チャイティーの効果効能とは?作り方や紅茶との違いも紹介!

チャイティーはカフェの定番のドリンクとなっていますが、その作り方や使っている茶葉などを知っている方はあまり多くないかもしれません。また日本ではスパイス入りのミルクティーというイメージがありますが、実は国によってチャイの淹れ方には違いがあります。今回はそんなチャイティーの歴史から、原料と効果効能、国による違いや紅茶との違い、家でもできる本格的で美味しいチャイティーの淹れ方・作り方などを詳しく紹介していきます。

チャイティーの効果効能とは?作り方や紅茶との違いも紹介!のイメージ

目次

  1. 1チャイティーを知ろう
  2. 2チャイティーの原料と効果効能
  3. 3チャイティーの国による違い
  4. 4チャイティーと紅茶の違い
  5. 5チャイティーの淹れ方・作り方
  6. 6チャイティーの淹れ方を覚えて健康になろう!

チャイティーを知ろう

チャイとは何?

チャイとは、お茶にスパイスやハーブを入れたミルクティのことで、主にインドを中心とした南アジアで一般的な飲み物です。「チャイ」は「」という意味で、鍋ややかんなどでお茶を煮出して、大量のミルクと砂糖を加えて作られるためとても甘いのが特徴です。飲み物としてお茶を飲む日本とは異なり、インドではお菓子感覚でチャイを楽しむため大量には飲まず、チャイのカップは小さめのものを使用します。

ショウガやシナモン、カルダモンなどいろいろなスパイスを加えたチャイは、喉や咳に効いたり、消化や代謝に良い効果があったりと体に優しい効能がたくさん含まれています

チャイティーの歴史

チャイが飲まれるようになった歴史は19世紀に始まり、当時インドはイギリスの植民地でした。イギリスはインドで紅茶を栽培し、そのうちの良質な茶葉を選んでヨーロッパへ出荷して利益を上げていました。あまり質の良くない茶葉だけがインドに残りましたが、質の悪い茶はとても苦くてそのままでは飲めませんでした。ミルクを入れ、砂糖を入れて甘さを出し、香辛料を加えて美味しく飲めるレベルまで引き上げて飲まれていました。

こうした歴史の背景から質の悪い茶葉、ダストティーと呼ばれる細かい茶葉から美味しく紅茶を飲む方法が考え出されて一般的に普及し、それがインドで定番のチャイティーとして定着したのです。その後世界中で飲まれるようになりましたが、砂糖を大量に加えた歴史あるチャイとはまた違ったスタイルも登場し、チャイラテやアイスチャイなどとしても親しまれています。

チャイティーの原料と効果効能

歴史ある伝統的なチャイティーには原料にいろいろなスパイスが加えられており、チャイティーの効果・効能はほとんどが使用されているスパイスから得られるものです。チャイティーに何のスパイスを原料として使用しているかによって、効果効能もまた変わってきます。

カルダモンで血管由来の病気を防ぐ

カルダモンは、コレステロールや血流をコントロールする効果や、胃腸を守る効果があるといわれている原料です。清涼感のあるさわやかな香りの成分が唾液や胃液の分泌を促すことで、胃腸などの消化器官の働きを促進する効果もあります。どちらも血管由来の病気を防いでくれる効能が期待できます。また消臭効果や防腐作用もあり、気持ちを落ち着かせる効能もあるといわれています。

シナモンはガン予防など

シナモンは独特な甘く強い香りと刺激的な特徴があるスパイスで、ガン予防の効果をアップさせたり、血糖値を下げる効果や解熱、鎮痛効果、記憶障害のリスクの軽減などさまざまな効果効能があります。また抗酸化作用もあるので、しみやしわを抑制する美肌効果もアップします。

クローブは鎮痛剤

クローブはバニラに似た香りがあるスパイスで、強い鎮痛作用と抗菌作用があるため、昔から鎮痛剤や胃腸薬の原料として使用されてきました。抗酸化作用もあるため、美肌効果や動脈硬化の予防など美容や健康にもよいスパイスです。そのほか肉料理の臭い消しなどの防腐剤としての効能や、消化機能を高める効果効能もあります。

ペッパーコーンで血行促進

ペッパーコーンは干したコショウの実のことで、料理のアクセントにも用いられます。血液の循環を良くして血行を促進する効果があり、また鉄分も含まれているので貧血気味の方やめまい、立ちくらみがある方におすすめです。

ナツメグは血中糖度の安定

ナツメグは古くから痛み止めや整腸作用、防腐剤などに使用され、料理の臭い消しやお菓子にも利用される代表的なスパイスです。ナツメグはマンガンを多く含むので、血中糖度を安定させたり、炭水化物などの代謝をアップさせたりする効果効能があります。また整腸作用や食欲増進効果、冷え性改善、鎮痛効果など健康に良いさまざまな効果効能があります。甘いスパイシーな香りでストレスを軽減する効果も期待できます。

スターアニスで息リフレッシュ

スターアニスは中国料理で使用されるスパイスで、甘く独特な香りと、甘さの中に苦みを感じる複雑な味があります。胃腸の働きを良くして、血行促進の効果によりむくみや冷えの解消の効能があります。また殺菌効果によりのどの痛みや咳止めにも効能があり、大根はちみつシロップなどのスパイスにも使用されます。また息のリフレッシュ作用もあり、精神的に落ち着く効能もあります。

ジンジャーは消化を助ける

ジンジャーはさわやかな辛さと清涼感のある香りのスパイスで、その香りには消化を促して胃もたれや食欲不振、吐き気などを抑制してくれる効果効能があります。また辛み成分には血液の循環を良くして身体を温める効果があり、冷え性などの身体の不調に効果的に作用します。

チャイティーの国による違い

一口にチャイティーといっても、国によっていろいろな違いがあります。チャイ発祥のインドやトルコ、ロシア、モロッコのそれぞれの国での違いを見ていきましょう。

インド

インドのチャイティーは最も一般的なスタイルで、主に屋台で飲まれています。沸騰したお湯に茶葉を入れて煮出して作り、そこにたっぷりの砂糖と濃いミルクを加えます。コクがあって濃い甘さが特徴で、原料にスパイスが入っているので甘すぎても美味しく飲めます。味はミルクティーに似ています。

トルコ

トルコのチャイティーは、甘いストレートのチャイで飲むスタイルが一般的です。インドとは違いミルクを使わず、とても濃いチャイを入れて、お好みに合わせてお湯で割ったり砂糖を入れたりします。小さめのチャイグラスに入れられるトルコのチャイティーはストレートで飲みやすいのが特徴で、一日に何十杯も飲む方も多いそうです。

ロシア

ロシアのチャイティーは、チャイをジャムと一緒に頂くという違いがあります。砂糖もミルクも加えない渋みのあるストレートのチャイにさらっとしたジャムを溶かしたり、ジャムを直接食べてからチャイを飲んだりと、お好みのスタイルでチャイを楽しみます。

モロッコ

モロッコのチャイティーは、ミントを入れてさわやかな香りを出すという違いがあります。砂漠が多く乾燥した気候のモロッコでは、ミントを加えることで喉や鼻を潤して調子を整えてくれる効能があります。お好みで砂糖をたっぷり入れます。

チャイティーと紅茶の違い

茶葉の違い

チャイティーと紅茶には、茶葉に大きく違いがあります。チャイの茶葉は、紅茶には使われないような型落ちした、ダストと呼ばれている粉または粒状の細かい茶葉を使用します。チャイは濃い味の紅茶が適しているため、味が強いアッサムやケニア紅茶などが使用されます。

淹れ方の違い

チャイティーと紅茶は淹れ方にも違いがあります。紅茶沸騰したお湯をティーポットに注いでから茶葉を入れ、蒸らしてからカップに注ぎ、ミルクティにする場合はここでミルクを入れて、お好みで砂糖を加えます。

一方チャイは、直接茶葉を水に入れて沸騰させます。沸騰したところで砂糖とミルクを入れてさらに沸騰させ、茶こしで茶葉を取り除いてカップに注ぎます。水から煮出すという淹れ方の違いにより、チャイは紅茶よりも味が濃くなるわけです。

チャイティーの淹れ方・作り方

材料

それでは基本的なスパイスを使って、家でも作れる本格的で美味しいチャイティーの淹れ方・作り方を紹介します。さらっとして甘い紅茶に、上品な香りのシナモンと爽やかなカーダモン、すっとしたクローブの香りが重なり合って、奥の深い味を楽しむことができます。

  • 紅茶(アッサムまたはセイロン)ティースプーン4~5杯
  • セイロンシナモン(スティック)1本
  • カーダモン(原型)4個
  • クローブ(原型)4個
  • 水400ml
  • 牛乳400ml
  • 砂糖適量

作り方

  1. シナモンは4つに手で折ります。カーダモンは皮から黒い種子を取り出してすり鉢などですりつぶします。皮も使うので捨てないで取っておきます。クローブはそのままで使用します。
  2. 鍋に水とスパイス(皮も入れます)を入れて沸騰させ、沸いたら中火にします。
  3. お湯が茶色になるまで煮だしたら、火を止めて茶葉を入れて2分置きます。
  4. 牛乳と砂糖を加え、中火で沸騰直前まで吹きこぼれないように温めます。
  5. 茶漉しで漉しながらカップに注いだら出来上がりです。

茶葉選びと作り方のポイント

本格的に作るポイントは、原型のスパイスを砕くことでしっかりと深い香りを出すこと、チャイティーに向いたコクの深い茶葉を使うこと煮る時には中火でじっくり茶葉を開かせること、の3点に気を付ければ、本場インドで飲むようなコクの深いチャイティーを楽しむことができます。茶葉にはスパイスと相性が良い、加熱に強くコクのあるアッサムやセイロンを使用します。

さらにチャイティーにジンジャーを加えても美味しく、体を温める効果があります。砂糖の他にはちみつや黒糖を使用すると深みのある甘さを堪能できます。

チャイティーの淹れ方を覚えて健康になろう!

いかがでしたか?チャイティーについて、その歴史と原料、さまざまな美容や健康に良い効果効能、国による淹れ方の違い、紅茶との違い、本格的なチャイティーの淹れ方などについて詳しく紹介してきました。歴史ある伝統的なチャイティーは、チャイティーに合った茶葉とスパイスを用意し、淹れ方のポイントさえ気を付ければ家でも美味しく本格的なチャイティーを堪能することができます。

こちらの記事を参考にして、お好みのスパイスを効かせて美容や健康に良い効果効能を手に入れながら、コクがあって深いチャイティーを本格的な淹れ方で楽しみましょう!

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