トマトをプランターで栽培するには?育て方のコツと正しい植え方とは?

近年ブームとなっている家庭菜園ですが、まずはトマトから始めてみませんか?トマトは栄養価が高く、生活習慣病の予防に効果があると言われています。畑がないから育てられない、そんな心配いりません。お手軽にプランターで育てることができます。プランター選びから収穫まで、トマト栽培のコツや注意点をまとめました。トマトは種類が多いので、目的に応じていろいろな苗を育ててみるのも面白いでしょう。

トマトをプランターで栽培するには?育て方のコツと正しい植え方とは?のイメージ

目次

  1. 1近年ブームの家庭菜園・トマトの人気
  2. 2自宅でトマトを栽培しよう!プランターを使った育て方
  3. 3プランターでトマトを育てる【ステップ1】
  4. 4プランターでトマトを育てる【ステップ2】
  5. 5プランターでトマトを育てる【ステップ3】
  6. 6プランターで、大玉トマトにチャレンジ
  7. 7プランターで家庭菜園を始めよう

近年ブームの家庭菜園・トマトの人気

近年、家庭菜園をする人が増えています。これから始めたいと思っている方も多いのではないでしょうか?自分で栽培するから安心できることや、採れたてが食べられることも家庭菜園の楽しみです。また、大きさや色など野菜の毎日の成長が、癒しともなっているようです。苗の植え方から収穫まで、トマトの栽培方法を紹介ます。

トマトの魅力

数ある野菜の中でも、トマトは家庭菜園で人気があります。「トマトが赤くなると医者が青くなる」とは日本の諺で、トマトの高い栄養価を表しています。ビタミン類なども含みますが、特筆すべきはリコピン。トマトの赤はこのリコピンによるもので、非常に強い抗酸化作用があることがわかっています。油に溶けやすい性質がありますので、吸収率を上げるためには油分と一緒に摂ることが重要です。

自宅でトマトを栽培しよう!プランターを使った育て方

自宅で野菜を栽培する場合、とりわけ今回はプランターを使った育て方について紹介します。プランターであれば場所を選びませんので、アパートのベランダでも栽培が可能です。使うプランターの大きさやトマトの種類、植え方などをまとめました。ぜひ参考にしてください。

トマトの菜園計画

野菜にはそれぞれ適切な栽培期間があり、トマトは夏野菜に分類されます。年間計画をみていきましょう。まず苗を植える時期ですが、4~5月頃に行います。種から栽培する場合には、2~3月頃から始まります。苗が根付き1~2月ほどかけて育てていくと、早いもので5~6月頃より収穫ができるようになります。その後は長いもので9月頃まで収穫が可能です。正しい育て方で、おいしいトマトを楽しみましょう!

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プランターでトマトを育てる【ステップ1】

プランター栽培に向いているのはミニトマト

まずはトマトの種類を決めます。一口にトマトと言ってもその種類は多く、大きさによってミニトマトから大玉トマトまでたくさんの種類があります。一般に大玉トマトの方が栽培するのは難しいと言われているので、まずはミニトマトから始めてみてはいかがでしょうか?種類によって味も違いますので、お好きなものを選んでください。栽培には、日当たりのよさ・風通しが重要になります。事前に適当なスペースを確保しておきましょう。

プランターと苗の選び方

まずはプランターと苗選びから紹介します。プランターの大きさは、1つの苗に対して直径30cm、深さが30cm程度のものがおすすめです。丸いプランターが推奨されますが、長方形のものを使われる際には育てる苗の数に応じて大きさを決めてください。

次に苗ですが、ここは非常に重要なポイントですからよく見て選びましょう。茎が上にまっすぐ伸び、葉の緑が濃いものが良いです。虫の被害にあっていないかなども確認してください。なお、苗には実生苗と接ぎ木苗というものがあり、後者の方が病気に強く育てやすくなっています。その分少し高価ではありますが、初心者の方にはおすすめです。1つの苗だけ育ててみる場合には、検討してみてください。

トマトの苗の植え方

プランターと苗が決まりました。それでは、植え方をみていきましょう。土は自身で配合したものを使うこともできますが、市販のもので十分です。水はけが悪いものはトマトに向いていないので、その点は注意が必要です。プランターには、まず底が見えなくなるよう鉢底石をしいてから土を入れます。苗の大きさの分だけ穴をあけ、苗を植えたら少し盛るように土を馴染ませます。この時、多めに水をあげると土の馴染みがよくなります。

苗の植え方には、もう一つ大切なことがあります。それは苗の支柱を作ってあげることです。土に根付いていない状態なので、倒れて傷んだりしないよう支柱に苗を固定します。強く結ぶのは傷む原因になりますので、あまりストレスのかからない程度にしてください。これは、苗の成長に応じて行っていきます。ここまでできたら、後は定期に水をあげ成長させていきます。水やりや肥料のタイミングなども紹介していきます。

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プランターでトマトを育てる【ステップ2】

水やりと追肥

準備が整ったらあとはトマトの成長を見守っていくことになりますが、水やり・追肥のタイミングには注意が必要です。追肥とは読んで字のごとく、肥料を追加することです。トマトは、葉が水平であることが状態を判断する基準となります。多すぎれば下を向き、不足していればその逆となります。植えた直後は必要ないため2~3週間後くらいに第1回を、その後は先ほどの項目を目安に様子を見ながら2週間ごとに行っていきます。

次に水やりですが、水も肥料同様あげればあげるだけいいというものではありません。野菜にはそれぞれ育て方があります。水を与えすぎるのはトマトによくないので、土の乾き具合を基準にしながら適切な量を守ってください。土の表が乾いているようなら水をあげますが、まだ中に水を十分に含んでいることもあります。表面を見るだけでは判断がつかない時には、土に割り箸を指して中の乾き具合を確認します。

誘引と脇芽かき

誘引とは支えとなる柱に伸びた茎を添わせていくことを言います。苗を植えた時に挿した支柱をそのまま使っていきます。成長に合わせて適度な間隔をあけながら支柱に苗を結びつけてあげましょう。この時もあまりきつく結ぶと傷みの原因になるので、少しゆとりを持たせておくことが大切です。目安としては週に1回行います。

誘引と同時に気を配っていきたいのが脇芽の処理です。脇芽とは、茎や葉の付け根からでてくる芽のことを指します。その成長にも土の養分は消費されていくので、そのままにしておくわけにはいきません。実にいく養分が少なくなってしまうからです。よい実をつけるためには脇芽を取る必要があり、その処理を脇芽かきもしくは脇芽かきといいます。だいたい1週間に1度摘むといいので、誘引と頻度で行うと忘れずに済むでしょう。

人工授粉

私たちが食べているあの赤い部分は、トマトの実の部分です。野菜や果物など植物が実をつけるためには、花のめしべに花粉がつかなければならず、これを受粉すると言います。トマトの栽培が目的なので、確実に実をつけるには必ず人為的に受粉をさせる必要があります。

これは、たくさんの花が咲いてからまとめてやるのではなく、1つめの花が咲いた時点で行うようにしてください。1つめの花に実がならないと、他の花に実がつきづらくなってしまうからです。うまく養分が行きわたらない状態が続くと、茎や葉ばかりが成長していきます。ここで育て方を間違ってしまうと、今までの努力が無駄になってしまうので、水やりの時などに注意して見ていきましょう。

食べているのはどの部分?

ちなみに、トマトは実を食べていますが、私たちがよく食べている野菜はすべてが実の部分であるわけではありません。さつまいもなどは根っこにあたる部分、アスパラガスやたけのこなどは茎にあたる部分を食べています。

プランターでトマトを育てる【ステップ3】

実が膨らんできたら、収穫まではもう少しです。この段階でも、様子を見ながら追肥を行っていきます。頻度は前述した通り、2週間に1回を目安に行います。ある程度の大きさまで成長し色付いてくると、鳥などに実を食べられてしまう可能性があります。そうした時はネットをかけて保護してください。

待ちに待った収穫

天候などにもよりますが、だいたい7月頃には収穫ができるようになってきます。色の付き方はまばらなので、真っ赤になったものから摘んでいきましょう。無理に引っ張って苗が傷むといけないので、ハサミで収穫することをおすすめします。なお、時々割れたトマトができますが、これは水分量が多いことによるものです。雨に当たったり水をあげすぎたりすることで起こりますので、水分量に注意するかもしくは割れる前に摘みましょう。

適心と下葉かき

よりよい実をつけるためには、適心と下葉かきも大切な行程です。適心とは、伸びすぎた茎を切り落とすことです。こうすることで、脇芽かき同様、土の養分をより実にまわすことができます。また、下葉かきとは、収穫したトマトよりも下につく葉を取ることを言い、病気の予防になりますので覚えておきましょう。

プランターで、大玉トマトにチャレンジ

これまでは、ミニトマトを前提とした育て方を紹介しました。何か物事がうまくいったら、ステップアップしたくなりますよね?ミニトマトがうまくできたら、大玉トマトにもチャレンジしてみてください。苗の植え方や追肥など基本の流れは同じですが、摘果と呼ばれる作業が加わります。

摘果する

摘果とはまだ実が小さい段階でいくつかなっているトマトを摘み取り、成長させる実を絞ることを言います。ついている実をすべて育てようとすると、実の数だけ栄養が分散してしまいます。結果、1つ1つが大きくなりません。そのため、ある程度の大きさまで育てるためには、始めの段階で形の悪いものや小さなものは摘んでおく必要があります。収穫の時と同様に、ハサミで切り取りましょう。

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プランターで家庭菜園を始めよう

以上、プランターを使ったトマトの育て方・苗の植え方から収穫まで、参考になったでしょうか?食卓に赤があると華やかになりますので、お弁当にもちょうどいいミニトマトの栽培がおすすめです。トマトは畑がなくとも栽培できる野菜です。家庭菜園はまだという方、ぜひ試してみてください。時間はかかりますが、その分赤い実がなった時の嬉しさは一入です。

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