コンポートはジャムとは違う?桃のコンポートの作り方や食べ方は?

コンポートは優しい甘さと上品なシロップがとてもおいしいものです。コンポートもジャムも、食べたことはあっても具体的な違いを聞かれると、なかなかうまく答えられない人も多いのではないでしょうか?実はコンポートとジャムにはさまざまな違いがあります。今回は、コンポートとは何か、コンポートとジャムの違いや、コンポートにするとおいしい果実についてなど、コンポートについて詳しく紹介し、桃のコンポートの詳しい作り方やコンポートの食べ方、アレンジレシピもあわせて紹介します。

コンポートはジャムとは違う?桃のコンポートの作り方や食べ方は?のイメージ

目次

  1. 1コンポートとはどんな食べ物なの?
  2. 2コンポ―トについて紹介!ジャムとは違うの?
  3. 3桃のコンポートの作り方レシピ紹介
  4. 4コンポートのおすすめの食べ方は?
  5. 5コンポートを季節のフルーツで作ってみよう!

コンポートとはどんな食べ物なの?

コンポートというワードをよく見聞きするものの、詳しくは知らない人も多いのではないでしょうか?甘いシロップに浸かっているフルーツは、コンポート以外にもジャムやコンフィチュールなど、さまざまな種類があります。せっかく食べるのなら、その違いを詳しく知っておきたいものです。

今回はコンポートについて詳しく解説していきます。そもそもコンポートは何なのか、ジャムと違う部分はどういうことなのか、コンポートに向いているフルーツなど、コンポートに関連することを詳しく掘り下げていきます。

また、コンポートといえば桃のコンポートが有名です。今回は、桃のコンポートの作る工程を詳しく説明します。コンポートを使ったアレンジレシピも紹介していきます。コンポートとは何なのか、どのように作り、どのようにおいしく食べるのかを詳しく知って、コンポートを作るときの参考にしてください。

コンポ―トについて紹介!ジャムとは違うの?

コンポートというものは知っていても、ジャムとはどういった違いがあるのかはなかなか説明できない人も多いものです。実はコンポートとジャムは作り方の工程や仕上がり方、味わいなど違うところがたくさんあります。ここでは、コンポートとは何か、コンポートとジャムの違いは何なのかを詳しく解説し、コンポートにおすすめのフルーツもあわせて紹介します。

コンポートとは?

桃のコンポートや杏のコンポート、いちぢくのコンポートなど、フルーツのコンポートを食べる機会は意外と多くあるものです。ですが、そもそもコンポートとはどういった食べ物なのか、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?

身近な食べ物であるコンポートとは何かを詳しく知ることで、より一層コンポートをおいしく味わうことができたり、コンポートを使ったデザートのアレンジ方法を考えられるようになるものです。ここでは、コンポートについて詳しく解説していきます。

コンポートとは、桃やりんごなどのフルーツを、白ワインや砂糖などを使用して作ったシロップで煮た料理のことです。コトコトをフルーツを煮て作りますが、煮詰めることはなく、たくさんのシロップの中でフルーツが浸っている状態です。

コンポートは果実のみ食べるものだと思っている人も多いのではないでしょうか?コンポートはそのシロップもおいしくいただくことが可能です。シロップにはフルーツのおいしさがたっぷりと出ているため、捨ててしまうのはもったいないものです。シロップは、サイダーで割って飲んだり、ゼリーにしたりなど、一工夫加えることで、おいしくいただけます。

コンポートは一見缶詰のフルーツに似ていますが、その食感や味わいは異なります。コンポートは砂糖も比較的少なめのため、フルーツそのものの味わいを感じることができます。また、砂糖を多く使わず、水分も多いため、保存には不向きです。作った場合は2~3日で食べきるようにしましょう。

コンポートとジャムの違いとは?

コンポートもジャムも、フルーツに砂糖を入れて煮るという作り方が共通していますが、その他の作り方や仕上がり、保存できる期間などに違いがあります。ここでは、コンポートとジャムの違いについて解説します。コンポートとジャムの違いを知ることで、コンポートとジャムを日々の食生活に上手に取り入れることができるでしょう。

コンポートは白ワインや砂糖で作ったシロップで煮て作ります。砂糖はやや控えめで、多く使用する場合でも、果実の重量の半分程度が目安です。また、煮詰めることはなく、シロップがたくさん残った状態で煮込むのをやめます。そのため、コンポートは果実の形が残った状態でできあがります。

一方ジャムは、果実そのものの水分で作り上げます。事前に果実に砂糖をまぶしておくことで、浸透圧により果実の水分が外側に染み出てきます。ジャムはその水分を利用して、加熱し煮詰めていきます。加える砂糖の量もコンポートより多く、しっかりとした甘さととろみが付くのが特徴のひとつです。しっかり煮詰めていくため、果実の形はトロトロに崩れる場合が多いです。

コンポートは水分が多く残っているため、保存期間が2~3日程度と短く、長期の保存には向いていません。ジャムは砂糖をたくさん入れて、しっかりと煮詰めて仕上げているので、煮沸消毒した保存用の瓶などに入れて密閉しておけば、半年~1年は保存が可能です。

コンポートはその作り方から、フルーツの持つみずみずしさやフルーティーさを味わうことができるものです。ジャムはしっかりと煮詰めることでフルーツのうまみを凝縮しているため、フルーツのもつ味わいを少量でも楽しむことができます。どちらもおいしく、違った味わいがあるため、同じフルーツでコンポートとジャムを作り、食べ比べをしてみるのも良いでしょう。

コンポートにおすすめの果実とは?

コンポートを作ってみたいと考えたとき、どの果実がコンポートに向いているのか気になるものです。せっかくコンポートを作るのならば、おいしく見た目にも美しいコンポートに仕上げたいものです。ここでは、コンポート作りに向いている果実を紹介します。

コンポートといえば桃を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?桃はコンポートを作るのにピッタリの果実です。桃の種類は黄桃・白桃どちらでもおいしく作ることが可能ですが、白桃で作った方がほのかなピンク色が見た目にも美しくおすすめです。

りんごや梨などの果実もコンポートに向いています。コンポートにすることで、果実の甘さが際立つばかりでなく、煮ることで食感が大きく変わります。生のりんごや梨はシャキッとした歯触りが特徴ですが、コンポートにすることで柔らかくなり、りんごや梨の食べ応えは残しつつも、口当たりの良い食べやすい食感になります。

梅やびわ、みかんや金柑などの小ぶりな果実もコンポートに向いています。小さめの果実はコロンとした可愛らしい見た目のコンポートを作ることができます。びわやみかんは皮をむく作業が必要ですが、金柑や梅はそのままコンポートにすることが可能です。

桃のコンポートの作り方レシピ紹介

コンポートの中でも桃のコンポートは人気が高く、コンポートといえば桃を連想する人も多いのではないでしょうか?桃のコンポートは種を取ったり皮をむいたりなど、切り方や下ごしらえが難しいイメージがあるものです。

桃の下ごしらえはコツや手順、押さえておきたいポイントを知っていれば、意外と簡単に行うことが可能です。また、下ごしらえをしっかり行えば、おいしくて見た目も美しいコンポートを作ることができます。ここでは、桃のコンポートの作り方やコツ・ポイント、保存の方法などを詳しく紹介します。

桃の切り方をマスターしよう

桃の切り方は覚えてしまえば意外と簡単なものです。コンポート作りはもちろんのこと、普段桃を食べる時にも、桃の切り方を覚えておけばすぐにおいしくいただくことができます。ここでは、桃の切り方について詳しく紹介します。

桃を切る前に、桃の表面についている汚れを水で洗い流しましょう。実を切った後に水で洗ってしまうと、桃の風味が流されてしまうだけでなく、せっかくのおいしい桃が水っぽくなってしまい味が落ちる原因となります。

切る時は、桃の割れ目に包丁の刃を当てて、中央の種に沿ってゆっくりと一周切り込みを入れましょう。この時、手を切らないように十分注意することが重要です。桃の熟れ具合によって果肉の固さが違います。また、種が割れやすくなっている桃もありますので、気を付けながら切りましょう。

周りにぐるりと切り込みを入れたら、両方の手のひらで桃をやさしく包み込み、果肉をゆっくりと切り込みに沿ってひねり回します。果肉をひねって回すことで、種と果肉を離すことができます。片側の果肉に種が残りますが、その種は大きなスプーンなどを使って取り出しましょう。

そのまま食べる場合は、このあと皮をむいて、お好みの大きさに切り分けていただきましょう。桃の皮は熟れていると手でもスムーズにむくことが可能です。むきづらい場合は、包丁の刃を少し引っ掛けるようにして引っ張ると綺麗にむくことができます。

桃の下ごしらえは丁寧に!

桃の下ごしらえを丁寧にすることで、コンポートをおいしく見た目も美しく仕上げることにつながります。桃は適度に熟れていることがポイントです。あまり熟れていなかったり、逆に熟れすぎてしまっていると、皮が上手くむくことができない場合や、果肉が崩れてしまうことがあります。

果肉を切るときに種の周りをくるりと丁寧に一周するように切り込みをいれることで、種を外しやすくなり、綺麗な桃の果肉を保つコツとなります。桃を切る作業は丁寧に行いましょう。ですが、時間をかけすぎてしまうと、桃が酸化して茶色く変色してしまう場合もあるため、下ごしらえの作業は丁寧かつ手早く行うことがポイントです。

桃を切らずに丸い状態で皮をむきたいこともあるものです。その場合は、トマトの湯剥きをする要領で桃の皮をむきましょう。桃の一部に浅く切れ込みを入れて、沸騰した湯に数秒くぐらせます。湯にくぐらせた後はすぐに冷水につけましょう。この工程を行うことで、桃から簡単に皮をむくことができます。

桃の色を活かす方法とは?

コンポートを作るとき、桃の綺麗なピンク色を生かしたいと思う人も多いのではないでしょうか?桃の持つ自然な淡いピンク色が付いたコンポートは美しく、見た目からもおいしさを感じるものです。ここでは、コンポートを作るときに、桃の色を活かす方法について紹介します。

桃のキレイな淡いピンク色は、主に皮に含まれています。そのため、コンポートを作るときには皮と一緒に煮込む必要があります。皮と共に果肉を煮込むことで、シロップと果肉に、キレイな淡いピンク色を付けることが可能です。

事前にむいた皮を果肉と一緒に煮込んでも大丈夫ですが、量が多いと皮をむく手間がかかるものです。また、皮をむいている間に、果肉が変色してしまうこともあるものです。桃は加熱することで果肉から皮がはがれやすくなります。そのため、桃の皮を剥かずに煮込むのもひとつの方法です。

煮込んでいるうちに皮が果肉から少々浮いてくるので、そのタイミングで皮をつまんではがします。その際、やけどをしないように、トングや箸を使って作業しましょう。はがした皮は、色が出るまで一緒に煮込みます。色が出たら取り出しましょう。

桃のコンポートの作り方

桃のコンポートは簡単に作ることができます。ここでは、桃のコンポートの作り方や分量を詳しく紹介します。作り方は、水1カップ、グラニュー糖50g、白ワイン50gを鍋に入れ、弱火にかけてシロップを作ります。沸騰してきたら中火にしましょう。

シロップが沸騰したら、レモン汁大さじ1を加えてさっと混ぜます。その後、半分に切って種を取り除いた桃2個分を皮目を下にしてシロップに入れます。シロップはとても熱くなっているので、やけどに注意しましょう。

桃を入れて再度沸騰してきたら、そのまま10分程度煮ます。途中、5分程度たったときに、桃をひっくり返して均等に火を入れて行きます。10分煮込んだら、鍋に入れたまま冷ましましょう。タッパーなどの別の容器に入れて冷ましても良いですが、果肉が崩れやすくなっているので、移すときは慎重に行いましょう。

冷めたら桃の果肉から皮を丁寧にはがして、できあがりです。レモン汁は果肉の参加を防ぎ、色を鮮やかにしますが、無くてもコンポートを作ることは可能です。また、白ワインは風味は落ちますが、水でも代用できます。グラニュー糖は上白糖でも代用可能です。三温糖などの色のついた砂糖は桃の色合いに影響してしまうので、白い砂糖を使いましょう。

りんごや梨など他の果実も同様に作れる!

桃のコンポートの作り方は、りんごや梨など、他の果実でも同じ作り方で作ることができます。りんごは薄切りにして皮ごとコンポートにすると、皮の赤い色が鮮やかに出るのでとてもキレイな仕上がりです。梨は一口サイズのサイコロ状に切っても良いでしょう。

煮込む時間は果実によって異なります。竹串などで刺してみて固さを確認し、好みの煮込み具合になるまで煮込みましょう。煮込み過ぎてしまうと、果肉が崩れてしまう恐れがあるので、煮込み過ぎには十分気を付けましょう。

また、シロップの量は足りないと果肉が乾燥してしまったり、味や色にムラができてしまう原因になります。果実の量に対して、ひたひたに浸かる位の量が良いです。果実の量を見てシロップの分量を2倍にするなど、シロップの量を果実に合わせて適切な量に調整しましょう。

コンポートの保存方法と日持ちは?

コンポートは2~3日は日持ちします。保存するときはきちっとシロップに漬け込んでおくことが重要です。シロップから果肉が出ていると、乾燥してしまい味が落ちる可能性があります。コンポートならではの果肉のフレッシュさやジューシーな味わいを堪能するためにも、早めに食べることをおすすめします。

コンポートは砂糖が少なめで水分が多いため、長期間の保存はできません。そのため、作ったらなるべく早く食べ切りましょう。保存は常温ではなく、冷蔵庫で保存しましょう。コンポートは水分が多いため、冷凍保存には不向きです。

コンポートのおすすめの食べ方は?

コンポートは、キリッと冷やしてそのまま食べる食べ方でも大変おいしいですが、さまざまなアレンジをすることでさらにおいしくいただくことができます。コンポートには色々な食べ方があります。食べ方を複数覚えることで、コンポートをより一層楽しむことができます。ここでは、コンポートのおすすめの食べ方を紹介します。

夏におすすめデザート「コンポートのゼリー」

コンポートはゼリーにしてもおいしくいただけます。この食べ方はゼリーにすることで、シロップも残さず食べることができます。ここでは桃のコンポートゼリーの作り方を紹介します。作り方は、コンポートのシロップと水を合わせて500cc鍋に入れて火にかけます。

沸騰したら火から下ろし、少量の水でふやかしたアガーまたは粉ゼラチン6gとグラニュー糖10gを入れてよく混ぜ溶かします。器に桃のコンポートを入れて、ゼリー液を注ぎ入れたら冷蔵庫でしっかりと冷やしてできあがりです。ミントを添えると色鮮やかでおしゃれな仕上がりになります。

桃のコンポート以外でも、びわや梅、みかんなどの他のコンポートでもおいしいゼリーを作ることができます。コンポートのシロップをゼリーにする食べ方はコンポートとの一体感が出るため、とてもおいしいおすすめの食べ方です。

おつまみにも!「桃のカプレーゼ」

この食べ方は意外な組み合わせに思えるものですが、桃はチーズやオリーブオイルとの相性がピッタリです。桃のカプレーゼはフレッシュな桃で作ってもおいしいですが、桃のコンポートを使用して作ると桃の甘さに深みがあるため、大変おいしいものです。

2人分のレシピです。作り方は桃のコンポート1個とモッツァレラチーズを1個、一口大にスライスします。ボウルに入れて、エクストラバージンオリーブオイル大さじ1を入れて混ぜ合わせます。器に盛り、バジル適量をトッピングして、粗挽きの黒こしょうと岩塩をふりかけてできあがりです。

おもてなしに!「薔薇桃コンポートのせレアチーズケーキ」

桃のコンポートとレアチーズケーキの組み合わせもおいしい食べ方のひとつです。薔薇の花にみえるようにキレイに並べることで見た目も美しいケーキとなります。作り方は、クッキー100gを細かく砕いて溶かしたバター40gと混ぜ合わせ、型紙を敷いた型の底に入れ、スプーンを使って押し固めます。ゼラチン10gと水大さじ6をレンジにかけて溶かします。

生クリーム180cc、クリームチーズ200g、ヨーグルト200g、砂糖70gをよく混ぜ合わせた後、溶かしたゼラチンを入れて手早く混ぜ、型に流し入れ冷蔵庫で固めます。水100ccと粉ゼラチン5gをレンジで溶かし、コンポートのシロップ100ccと混ぜます。桃2個をスライスしてレアチーズケーキの上に薔薇状に並べ、ゼリー液を注いで再度冷蔵庫で固めたらできあがりです。

簡単スイーツレシピ「りんごの混ぜるだけバターケーキ」

りんごのコンポートの食べ方はそのまま食べてもアップルパイにしてもおいしい食べ方ですが、バターケーキにするのもひとつのおいしい食べ方です。簡単に作れるため、お菓子作り初心者の人でも気軽に作ることができます。ホットケーキミックス100g、牛乳50cc、卵1個、溶かしバター大さじ1をよく混ぜ合わせます。

りんご半個分のコンポートを角切りにして、生地に混ぜ込みます。パウンド型に流し込み、上にアーモンドダイス20gをトッピングして、180℃に予熱したオーブンで約20分焼きます。焼きあがったら型から取り出し、粗熱が取れたら、粉糖適量をふりかけてできあがりです。

バター不使用!「ホットケーキミックスで作る簡単梨ケーキ」

バターを使わずに作る梨のケーキは梨のコンポートを一層おいしく食べることのできる食べ方です。作り方は、砂糖大さじ2、卵1個、サラダ油大さじ2、生クリーム100cc、ホットケーキミックス150gをボウルに入れてよく混ぜ合わせます。梨のコンポートの水気を切り、一口大の大きさにカットします。

生地を型に流し入れて、切った梨のコンポートを上に並べ、シナモンパウダーを振りかけます。180℃に予熱したオーブンで約35分焼いて、竹串を指してみて生地がついてこなかったら出来上がりです。出来上がったらお好みで表面にハチミツを塗ってください。い焼いている途中、焦げそうになったら上にアルミホイルをかぶせましょう。

コンポートを季節のフルーツで作ってみよう!

コンポートにすることで、フルーツのおいしさをより一層引き出すことができます。また、コンポートを作るときにできるシロップも、フルーツのうまみや風味を感じることができ、とてもおいしいものです。コンポートの作り方はシロップで煮込むだけなので、とても簡単です。おいしいコンポートを、季節のフルーツを使ってぜひ作ってみてください!

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