ミニトマトの支柱の立て方は?プランターに立てる長さやコツ・工夫も紹介
夏の定番野菜のミニトマト。丸くてコロンとしていて真っ赤な色が食卓に彩をもたらしてくれる可愛らしい見た目で、ピクルスにしたりカレーに入れたりそのまま食べてもおいしいという夏の万能食材です。そんなミニトマトを家庭菜園で上手に甘く美味しく作れたら、買うよりも安く出来て安心安全なトマトを食べれて良いこと尽くしです。この記事ではミニトマトの栽培の重要ポイントである支柱の立て方や、支柱の長さについて徹底解説いたします。
目次
家庭菜園におすすめミニトマト
ミニトマトは、甘酸っぱくて丸くて綺麗な赤色で可愛らしく、そのまま食べるのはもちろん、焼いたり、煮てソースなどにしたりしても美味しく、たくさんの方に愛されている食材です。
トマトは「トマトのある家に胃腸病なし」「トマトが赤くなると医者が青くなる」 と言われてきました。
— CoCo美漢方(ここびかんぽう) (@mococo321) March 4, 2017
特出したのはリコピンで、他にも各種ビタミンやミネラル、クエン酸など豊富な栄養素を含みます。
胃腸の不調、むくみ、疲労回復、風邪予防、シミ・しわ予防で美肌対策などに効果があります。 pic.twitter.com/7TwOHrMAJn
また、トマトが赤くなると医者が青くなる、と言われるほど体にいい食べ物としても知られています。美容成分であるリコピン含有量が、普通のトマトよりも倍多く含まれているので、女性には大変嬉しい効能もついてきます。
美味しいだけでなく、家庭でも栽培しやすくて園芸初心者の方にもお勧めできるミニトマト。その栽培において重要ポイントである支柱の長さや支柱の立て方のコツについて紹介します。家庭でも初心者でも、ミニトマトが案外簡単に楽しく栽培できることを知ったら、かわいくて美味しいミニトマトを自分で作ってみたくなりませんか?
ミニトマトの栽培に支柱がいる理由
ミニトマトの栽培に支柱は必須です。ミニトマトは背丈の高さが高くなってきてもなかなか幹が太くなりにくい植物なので、風にとても弱いのですが、しっかりとした支柱で支えることにより、強い風が吹いても倒れにくくなり、トマトを風から守ってくれます。
出典: http://i2.wp.com
他にも、日当たりがよくなって美味しい実がなったり、風通しがよくなって病害虫被害が減ったり、収穫がしやすくなったり、ミニトマトの背の高さをコントロールできる、などといった嬉しいメリットがたくさんあるので、多少面倒に感じてもミニトマトの栽培に支柱は必須なので支柱は必ず立てましょう。
ブァッサーと育っていたミニトマト…
— みか (@hidamariengawa) May 30, 2017
支柱を長いのに変えるの忘れてた!!
随分大きくなってたねごめん(T_T)
(支柱は150㎝) pic.twitter.com/pizFNRmk7v
ミニトマトに支柱を付けるのはいつ頃?
支柱をつける時期は、プランター栽培か地植えかによって変わってきます。地植えの場合は、ホームセンターで苗を買ってきて植え替えたらすぐに割りばしなどで仮支柱を作ってあげたほうがいいですが、プランターの場合は植え替えて1~2週間経ってある程度大きくなってきてからで大丈夫です。
ミニトマトの苗が少し倒れてたので仮支柱で補強。もう少し大きくなったらしっかりした支柱を買いに行こう。 pic.twitter.com/UHuhs2goUt
— Blank@脳筋Fi (@Blank1812) April 22, 2018
ですがプランターを置いている場所が風が強くて、ミニトマトの苗がグラグラして心配ということであれば、植え付けてすぐに仮支柱を立ててあげましょう。仮支柱の代用に割り箸でも大丈夫なので高さはあまり必要ありません。
ちなみに仮支柱の立て方は、30㎝程の支柱を苗に対して斜めに挿し、麻ひもかビニールタイ等で緩く結んであげます。この時に注意するのは、きつく結びすぎないことです。きつく結んでしまうと、トマトの茎がちゃんと成長しなくて生育不良の原因になります。後に紹介する「8の字」の結び方で結ぶのがおすすめです。
ミニトマトのプランター栽培
充分な広さのある畑が無い場合、ベランダなどで栽培する場合にはプランター栽培を推奨します。プランターなら植えるときの準備も、シーズンが終わってからの片付けも簡単に楽に済ませられますし、狭いスペースでも育てて収穫して、栽培を充分に楽しむことができます。
ミニトマトの場合は大玉トマトに比べて、小さい目のプランターで育てることができます。プランターの深さ、直径は共に30㎝はあったほうがいいです。丸や四角など色々なプランターが販売されているので好みのものを選んでみましょう。ただし、浅型のタイプは避けてください。根が充分に伸びることができずに、ちゃんと育ちません。
また、中には支柱をさす為のホルダーがついているタイプのプランター等も販売されているので、自分のスタイルに合ったプランターを選びましょう。
ミニトマトの支柱:高さ
支柱にも様々な長さや形のものがありますが、ミニトマトの栽培に必要な支柱の長さはおよそ1.5m~1.8mほどです。そしてその高さを支えるためにも、支柱の太さは16mm以上あったほうが安心です。
ミニトマトの支柱に高さが必要なわけ
ミニトマトは、放っておけば3mを超す高さに成長するくらい背が高くなる植物です。ですが、高さばかり生長させてしてしまうと、細い幹で風で倒れやすくなったり、実に栄養が回りにくくなって美味しくない実がなってしまいます。なので支柱は背丈に合った長さのものを使いましょう。
ミニトマトの栽培専用農具
支柱の中には、トマト栽培専用のらせん状の特殊な形の支柱も販売されています。トマトを栽培するに当たっては使い方が簡単なのでおすすめですが、ほかの野菜を栽培して使うときに少し使い勝手が悪く使いまわしには向かないので検討して購入しましょう。
ミニトマトの支柱:立て方
地植えの場合は、地面に30㎝程深く支柱を挿して、抜けないようにします。この時挿し方が浅いと、トマトの重みで倒れてしまったり風ですぐ倒れてしまったり、安定しなかったりするので、30㎝は挿す、というのを忘れないようにしましょう。支柱を立てたあと、支柱の回りの土を踏み固めると、もっと安定して倒れにくくなります。
プランター栽培の場合は、プランターの底まで支柱を挿しましょう。ここでも、浅いと地植えと同じく倒れたり安定しなかったりするので、しっかりと挿しましょう。
支柱を挿すときは、ミニトマトの苗から10㎝以上離して挿すようにしましょう。あまりミニトマトに近すぎると、根を傷付けてしまったり、成長するときに支柱が邪魔になってしまうこともあるので、この程度の長さの距離が必要になります。
ミニトマトは、まっすぐ成長させ、高さを活かした方が収穫がしやすくなったり、収穫量も増えるので、支柱もそれに合わせて長さのあるものをを選んだ方がいいでしょう。中には2m程の長さのものを使っている方もいます。
ミニトマトの支柱:結び方
ミニトマトを家庭で上手に育てるには、支柱を立てるだけではなく、誘引という作業が必要になります。ミニトマトの茎と支柱を紐で結びつけて上手に誘引をして、地面に倒れてしまったり茎が折れたりしないようにしましょう。
支柱とミニトマトの茎を結ぶときにはいくつかコツがあります。まず1つ目は、「緩く結ぶこと」きつく結んでしまうと成長した時に茎に紐が食い込んでしまい、元気に育つことができなくなります。また、結ぶときは麻ひもかビニール紐を使います。麻ひもやビニール紐以外にも、専用のタイや留め具など便利なグッズがあるので、自分の使いやすいものを選びましょう。
もう1つのコツは、「8の字に結ぶこと」です。支柱と茎の間で紐を交差させて結びます。交差させずに結んでしまうと、支柱と茎が直接当たってしまい、茎に傷がついてしまいます。大きく成長させるために、茎に傷をつけないために「緩く8の字に結ぶ」というのを実践してみてください。
色んな種類の支柱
支柱の立て方にも色々な立て方があります。地植えでおすすめの立て方、広い畑などでのおすすめの立て方、ベランダ菜園などプランターでのおすすめの立て方等を、たくさんある中から厳選していくつか紹介します。
支柱の種類:合掌式
畑で2列に植えたミニトマトを栽培するときに使う支柱の立て方です。風の強い場所等、安定感を求める場合にはこちらの合掌式をおすすめします。畝の両側から支柱を斜めに挿し込み、先端を交差させてひもで結びます。交差させて結んだ上の部分に横に1本支柱を置くことでさらに安定感を生み出すことができます。
支柱の種類:ピラミッド型
よく使われている支柱の立て方の内の1つが、ピラミッド型と言われる立て方です。その名の通り、ピラミッドのように三角の形をしています。畑でもプランターでもどちらでも立てれますが、プランターでの栽培によく使われています。
立て方は、3本の支柱を等間隔に苗を囲むようにして挿し、3本の上部をまとめて中央で紐で結んで固定します。交差させる場所を低くしすぎないようにちゃんと高さも出しましょう。
支柱の種類:あんどん仕立て
あんどん仕立ては、プランターでミニトマトを栽培するときにもっともおすすめの立て方です。3~4本の支柱に輪っかが付いた少し特殊な形の支柱で、買ってきて広げたら簡単に使い始めることができる便利グッズです。全方向から日光を浴びれる形なのでミニトマトが元気においしく育ってくれます。
ミニトマトの雨よけ
雨よけがいる理由
ミニトマトは、乾燥を好み水を嫌います。雨が降り、急激に地中の水分が多くなると、実が割れてしまったり味が薄くなってしまったり、せっかく育てたミニトマトが台無しになってしまうので、雨に注意しなければいけない植物です。そこで便利でおすすめなのがアーチ式の支柱です。
このアーチ式の支柱は、広い畑の地植え栽培などに推奨されます。プランター栽培の場合は、雨が降るときには屋根の下に入れてあげる、もしくは小さなアーチ式支柱を作ってあげましょう。
アーチ式支柱の立て方
アーチ型支柱とビニールなど必要なものがそろったセットを使えば簡単に作ることができます。まずは、自分のスタイルに合った好みの支柱を立てて、その上にアーチを作ります。アーチ型の支柱を畝の両脇にしっかりと挿し、その上にビニールシートをかけて固定すれば完成です。
自作ももちろん可能で、ミニトマトを支える支柱よりも高さのある支柱を用意して、畝の外側・両側に数本並べてその上から大きなビニールをかぶせます。ビニールは光を通す透明なものを選んで、風で飛んで行ってしまわないように頑丈に固定しましょう。
また、アーチ型の支柱には防鳥ネットも張りやすいのでお勧めです。ただ、台風や強風の時は飛んでいくこともあるようなので、台風が来る前に簡単な補強をする、もしくはビニールだけはがして被害を抑えるなどの対策が必要です。
ミニトマトの栽培に便利なグッズ
家庭菜園初心者でも、ベランダなどの狭いスペースでも栽培できることから、栽培者の多いミニトマト。それに合わせて、簡単で便利なグッズが多く販売されています。
支柱固定具
支柱が風やミニトマトの重みで歪んだり倒れたりしないように固定できる止め具が販売されています。これで不安定なミニトマトを固定してあげれば、安心して美味しいミニトマトを育てることができます。
栽培キット
初心者の方がミニトマトを栽培するときにおすすめのグッズです。栽培の最初に必要なものがそろっている便利な栽培キット。これさえあれば、準備や買い物で失敗することなく始めれます。
トマト専用培養土
トマトの苗を袋の中に植え付ければ植え替え完了の便利グッズ。ミニトマトの栽培に必要な栄養分が配合されている土なので、配合の手間が省けます。支柱を立てるときも、袋の中に直接挿してしまえばいいので簡単です。
ミニトマトの種類
トマトにはたくさんの種類があり、日本でも農林水産省に品種登録されているもので300近くあり、世界中には8000種ほどのトマトがあります。その中でも、家庭で栽培しやすい美味しいトマトをいくつか紹介します。
卵型が特徴のミニトマト「アイコ」。とても甘くて、食べた時に果汁が飛び散りにくいので、小さな子供にも食べさせやすいトマトです。スーパーなどで購入するとほかのミニトマトよりも価格の高さが気になって手を出せない方が多いと思いますが、ぜひ家庭菜園でたくさん作って収穫して食べましょう!
オレンジ色がキュートな「オレンジキャロル」は甘みが強くて、たくさん身をならせるのが特徴です。この可愛らしい色でお弁当や食事の彩をさらに良くしてみてはいかがですか?
「トスカーナバイオレット」は変わった色のミニトマトです。紫色の実と、皮が薄くて冷やして食べるとブドウのような味がするのが特徴です。トマトが苦手な人もおいしい!ということが多いです。
ミニトマトの中にはドワーフタイプと言って矮星の種もあります。こちらの場合だと、背丈が最大でも50cm程にしか成長しないのでベランダなどでも栽培しやすく移動も手軽で、また他にも、トマトの栽培には必須の脇芽かきが必要ないということや、見た目も小さくて可愛らしい等の理由でひそかに人気を集めているミニトマトの品種になります。
ミニトマトの美味しい食べ方
小袖生活ブログ◆手作りドライトマトを簡単に作る方法を教えてもらいました https://t.co/3YgLEl8WHP #手作り #乾物 #ドライトマト #料理 pic.twitter.com/uzDlizf4Kf
— 吉房泰子+小袖生活 (@YasuKosode) September 18, 2016
そのまま食べてももちろん美味しいミニトマトですが、焼いたり、煮てソースにしたり、色々な食べ方があります。その中でもおすすめの食べ方がドライトマトです。作り方も簡単で、包丁で半分に切って並べてオーブンで焼くだけで作れるのでおすすめです。
乾燥させることによってミニトマトの旨味が凝縮されるので、そのまま食べても美味しいですし、パスタに入れたり、トーストの上にチーズと一緒に載せて食べたり、アレンジ次第で色々な美味しい食べ方ができます。長期保存も可能なので、ミニトマトをたくさん収穫したらぜひ1度作ってみてはいかがでしょうか?
自分でミニトマトを育てて食べよう!
意外と簡単に家庭でもミニトマトを栽培できるコツ、支柱の立て方や便利グッズ、用途に合った支柱の種類などを知って、いかがだったでしょうか?ぜひ、畑や家のベランダ、プランターで甘くて美味しいミニトマトを作って、普段の生活に彩を増やしてみましょう。