トマトの糖質は高くて太る?制限中でも食べるべき理由とは!
昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言い伝えがあります。そのくらいトマトは健康に役立つ野菜だといえるでしょう。そもそも日本でトマトが食べられたのはいつ頃だったのか?なぜトマトが赤いのか?どのような栄養素が含まれているのか?近頃注目されている糖質ですが、トマトには糖質が含まれているのか、気なることを調査してみました。生活習慣病を予防するためのトマトの食べ方についても紹介します。
目次
トマトのルーツは?
世界中の人々が食べているトマトですが、原産地は南米ペルーのアンデス高原だといわれています。メキシコで栽培されるようになりヨーロッパへと伝わりました。日本に入ってきたのは江戸時代でしたが、赤い色が強烈で唐柿とか赤茄子と呼ばれ単なる観賞用でした。昭和になってから国民が食材として利用するようになったのです。そのまま使ってサラダ、煮込み料理や焼きトマトなど調理方法は沢山あります。
お弁当の飾りにお肉料理の付け合わせにとかわいくて便利なミニトマトは、小さくても栄養素が豊富です。ビタミンⅭ、ビタミンB2、カリウム、カルシウム、食物繊維などの成分が多く含まれています。貧血予防や美白効果にも期待ができるすぐれた野菜です。スープに入れたり卵と一緒に炒めたりと便利に使えます。
トマトに含まれる栄養素はリコピン
トマトには「リコピン」という栄養素が含まれていることで有名です。リコピンは動植物に含まれる赤、黄色やオレンジ色の色素を持つカロテノイドのひとつです。抗酸化作用はビタミンE の100倍以上です。がん発症の原因の一つとされている活性酸素を除去する能力が高いことが分かっています。そして美白効果や日焼け予防にも効果が期待されます。ビタミンAやビタミンⅭ、ミネラルもバランスよく含まれているパワー野菜です。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがありますが、トマトには様々な栄養素が含まれていて生活習慣病予防に適した野菜ですが気になる糖質も含みます。トマトが完熟してくると体によい効果が発揮されて栄養効果も高いです。トマトにはビタミンAやⅭ、体に必要なミネラルもバランスよく含まれています。またリコピンは活性酸素を除去してくれます。そして高血圧改善効果が期待されるルチンも摂取できます。
高いのか?太るのか?トマトに含まれる糖質を調査
そもそも糖質って何?
人間は日中も寝ているときも24時間エネルギーを消費しています。エネルギーになる栄養素として一番最初に使われるのが糖質です。米やパンなどが体内に入ると消化器官でブドウ糖へ分解されます。
そして全身の細胞へと使われていくのです。糖質は赤血球が全身の細胞へと酸素を送るエネルギーとして大切な役割を果たしています。適切に糖質をとることは私たちの体にとって重要です。でもダイエット中などは糖質制限を心がけましょう。
意外と知らない良い糖質と良くない糖質
精製された砂糖など栄養素が少なくなった糖質は身体にとってマイナスになりえるので芋類や果物から糖質を摂ることがおすすめです。栄養素が含まれない糖質をとることによって栄養が偏ったり太ることにつながります。菓子パンなど精製された砂糖や小麦粉を多く含む製品もあります。このような食品は控えることが大切です。食事を摂ることは必要な栄養素を摂ることになるという意識が必要です。
糖質の多い野菜
健康のためには多くの野菜を食べていろいろな栄養素を摂取したいですが、糖質が多い野菜もあります。糖質が多い野菜は次のとおりです。(150gあたり)1位さつまいも約43.8g、2位じゃがいも約24.5g、3位スイートコーン約20.7g、4位れんこん約20.2g、5位サトイモ約16.2gです。いろいろな野菜の糖質を知って上手に栄養素を摂取することが大切です。糖質のコントロールに心がけましょう。
トマトに糖質はどのくらいあるのか?
トマトの糖質量はトマト100gあたり約3.7gです。この糖質量はそれほど多くありません。トマトには優秀な栄養素がたくさんあります。生活習慣病予防になるビタミンA、C、Eや塩分摂りすぎを予防してくれるカリウムや食物繊維等のミネラルも含まれています。トマトには糖質より体に必要な栄養素があり、体を健康に保つ働きがあります。
知らないと損するトマトの食べ方
トマトの食べ方:糖質も恐れない油と一緒に
トマトに含まれるリコピンは油に溶ける性質があるのでオリーブオイルを加えるとリコピンの効果を発揮してくれます。レシピはトマトを適量用意して食べやすい大きさにカットしたらみじん切りしたたまねぎと合わせます。そこへ醤油大さじ2と酢大さじ1、オリーブオイル大さじ1、塩小さじ1/2を混ぜてふりかけます。そこへ茹で卵の醤油煮をスライスして添えてできあがりです。
トマトの食べ方:トマトを加熱した調理
<魚焼きグリルで焼きトマトの作り方>耐熱皿に輪切りにしたトマトを並べます。その上から適当な量のパン粉、オリーブオイル、マヨネーズチーズをのせて魚焼きグリルで6~7分ほど焼きます。そこへ塩をふってできあがりです。焼くことでトマトの栄養素が豊富になり糖質も気にせず食べられます。
トマトの食べ方:レモンや酢を取り入れる
<ツナ缶を使ったパスタの作り方一人分>玉ねぎは半分くらいをみじん切りにします。塩少々をかけて5分ほど置きその後水気をきります。パスタ100gを茹でている間にツナ缶30gほど、マヨネーズ適量、塩少々をよく混ぜま合わせ、みじん切りしたたまねぎを加えます。トマト1個を角切りにしてオリーブオイル大さじ1、レモン酢大さじ2、塩小さじ1/3を合わせます。そこへ茹であがって氷水でしめたパスタを絡めてできあがりです。
トマトの食べ方:イノシン酸豊富な食材と一緒に
<トマトケチャップを使ったぶり大根の作り方>大根は厚さ1センチに切ります。鍋に酒大さじ2、しょうゆ大さじ1ケチャップ大さじ1と大根を入れて火にかけます。チリチリ音がするまで炒めます。そこへひたひたになるくらいの水を入れて柔らかくなるまで加熱します。ぶりは食べやすい大きさにカットして少量の油で両面を焼いて取り出しておきます。大根が柔らかくなったらぶりを入れてさっと煮てできあがりです。
トマトの食べ方:とにかく毎日食べる
トマトに含まれるリコピン濃度は血中で8時間後に高い数値になります。9日ほどでリコピン濃度は半分に減ってしまいます。減ってしまう前にトマトのリコピン成分を摂る事で抗疲労や美肌の効果を得られるのです。
トマトは毎日食べることが大切なのです。トマトジュース一缶には100gあたり9.2㎎のリコピン成分があります。1日2回飲んだ場合6日後リコピン濃度は2倍に増え、4週間後には4倍になったとうデータもありますので効果的です。
血糖値が高い人そして糖質制限していてもトマトを食べるわけ
糖質制限中や美肌目的に適したトマトの食べ方
<トマトの食べ方:ダイエットなどで糖質制限中>夕食でトマトを摂取すると効果が得られます。人の成長ホルモンは夜中0時から2時に活発になります。トマトのビタミン類やミネラルが成長ホルモンを活発化してくれます。美肌、日焼け予防には朝がおすすめです。起きてすぐにトマトを摂取することによりリコピンの成分を体に取り入れることができます。トマトジュースやトマトのチーズ焼きなどが手軽に効果を得られます。
トマトを食べすぎると太るのか?
トマトは一見ヘルシーのイメージですが、水分量が多く腹持ちが悪いのが特徴です。物足りなさを感じて他の物を食べすぎてしまう心配があります。一日に食べるトマトの量を増やさないように気を付けましょう。トマトは体を冷やしてしまいます。内臓の冷えを招き代謝低下で太ることもあります。トマトを食べすぎるとおなかを壊す場合があるので食べる量に注意しましょう
糖質を制限する人にトマトが必須
トマトを使った食材:とまとケチャップの糖質
トマトケチャップの糖質ですが、100gあたり約25gです。糖質が少し多めなのでケチャップを手作りしてみるものいいかもしれません。缶詰のトマトピューレや水煮缶などを利用します。たまねぎ1/8個、にんにく1かけ、種を取って刻んだ鷹の爪をミキサーにかけます。それらを鍋に入れて、糖質を抑えるためにラカントを使用します。ラカントを少々と塩、こしょうを加えて加熱します。手軽に自家製ケチャップを作ることが出来ます。
トマトを使った食材:トマトジュースの糖質
トマトジュースの特徴は赤く完熟したトマトが使用されます。ジュース用のトマトは外で太陽を浴びて自然と完熟させているので栄養素がより豊富に含まれています。塩分無添加のトマトジュース190gあたり7.5gの糖質が含まれています。そして生食のトマトやトマトジュースは身体を冷やします。そのため代謝が衰えたり、体の働きが弱まると太る可能性も出てきます。トマトジュースの飲みすぎは避けましょう。
糖質制限する人へトマトの代用食材はこれ!
トマトと同じような栄養素を持っている食材はすいかです。すいかはウリ科の植物で、全体の90%が水分です。100gあたりのエネルギーは37カロリーととてもヘルシーで水分補給にもってこいの野菜です。すいかは「果糖」という血糖値を上げにくい糖質が特徴です。すいかはトマトと同じようにリコピン成分の高い効果が望めます。夏バテ予防、筋力アップ、動脈硬化予防などの効果があります。
ロカボで無理なく糖質制限
ロカボで糖質を抑えよう
ロカボとは低炭水化物という意味で糖質を制限する食事法のひとつです。ダイエットなどの目的で糖質制限したい人にはおすすめです。糖質が高いと心配になる時にもたんぱく質や脂質を満足するまで食べることができます。糖質が高い、太ると気になる人にはぜひ試して頂きたい方法です。糖質だけを気にするのではなく日頃の食事にきのこや海藻も加えてバランスよく食べることが大切です。
トマトのロカボ:糖質制限モッツアレラ入りトマトソース和え
ニンニクひとかけをみじん切りにしてオリーブオイルと一緒にフライパンに入れて火をつけます。ニンニクに色がついてきたらトマト水煮缶400gをいれて缶の1/4くらいの水も加えて5~6分ほど煮ます。そこへバジル一枝を加えて20分煮ます。茄子1本は一口サイズに切って水にさらした後下茹でします。低糖質パスタを茹でます。さきほどのトマトソースに絡ませてモッツアレラとオリーブオイルをかけてできあがりです。
トマトのロカボ:しらたきナポリタン
パスタ麺ではなくしらたきを利用します。しらたきは水洗いして食べやすくカットします。これをレンジにいれて600wで約3分加熱して水分を飛ばします。それをフライパンにうつして2~3分乾炒りします。玉ねぎ、ピーマン、茄子などをオリーブ油でいためてトマトケチャップで味付けします。しらたきに絡めて出来上がりです。パスタ麺ではないので糖質や太ることが気になる人にも安心です。
まとめ:トマトの長所を知って糖質と付き合う
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざどおりトマトには成人病予防の栄養素が多く含まれています。私たちの体には欠かせない栄養素でも中には過ぎると逆効果になる成分もあります。その一つに誰もが注目している糖質の成分です。糖質の摂り過ぎは避けるべきですが、我々の体にとって必要な栄養素でもあります。トマトの特徴を活かして健康的な食生活を心がけましょう。