紅茶の効能効果とは?冷え・便秘に効く?美味しい効果的な飲み方も解説
皆さんは普段から紅茶を飲みますか?レモンティーやミルクティーをよく飲むという人もいるでしょう。しかし、紅茶についてよく知っているという人はあまりいないのではないでしょうか。今回はそんな紅茶が私たちの身体にどのような効能をもたらすのか、また、その効能をさらに効果的にするためにはどのような飲み方がよいのかを紹介します。読んで紅茶の効能や飲み方を知ることでこれまで以上に紅茶を飲みたくなること間違いなしです。
紅茶は便秘や冷えに効いて身体にいいの?
紅茶は便秘や冷えに対して効果があるのでしょうか?最近は便秘や冷えに悩まされている人が男性女性問わず増えてきているので、効果があるのであればかなり嬉しい飲み物と言えるでしょう。結論から言いますと、冷えにはかなりの効果があるということがわかっています。しかし、便秘には効果があるとも言えますし、逆効果であるとも言うことができます。詳しい情報はあとで紹介します。
紅茶の成分と効能効果について
紅茶にはどのような成分が入っているか知っていますか?ほとんどの人が知らないと思います。実は古代中国では「不老長寿の薬」として用いられていたり、その後にイギリスでは「秘薬」として売られていたほど多くの身体によい成分が含まれています。つまり、昔から体によい飲み物として重宝されていたのです。それではどのような体によい成分が含まれているのか紹介します。
紅茶の有効成分とは
紅茶は普段飲むことの多い緑茶やウーロン茶などと同じ茶葉から作られています。そのため他のお茶と同じで、紅茶にはポリフェノールやカフェイン、ビタミンなどの体によい成分が多く含まれています。おそらく皆さんも聞き覚えのある成分でしょう。それでは、紅茶は私たちの体にどのような良い効果をもたらしてくれるのでしょうか。具体的にご紹介していきます。
紅茶の効能効果:抗酸化作用
私たちの体には活性酸素というものが存在します。これは私たちの体を守ってくれるという働きがあります。しかし、活性酸素には毒性があり、増えすぎてしまうと老化や病気を引き起こしてしまうということがわかっています。それを押さえるのが「抗酸化作用」です。紅茶に含まれているカテキンやテアフラビンという成分などが活性酸素を適度に減らしてくれます。
この作用のおかげで、多くの女性が気にしているであろう肌のしみやくすみを抑えることもできます。また、抗酸化作用は病気においてはガンや高血圧、脳梗塞の予防にも効果があることがわかっています。つまり、紅茶を飲むことは若返りにもつながりますし、長生きにもつながると言えるでしょう。
紅茶の効能効果:ダイエット効果
紅茶は飲むだけでダイエット効果が期待できるということがわかっています。紅茶に含まれているカテキンやタンニン、カフェインがダイエットに有効であると言われています。カテキンは食事における血糖値の上昇を緩やかにし、タンニンは脂肪を分解するという作用があるという研究結果が報告されています。また、カフェインには脂肪を分解する作用、脂肪を分解する成分の促進作用、食欲を抑える作用があると言われています。
なので、食前や食中に飲むことで痩せることができたり、太りにくい体にすることができます。また、紅茶自体にはほとんどカロリーや脂質が含まれていないため太る心配はないと言えます。しかし、紅茶を飲む際に入れるミルクや砂糖が多いと糖質や脂質を余分に摂取することになり、ダイエットには逆効果になることがあるのでそこには注意するようにしましょう。
紅茶の効能効果:殺菌作用
紅茶には色々な殺菌作用があります。冬になると心配になってくる風邪やインフルエンザの菌を消滅させる効果があるということがわかっています。また、食中毒の原因となるコレラ菌やボツリヌス菌などに対して効果があり、その効果は緑茶にも備わっているのですが、それよりも強いと言われています。
さらに、飲むだけでなく飲んだ後の出し殻を使って、足を洗うことによって水虫の原因である白癬菌を消滅させることもできるということがわかっています。このようなことから多くの病気や菌に対して効果が期待できることがわかるでしょう。
紅茶の効能効果:リラックス作用
仕事や勉強でストレスが溜まっている人もいらっしゃると思いますが、そんなストレスにも効果があります。これは紅茶に含まれているテアニンやカフェインによるものです。テアニンは興奮や緊張状態を緩和する効果があり、疲労回復の効果を期待できます。カフェインにはストレスの放出を抑制する効果があります。
主にこの二つによってリラックスできると言えます。しかし、寝る前にリラックスしたいからと紅茶を飲みすぎることは避けましょう。カフェインは眠気を覚ます効果もあるので、寝付きが悪くなる可能性があります。
紅茶の効能効果:脳が目覚める
紅茶は集中したいときなどにも飲むことにも適しています。先ほどもご紹介したカフェインですが、目を覚ます効果があるので、寝てはいけない時などには効果的です。また、脳が冴えるので集中力が上がり、作業効率の向上を期待できます。
さらに、紅茶に含まれているカフェインはそれほど多くないので、カフェインを摂取しすぎるという心配があまりないということも嬉しい点ではないでしょうか。ぜひ、仕事中の方や勉強をしなくてはいけないという方は紅茶を飲んで、早く終わらせてしまいましょう。
紅茶の効能効果:目の疲れを取る
仕事で長時間パソコンを使ったり、スマートフォンでゲームをしたりしていると目が疲れてくると思います。そんな疲れ目にも紅茶は効果があります。紅茶のカテキンやビタミン類によって目の疲れを取ることができます。
これは飲むのではなく、出がらしをまぶたの上にのせることで目の疲れを取る効果を得ることができます。なので、紅茶を飲むことを楽しんでから残った出がらしをまぶたの上にのせてあげましょう。紅茶を無駄なく使うことができるのですごくおすすめです。
紅茶の効能効果:口の中の環境を整える
紅茶には食べ物が原因となって発生する口のにおいにかなり効果があるということがわかっています。例えば、ニンニク料理は口の中がすごいにおいになりますよね。紅茶には「メチルメルカプタン」という匂いの成分を分解する作用があるので、においのきつい料理を食べるときには一緒に紅茶を飲むとにおいが気にならなくなるかもしれません。
また、ケーキなどのスイーツを紅茶と合わせて食べるという方もいるでしょう。甘いものを食べるときに気になるのが虫歯でしょう。しかし、紅茶はフッ素という虫歯菌から歯を守ってくれる成分を含んでいます。そのため、紅茶は虫歯にも有効です。ただし、レモンティーなどの酸性の強い紅茶は歯に悪影響を与えることがあるので、注意しましょう。
紅茶は便秘や冷えにも効能がある?
それでは、紅茶が便秘や冷えに対しても有効であるのかについて説明していきます。これを一番知りたいという人もいるでしょう。もうすでに最初の方で結論はお伝えしている通り、冷えには効果的であり、便秘に対してはどちらとも言い難いということです。では、私たちの体にそのような効果をもたらすのか、またどのような成分がそのような効果をもたらすのかについて紹介します。
紅茶のカテキンが便秘に効果的
緑茶に多く含まれていると言われるカテキンですが、紅茶にも多く含まれています。このカテキンという成分はポリフェノールの一種で、善玉菌の増加を促進し、悪玉菌の減少を促進することが研究でわかっています。そのため、腸内環境が整えられ、便秘の改善につながるということです。
ただし、紅茶にはタンニンという成分も含まれていて、この成分には摂取しすぎてしまうと腸を引き締めるという効果があるのです。そのため、紅茶の飲み過ぎは便秘を悪化させることもあるということも覚えておきましょう。
紅茶は完全発酵なので身体が冷えにくい
お茶全般に言えることなのですが、体を冷やす効果があると言われています。しかし、紅茶は例外で冷え性を改善してくれることがわかっています。お茶を発酵することで生まれる紅茶には体の代謝を良くする酵素が含まれています。
色々な成分がある中でも特に多くのポリフェノールが紅茶には含まれていて、これには血管を拡張する作用があるので、血行が良くなることが期待できます。そのため、ただ体の表面を温めるだけでなく、体の芯から温めてくれるので、冷え性の改善にもつながるということです。
紅茶のデメリットに注意したい
紅茶の多くのメリットについてご紹介してきました。しかし、紅茶にもデメリットが存在するということがわかっています。先ほど便秘を悪化させることでもご紹介したタンニンという成分には鉄分の吸収を妨害するという効果もあります。
そのため、貧血をお持ちの方は、貧血を悪化させることにもつながる可能性があるので、あまり紅茶を飲まないようにすることをおすすめします。また、妊娠中の方も飲むことを避けるべきです。どうしても飲みたいのであれば、食後を避けて飲むようにしましょう。そうすることで、紅茶のデメリットを抑制することができます。
紅茶の効能を活かすおすすめの飲み方
ここまでの紹介で紅茶には色々な体に嬉しい効果が期待できることがわかったと思います。色々とわかったので、せっかく紅茶飲むのであれば、身体によい飲み方も知りたいという人も多いでしょう。そこで、どのような飲み方をすれば良いのかをご紹介します。どの効能を最も活かしたいかによって、おすすめする飲み方も違うので、複数の飲み方をご紹介します。ぜひ、自分に合った飲み方を実践してください。
冷え取り対策には「生姜紅茶」
最近、冷え性に悩まされているという人が増えています。そんな方々におすすめしたい飲み方は「生姜紅茶」です。生姜に含まれている「ショウガオール」という成分があります。この成分は血液の流れをよくしてくれるため、体温を上げることができます。
また、この成分は身体の芯から温めてくれるため、効果が長時間続くというところも魅力です。生姜紅茶の作り方は紅茶に生姜の絞り汁やすりおろしたものを入れるだけ!とても簡単に作ることができるので、続けやすいと思います。
のどの痛みを抑えてくれるアールグレイはミルクティーで
のどの痛みを抑えるためには紅茶の中でも「アールグレイ」をおすすめします。アールグレイとは茶葉の種類ではなく、アップルティーなど、果物や花などの香りを付け加えた「フレーバーティー」と言われる紅茶の一種です。ちなみに、アールグレイは「ベルガモット」というミカン科の柑橘類の香りを足した紅茶のことを指します。
ベルガモットは喉の調子を整えるという効能を持っているので、アールグレイは喉に良いということです。ストレートで飲むのも良いのですが、アールグレイはミルクティーで飲むことをおすすめします。アールグレイの独特の香りとミルクがとても相性が良いので試してみてください。
美肌効果があるアッサムは長めに蒸らそう
「アッサム」というのは北東インド地方で収穫することのできる茶葉の種類のことです。インド料理店で「チャイ」という飲み物を見かけたことがある人もいらっしゃると思いますが、それはアッサムから作られています。この紅茶は他の紅茶よりもタンニンを多く含んでいるということがわかっています。
「タンニンってあまり体に良くないんでしょ?」と記事を読んで思われている方もいらっしゃると思います。しかし、このタンニンには美肌効果があるのです。
タンニンは肌を引き締めたり、しみやくすみを改善することで美白になる効果があります。また、アッサムサポニンという成分も含んでおり、こちらも肌をきれいにする作用が期待できます。そんなアッサムを美味しく飲むために、普通よりも眺めに蒸らしてから飲むことをおすすめします。そうすることで、アッサム特有の風味を強く引き出すことができ、とてもミルクと合うということです。
ダイエット効果に期待できるウバはストレートティーで
「ウバ」は高地で栽培されている、スリランカを代表する紅茶です。ウバは中国のキーマン紅茶、インドのダージリンティーと並んで世界三大銘茶に数えられています。ウバにはタンニンやフラボノイドをはじめとするポリフェノールを豊富に含んでいます。そのため、特にダイエットに効果が期待できます。
ウバには「ウバフレーバー」と呼ばれる、バラやスミレの花の香りに例えられる香りを持っています。そのため、その香りを最大限楽しむために何も入れずにストレートで飲むことをおすすめします。また、ウバは独特な色をしており、それを楽しむためにもストレートが良いでしょう。
紅茶の効能効果を活かして美味しく飲もう!
今回は紅茶について色々と紹介しましたが、いかがだったでしょうか?普段なんとなく飲んでいる紅茶がどれほど多くの影響を私たちの体に与えているのかが伝わったでしょうか?これほど多くの効能があれば、自分の欲している効能があったではないかと思います。紅茶と一概に言っても、ここでは紹介できなかった紅茶がたくさんあります。
だから、紅茶についてもっと知りたいと思った方はどのような種類の紅茶があり、どのような種類がどのような成分を多く含んでいるのかについて調べてみるのも面白いのかもしれません。そして、調べたらぜひその紅茶を飲んでみて、味の違いを感じてみてください。この記事を読んで、紅茶の効能効果について知り、楽しく美味しく紅茶を飲めるようになったという人が出てきてくれると嬉しく思います。