カビキラーの成分を調査!濃度や置く時間はどのくらい?危険性は?

カビキラーの成分と使用されている薬品の濃度を調べました。カビ汚れを落とす効果的な方法と放置時間を、具体的に紹介します。また、カビキラーが他の洗剤成分と混ざったときの危険性や、体に与える悪影響についても詳しく解説します。

カビキラーの成分を調査!濃度や置く時間はどのくらい?危険性は?のイメージ

目次

  1. 1カビキラーは成分とは?危険?
  2. 2カビキラーの成分主題
  3. 3カビキラーの濃度
  4. 4カビキラーの効果的な使い方
  5. 5カビキラーを使うときの注意点主題
  6. 6カビキラー使用中の事故の対処法主題
  7. 7カビキラーの成分まとめ

カビキラーは成分とは?危険?

カビキラーは浴室や洗面所などに、カビが生えた際に使用する掃除グッズです。カビに吹きかけると短時間で簡単にカビが落とせるため、 自宅にある人も多いでしょう。カビキラーに含まれる成分には強い殺菌効果があり、そのおかげでカビを落とすことができます。

カビキラーはとても便利ですが「薬液が強くて危険なのではないか」という意見もあります。そんな不安を解消するため、カビキラーの成分や濃度、安全な使用方法について紹介します。

カビキラーの成分主題

カビキラーの主成分は次亜塩素酸塩

【カビキラーの成分】

  • 次亜塩素酸塩
  • 安定化剤
  • 水酸化ナトリウム
  • アルキルアミンオキシド
  • アルキルスルホン酸ナトリウム
  • アルキル硫酸エステルナトリウム
  • 香料

カビキラーの主な成分は、次亜塩素酸という化学物質と水です。次亜塩素酸は除菌力やウイルス抑制力に優れており、厚生労働省のウイルス対策マニュアルでも紹介されています。病院や幼稚園などの高い清潔性が求められる場所でも、次亜塩素酸消毒液が利用されています。

次亜塩素酸は様々な安全テストをクリアしており、正しく使えば皮膚や呼吸器へ悪影響を及ぼさないことが証明されています。ただし、次亜塩素酸には独特のにおいがあるため、カビキラーを使用するときは、成分を吸引しないよう換気をしながら使用しましょう。

次亜塩素酸塩の効果

次亜塩素酸は低濃度でも高い殺菌力を発揮します。次亜塩素酸で殺菌できる菌は、O-157などの大腸菌やサルモネラ菌、ノロウイルス、インフルエンザウイルスなどが挙げられます。どれも身近にある菌で、感染すると重大な病気の原因となります。次亜塩素酸で消毒すると、これらの菌を数秒から数分という短時間で死滅させることができます。

次亜塩素酸はカビにも有効です。カビは微生物の一種で、生きるためには餌が必要です。次亜塩素酸を使用すると、カビが餌とする有機物が殺菌されたり洗い流されるため、カビが繁殖しにくくなります。定期的に次亜塩素酸で消毒すると成分が浸透し、カビ予防となります。

次亜塩素酸塩の危険性

次亜塩素酸は低濃度でも殺菌作用が強く、成分の残留性が低いため安全です。しかし、酸性の洗剤や漂白剤と混ぜると、有毒な塩素ガスを発生させるという危険性もあります。塩素ガスを吸うと、咳や結膜炎、嘔吐、頭痛などの症状を起こします。塩素ガスの濃度によっては呼吸困難を引き起こし、最悪の場合死に至る可能性もあります。

カビキラーと家庭用塩素系洗剤の成分では、死に至るような高濃度の塩素ガスが発生することはありません。ですが、健康に害を及ぼす場合があるため、カビキラーの取り扱いは十分に注意しましょう。

塩素ガスを吸ったときは、直ちに窓を開けて換気をします。そして、ガスの成分をできるだけ吸わないようにその場から離れ、新鮮な空気を吸いましょう。症状がすぐにおさまる場合は安心ですが、気分の悪さがなかなか治らない場合は、病院受診が必要です。

カビキラーの濃度

カビキラーは殺菌作用が強く、水回りの掃除で大活躍します。その強い効果から、薬液の濃度が高く危険なのではないかという声もあります。では、具体的にカビキラーの濃度と安全性について紹介します。
 

カビキラーの次亜塩素酸塩濃度は0.5%

カビキラーの主成分である次亜塩素酸の濃度は、0.5%です。濃度が低いように見えますが、次亜塩素酸は低濃度でも殺菌力が強いです。そのため、成分濃度が0.5%でも家庭のカビ汚れを落とすのには十分です。次亜塩素酸は濃度が高すぎると、金属や布製品を腐食させたり重篤な肌荒れを引き起こす可能性があるため、薄めて使うのが一般的です。

次亜塩素酸には、他の成分が混入すると殺菌力が低下する性質があります。カビキラーを濡れた場所に使用したり薄めて使ったりすると、成分濃度が変わり効果が十分に発揮されません。カビキラーは十分な安全性を確かめた上で、濃度や成分が構成されています。使用するときは、濃度や成分のバランスが崩れないよう注意しましょう。

また、保存の際はカビキラーの蓋についているロックをしっかりとかけ、湿気や水分が侵入しないようにすると安心です。

カビキラーの効果的な使い方

カビキラーの使い方:放置する時間

カビキラーは短時間でカビを除去できるところが、魅力の一つです。吹きかけてから時間を置くことで、カビキラーの成分が内部まで浸透し、カビを根こそぎ除菌します。放置する時間は、カビキラーを使用する場所により異なります。

家庭の水回りで発生しやすい主なカビの種類は、黄カビとピンクカビと黒カビです。黄カビとピンクカビは根が浅く、比較的落ちやすいカビ汚れです。黄カビとピンクカビは、カビキラーを吹きかけてから5分ほど時間を置くだけで綺麗に取れます。

黒カビは根が深く、頑固なカビ汚れのため、放置時間を長くする必要があります。黒カビの場合は、カビキラーを吹きかけてから30分ほど時間を置いてから洗い流すと良いでしょう。黒カビは取れにくいので、できるだけ黄カビやピンクカビの段階でカビキラーを吹きかけて掃除をすると、時間をかけずに簡単に綺麗になります。

カビキラーの使い方:漂白成分をより浸透させる方法

【用意するもの】

  • カビキラー
  • キッチンペーパー
  • ラップ
  • 雑巾

【漂白成分を浸透させる方法】
  1. カビキラーを吹きかける場所を雑巾で拭き、水分を吸い取ります。
  2. 汚れにカビキラーを吹きかけます。
  3. キッチンペーパーを2枚重ねにし、カビキラーを吹きかけたところに被せます。
  4. キッチンペーパーの上にラップを被せます。
  5. 30分ほど時間を置き、カビキラーを洗い流せば掃除完了です。

頑固なカビ汚れは再発する可能性が高いため、カビキラーの漂白成分を浸透させる必要があります。キッチンペーパーとラップを使用すれば、カビキラーの蒸発を防げるため、カビの根元まで成分が浸透しやすくなります。キッチンペーパーには浮いた汚れを吸い取る役割りもあり、ラップだけを使用するときよりも漂白成分の効果が上がります。

カビキラーを使うときの注意点主題

カビキラーの注意点①換気を十分にする

カビキラーの主成分である次亜塩素酸には、独特のにおいがあります。しかし、ボトルに入っているときは、それほど強いにおいではありません。掃除でカビキラーを使うと強いにおいを感じる理由は、次亜塩素酸が汚れに付着するためです。

次亜塩素酸には有機物汚れと反応すると、臭気が強くなるという性質を持っています。ですから、掃除で使用するとにおいが強くなります。次亜塩素酸のにおい自体に毒性はありません。ですが、強いにおいで気分が悪くなることがあるため、カビキラーを使用するときは窓を開け十分な換気を行いないましょう。

換気を行いながらカビキラーを使用することで、万が一塩素ガスが発生したときも被害を最小限に抑えることができます。カビキラーを販売しているジョンソン株式会社の公式ホームページでは、においの吸引をなるべく避けるため、マスクの着用も推奨しています。

カビキラーの注意点②素手で触らない

カビキラーに含まれる次亜塩素酸は低濃度ですが、強い殺菌効果をもっているため、肌に付着すると肌荒れを起こします。カビキラーを使って掃除をするときは、必ずゴム手袋をつけましょう。風呂場などスペースが広い場所でカビキラーを使用する場合は、長袖の服を着用するとより安全です。

カビキラーはレバーを引いて薬液を噴出させる仕組みになっています。しかし、レバーの引きが甘いと空気圧が足りず、薬液がうまく噴出されません。すると、液垂れを起こし、手や肌に薬液が付く可能性があります。このような危険性もあるため、擦り洗いをしない場合でもゴム手袋の着用は必須です。

液垂れを防止できるよう、カビキラーのレバーは強く引きましょう。カビキラーを洗い流すときは、ゆっくりとした勢いの水で洗い流します。カビキラーを流す水の勢いが強すぎると、水流の影響でカビキラーが飛び、肌に付着する可能性があるためです。

カビキラーの注意点③目に入らないようにする

カビキラーが目に入ると、最悪の場合失明するおそれがあります。カビキラーを使用するときは、ボトルを目線の高さ以上で持たないようにしましょう。目線以上の高さで使用すると、吹きかけたカビキラーの薬液が飛んだり、液垂れを起こして薬液がボトルを伝ったときに目に入る可能性があるからです。

窓の高い位置にカビキラーを使用するときは、脚立や踏み台などを利用して、ボトルが目線の位置より下になるよう工夫をすると良いです。浴室の天井掃除などの脚立が利用できない場面では、柄のついたスポンジにカビキラーを染み込ませ、そのスポンジで高いところを擦ります。

それでもカビキラーが垂れることがあるので、高いところを掃除する際は、ゴーグルを使用すれば安心です。

カビキラーの注意点④酸性の洗剤や漂白剤と混ぜない

カビキラーを酸性の洗剤や漂白剤と同時に使うと、化学反応を起こして塩素ガスのという有害な物質が生成されます。塩素ガスを吸うと、体の不調を引き起こしたり死に至る場合があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。掃除でカビキラーを使う場合は、カビキラー単体で使いましょう。

また、カビキラーの成分が残留していると塩素ガスが発生するリスクが高まります。掃除をした後は、カビキラーを水でよく流します。

カビキラー使用中の事故の対処法主題

カビキラー使用中に、トラブルが起きたり体調が悪くなったときの対処法を紹介します。症状が重篤で病院受診をする際は、カビキラーを病院に持参して医師に見せると、診断が早くなります。カビキラー以外にも使用した薬品があれば、それも持参しましょう。カビキラーとその薬品が、何らかの化学反応を起こしたかどうかの判断材料となります。
 

皮膚についた場合

カビキラーの成分が皮膚についた場合は、患部を水で流してカビキラーを洗い落とします。カビキラーが皮膚に付くとヌルヌルとします。これはカビキラーと皮脂が化学反応を起こして、ヌルヌルとした成分が生成されるからです。このヌルヌル成分は肌の炎症を起こすため、ぬめりがなくなるまで洗い流しましょう

ぬめりの洗い流しが大変な場合は、柑橘系フルーツの皮や重曹、お酢を患部に擦り付けると良いです。これらはアルカリ性の物質なので、酸性のカビキラーを中和し落としやすくする作用があります。また、においを中和する効果もあるため、塩素の嫌なにおいを和らげます。

カビキラーがついた患部がしばらくしても熱を持ち続けたり肌荒れが改善しないときは、皮膚科を受診しましょう。

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目に入った場合

カビキラーが目に入った場合は、すぐに流水で15分以上洗います。放置する時間が長ければ、失明のおそれがあります。目に入ったカビキラーを十分に洗いたら、眼科を受診しましょう。自宅にある市販の目薬を使用すると、かえって症状が悪化する可能性があるため、目は流水で洗うだけが良いです。

目を傷めたときに車を運転すると危険です。病院受診の際は、家族に送ってもらうか公共交通機関を利用しましょう。緊急性があまり高くないため、救急車の呼び出しはおすすめできません。

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呼吸が苦しくなった場合

カビキラーの使用中に呼吸が苦しくなった場合は、掃除を中断し、すぐにその場から離れましょう。その場から離れたら、うがいと洗顔をし、安静にして様子をみます。カビキラーのにおいで気分が悪くなったのであれば、しばらくすると症状が改善します。

時間が経っても症状が良くならない、または重症化するときは塩素ガスを吸引した可能性があります。すぐに内科を受診しましょう。痙攣の症状が出たときは緊急性が高いので、救急車を呼びます。

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頭痛などがした場合

カビキラーの使用中に頭痛がした場合は、掃除を中断して、すぐにその場から離れましょう。部屋の窓を開け、深呼吸をして新鮮な空気を体内に取り入れます。そして、しばらく横になって安静にします。症状が改善すれば、病院受診の必要はありません。しばらく経っても症状が改善しないときは、内科を受診しましょう。

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カビキラーの成分まとめ

カビキラーの成分濃度はあまり高くないので、正しく使えば体に害を与えることはありません。しかし、有毒な塩素ガスを発生させたり失明のおそれがあったりと、危険な一面もあります。カビキラーを使用する際は、商品の注意書きによく目を通しましょう。また、手袋やマスクの着用を心がけることで、カビキラー使用によるトラブルを防止できます。

カビキラーはホームセンターやスーパー、ドラッグストアなどで購入可能です。正しく使い、家のカビ汚れを綺麗に落としましょう!

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