大人気の日本酒じこん（而今）をリサーチ！通販でも購入できる？

じこんは、2016年開催された伊勢志摩サミットで食中酒として飲まれたことでも有名な日本酒です。甘味と酸味のバランスに優れたじこんは、2005年誕生当時から根強い人気を誇っています。じこんを製造する三重県名張市にある木屋正酒造は、酒造りに恵まれた風土と古い歴史ある蔵です。

データで管理しつつ伝統的な手仕事にもこだわり抜いて、丁寧に作り上げられている銘酒じこんについて解説します。

1818年創業した三重県の木屋正酒造が製造する銘酒じこんは、6代目杜氏の大西唯克さんが生んだお酒です。じこんは、6代目杜氏の様々な経験から、独自のスタイルを作り上げて2005年に誕生しました。お酒造りを全て数値化するだけでなく、味の欠点を完全に削ぎ落さない個性を表現しています。

酒米や製造方法などの違いにより数種類あるじこんは、様々な味と香りを愉しむことができるでしょう。

禅の言葉には、過去や未来ではなく今を一生懸命生きることの大切さを説いた而今（にこん）があります。じこんは、その禅の言葉と蔵にある掛け軸から名づけられたといいます。現状に満足することなく、改善を続ける6代目杜氏の想いが感じられる銘柄名です。

出荷のたびに、味の微かな違いを愉しむことができるじこんは、今その時を大切にするという願いが込められた銘酒なのです。

じこんは、酒米や精米歩合、製造方法などの違いにより様々な種類があります。純米大吟醸や純米吟醸など日本酒の種類は、原料や精米歩合によって分類されるのです。酒造りには欠かせない水は名張川の湧き水、酒米は田植えから携わっている伊賀産の山田錦を中心に使っています。

じこんの大吟醸は、絞り機ではなく、昔ながらの袋吊りの製法で作られるのです。理論や数字で管理しつつも伝統的な手作りにこだわり丁寧に作られる、じこんの定番4種類を紹介します。

純米大吟醸は、低温で長時間かけて発酵させる吟醸造りといわれる製法で作られるのです。さらに、袋吊りで時間をかけて絞ります。純米を磨くことで雑味のないスッキリとしたフルーティーな味と香りに仕上がります。特別な日に大切な人と、ぜひ上品な吟醸香を味わってみてください。

酒米は、田植えから携わっている伊賀産山田錦を使用しています。純米大吟醸より精米歩合は低いですが、純米大吟醸とはまた違った甘味と酸味のバランスを味わえる逸品です。無濾過や火入れなどもあり、違った風味を味わえる愉しさもあります。

酒米は、味に幅がある溶けやすい雄町を使用しています。雄町は、もっとも歴史の古い酒米のルーツといわれるお米です。同じ雄町の純米吟醸でも、無濾過や火入れなどの違いを愉しむことができます。しっかりした甘味とバランスのよい酸味があり、濃厚なお米の味が口の中で広がります。

特別純米の特別とは、精米歩合は60％以下あるいは特別な醸造で醸すことが条件とされている日本酒です。特別純米も、無濾過や火入れ、にごりざけなどを愉しむことができます。食事との相性もよく、爽やかな甘味と酸味を堪能することができます。

日本酒の銘柄は、およそ1万以上あるといわれています。その中でも、じこんは、通販でプレミア価格がつくほど入手困難な日本酒です。木屋正酒造で購入はできませんが、特約店や通販で販売されています。定価での入手は困難な日本酒ですが、Amazonや楽天、Yahooなどの通販サイトで購入可能です。

機会があれば通販などで購入して特別な日の家飲みで、じこん特有の酸味をぜひとも味わってみてください。

木屋正酒造のじこんについて、解説しました。常に最善を求め続ける木屋正酒造のじこんは、特有の酸味やフルーティーさを愉しむことができる日本酒です。最新の理論と伝統的な仕事で醸されるじこんは、出荷されるたびに味の違いに驚かされ、飲む愉しみを与えてくれます。

プレミア価格がつくほど入手困難な日本酒ですが、ぜひ機会があればじこんの旨味と香りを堪能してみてください。