ステンレスを電子レンジでチンはNG!どうなる?ダメな理由は?
電子レンジでマグカップやボウル等のステンレスを使用すると、どうなるかについて解説します。また、ステンレス以外で電子レンジNGの素材や食品について説明!電子レンジ以外でステンレスを温める方法や、レンジ可のおすすめボウルについても紹介します。
目次
ステンレスを電子レンジで温めたらどうなる?
ステンレス製のボウルやマグカップを電子レンジに入れて使用すると、どうなるのかについて解説します。合わせて、ステンレス以外で電子レンジが使用できない製品や食品、反対に電子レジ以外で温めることのできる素材についてもまとめました。
ステンレスを電子レンジに入れてはいけない理由
ボウルやマグカップなどのステンレス製品は、電子レンジに入れてはいけません。その理由は、電子レンジ内で火花が発生し、火災や爆発、レンジの故障の原因になるからです。
電子レンジの仕組み
電子レンジすごすぎワロタhttps://t.co/60DCCDFBWd
— sakamobi.com (@sakamobi) July 17, 2017
・マイクロ波により食品だけを加熱
・電磁波を透過する食器は加熱されない
・安価でも購入可能
・日本での普及率90%後半
・煮物から蒸しパンまで作れるその汎用性
・仕組みは全くの偶然から生まれた pic.twitter.com/VwwimuxbJG
電子レンジにはマグネトロンと呼ばれる電磁管が内蔵されています。その電磁管はマイクロ波を放出し、食品内部の水分子を振動させます。この水分子の振動は摩擦熱を発生させ、電子レンジはこの摩擦熱を利用して食品を温めています。
金属類は電子レンジNG
ステンレスを含む金属の製品は電子レンジで使用することはできません。なぜなら、ステンレスはマグネトロンのマイクロ波を反射させる構造になっているからです。マイクロ波がレンジ内部で反射すると、マグネトロンをはじめとする電子レンジ内部の機器にダメージを与え、故障の原因になります。
金属容器を入れて加熱すると金属容器によって反射波が多く発生し、マグネトロンのアンテナに電波が多く戻ってゆき、温度上昇が大きくなり、マグネトロン寿命の劣化や、放電が発生しやすく、電子レンジの故障原因となります。
入れてしまいがちなステンレス商品
ステンレス製のマグカップや弁当箱、スプーンなどは入れてしまいがちなステンレス商品であるため、注意しましょう。特にマグカップは、飲み物を短時間で温める時に使うので、少しぐらいならと、ついついレンジに入れていまいがちです。
短時間であっても危険なため、ステンレス製のマグカップを電子レンジに入れるのは、やめましょう。また、アルミホイルやアルミ皿も金属なので電子レンジ不可です。
誤って入れるとどうなる?
誤ってマグカップ等のステンレス製品を、電子レンジに入れるとどうなるのでしょうか?ステンレスは電子レンジで加熱すると、電子レンジの故障だけでなく、火災や爆発の危険があります。ステンレス等の金属類は、電子レンジのマイクロ波を反射させるためマイクロ波を受けると、ステンレス表面に電圧が生じて火花が発生するのです。
発生した火花は、容器内の食品に引火する恐れがあり、火災や爆発の原因になります。また、電子レンジでステンレスを使用すると、容器内部の食品や飲料に、マイクロ波が届きにくく、あまり温まりません。ステンレス製品を電子レンジで使用するのはやめましょう。
電子レンジで金属製の容器が適さない理由は金属製の容器は電波を反射または吸収してしまい、肝心な内部の食品に電波が届かず温まらないこと
オーブンでの使用は?
では、オーブンでステンレス製品を使用すると、どうなるのでしょうか?実はステンレス製品はオーブンで使用しても、特に問題ありません。ステンレスは熱に強く、錆びにくいためオーブンでの調理が可能です。
しかし、ステンレスはオーブンで使用すると、熱が伝わりにくいというデメリットがあります。熱が伝わりにくいと、容器の中の食品温度が上がりきりません。そのため、ケーキなどを作る際には、生地が器具の表面に引っ付きやすくなります。対策としては、引っ付きにくいステンレス製品を使用するか、器具の表面に油を塗る、などの方法があります。
ステンレス以外で電子レンジNGな素材
①素材に水分が含まれるもの
竹、紙、漆、木など水分が含まれている素材を原料にしている容器は、電子レンジでは使用できません。電子レンジのマイクロ波は食品だけでなく、容器の水分子にも反応して温度を直接上昇させてしまうからです。容器の温度上昇は容器自体が燃えたり、破損する原因になります。
②耐熱性のないガラス製品
ガラス製品は製品ごとに耐熱温度が異なります。基本的に耐熱温度が120℃以下のガラス製品は、割れる危険があるので、電子レンジに用いることができません。電子レンジ可であるかどうかは製品の表示を見ることで、確認することができます。使用不可の製品には、「電子レンジは使用できません」等の、記載がされています。
③耐熱温度が低いシリコン製の容器
シリコン製品はレンジ可の容器が多いですが、耐熱温度が140℃以下のものは、電子レンジで使用できません。これもレンジの使用に関する表示があるので、確認する必要があります。
④陶器
陶器、電子レンジに入れちゃダメ。ゼッタイ。
— 田中 志乃/ハフポスト (@SHINO_HUFF) January 29, 2019
❌陶器に入った水分が電磁波で一気に加熱されて膨張
❌土から出来てて強度が弱い
⬇
悲惨な結果
スヌーピーが………… pic.twitter.com/wgS0Xs6dh1
陶器類も基本的には、電子レンジで使用できるものが多いです。しかし、ヒビや傷のある製品は、割れる可能性があるので、使用するべきではありません。他にも金属加工が施されている陶器製品は、使用NGです。火花が発生し、火災やレンジの故障に繋がります。
金属に吸収された電波は電圧に変換されます(テレビの電波とアンテナの場合と同じです)が、それぞれの部品で発生する電圧の大きさや向きが異なるため、それぞれの間に電流が流れ火花を散らします。
⑤油分が多い食品や砂糖を加える飲み物
昨夜のお供え…砂肝のアヒージョ…レンジで温めたら爆発した… pic.twitter.com/FeizbjwHwV
— bj_sowhat (@bj_sowhat) January 1, 2016
油分の多い食品は、電子レンジの加熱によって、高温になるため入れてはいけません。水分が含まれた食品の温度上昇は、最高100℃までですが、油分の含んだ食品は100℃を超えます。そして、油分も水分同様、電子レンジのマイクロ波を受けて振動し、温度が上がります。
したがって、電子レンジに入れた食品の油分が、多ければ多いほど、食品全体の温度が高くなりやすいです。食品の温度が容器の耐熱温度を超えると、容器の破損や変形を招きます。油分の多い食品を、電子レンジに入れて使用することは避けましょう。
また、コーヒー等、後から砂糖を入れる飲み物は、電子レンジの使用に注意しましょう。コーヒーをレンジに入れる事自体は問題ありませんが、レンジ使用後すぐに砂糖を加えると、突沸が発生し、火傷を負う可能性があります。
⑥紙コップやプラスチック容器
紙コップは、水分の染み込みを防止するために、表面がポリエチレンでコーティングされています。ポリエチレンは高温になると、溶ける性質を持っています。そのため、紙コップを電子レンジで温めると、変形や破損の恐れがあります。したがって、紙コップのレンジでの使用はできません。
また、プラスチックは耐熱温度が製品によってバラバラです。耐熱温度の低いプラスチック容器は、温度上昇に耐えられないので、電子レンジでの使用ができません。プラスチック製品も商品に表示があるので、電子レンジで使用できるのか、事前に確認する必要があります。
ステンレスボウルを電子レンジ以外で温める方法
ステンレスボウルは電子レンジを用いた加熱調理ができませんが、別の方法で温めることは可能です。その方法は湯煎調理と直火調理です。ここからはこの2種の調理方法について紹介します。
湯煎
5. ショコラムースを作る。ボウルに生クリームとダークチョコレートを入れて湯煎にかけ、チョコレートが溶けるまでよく混ぜる。 pic.twitter.com/eZj4oVpZgL
— Tasty Japan (@TastyJapan) April 6, 2019
ステンレスボウルは湯煎調理に適しています。その理由としては、ステンレスはお湯による熱が伝わりやすいことが挙げられます。湯煎する場合は他の素材の容器よりも、早く温めることができます。
一方、気を付けなければならないのは、ボウルの大きさです。ステンレスを湯煎するには、ボウル以上の大きさを持つ器具が必要になります。湯煎する際、大きめの鍋を使用すると、かえって調理や片付けが手間になるので面倒です。湯煎での調理は小さめのボウルを使用しましょう。
直火
手順は正しく踏んだのに途中で入れる容器を間違えて、久しぶりに金属製のボウルを直火にかけた🥣
— スイマー (@nadar_cielo) July 7, 2019
ノスタルジック。。 pic.twitter.com/CXprURySi7
ステンレスボウルは直火でも食品を温めることが可能です。ステンレスは熱に強い性質を持っています。この性質上、ボウルが火によって溶けたり、変形するようなことはありません。また、一部のステンレスボウルはガスコンロだけでなく、IHクッキングヒーターにも使用することができます。
問題点は、持ち手がないので火傷に注意しなくてはいけないことと、下記によりステンレスの底が黒く変色してしまうことです。
直火調理はボウルの底に焦げ目がつくことがあります。焦げ目がついてもボウルの機能性が低下することはありませんが、製品の見た目を気にする人には、直火での使用はおすすめできません。
また、ステンレスボウルの一部には、直火不可の製品も存在します。使用する際には、商品表示や注意書きを確認する必要があります。
電子レンジ対応可能なおすすめのボウル
ボウルにはステンレス製のものとは違い、電子レンジ可能な素材でできた製品も存在します。ここからは、電子レンジ可能な素材でできた、電子レンジ対応のおすすめボウルを紹介します。
ハリオのガラスボウル
7. HARIO 耐熱ガラスボウル
— きゅう (@chocolate__q) December 17, 2019
レンジ調理に便利。サイズも十分なので材料を混ぜるときにもこぼれにくい。プラスチックやシリコン素材と違って匂いや汚れが残らないから清潔。中身の様子が見えるのも◎ pic.twitter.com/X1E32pofFR
一つ目は、ハリオというメーカーのガラス製ボウルです。この製品は耐熱ガラスでできているため、電子レンジで使用可能です。また、熱を通しにくい性質と注ぎ口のついた加工が施されているため、熱湯やスープを注ぐのに便利です。見た目もシンプルなデザインで、調理後そのまま食器として使用することができます。
CBジャパンのプラスチックボウル
二つ目は、CBジャパンの耐熱プラスチックボウルです。このプラスチック製ボウルは耐熱性、耐久性、軽量性に優れています。また、安価であることも特徴の一つであり、気軽に家庭に取り入れられるオーソドックスなボウルとして活躍します。
みのる食器の陶器ボウル
作り終わってお昼も食べて夫が片付け中。やってやった!
— ななささ (@7733_poyopoyo) October 27, 2018
使ってる器は蓋をつけたら保存容器になるやつです。食洗機も電子レンジもOK。みのる陶器のサンプルプレゼントでもらったけどちょっとずつ買い足します。https://t.co/JlAWZeKDibhttps://t.co/mRnlJao1Mr#7733_常備菜練習 pic.twitter.com/K8IQLetgwK
三つ目は、みのる食器が出している陶器製ボウルです。これは陶器製が故にガラスやプラスチック製のものに比べ、耐久面や軽量面で劣っており価格も高いです。しかし、陶器はそれらに再現できない、外観面での独特の雰囲気を持っています。
陶器製ボウルは機能面よりもデザイン面を重視した製品で、食卓に並べるとオシャレな空間を演出できます。食事を味だけではなく、見た目でも楽しみたい人には、おすすめの品になっています。
ステンレスは電子レンジで使うことができない
お通夜から帰ってきたら旦那の様子がおかしくてしゅんとしてるからどうしたんだと思ったら電子レンジ爆発させてて、我が家も電子レンジのお通夜することになった(死因:ステンレスのボウルをチンした。享年:4歳) pic.twitter.com/VHmU5idWVm
— ちんきりちゃん (@kirry_v) December 18, 2019
これまで述べてきた通り、ボウルやマグカップなどのステンレス製品は、電子レンジで使用することができません。使用できない理由としては、ステンレス等の金属類がレンジのマイクロ波を反射させ、電子レンジの故障や火災の原因になるからです。
また、ステンレス以外に、耐熱温度の低いものや、熱によって変化する性質を持つ素材の製品も、同じく使用できません。
ステンレスやその他のレンジ不可製品を電子レンジに入れると、どうなるかについて解説しました。電子レンジで加熱調理する際は、使用する調理器具がレンジ可の製品であるか、必ず確認するようにしましょう。