トマトの肥料におすすめの種類は?過多や不足にならないやり方を紹介!

家庭菜園をはじめてみようかな?と考えたとき、トマトが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?トマトに含まれるリコピンは、老化や生活習慣病の原因となる「活性酸素」を除去する成分が含まれているともいわれており、美肌効果も期待できます。そんなトマトが家でたくさん作れたら嬉しいです。しかし、大事に育てていても、肥料を与えるタイミングや量などは意外と難しいものです。そこで今回はトマトの肥料について紹介します。

トマトの肥料におすすめの種類は?過多や不足にならないやり方を紹介!のイメージ

目次

  1. 1トマトを自分で育ててみよう!
  2. 2野菜に使う肥料の種類
  3. 3トマトの栽培に適した肥料
  4. 4トマトの元肥と追肥
  5. 5肥料のやり方①元肥
  6. 6肥料のやり方②追肥
  7. 7トマトに追肥するタイミング
  8. 8トマトに肥料を与えすぎるとどうなる?不足したときは?
  9. 9早速トマトを栽培してみよう!

トマトを自分で育ててみよう!

今注目されている家庭菜園ですが、誰しもが一度は挑戦してみようと思ったことがあるのではないでしょうか?家庭菜園を始めるにあたり、さまざまな準備が必要になることと思います。家庭菜園の中でも、育てやすく初心者にもおすすめなのがトマトと言われています。今回は、そんなトマトを育てるのにおすすめの準備するもののひとつでもある肥料について紹介していきたいと思います。

野菜に使う肥料の種類

野菜の肥料にはたくさんの種類がありますが、大きく分けると2つになります。「有機質肥料」と「化学肥料」です。この2つは何が違うのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

有機質肥料

有機質肥料の種類は、動物性の肥料と植物性の肥料に分けられます。動物性の肥料は、生き物の骨粉や糞などが原料です。植物性の肥料は、菜種油を絞ったかすや米ぬかなどが原料です。単一のものもあれば、数種類の有機質肥料を混ぜたり、発酵させたものなどいろいろな種類があります。

有機栽培の野菜を育てたいときは有機質肥料を使いましょう。土の中で微生物に分解されることにより、根から吸収されます。長所は、効果がゆっくり現れ長続きすることで、土もふわふわになります。短所としては、虫が湧くことがあったり、臭いがするものが多いです。
 

化学肥料

化学肥料は化学的な工程を経て作られる人造肥料です。鉱物や岩塩、窒素ガスなど、自然界に存在する無機質などが原料です。化学肥料というと悪いイメージをもつ方もいるようですが、決して人体に影響があるわけではありません。化学物質アレルギーがある場合は使用できませんが、有機質肥料より価格も安いですし、含まれる成分にムラがないので、有機質肥料より扱いやすい肥料のためおすすめです。

基本的に水に溶ければ根から吸収することができます。長所は、速効性があることと、臭いが少ないことです。短所は、長所である速効性があるため長期栽培の場合は追肥が多く必要なこと、土の中の微生物が減り土の質が悪くなってしまうことです。

トマトの栽培に適した肥料

肥料がどのくらい必要かどうかは野菜の種類によっても大きく変わります。トマトは収穫期間が比較的長い野菜のため、肥料の効果が長続きするものがおすすめです。肥料には、窒素・リン酸・カリウムが含まれており、トマトの場合は、3要素が同等またはリン酸を多く含むものが好ましいとされています。肥料の袋には、N=窒素、P=リン酸、K=カリウムで表示されています。

それぞれの役割は、窒素は葉茎や根の伸長に効果、リン酸は葉茎や根の伸長を助け開花や結実を促進、カリウムは茎や根を丈夫にします。トマトにおすすめの有機質肥料・化学肥料を紹介します。

有機質肥料でトマトにおすすめのものは?

有機質肥料は何を原料にしているかによって、窒素・リン酸・カリウムの量が異なります。化学肥料のように単一性の成分を配合しているわけではありません。例えば動物の糞などは、同じ動物の糞であっても食べたエサや育った環境により、養分の量が違います。一般的に窒素が多めなのは油かす、リン酸が多めなのは鶏の糞や米ぬかです。

バッドグアノや骨粉・魚かすはリン酸がとても多い肥料です。そのため、油かす・鳥の糞・米ぬかなどをバランスよく与え、成長の様子をみてリン酸の多い骨粉などを与えるといいでしょう。また、有機質肥料には、発酵が済んでいるものと未熟なものがあります。未熟なものは発酵に時間を要しますし、発行時にでる熱やガスなどがトマトに影響を受ける可能性があります。早く植え付けたいときは発酵の済んでいるものをおすすめします。

化学肥料でトマトにおすすめのものは?

化学肥料は、普通化成肥料と高度化成肥料があります。普通化成肥料は、窒素・リン酸・カリウムの配合合計が15~30%、高度化成肥料は配合合計が30%以上のものを指します。一般的に野菜の栽培には高度化成肥料のが向いています。

化学肥料は成分をしっかり表示していますから、トマトの場合はリン酸(P)が多いものを選ぶのが良いでしょう。また最近はトマト専用の化学肥料もたくさんあります。カルシウムが入ったものなど、トマト専用の肥料を使ってみるのもいいかもしれません。

トマトの元肥と追肥

トマトの肥料のやり方は2種類あります。植え付け前にしておく元肥(もとごえ)と、生育途中に与える追肥(ついひ)です。元肥と追肥は同じ肥料を使用しても問題はありませんが、一度に与える量が違うので注意しましょう。肥料の種類よりもっと大事なことは、うまく有機質肥料と化学肥料の2種類を使い分け、どんな肥料成分をどのくらい与えるかが重要なポイントです。肥料のやり方を一緒に確認していきましょう。

肥料のやり方①元肥

元肥のやり方について紹介します。トマトの根は150センチほど伸びるといわれています。そのため深めの溝を掘り、植え付けの20~30日前に肥料を与えるのがベストです。窒素が多い肥料は避けましょう。元肥は1㎡あたり120g程度が理想です。化学肥料の場合は、速効性があり溶けやすいので120g、有機質肥料の場合は効果がゆっくりと現れるため少し多めでも良いでしょう。

プランターや鉢などで育てるときは、肥料配合済みの野菜専用の培養土を使用すれば元肥はしなくても大丈夫です。しかし、培養土に配合されている肥料の分量が不明のものもあるため、不安な場合は肥料のパッケージに記載されている適量を混ぜても良いでしょう。
 

肥料のやり方②追肥

次に追肥のやり方について紹介します。元肥が切れるころに与えるのが追肥です。トマトの株が大きくなって実がつくころになると、元肥の肥料の効果が切れてきます。追肥のやり方も有機質肥料と化学肥料を使うかによって少し違います。有機質肥料を使うときは、油かす(発酵していて粉状のもの)と、先ほどご紹介したリン酸成分の多い肥料(骨粉など1種)を2カ月に1回くらいのペースで与えましょう。

トマトの見た目で判断する場合は、葉色が悪くなってきたら追肥のサインです。化学肥料を使うときは、一番最初に咲いた花が実になり膨らみ始めたときが追肥のタイミングです。2週間に1回のペースで与えてください。液体肥料の場合も同様です。有機質肥料も化学肥料も、地植えのときは1株あたり約20g、プランターや鉢の場合は約10gが目安ですが、肥料の袋やボトルに適量の記載がある場合はそちらに従ってください。
 

トマトに追肥するタイミング

定期的に追肥を行っていても、茎が細くなったり、葉の色が薄くなるなど、肥料不足のサインが出ることがあります。その場合は、速効性のある液体肥料をおすすめします。肥料不足のサインが出ているからといって、大量に肥料をあげるのは失敗する原因となってしまいます。液体肥料を通常より少し濃度を薄く作り、少量を与え様子を見ましょう。

トマトに肥料を与えすぎるとどうなる?不足したときは?

トマトは肥料過多でも不足でもうまく育ちません。過多・不足で起こることを見ていきましょう。

トマトが肥料過多になると

トマトは肥料過多になると、根が肥料焼けを起こしてしまったり、株だけが大きくなり、花や実がつかないことがあります。特に窒素が多くなってしまうと、樹ボケを起こします。樹ボケとは茎葉ばかりが茂り、実が少なくなることです。

気をつけていても肥料過多になったときは毎朝通常の水の3倍の量を与え、肥料を流します。根元に別の野菜を植えて養分を吸い取らせる方法もありますが、プランターの場合は水を流す方が早いのでおすすめです。早く育ってほしい、たくさん実をつけてほしいと焦る気持ちはわかりますが、肥料過多は失敗の大きな原因です。

トマトが肥料不足なると

肥料が不足すると元気に育たず、実の収穫量が少なくなってしまうことがあります。茎が急に細くなったり、茎の上部の葉が小さくなったりします。その場合は追肥をしましょう。
 

実はトマトの場合は、肥料の不足よりも、多すぎる方が問題です。肥料の量を迷ったときは少なめに与えましょう。肥料過多で肥料を取り除くのは結構大変ですが、不足のときは肥料を追加することができます。また肥料不足のサインだと思っていも、原因が肥料ではない場合もありますので、トマトの調子をよく見極めて追肥しましょう。

Thumbトマトの栽培のコツと育て方・苗の植え方は?ポイントや注意点も解説! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

早速トマトを栽培してみよう!

いかがでしたか?今回はトマトの肥料のやり方について、詳しく解説しました。ここまで肥料のことに詳しくなったからには、ぜひ1度トマトを育ててみることをおすすめします。実際にやってみると家庭菜園の楽しさを実感できると思います。

一つ注意したいのは、肥料だけをあげればトマトが育つわけではありません。苗の植え方や水やりのやり方など、たくさんのポイントがあります。トマト以外の野菜の情報もたくさん掲載しています。自分で育てた野菜を収穫し、採れたてで食べれるのは感動します。ぜひトライしてみてください。

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ