かいわれ大根の育て方のコツ!栽培で気を付けるポイントとは?
スーパーや生協などで気楽に買えてお財布にも優しいかいわれ大根、サラダや薬味などにも最適です。カイワレ大根のもつ栄養素や効能が素晴らしいことから最近テレビや雑誌でも注目を浴びています。そのかいわれ大根がお家でも簡単に栽培できることを知っていますか?また、かいわれ大根の育て方は知っていますか?あまり手間暇をかけず栽培ができるので自宅でかいわれ大根を育てる人も増えているようです。カイワレ大根を自宅で育てる場合の育て方のコツや栽培するときの気を付けるポイントなども紹介します。
かいわれ大根ってどんな野菜?
かいわれ大根はその名のとおり、大根の発芽した新芽のことです。スーパーでは1パック100円~200円から売られておりお財布にも大変優しい野菜です。かいわれ大根はただ安いだけではなくて、栄養価も高いということもよく知られています。また、かいわれ大根サラダ以外にも炒め物にしたりなど、色々なお料理に使え、重宝されています。そんな万能なかいわれ大根をもう少し詳しく紹介します。
かいわれ大根とは?
かいわれ大根は、アブラナ科ダイコン属に分類される発芽野菜の一種で、大根の発芽直後の芽や茎を食用に摘み取ったスプラウト食材です。スプラウトとは発芽したばかりの芽や茎のことをいい、成長した野菜よりもスプラウトの方が栄養成分が豊富に含まれています。かいわれ大根は食べた時の辛味が特徴であり、薬味として利用されたり、刺身のツマやサラダにも用いられることも多いです。
かいわれ大根は「大根」と名前がついていますが、基本的に土ではなく水耕栽培にて育てられます。土に植えてしっかりと温度管理して育てても、大根にはならず、新たに再生されることなく枯れてしまいます。
かいわれ大根の種類
かいわれ大根には一般に売られているカイワレ大根の他にも「ルビーかいわれ大根」と「サンゴかいわれ大根」との2つの種類があります。「ルビーかいわれ大根」は茎の部分が赤っぽくなるのが特徴です。芽の部分は緑色をしています。「サンゴかいわれ大根」は芽の部分も含め全体的に紫色になるのが特徴です。
かいわれ大根の栄養素
かいわれ大根には辛味成分である「イソチオシアネート」という栄養素が豊富に含まれています。このイソチオシアネートは、肝臓や消化管での解毒作用を活性化させる働きがあります。ガン細胞の再生防止、動脈硬化、老化予防の効果があると期待されています。
かいわれ大根の栄養素の一つに「メラトニン」があります。メラトニンは体内時計を調節する働きもあり、不眠症を改善し、生体リズムを作る働きをします。また、抗酸化作用もあり、ダメージを受けた細胞の再生を促し、免疫力を高める働きもあります。
かいわれ大根に多く含まれる消化酵素は「ジアスターゼ」と呼ばれ、胃もたれや胸やけの防止に役立ちます。また、かいわれ大根はビタミンCやKが豊富に含まれています。美容にも密接に関係するビタミンCは熱い温度での調理で壊れてしまうので、温度には注意して手早く食べるようにしましょう。
かいわれ大根の育て方
かいわれ大根は育てるのはとても簡単です。基本的な栽培方法では土を使わずとも育てることもできます。成長がとても速いので子供の自由研究に使われることもよくあります。栽培方法や失敗しない方法なども一緒に紹介していきたいと思います。
かいわれ大根の育て方:失敗しないポイント
かいわれ大根を失敗せずに育てるポイントは、夏は温度によって雑菌が繁殖しやすいので、雑菌の繁殖が少ない春、秋、冬に栽培することをお勧めします。種はできればホームセンターなどで、専用の種を準備しましょう。平らな容器を使いと発芽のタイミングが揃いやすいです。種まき後の温度を20°~23°くらいに設定します。
寒い温度の時は薄く土をかけてあげたり、発泡スチロールの箱などを使って温度を一定に保つようにしてください。発芽後は1日1回水を替えます。外気温の高い日は1日2度変えるようにしてください。種子のうちはあまり水をやり過ぎてしまうと腐ってしまうので注意してください。
かいわれ大根の育て方:準備する道具
かいわれ大根を育てる時は特に大がかりな道具をそろえる必要はありません。準備するものはプラスチックの容器、脱脂綿・ペーパータオル、水差し、かいわれ大根の種だけです。
かいわれ大根の育て方:種の選び方
かいわれ大根専用の種を購入します。種子は薬剤消毒をされていないものを使用することをお勧めします。
かいわれ大根の育て方:種まき
かいわれ大根の育て方で大切な点ですが、買ってきた種を直接まかないようにしてください。まずは種を5~6時間もしくは一晩水につけて、しっかり水分を与えるようにしてください。次に一晩つけた容器の水をしっかり切ります。容器にスポンジやキッチンペーパー、脱脂綿等を容器のサイズに合わせてカットし、容器の底に敷きます。セットしたあと、十分な水分を含ませてください。
十分な水分を含んだスポンジ等の上に、重なり合わないようにかいわれ大根の種を撒いてください。その際、雑菌がつかないように、一度しっかり石鹸をつけて手洗いを前もってしておくことをお勧めします。種を撒いたら霧吹き等で種がしっとり濡れる程度の水をかけます。水をたっぷり入れすぎると腐ってしまうこともあるので注意してください。
種の状態で強い光などを浴びてしまうと、発芽しにくくなるので、箱やアルミホイルなどをかぶせて、暗いところで管理するようにしてください。その際、しっかりと遮光して、温度管理もしっかり行ってください。だいたい温度は20~23°くらいが適温です。
かいわれ大根の育て方:発芽
かいわれ大根の根が張って来るまでの間は、霧吹き等でやさしく種を湿らすくらいの水分量にして、毎日1回水をあげるようにしてください。根が張れば、直接容器に水を入れても大丈夫です。種を撒いて5日目くらいから芽が出始めます。
かいわれ大根の育て方:日光に当てる
かいわれ大根が発芽して新芽の草丈が5~6㎝になって容器から超えるようになってきたら、移動の時期です。明るい場所に移動させてかいわれ大根の新芽を緑化させましょう。しっかり光を浴びることでかいわれ大根の栄養素が濃縮されていきます。
かいわれ大根の育て方:収穫
かいわれ大根の葉が2枚になり、緑黄色の色が濃くなり、茎がまっすぐ直立して10㎝くらいになったら収穫の時期です。この間だいたい10日くらいです。食べる分だけ根元からしっかり引き抜きましょう。時間差で他のかいわれ大根も育ってくるのでその都度引き抜いて調理するといいと思います。
カイワレ大根の育て方のコツ
かいわれ大根を育て方のコツとして一番に気をつけてもらいたい点は腐らせないこと、カビが生えないことです。梅雨や湿気の多い季節は容器自体にカビが生えてしまうことがあります。時々は容器にカビが繁殖していないかチェックする必要があります。
かいわれ大根の育て方のコツとして、次に大事なことは新芽が5~6㎝くらいの長さになったら日当たりのよい窓際等に移して日光を浴びれるようにしますが、日光の当てすぎは葉焼けの原因となることもありますので注意しましょう。
かいわれ大根の土での育て方
かいわれ大根は水耕栽培が一般的ですが、土で育てることも可能です。土で育てると水耕栽培に比べて茎が太くなり、丈夫なかいわれ大根に成長します。また、土の栄養をたっぷりともらうため、強めの香りに育ちます。土で育てる場合の育て方のコツとして、種まき後の遮光がしやすいように考えて鉢やプランターを準備することをお勧めします。種の状態で強い光を浴びてしまうと発芽しにくくなるのでご注意ください。
種まきも水耕栽培と同じように、土の上に満遍なく重なり合わないように薄く撒いていきます。その際にごく薄く種に土をかけ、十分な水をやるようにしてください。土でかいわれ大根の育て方のコツとして、かぶせる土の有無によってかいわれ大根の太さや強さが変わっていきます。強いかいわれ大根に育てたい場合は、薄く土をかぶせるようにして、柔らかいかいわれ大根にしたい場合は土をかけなくてもよいです。
発芽~収穫までのその後の過程は水耕栽培でも土での栽培でも大きくは変わりません。発芽して新芽が5~6㎝くらいの長さになってから日の当たる場所に鉢を移動させて、しっかり太陽の光をかいわれ大根にあてて、緑化を促します。葉がしっかりと緑色に変わって草丈が10cmほどになれば、収穫の時期です。かいわれ大根の育て方のコツとして、収穫まで乾燥させないようにしっかりと水を与え続けてください。
かいわれ大根の再生栽培
かいわれ大根の再生栽培はできるのか?とよく話にでてきます。結果から言えば、かいわれ大根の再生栽培は出来ません。ネギや豆苗も再生栽培が出来るので、かいわれ大根も一見するとできそうに思えますが、かいわれ大根は再生栽培ができるように作られていません。一説には発芽・成長させる一回分のエネルギーしか持っていないらしく、再び再生し成長させるだけの力が残っていないようです。
かいわれ大根の保存方法
料理をしても食べきれずに残ったかいわれ大根は冷蔵庫の野菜室で保存することができます。根元が乾燥してしまうと鮮度が落ちてしまうので、ラップなどで包んむか、脱脂綿等に水を含ませて野菜室に保存しましょう。それでも2~3日以内に食べきるようにしてください。
かいわれ大根を栽培してみよう!
栄養満点で育て方も簡単なかいわれ大根について紹介しました。種まきから収穫まで10日ほどでできるので家庭菜園の初心者もしくは今から始めようと思っている人のとっかかりにも最適と思います。ぜひみなさんも自分で作ったかいわれ大根を味わってください。