なすレシピの煮浸しを揚げずに簡単に!めんつゆやレンジを使って時短!
なすの煮浸しは美味しいけれど手間暇がかかるレシピと思っている方も多いのではないでしょうか。実はめんつゆと、レンジかフライパンで簡単にできるんです。和食が好きな方や、なすが好きな方はなすの煮浸しレシピを活用して、日々の献立に入れてみてください。
目次
なすの種類とは?
なすは年中比較的安価で手に入る野菜で、調理法も様々あり、献立に加えやすい材料です。なすと一口に言っても、様々な種類があり、調理法や料理によって使い分けたりもしますが、今回紹介するなすの煮浸しにはどんななすが向いているのか、なすについてまず簡単に少し知っておきましょう。
なすの概要
なすは夏野菜と言われるように、最も多く出回る時期は5~9月頃ですが、最近はハウス栽培も増えてきたことから、年中スーパーなどで見かけるようになりました。和食でよく見かけ、日本各地で栽培されているので、日本の野菜というイメージがありますが、実は原産国はインドと言われています。日本の主な産地は高知県や群馬県などです。
なすの品種
一般的にスーパーなどでよく見かけるなすは「千両なす」と呼ばれる品種で、煮ても焼いても揚げてもいい、調理法を選ばない品種です。丸いものは「丸なす」や京都で採れるものは「加茂なす」とも呼ばれ、田楽や揚げ物や焼き物がおすすめです。小さな「小なす」や水分が多い「水なす」は漬物に、「米なす」は逆に加熱調理したほうがいい品種です。他にも白なすや青なすなど、なすにも様々な種類があります。
なすは健康にいい?
なすは低たんぱく、低カロリーなので、カロリー面だけでいうとダイエット向きかと思われますが、実は栄養面からみるとそれほど栄養価の高い野菜ではないのです。かと言って全く栄養価がない野菜というわけでもありません。なすにはどんな栄養素がふくまれているのでしょうか。
なすに含まれる栄養素
豊富に含まれているのが「アントシアニン」で、これはポリフェノールの一種です。抗酸化作用をもち、血液の中に血栓ができるのを防いだり、目の疲れを癒し、改善する効果が期待されます。夏野菜は全般的に体を冷やす効果がありますが、特になすはその作用が強いのが特徴です。「秋なすは嫁に食わすな」ということわざがあるように、妊婦の方は食べすぎには注意したほうがいいでしょう。
美味しいなすの見分け方と保存方法
なすについて知ったところで、次に実際にスーパーでなすを購入する際に見るべき点と、なすの保存方法について紹介します。野菜ごとに新鮮なものの特徴はちがいますが、しっかりなすの見るべきポイントを押さえて、良いなすを見分け、少しでも美味しく長く保存し、多くの献立に活用していきましょう。
なすの見分け方
なすらしい深い紫色であること、表面の皮に張りとつやがあるかどうかを確認しましょう。また、ふっくらしていて重みがあるものの方が美味しいなすです。へたがみずみずしく、とげがある品種であればピンと尖っているものが新鮮な証拠です。これらを頭において、店頭で実際に手に持って見比べてみてください。表面の皮がしわしわだったり、ヘタがしおれているものは収穫してから時間が経ったものですので注意してください。
なすの保存方法
なすは乾燥と冷気が苦手な野菜です。新聞紙にくるみ、ポリ袋に入れて涼しい冷暗所もしくは冷蔵庫の野菜室で保存します。冷やしすぎると固くなって味が落ちてしまうので、なるべく早めに食べるようにしましょう。室温で2日を目安にしてください。
なすの煮浸しレシピ~基本編~(フライパン使用)
まずはフライパンで作る「なすの煮浸し」について基本的なレシピを紹介します。基本編なのでだし汁から用意しますが、だし汁はだしパックを水を入れた鍋に入れて沸かすだけ、と考えるとそれほど手間でも難しい調味料でもなくなります。調理時間は約10分と、忙しい方にも嬉しい時短簡単レシピなのでぜひ献立に入れてみてください。では早速材料から確認していきましょう。
なすの煮浸しレシピ:材料
2~3人分です。具材は、なす3本、生姜ひとかけ、刻みネギ少々、サラダ油大さじ2を用意してください。調味料は、だし汁250ml、醤油大さじ3(薄口醤油があれば、薄口大さじ2、濃口大さじ1の分量で混ぜて使用して下さい)、みりん大さじ2と1/3、砂糖小さじ2を用意してください。薄口醬油は出来上がりの見栄えがよくなり、なす特有の紫色が引き立つのでおすすめです。
なすの煮浸しレシピ:下準備
調味料をカップやボウルなどで混ぜ合わせておきましょう。生姜は皮ごと包丁の面でつぶしておきます。なすはヘタを切り落とし、縦半分に切り、味が染み込みやすいように皮に2~3mmの間隔で切り込みを入れ、更に縦半分に切ります。切ったなすは水に浸けてアクを抜き、キッチンペーパーなどでしっかり水気をとっておきます。
なすの煮浸しレシピ:調理
サラダ油と生姜を弱めの中火にかけ、生姜がグツグツいってきたら火を止めます。フライパンになすの皮を下にして並べ、再び火をつけて中火で炒めます。なすの皮が綺麗な紫色になったらひっくり返して残りの2面も軽く焼きます。そこに混ぜ合わせておいた調味料を加えて、沸いてから更に3分煮込みます。調味料ごと、器や保存容器に移して、刻みネギを散らして完成です。
なすの煮浸しレシピ:保存や調理のコツ
出来たてを食べるのもいいですが、2~3時間置いてから食べるのも味が染みて美味しいですよ。はじめに多めの油でなすの皮をしっかり炒める事で、なすの皮の紫色を綺麗に出すのがこのレシピのポイントです。出汁は鰹だしなどで大丈夫です。保存は冷蔵で3日です。常備菜として保存しておけば朝食やお弁当、夜ご飯など、どの献立にも加えられますね。
なすの煮浸しレシピ~めんつゆ編~(フライパン使用)
だし汁から作る基本的ななすの煮浸しレシピを紹介しましたが、次はめんつゆを使って、もっと簡単に作れるなすの煮浸しレシピを紹介します。だし汁を使っていた煮浸しも、あらかじめだし汁が入って味が調えられているめんつゆを使うことで一気に簡単になります。一品足りない時にささっと作れると、日々の献立も充実しますね。
なすの煮浸しレシピ:材料
2人分の材料です。材料は、なす2本、鰹節ひとつまみ、生姜のすりおろし少々、大葉3枚を使います。調味料は、めんつゆストレート100cc、水100cc、砂糖小さじ1、ごま油大さじ2を用意してください。
なすの煮浸しレシピ:下準備
なすはヘタを落として縦半分に切ります。今までと同じように味が染み込みやすいように、皮に約3mm間隔で切り込みを入れます。大葉は千切りにカットしておきます。めんつゆと水と砂糖はあらかじめ混ぜておきましょう。
なすの煮浸しレシピ:調理
フライパンにごま油をしいて中火で、なすの皮から焼いていきます。綺麗な紫色になったら、混ぜ合わせた調味料を加え、なすをひっくり返して5分間煮ます。その後、火から下して10分おいて味をなじませ、生姜、大葉を盛って完成です。お好みでミョウガやネギをのせても合うので、アレンジを楽しんでみてください。
なすの煮浸しレシピ~基本編~(レンジ使用)
これまではフライパンを使って油で炒めて作るなすの煮浸し簡単レシピを紹介してきましたが、次はレンジを使って更に簡単ななすの煮浸しレシピを紹介します。レンジは時短レシピでは外せないアイテムですね。レンジを使うことで時短にもなり、洗い物も減るので一石二鳥です。このレシピもめんつゆを使うので、「なすの煮浸し」へのハードルがぐっと下がります。
なすの煮浸しレシピ:材料
2人分の材料です。材料はなす2本と、輪切り唐辛子(薬味なのでお好みで刻みネギや大葉やミョウガなどでも可)です。調味料は、めんつゆ2倍濃縮を大さじ2、甘めにするのであれば砂糖大さじ1、風味付けのごま油を少々用意してください。用意する材料が少ないのもこのレシピの嬉しいポイントですね。
なすの煮浸しレシピ:下準備
なすは縦半分に切り、皮に切り込みを入れて味が染み込みやすくしておきます。切り込みの間隔はこれまで紹介したように2~3mm間隔を目安に浅く入れてください。切ったなすは水にさらしてあく抜きをしておきます。
なすの煮浸しレシピ:調理
耐熱容器もしくはシリコンスチーマーに下準備したなすを入れ、めんつゆ、砂糖、ごま油、輪切りにした唐辛子を入れてラップをかけてレンジに入れます。レンジの加熱時間は、500wで8~10分、600wで5~7分を目安に、容器の大きさやなすの加熱ぐあいを見ながら調整してください。加熱後はラップを外して、そのまま器に盛って熱々で食べても、冷蔵庫で冷やしてから食べても、どちらでも美味しいですよ。
なすの煮浸し簡単レシピでいつもの献立に一品追加!
なすの煮浸しに焦点をあてて簡単レシピを、フライパンを使ったレシピとレンジを使ったレシピを紹介しましたが、いかがでしたか?献立を考えるのは毎日の事で大変な方も多いともいますが、なすの煮浸しは保存もきき、さっぱりと食べやすい料理なので続けて献立に出ても違和感なく食べられますよ。薬味を変えるだけでアレンジもきくので、いろんななすの煮浸しを作ってみてください。