シャコ貝の強力な挟む力が危険すぎる!貝殻の使い道や美味しい食べ方も

シャコ貝は沖縄地方などでよく食べられている刺身などが美味しい食用の貝です。食べると美味しいですが、海にいる時はとても危険な生き物だということを知っていますか?実際に貝に体が挟まってしまって怪我をしている方や死亡事故まで起きているほどです。そんなシャコ貝の生態や販売している値段、美味しい食べ方やインテリアなどに使える貝殻の使い方などを紹介していきます。もしもの時のためにシャコ貝に挟まれたときの対処法もあるので参考にしてみてください。

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目次

  1. 1シャコ貝とは?
  2. 2シャコ貝の種類と値段
  3. 3シャコ貝の危険性と過去の事件
  4. 4シャコ貝のおしゃれで便利な使い方
  5. 5シャコ貝の美味しい食べ方
  6. 6危険なシャコ貝は購入して美味しく食べよう

シャコ貝とは?

食用としても人気のシャコ貝は、観賞用などで皆さんが思い浮かべることが多い形の貝です。その美しい見た目から観賞用やインテリアとしても人気がありますが、実はとても危険な生き物だということを知っていますか?今回は食べてもよし、見てもよしのシャコ貝について紹介していきます。

生態

有名なオオシャコガイや食用でよく出回っているヒメシャコガイなど、一口でシャコ貝といっても様々な種類がいます。通常の貝は水管やえらをつかって呼吸する時にプランクトンを吸収して食事をしていますが、シャコ貝の種類は貝殻に藻を住まわせて、藻の光合成により栄養をとっているという特殊な種類です。

光合成で栄養を摂るのはサンゴも同じで、アクアリウムなどを楽しむ方はサンゴと同じ水槽で飼育している方も多いです。プランクトンも摂取しますが、それが主な栄養源ではないので、魚やプランクトンがいなくても太陽光さえあれば生きていけるとても強い貝です。

特徴

大きく波打った形が特徴のシャコ貝は、自分の体内から出た酸性の分泌液によって岩やサンゴを溶かして作った形です。波型のくぼみを作った後に体内から細い糸を出して自分の体をしっかりくぼみと固定させます。

貝殻の下に穴が空いているのですが食用に加工するときに出来るものではなく、体を固定するときに出来るシャコ貝自身で作った天然の穴です。

日本でシャコ貝が採れるところ

生きていくのに強い太陽光が必要な生態なので、太平洋やインド洋などの熱帯の温かい海に生息しています。日本ではヒメシャコガイなどの小さな種類なら小笠原諸島・九州近海・南西諸島など、オオシャコガイは西表島で有名な八重山諸島で見られます。

沖縄などではシャコ貝は潮干狩りで取ってはいけない種類に入っているので、一般の方がシャコ貝を摂るのは難しいです。漁業関係者でも6月~8月は禁漁期間なので市販のものが出回ることもなくなります。

食用シャコ貝の味

沖縄などで刺身で出されることが多いシャコ貝はコリコリして磯の香りがする貝好きには溜まらない一品です。ヒメシャコガイ・シラナミカイ・ヒレシャコガイ・ヒレナシシャコなどが食用でよく食べられています。

エビのような甘味があって刺身で食べられるなら刺身や寿司が一番おすすめの食べ方ですが、澄まし汁や塩漬けなども地元で愛されています。

シャコ貝の入手方法

シャコ貝が採れる地域のスーパーや魚屋さんの店頭に並ぶこともありますが、お土産等で買う場合は缶詰などの加工食品でも販売されています。生食用のものが販売されていることは少なく、特にシャコ貝の禁漁期間の6月~8月はぱったりと店頭に並ばなくなります

食べる目的以外にもインテリアなどで人気の貝殻や、アクアリウムで飼育用の生きている個体はネット販売や熱帯魚屋さんなどでも販売しています。また、貝殻は様々な商品に加工されて販売されているので、アクセサリーやなどでもよく目にすることは多いです。

シャコ貝の種類と値段

サイズや生息地もバラバラなシャコ貝の種類は世界に12種類生息していますが、日本でも生息している種類は6種類のみです。食用・観賞用なども含めて日本で販売もされているシャコ貝の特徴や値段を比較していきます。

オオシャコガイ

海外では直径2m・重量300kgを超えることもある大きな種類はオオシャコガイという種類です。大きさはほかのシャコ貝の種類と大きく違いますが、生態は変わらず藻の光合成によって栄養を摂っています。寿命は200年も超えるものもあるという動物種の中でもかなり長生きの種類です。

生息地は太平洋南西部やインド洋などの亜熱帯地域が主で、日本では小柄なものなら八重山諸島で生息しています。ですが沖縄地方では約4300年~7000年前のオオシャコガイの貝殻が多数発見されており、海水温が高かった時期に生息していたとみられています。

数が減ってしまっているので現在は食用として販売されることはなく値段もつけられないのですが、オオシャコガイの貝殻がネットオークションなどで17,000円を超える値段で販売されていることもあります。インテリアなどでも人気があるので、形がいい物や大きい物は値段が跳ね上がる可能性もあります。

ヒレシャコガイ

約40cmほどで重さも4kgとシャコ貝の中でも中型の種類はヒレシャコガイです。貝殻に大きな波上のヒレがあるのが特徴です。沖縄ではウルギーラと呼ばれていて食用でも販売されています。大ぶりなものは値段も高くなります。貝柱やひもの部分を刺身で食べたり、ギーラのトーフを呼ばれる内臓部分も食べられます。

またペットショップや熱帯魚屋でも飼育用に人気の種類で、値段も3,000円~4,000円ほどで販売されています。寿命は十数年ほどで光の調節など飼育環境によっては長生きしてくれてサンゴなどと一緒に飼えるので、アクアリウムファンには人気の種類です。

ヒレナシシャコ

ヒレシャコガイとは違い大きなヒレがないのが特徴のヒレナシシャコは、ヒレシャコガイと同様中型のシャコ貝で沖縄やオーストラリア、インド島東部に生息しています。沖縄ではマーギーラと呼ばれていて、食用で販売されている種類では大型なので値段も高額になります。

天然のものは減少していて、市場で出回っているものはヒレシャコガイと同じく養殖物です。ペットショップなどで販売されている飼育用の個体の値段は3,000円から4,000円で、寿命は十数年ほどです。インテリアで貝殻も人気のあるシャコ貝です。

シラナミガイ

体調20cmほどの小柄な種類は、貝殻の表面が白波のように波打っている形が特徴のシラナミシャコと言われる種類です。沖縄ではオニシャコとも言われていて、食用としても地元では値段も安く人気です。内臓が多くて旨味が強いのでシラナミの肝をそのままおつまみにしたり、味噌汁に貝柱とともに入れたりするのがおすすめの食べ方です。

「いきなり!黄金伝説」で南の島で0円生活にチャレンジしていたお笑い芸人コンビよゐこがシラナミガイを食べています。バター焼きを食べたとき「ホタテでもなけりゃアワビでもない、新しい貝やな!」と大絶賛したことでも有名になりました。

市場の値段は1,500円から6,500円と大きさ・市場の場所によって値段が大きく変わります。沖縄では安値で販売していても、東京などに出回ると値段が高額になる傾向にあるので産地で食べるのがおすすめです。
 

ヒメシャコガイ

最も小さなシャコ貝はヒメシャコガイと言われるもので、体調は17cmほどで寿命は数年~十数年とほかの種類より短めです。食用で最も出回っている種類で値段も比較的安くて居酒屋などでもよく食べられています。小さいのでサンゴなどの中に潜り込んで生息しています。

産地の市場では貝殻付きの生きている状態で市場に出回っていることもあり、刺身などで食べるのが一般的です。貝殻は魚のうろことりにも使えるので、漁師町では重宝されています。アクアリウムなどでも人気で、値段は2,000円台から4,000円台など個体によって差があります。

シャコ貝の危険性と過去の事件

見た目の美しさからダイビングをする人にも人気のシャコ貝ですが、実は触ったりするととても危険な生き物です。「人食い貝」とも呼ばれてしまうオオシャコガイなどは特に安易に触ってはいけない種類です。ではどのような危険があるのでしょうか?今まで起こった危険な事例などを見てシャコ貝の危険性を知ってください。

挟む力と貝を閉じるスピード

貝はゆっくりととじるイメージがありますが、オオシャコガイは巨大な体で俊敏に反応するときもあります。その力はとても強くて挟まれるとなかなか抜けないので、安易に触れたり手足を貝の口に入れてはいけません。まだ生きているものは地上でも挟む可能性があるので採取した後も気を抜けません。

小さなヒメシャコガイでも挟まれると怪我をする危険があります。その危険性がよく分かる、人参をヒメシャコガイに挟ませてみた動画がアップされています。勢いよく挟んでなかなか抜けなくなる人参を見ると、安易に指などを入れてはいけないことがよくわかります。

海外での過去の事故

日本ではまだオオシャコガイに挟まれる死亡事故は起きていませんが、海外では真珠採りのプロダイバーが足を挟まれて死亡する事故が起きています。プロであっても逃れることが出来ないので、素人の方は特に注意が必要です。シャコ貝から人を襲うことはありませんが、こちらから危害を加えると挟まれる可能性があります。

また、貝自体が重いので回収する時に地上でも貝の重みで腰を痛めたり、貝殻の下敷きになって怪我をしたりする事故はあります。生きているオオシャコガイも、もう寿命が尽きたものも取り扱いには十分に注意が必要です。

挟まれたときの対処法

もし海底でシャコ貝に挟まれてしまった場合は、足でシャコ貝を思いっきり蹴って手を引き抜いくか、シャコ貝の一部を切り取れるようなら切ってください。どうしても抜けない場合はバディに救助を呼んできてもらうなどしてください。その時酸素の量なども気にして、バディの酸素をもらうなどしてください。

地上で挟まれた場合はシャコ貝を解体するか、病院に行ってとってもらうようにしてください。貝を壊したり無理に引き抜いたりする場合は、大怪我をする可能性もあるのでシャコ貝には安易に触らないことが一番です。

シャコ貝のおしゃれで便利な使い方

生きているものは怪我をする可能性もあるきけんな生き物ですが、シャコ貝の貝殻はとても美しく、アクセサリーやインテリア商品としても人気です。おすすめの貝殻を使ったアレンジ作品を紹介します。自分でアレンジできる商品もあるので、DIYの材料としても是非利用してください!

シャコ貝アクセサリー

加工したシャコ貝の貝殻は真珠のような真っ白な天然石としても人気です。ネックレスなどのアクセサリーとしてもお土産屋さんや手作り品のお店でよく販売されています。仏教の七宝としても重宝されていたこともあり、精神を鎮めて不眠や視覚障害にも効果があるともいわれています。

シャコ貝のパワーストーン入りのアクセサリーは、少し疲れ気味の方やパソコンなどで目が疲れ気味の方にもおすすめです。また、金運上昇・魔除けの力もあるといわれているのでお守りとして身に着けている方も多い商品です。プレゼントにも喜ばれる一品です。

シャコ貝ランプシェード

そのままでも美しい形をしているので、その形を利用したランプシェードなども販売されています。ヒレシャコガイなどの中型のシャコ貝を使用してるものが多く、値段は3,000円~6,000円まで様々です。お土産屋さんや手作り品などを扱うネットショップでも人気商品で、温かい光がいつでも海の中にいる気分にさせてくれます。

石垣島ではシャコ貝など貝殻を使ったランプシェードを手作り出来る工房もあります。石垣島の「琉球まぶやーの手作り工房」ではサンゴやテング貝などを使った様々なランプを300円から作り事が出来ますので、観光の記念にぜひ訪れてみてください。
 

石垣島の雑貨と手作り体験工房 『琉球まぶやー』 | 手作り体験は、島で人気NO,1種類も豊富! オリジナル雑貨やお土産品の数々 

シェルアート

旅先でひろった貝殻に絵をかいて楽しむのもお子さんと楽しめる遊びです。白いキャンバスで、比較的手に入りやすいヒメシャコガイなどは絵付け遊びにも最適です。プロの方が絵付けしたかわいい商品もお土産屋さんやネットなどでも販売されています。

絵付けした貝殻を小物入れやキーホルダーなどにアレンジしてもおしゃれで、旅先での思い出作りにもピッタリです。ダイビング会社のアクティビティーのプランでも、シャコ貝のアート作品を作ることが出来るプランなどもあります。みんなでワイワイ盛り上がりながらアート作品を作るのも楽しいのでおすすめです。

この他にも様々なアレンジ商品が販売されていたり、体験工房などで自分で作ることも出来ます。そのままインテリアとしておいても、南国風で統一しているお部屋などにピッタリです。ぜひいろいろな使い方で楽しんでください!

シャコ貝の美味しい食べ方

シャコ貝は沖縄などでは一般的な食材ですが、なかなか他の地方の市場には出回らない貴重な食材です。そんななかなか手に入らない食用のシャコ貝が手に入ったら、どんな食べ方が一番美味しいのでしょうか?シャコ貝の美味しさをたっぷり味わうことが出来る食べ方を紹介します。

食べるのにおすすめの種類

日本で食用として出回っているシャコ貝は、中型のヒレシャコガイ・ヒレナシシャコ・シラナミガイや小ぶりのヒメシャコガイがあります。一番多く出回っているのは一番小さいヒメシャコガイで、刺身などで沖縄などの居酒屋でも人気です。

シャコ貝は沖縄以外でも出回っていますが、産地以外では少し高値になる可能性があります。特に中型のヒレシャコガイなどは特に値段が高くなるので安値で食べたいのならヒメシャコガイがおすすめです。

バター焼き

刺身がシャコ貝ではメジャーな食べ方ですが、お笑い芸人のよゐこも絶賛したバター焼きもおすすめです。採って少し時間が経っているものでも安心して食べられる食べ方なので、自宅で調理する時にピッタリです。シャコ貝のさばき方なども合わせて材料・作り方を紹介していきます。

材料

  • シャコ貝
  • バター
  • 醤油

シャコ貝はヒメシャコガイが手に入りやすいですが、もし中型のものが手に入ったら網焼きで豪快に貝がらごと調理する食べ方も見た目が派手で盛り上がります。網焼きの場合はさばく用の包丁やナイフも必要ないので、取れたて食べたいバーベキューにはピッタリです。

作り方

  1. 貝に沿って包丁を入れて身をはがします。
  2. 剥がした身から内臓を取り除きます。(食べられる貝柱・肝・外套膜以外は捨てます)
  3. フライパンに油をひき、身をよく炒めます。
  4. 醤油・バターを入れて味付けして完成です。

さばくときは包丁がなくてもアウトドア用のナイフなどでも十分です。肝や外套膜なども一緒に炒めてもいいのですが、お味噌汁などにしても美味しいです。さばき方は地元の方がシャコ貝をさばいている動画があるので参考にしてみたください。

アウトドアで網焼きにする場合、さばかずに網の上にそのまま貝殻を置いて貝が開いたら醤油とバターで味付けする食べ方もあります。豪快で見た目も楽しめるのでバーベキューで人気の食べ方です。

口コミ評判

番組の企画でよゐこの二人がシラナミガイのバター焼きを食べたときに「うまい!ホタテでもなけりゃアワビでもない、新しい貝だな」と大絶賛だったことでも有名になったシャコ貝のバター焼きは食感もコリコリとして美味しいと好評のレシピです。

バーベキューでも人気の食材なので、沖縄や離島に旅行した時に産地でしかできないバーベキューを味わいたいご家族にもシャコ貝はピッタリです。

危険なシャコ貝は購入して美味しく食べよう

見た目も美しいシャコ貝の生態からおすすめレシピまで紹介してきました。天然のシャコ貝を自分で採ろうとすると、けがをする危険もあったり場所によっては禁漁に指定されているので手にいれるのは難しいです。ですが、産地のスーパーなどで簡単に手に入る場合もあります。

食用のシャコ貝は沖縄などで親しまれている美味しい食材です。貝殻もインテリアやアクセサリーとして再利用できるので、捨てるところが少なく海の雰囲気や味を目一杯楽しめます。ぜひお食事でも雑貨でもシャコ貝の魅力を感じてみてください!

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