2018年09月26日公開
2024年08月05日更新
パイ生地の作り方は?サクサク生地を作る簡単な方法も紹介!
手作りのパイ生地の作り方は、たたんで伸ばしてと、ちょっと敷居が高くて、普段は冷凍パイシートを利用する方も多いかもしれません。けれども、意外に簡単に失敗なくサクサク生地が出来る作り方もあります。フードプロセッサーがあればもっと簡単になります。ちょっとしたコツもご紹介します。パイ生地を使った美味しいレシピも紹介していますので、ぜひ、美味しく簡単パイをお楽しみください!
目次
パイ生地をさくさくにする作り方を詳しく知りたい!
パイ生地って、なかなかサクサクに上手に作るのは苦手!と思っていませんか?パイ生地の作り方は、三つ折りにたたんで伸ばして、またたたんで、向きを変えてまた伸ばして、が基本ですが、その挙句に失敗!なんて事があると、手作りするのも嫌になってしまいます。けれど、パイ生地にも色々な作り方があるのです。
サクサクのパイを作るためには、バターが溶けないまま小麦粉と混ざる事が必要です。それで小さな隙間がたくさんできて、サクサクとした食感になるのです。なので途中でバターが溶けてしまわないように作業することが重要です。準備段階で、サイコロにバターを切った後にしっかり冷蔵庫で冷やす、または冷凍庫も活用する事が必要です。
パイ生地の作り方を詳しく紹介
パイ生地の作り方にも、いろいろあります。基本の生地は何度も伸ばして三つ折りにして、を繰り返す作り方ですが、粉とバターをある程度すり混ぜたら、まとめて冷やして伸ばせばOKな方法もあります。粉とバターを混ぜる時にフードプロセッサーを使えば、もっと簡単です。
パイ生地の材料を揃えよう
パイ生地の基本の材料は小麦粉とバターと塩と冷水です。バターも無塩バターを推奨されていますが、有塩バターなら塩は入れずに大丈夫です。レシピによっては、卵を混ぜるものもありますし、冷水ではなくて、冷たい牛乳や、無調整豆乳を使用する事もあります。小麦粉も、薄力粉だけでも良いし、強力粉と薄力粉と半々で作るレシピもあります。
パイ生地の作り方
まずは正統派基本のパイ生地の作り方です。最初に有塩バター150gを1~2センチ角に切り、冷蔵庫でしっかり冷やします。時間が無ければ冷凍庫へ。強力粉と薄力粉をそれぞれ90g計ってボールにふるい入れます。ここに、しっかり冷やしたバターを入れて、カードなどでバターを切りながら、大豆くらいの大きさになるまで粉と擦りまぜます。
粒つぶになったら、ここに冷水を75cc入れます。ヘラで混ぜ、最後は手でひとまとまりにします。練らずにバターの粒が残っているようにします。この作り方は暑い時は要注意です。部屋も冷やし、手が温かい場合は、水等で冷やしてください。10x15センチくらいの四角にまとめたら、ラップに包んで冷蔵庫で1時間以上冷やします。
強力粉で打ち粉をして、1センチくらいの厚さに伸ばします。メン棒をごろごろさせずに、押すように縦に伸ばします。手前の1/3を折り、奥の1/3を重ねます。この生地を90度回転させて、同じ作業を繰り返します。全部で6回折り畳みます。途中でバターが溶けそうな場合は、1回ずつラップで包んで冷蔵庫で寝かせましょう。
少しお酢を加えることで防腐効果に期待できる
冷水を加える時に、一緒にお酢を入れる作り方もあります。お酢の防腐効果もあるし、1g~小さじ1程度、微量のお酢を入れることで、小麦粉のグルテンをしなやかにして、伸びやすくサクサクにしてくれる効果があります。
しっかり冷やして出来上がった生地は、3~5ミリの厚さに伸ばして使いましょう。伸ばして冷凍しておいても便利です。パイ生地の準備が出来たら、中身の準備とともに、オーブンを200~220度位に余熱しておきましょう。
オーブンの焼き温度は?
オーブンの温度は、パイの中身や作り方にもよりますが、200度くらいの高温で焼くとパリっと仕上がります。180度~220度で、途中で温度を下げて調節します。パイ生地が出来上がったら、オーブンを予熱して準備しておきましょう。小さめに作るものなどは、オーブントースターで焼く事も可能です。
パイ生地でフードプロセッサーを使ったさくさく生地の作り方
パイ生地は、小麦粉とバターを混ぜる時に、バターが溶けないで粉に細かく切り混ぜる事が何より大切なコツです。フードプロセッサー使用の作り方なら、バターを溶かさずに、均一に小麦粉とバターを混ぜる事ができるので、失敗なく、サクッと軽いパイに焼き上がります。
混ぜる手間が一気に終わるので時短できる
フードプロセッサーで作るなら、生地を冷やしながら折りたたみ、めん棒で伸ばし、を繰り返さずに作っても、さくさくのパイ生地が作れます。小麦粉とバターを溶けないうちに一気に混ぜれるので、失敗しにくく、簡単、時短でおすすめの作り方だと言えます。
フードプロセッサーを使ったパイ生地の作り方
作り方はまず、バター100gを2センチ角に切り、冷凍庫に10分程入れておきます。次にフードプロセッサーに薄力粉120gと塩小さじ半分(有塩のバターの場合は、塩は不要です)を入れて、2秒位回します。これで、粉をふるったのと同じ事になります。ここに、冷凍庫のバターを入れて、ガ、ガ、ガーと5秒位回します。粉が黄色くなる感じです。
熱でバターが溶けないように注意しよう
フードプロセッサーの機種にもよりますが、すぐに熱を持ってしまう機種は要注意です。ワークボールが大き目のフードプロセッサーなら、たいてい大丈夫だと思いますが、熱でバターが溶けないようにしましょう。その為にも、最初にバターをしっかりカチカチに凍らせておく事が大切ですし、長く回しすぎないようにしましょう。
冷水を入れてから混ぜすぎるとさくさくにならない!
粉とバターがさらさらに混ざったら、冷水を大さじ3杯半ふり入れ、10~15秒くらいまわします。生地がやっとひとまとまりになる程度で終了します。混ぜすぎは失敗の元なので、注意しましょう。打ち粉を振った台に出して、2センチ位の厚さにまとめます。ラップで包んで、できたら一晩冷蔵庫で冷やします。
出来上がった生地は冷凍保存も可能!
この生地をそのまま冷凍保存しておくことも可能です。薄めに成型して自家製パイシートで冷凍しても良いでしょう。時間のある時にここまで作っておけば楽ちんですね。使う時は、冷蔵庫で解凍させます。打ち粉を振った台に出し、半分位の厚さまでめん棒でたたいてから3ミリ位の厚さに伸ばして、型にあわせて成型します。
パイ生地を使った人気レシピを紹介
フードプロセッサーで作る、簡単パイ生地なら、気軽に色々なパイも楽しめます。自家製冷凍パイシートを作っておけば、もっと時短で色々なパイも楽しめます!いくつか、人気のレシピを紹介します。
バラのアップルパイ
リンゴは、ごく薄くスライスして、砂糖、シナモンパウダー、洋酒などをかけてレンジで加熱して混ぜてさましておきます。基本のパイ生地を3ミリ位の厚さに伸ばして、リボンのように細長く切ります。リンゴの汁をしっかりペーパー等で抑えて、細長いパイ生地に5~6枚並べ、端から巻いていきます。180度位のオーブンで25分位焼きます。
簡単ミートパイ
ミートパイの作り方は、基本のパイ生地を冷やしている間に、フードプロセッサーに、牛・豚薄切り肉、玉ねぎ、にんじん、エリンギを入れて、粗みじんに切り混ぜ、フライパンで炒めます。火が通れば、ウスターソースとケチャップ、赤ワインを同量入れて味をつけておきます。
打ち粉をした台で、基本のピザ生地を伸ばして型に入れ、フォークで穴をあけて具を入れたら、もう1枚生地を被せて、端をよくつけて、上に切り込みを入れます。卵を塗って、200度に余熱しておいたオーブンで25分~30分焼いて出来上がりです。
ハムエッグパイ
伸ばしたパイ生地をお茶碗などで丸く抜き、フォークで穴を開けて、マヨネーズを塗り、ハムをのせて180度のオーブンで10分焼きます。一度出して、周りにマヨネーズを絞り、真ん中にうずら卵を割り入れて、オーブンでさらに10分焼きます。仕上げに細くマヨネーズを絞り、パセリを散らせば出来上がりです。
ハムエッグ&チェダーチーズパイ
イタリアンなお握らずのようなパイもできます。生地をパイシート風に切っておき、その上に味付けしたスクランブルエッグ、チェダーチーズ、ハム、トマトをのせて、もう1枚のパイシートをのせ、フォークで端を押さえて卵を塗ります。200度に余熱したオーブンで25~30分焼きます。
パイ生地をさくさくに仕上げていろいろな料理を楽しもう!
基本のパイ生地の作り方さえ覚えておけば、後は色々な中身で、お料理も楽しめます。サーモンを包みこむサーモンパイはいかがでしょう?塩鮭とマッシュポテトにチーズを入れるのも良いですし、生のサーモンとネギやバターを包むものも美味しくできます。
基本のパイ生地を使って作る、キッシュもおすすめです。キッシュの中身はお好みで色々出来ますが、1例としては玉ねぎ、ベーコン、ホウレンソウ、シメジなどを炒め、型に合わせて敷いたパイ生地にフォークで穴をあけておいた中に入れ、卵と生クリーム、塩を混ぜたものを流し込み、とろけるチーズも入れて焼き上げます。
パイ生地を空焼きして、バナナをごろっと入れ、チョコフィリングを流し入れて、再度オーブンで焼き、仕上げに生クリームをトッピングすれば、素敵なデザートも出来上がります。色々な具を入れて、美味しいパイ作り、ぜひチャレンジしてみてください!