2019年02月11日公開
2024年09月03日更新
ホワイトティーの特徴とは?気になるアンチエイジング・健康効果も解説!
ホワイトティーは「美人のお茶」「若返りのお茶」とも呼ばれていて、古来中国皇帝に愛された高級な中国茶です。近年ではセレブたちが愛飲していることで話題になり、特に女性を中心に人気急上昇しています。今回はそんなホワイトティーについて、美人のお茶と呼ばれる特徴と理由、ホワイトティーの健康や美容に良いとされる効果効能、家でも出来る美味しい淹れ方まで詳しく紹介していきます。
ホワイトティーの特徴が知りたい
ホワイトティーとは?
ホワイトティーとは、中国の主に福建省という山に生育するある珍しい植物の新芽と若葉を摘み取って作られる、とても希少な高級なお茶です。通常年に7回ほど収穫するお茶ですが、ホワイトティーは年に2回の収穫で、約8万枚の茶からたった450gしか作られません。白銀の産毛に覆われた新芽を使用することから、ホワイトティーと名づけられました。
ホワイトティーは、色味が薄い緑茶のような淡黄色をしていて、渋みなどがなくほんのり甘い特徴のあるお茶です。喉越しがよく上品で気品ある香りが広がります。茶葉によっていくつか種類があり、一番人気があるのは産毛に覆われた新芽のみで作られる「シルバーニードル」という種類で、新緑のさわやかな香りとまろやかなコクが特徴です。他にも、伊予柑や林檎などのフレーバー付けされた茶葉も販売されています。
美人のお茶と言われる特徴は?
美人のお茶といわれるホワイトティーを作る工程は、簡素で短いため鮮度が高く、高い濃度のポリフェノールを保持しています。そのために細胞の老化を抑える抗酸化作用があり、コラーゲンを破壊する酵素を抑制する効果が緑茶の3倍以上も期待できます。さらにホワイトティーの新芽が雪のように繊細で上品な白さがあることから、昔は不老不死のお茶や、若返りのお茶とも呼ばれていました。
他のお茶と比べてもビタミンやミネラルを豊富に含んでおり、肌に潤いを与えたり新陳代謝を活発にしたりなどのほかに、美白効果も認められています。このような効果からホワイトティーは美人のお茶とも呼ばれ、さらに健康にも良い効果もある大変優れたお茶です。
中国皇帝や貴族が飲む高級茶だった
生産量がとても少ないことや不老不死のお茶として名高いことから、古来は中国皇帝や貴族しか飲むことが出来ない高級なお茶とされていました。中国全土でお茶文化が盛んになった頃、年貢として市民から最も希少で上等な茶葉が納められており、これがホワイトティーの始まりとなりました。宋王朝時代の徽宗皇帝は、春に摘んだ新芽で丁寧にホワイトティーを作らせ、皇帝しか飲むことを許されなかったという貴重なお茶です。
ホワイトティーは緑茶や紅茶と製法が異なり、1つ1つ手摘みされた新芽と若葉を発酵させるというシンプルな工程ですが、酸化発酵させすぎると緑茶や黒茶になるため繊細な作業で、熟練の職人により手作業で丁寧に作られます。職人の技術が必要な難しい製法が特徴のお茶です。
ホワイトティーの効果効能【健康編】
免疫力向上で抗がん作用
ホワイトティーには、カテキンの中でも高密度なエピガロカテキンガレート(EGCG)を他のお茶より豊富に含んでいます。EGCGは、抗酸化作用がビタミンCの90倍、ビタミンEの20倍あるといわれています。さらに免疫力に関わるエピガロカテキン(EGC)も含んでいます。
そもそもカテキンは殺菌効果がとても高く、風邪の予防にお茶でうがいをすることでも知られています。エピガロカテキンは、粘膜の免疫の働きを促進する働きがあり、ホワイトティーを飲むだけで粘膜の殺菌効果を期待できます。さらにカテキンには、抗酸化作用や免疫力を回復させることによる抗がん作用など健康に良い優れた効能が注目されています。
コレステロール値を下げる
ホワイトティーに含まれているカテキンには、食事中のコレステロールの吸収を抑えて排出を促す働きがあります。カテキンを摂取すると、善玉コレステロールはそのままで、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ抗酸化作用を発揮することで、血流の流れが悪くなり血管疾患になるのを防ぐ効能があります。
コレステロール値が高めの方がカテキンを2か月摂取すると、コレステロール値が低下したという報告結果もあり、カテキンが含まれてるホワイトティーを飲むと、コレステロール値を下げるという健康に良い効能が期待できます。
フラボノイドなどで虫歯予防
ホワイトティーに含まれているポリフェノールやフラボノイド、タンニンは歯のプラークの原因である細菌の成長を妨げる働きがあり、虫歯予防の効果効能が期待できます。特にポリフェノールの一種であるフラボノイドの栄養成分が豊富に含まれており、フラボノイドは植物が自己防衛機能を働かせるために作り出している物質であり、抗菌作用や殺菌作用などの健康に良い効能があります。
ホワイトティーの効果効能【美人編】
抗酸化物質が豊富でアンチエイジング
ホワイトティーは高濃度のポリフェノールを含んでいるので、抗酸化物質を豊富に含んでおり、その量は緑茶の3倍以上にもなります。抗酸化物質は、コラーゲンやエラスチンなどを破壊してしわやたるみの原因を作る酵素を抑制する働きがあり、アンチエイジングの効果効能が期待できます。
美白や潤い効果
ホワイトティーには、肌の調子を整えるミネラルやビタミンが豊富に含まれており、肌に潤いを与え新陳代謝の働きをアップする効能や美白効果も期待できます。最近ではホワイトティーの美白効果が認められて、化粧品の有効成分としても使用されています。またホワイトティーのさわやかで上品な香りは、心を落ち着かせるリラックスさせる効果効能もあり、香水にも取り入れられています。
紫外線予防の効果
ホワイトティーにはビタミンが豊富に含まれており、特にビタミンCはしみのもととなるメラニンが過剰に作られるのを防ぎ、色素沈着を抑える効能があります。コラーゲンの生成を促進して肌荒れ改善の効果効能もあるので、紫外線の予防に効果を発揮します。またビタミンEは血行を良くして肌のハリを保つ働きがあり、新進代謝を促す効能があり、抗酸化作用を持つビタミンAとともに肌の老化を防ぎ紫外線予防の効果をアップさせます。
脂肪細胞の分解と生成の抑制
ホワイトティーにはカフェインとEGCG(エピガロカテキンガレート)という栄養成分が含まれています。カフェインは、脂肪を分解する酵素を活発にする働きがあります。EGCGは、カテキンの一種でお茶ポリフェノールとも呼ばれ、脂肪細胞の生成を抑制する働きがあることが発見されています。ホワイトティーには緑茶や紅茶より多くのEGCGが含まれているため、ダイエット効果がアップする天然成分として注目されています。
ホワイティーの美味しい淹れ方
茶葉の量
ホワイトティーの茶葉の量は、ティーポット1杯分でティースプーンに3杯ほど(約5~6g)の茶葉を使用します。ホワイトティーの茶葉は普通のお茶より大きめなので、ティースプーン山盛りにのせて2g程度です。ただしスプーンの大きさによって誤差があります。デジタルスケールなどで正確に調整したほうが美味しい淹れ方になりますが、スプーンの場合は気持ち多めに入れるのが良いでしょう。
多めに入れてしまった場合でも、濃い場合はお湯を足して薄めれば、味も香りも美味しい淹れ方はそのままでホワイトティーを楽しむことができます。薄くなってしまった場合は取り返しがきかなくなります。
お湯の温度
ホワイトティーの美味しい淹れ方では、お湯の温度は沸かしたお湯を少し下げて、80~85度くらいにします。ホワイトティーのようにデリケートなお茶の香りが落ちないようにするためには、温度を少し下げた方がよいです。茶葉を入れたティーポットに、80~85度くらいのお湯を入れましょう。
浸出時間と煎出回数
ホワイトティーの香りが逃げないように、お湯を注いだらすぐフタをして4~5分ほど蒸らすのが美味しい淹れ方です。茶葉の種類やお好みで時間を増やします。ホワイトティーは雑味や渋みがないので、ポットの中に1時間放置しておいたり、冷めたりしても十分美味しいホワイトティーを楽しむことができます。ポットの中の茶葉も、基本的に抜かずにそのまま入れて置いて大丈夫です。
十分に蒸らしたら、最後に味を均等にするためにポットの中の茶葉をスプーンで軽くかき混ぜます。あまりかき混ぜすぎないようにするのがコツです。茶漉しを通してティーカップに注ぎます。ホワイトティーの煎出回数は3~4回になります。
ホワイトティーの効果を堪能しよう!
いかがでしたか?希少な中国茶であるホワイトティーについて、ホワイトティーが美人のお茶と呼ばれる特徴や健康や美容、ダイエットにも良い効果が期待できる効果効能、自宅で飲んでも美味しいホワイトティーの淹れ方などを詳しく紹介してきました。
古来中国皇帝や貴族に愛され、海外セレブに注目を浴びているホワイトティーですが、今では私たちでも普通にお店や通販で購入することができます。パッケージも上品で可愛いものが多く、一度は手に取ってみたい紅茶の一つです。今回紹介したホワイトティーの美容やダイエットにも効果的な効能や美味しい淹れ方を参考にして、美人のお茶と呼ばれる高級茶・ホワイトティーを家でくつろぎながら楽しみましょう!