分の好みの紅茶を原料に紅茶リキュールを作ってみましょう。
家庭でお酒を作っても法律に触れないの?という心配があるでしょう。リキュールの場合、製造方法で説明した通り、元々お酒として完成しているスピリッツに成分や香味をプラスするだけで、日本の家庭でも作られてきた梅酒と同じことですから、問題はありません。安心して自分の好みの紅茶のリキュールを作っていいのです。
紅茶リキュールを作るのに、必要なものは大きめのガラス瓶(密閉できるもの)・ホワイトリカー・好みの紅茶の茶葉・ティーパック・砂糖たったのこれだけです。まず、カラス瓶は煮沸消毒しておいてください。煮沸消毒した瓶は、布巾などで拭かなくても熱で水分が蒸発します。布巾で拭くとかえって、布巾の菌を塗り付けてしまうようなものです。
消毒のすんだ瓶の熱が冷めたら、ホワイトリカー200㏄に対して、15gの割合で紅茶の茶葉をティーパックに詰めます。ホワイトリカー400㏄ならば紅茶の茶葉30gというように、瓶の大きさに合わせて、茶葉の量とホワイトリカーの量を調整してください。ホワイトリカーの中に紅茶の茶葉が入ったパックを入れます。
ホワイトリカーに紅茶の茶葉を入れたら、そこに砂糖を30~50gの間で好みの甘さに調整して入れてください。後は冷蔵庫で寝かせます。半日くらいで紅茶の色が出て茶色になってきますので、一日に一回砂糖を溶かすように瓶を振りましょう。一週間経過したころに、紅茶の茶葉は取り出します。さらに10日間ほど寝かせ、砂糖が溶けていたら完成です。
仕込んでしまえば、一日一回振って寝かせるだけですので、非常に簡単に紅茶のリキュールが作れます。
紅茶リキュールの美味しい飲み方
シンプルに紅茶リキュールを水やお湯で割ったり、ロックにしたりと、紅茶リキュールそのものの味を楽しむのもいいのですが、他のリキュールを使ってカクテルも楽しんでみましょう。まずは、ヴァンショー・ティーという飲み方ですが、好みのホットワインに紅茶リキュールとリンゴジュースを45mlずつ混ぜ、レモンスライスとシナモンスティックを入れたら完成です。
見た目も更に綺麗に彩りたいならば、レモングラスやスターアニスを浮かべてもいいでしょう。スティックシナモンは、マドラー代わりにカクテルを混ぜながら飲みましょう。シナモンの冷え性改善や脂肪の分解、消化の促進、胃腸の調子を整える、風邪の症状の緩和、生理時の不快感の緩和など女性に嬉しい効果も一緒に得られる飲み方で、大変おすすめの飲み方です。
次に紹介する飲み方は、紅茶の香りとスパイスの香りを楽しめる、スパイス・ミルクティーという飲み方です。ミルクにシナモン・クローブ・ローレルなどのスパイスを入れて加熱します。スパイスの香りがたっぷりと染み出たミルクをグラスに注ぎ、紅茶リキュールを45ml注いで混ぜたら出来上がりです。
牛乳のリラックス効果が得られ、柔らかい甘さとスパイスの香りで心身ともに芯から温まり、就寝前に最適な飲み方と言えるでしょう。また、紅茶リキュールの種類によって使用している紅茶の茶葉の種類が違います。それぞれの紅茶の茶葉の特徴と、合わせるリキュールの個性を上手く組み合わせるのも、紅茶リキュールのカクテルの楽しみ方でもあります。
例えば、アールグレイを使って作られた紅茶リキュールには、甘味の強い果実系のリキュールであるピーチやマンゴーのリキュールを合わせると、個性のあるアールグレイの香りで果実の甘味がより複雑に感じることができ、コクのあるカクテルが出来上がります。ダージリンで作られた紅茶リキュールには、ブランデーの様な香り高いお酒と合わせた飲み方がいいでしょう。
少しプロ向けの紅茶リキュールのカクテルとして、ティークーラーを紹介します。紅茶リキュール30mlとフランボワーズリキュール15ml、カクテル用ライムジュース15ml、ジンジャーエールを用意します。ジンジャーエール以外の材料をシェーカーに入れてシェイクします。氷をゴブレットに入れてカクテルを注ぎます。最後にジンジャーエールで満たしたら完成です。
家でもシェーカーを使って作るカクテルは、作る前からお酒を飲むまでのプロセスがあり、よりカクテルの味を引きたてる雰囲気作りにも役立つ飲み方ですので、是非挑戦してみてください。次は女性受け間違いなしの飲み方で、紅茶リキュールカクテルを二つ紹介します。
少しだけ手間はかかりますが、意中の女性を喜ばせたい人や、夫婦で過ごす週末に奥さんに日ごろの感謝をさりげなく伝えたいなら、ちょっとだけ頑張って作ってみてください。女性は綺麗なものが大好きですし、インスタ映えにもピッタリです。想像以上の効果が期待できますので、きっと驚くことでしょう。まず、一つ目は紅茶リキュールのフルーツパンチです。
材料は紅茶リキュール50mlと季節のフルーツを適量(冷凍ではなくフレッシュな旬のものを選びましょう)と、レモンジュース5mlを用意します。材料の全てをグラスに入れて、ペストルでフルーツを潰します。クラッシュアイスを一杯に入れて、少量の炭酸(好みの炭酸飲料)をいれ、カットしたフレッシュフルーツとミントを飾れば完成です。
ペストルとは、カクテルで使う道具でフレッシュフルーツなどを潰す為に使うものです。サイズがいくつか種類があり、1000円代から購入できます。毎週、作って欲しいとお願いされるかもしれませんので、この機会に一本購入しておいてもいいかもしれません。
二つ目の女子受け間違いなしのカクテルは、ローズガーデンです。女性はバラにも弱いです。紅茶リキュール40mlとローズシロップ20mlとレモンジュース10mlと炭酸水を用意します。氷をグラスに入れて炭酸意外の材料を全て入れ、かき混ぜます。最後に炭酸を一杯まで注いで食用バラ(ベルローズ)をグラスに数枚浮かべ、グラスの縁に一輪指して飾りましょう。
次は女性から男性にも、カクテルを作って感謝の気持ちを伝えてみるのはいかがでしょうか?見た目も味も男性受けしそうなレシピです。意表を突いたプレゼントに喜ぶ彼の顔が浮かびます。アイランドアイスティという柑橘系のさっぱりした紅茶リキュールカクテルです。材料は、紅茶リキュール40mlとフレッシュレモンジュース10mlとコーラ45mlを用意します。
全ての材料を背が高めのグラスに注いでクラッシュアイスで一杯にします。グラスの縁にくし切りにしたレモンかライムを挿し、ミントを飾ったら完成です。フレッシュレモンジュースとは、生のレモンを絞ったものですから、甘くなくコーラの炭酸が効いた、男性が好みそうな味に仕上がります。
カクテルの基本
家でも簡単なカクテルが作れるように、カクテルの基本であるビルド、ステア、シェークについて説明します。つまり混ぜ方の種類なのですが、まずビルドとはグラスにそのままお酒などを注いで作る混ぜ方です。基本的には、お酒に多めのジュースなどで割るロングカクテルに使われます。
次にステアとはミキシンググラスというグラス容器に氷を入れて、その中にお酒などの材料を注いでから、バースプーンで氷と材料を回転させて冷やしながら混ぜる方法で、冷やすことが重点ですので、お酒とお酒を合わせる時に使われる混ぜ方です。ステアで作られるお酒で有名なのが、マティーニです。
最後3つ目のシェークはシェーカーに材料と氷を入れて蓋をして、しっかりと振ることにより材料がよく混ざり、よく冷やすことができます。シェーカーの中の空気により、素材の角が取れアルコール度数の強いお酒などが飲みやすくなるという効果も得られます。それぞれの混ぜ方でカクテルの温度がかなり違ってきます。
ビルドで作ったカクテルは、ゆっくりとグラスの氷によって冷やされていきますが、シェークで作られたカクテルは急速に冷やすことができます。よく冷えたカクテルは酸味や苦味やアルコールの感じ方が弱くなる特徴があり、冷えていないカクテルは甘味を感じやすくアルコールも強く感じます。

紅茶リキュールで癒されるひと時を過ごそう
果実酒と同じ様にホワイトリカーに砂糖と漬け込むだけで簡単に家庭で作ることのできる紅茶リキュールは、茶葉を使うので果実を扱うよりももっと手軽に作れることが分かりました。好きなテイストの紅茶の茶葉を使って何種類か紅茶リキュールを作って、味わいの違いを楽しむのも面白いかもしれません。
また色々な種類のお酒やハーブ、スパイスとも相性の良い紅茶リキュールは、沢山の種類のカクテルを楽しめます。おうちバーでお洒落な紅茶リキュールのカクテルを作って、贅沢で心癒される時間を、安心できる人と一緒に過ごしてみるのも、充実した時間の過ごし方と言えるでしょう。