ウォッカの度数はどのくらい高い?アルコール度数ランキングTOP12
ウォッカの度数は高そうなイメージがありますが、実際にはどれくらい高いか知っていますか?ロシアで誕生し、高いアルコール度数で有名な蒸留酒ウォッカは世界4大スピリッツの一つです。今回は世界一のアルコール度数を誇るスピリタスを始め、アルコール度数が高い順にウォッカの銘柄をランキング形式で解説するほか、おすすめのウォッカの銘柄、ウォッカを使ったカクテルなど美味しい飲み方を紹介しています。
ウォッカの度数はどれくらい高い?
ウォッカのアルコール度数がどれくらいあるか知っていますか?なんとなく度数が高いイメージはあるかもしれませんが、具体的にどれくらいの度数なのか知っている人はそう多くないでしょう。
今回はウォッカのアルコール度数について、ランキング形式で度数ごとにウォッカの銘柄をピックアップするほか、ウォッカの基本的な知識、飲み方やアレンジの仕方について特集しています。世界一のアルコール度数を誇るスピリタスの情報についても紹介しています。度数の高いお酒に興味がある人も必見です!
ウォッカについて
ウォッカは大麦やライ麦、ジャガイモなど穀物で作られる蒸留酒です。アルコール度数が高いお酒というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?現在、世界ではさまざまな銘柄で作られているウォッカですが、まずはウォッカの基本的な特徴や歴史、飲み方について紹介しましょう!
世界4大スピリッツ
「世界四大スピリッツ」という言い方があります。スピリッツとは高いアルコール度数の蒸留酒全般を示す言葉で、広い意味でとらえればウィスキーやブランデーなどもこのカテゴリーに分類されますが、通常はこれらを除いた蒸留酒のことです。
そして世界四大スピリッツとは、ジン、ラム、テキーラ、ウォッカのことです。ウォッカは大麦麦芽やトウモロコシなどの穀物を糖化、発酵、蒸留させて作るお酒です。
原産国や特徴
ウォッカが誕生したのは12世紀頃のロシア、またはポーランドではないかと言われています。現在ではロシア、アメリカを始め東欧、北欧で作られています。
ウォッカは穀物やジャガイモなどの芋類を糖化、発酵させた後、蒸留します。蒸留後は白樺などの活性炭で濾し、雑味を取り除いて作ります。完成した高いアルコール度数のウォッカは無色透明で癖のない味が特徴です。
歴史
ウォッカの歴史は古く、中世以降ロシアやポーランドを中心に飲用や薬として活用されてきました。19世紀の帝政ロシア時代には、政府の収入の約3割がウォッカの酒税によるものだったと言われています。ウォッカは1917年のロシア革命以後は西欧諸国にも広く知られるようになりました。
なお、世界最高のアルコール度数を有するウォッカ「スピリタス」の歴史は、ポーランドに由来します。1919年に設立したポーランドのポルモス・ワルシャワ社が現在もスピリタスを生産し、世界各国に輸出しています。
ウォッカのアルコール度数ランキングTOP12
本項ではウォッカのアルコール度数ランキングトップ12を紹介しています。世界一のアルコール度数を誇るスピリタスを筆頭に、高い度数のウォッカをピックアップしました。同じアルコール度数の銘柄が並ぶ場合は同率順位として同じ順位内で紹介しています。
アルコール度数の高いウォッカを楽しみたい、あるいはアルコール度数が控えめのウォッカを知りたいという人はぜひ参考にしてみてください。
12位:ペルツォフカ35
アルコール度数が高いウォッカランキング、第12位は「ペルツォフカ35」です。ブラックペッパーとレッドペッパーを漬け込んだ辛みのあるすっきりとした味わいが特徴の、ウクライナ原産のウォッカです。アルコール度数は35度です。
11位:アレキサンダーウォッカ
アルコール度数が高いウォッカランキング、第11位は「アレキサンダーウォッカ」です。アルコール度数は37度です。度数がそれほど高くなく、癖のない味わいのため、カクテルベースにおすすめのウォッカです。特に柑橘系のカクテルと相性が良いと言われています。
他にもアルコール度数37度のウォッカには、サトウダイコンを原料に作ったブラックデスウォッカや、ミルクを原料にした珍しいウォッカミルキーウォッカなどがあります。
10位:アブソルート
アルコール度数が高いウォッカランキング、第10位は「アブソルート」です。デンマーク産のアルコール度数40度のウォッカで、6回もの蒸留を繰り返しクリアなのどごしが特徴です。スタンダードなアブソルートのほか、柑橘やハーブなどのフレーバーを加えたアブソルートも同じくアルコール度数40度で販売されています。
アルコール度数が高いウォッカランキング第10位は他にも、ポーランド産でライ麦を主体に作ったベルべデール、黒い液体が特徴のブラヴォドブラックウォッカなどがあります。
9位:オールドウォッカ43
アルコール度数が高いウォッカランキング、第9位はロシアの「オールドウォッカ スタルカ」です。アルコール度数は43度で、そこまで高度数ではないため飲みやすく、ロシア土産でもよく選ばれる銘柄です。
ウォッカをベースにリンゴやナシなどフルーツのエキス、ブランデーなどをミックスさせ作るため、薫り高い芳醇な味わいが特徴です。
8位:ボルスカヤウォッカ
アルコール度数が高いウォッカランキング、第8位は「ボルスカヤウォッカ」です。オランダでもっとも古い酒造メーカーが作ったクリアな味わいが特徴の高度数ウォッカで、アルコール度数は45度です。
アルコール度数が高いウォッカランキング第8位は他にも、ハーブの香りをつけたハンター・ウォッカ、イエロープラムを使って作りブランデーのような香りが特徴のスリヴォヴィツア45などがあり、いずれもアルコール度数は45度です。
7位:ダンツカ50
アルコール度数が高いウォッカランキング、第7位は「ダンツカ50」です。スタイリッシュなアルミボトルがヨーロッパの若者に人気のデンマーク産ウォッカです。アルコール度数は50度ですが、フレーバーにより40度のものもあります。
アルコール度数が高いウォッカランキング第7位は他にもニコライ50、スミノフブルー50、ウィルキンソンウォッカ50などがあり、いずれもアルコール度数50度です。
6位:奥飛騨ウォッカ
アルコール度数が高いウォッカランキング、第6位は日本で生まれた高度数のウォッカ、「奥飛騨ウォッカ」です。奥飛騨酒造が60年前から作るスピリッツ、「奥飛騨ウォッカ」はなめらかで甘みが残る味わいが特徴のウォッカです。
奥飛騨ウォッカのアルコール度数は55度です。高度数のため冷蔵庫に入れて凍らせるととろりと変化します。ショットグラスでぜひストレートでいただくのがおすすめです。
5位:クレプカヤ
アルコール度数が高いウォッカランキング、第5位は「クレプカヤ」です。こちらも高度数の正統派ウォッカで、アルコール度数は56度あります。クレプカヤはロシア語で「強い」という意味で、パンチがありながらしなやかな風味が特徴のウォッカです。正統派高度数のウォッカを楽しみたい人におすすめです。
4位:デビルズ・スプリングス・ウォッカ
アルコール度数が高いウォッカランキング、第4位は「デビルズ・スプリングス・ウォッカ」です。デビルズ・スプリングス・ウォッカのアルコール度数は80度です。
その名前が表す通り悪魔が飛び跳ねるような高度数のウォッカのため、ストレートで飲むのはおすすめできません。カクテルベースにして度数を薄めて飲みましょう。
2位:バルカン176
アルコール度数が高いウォッカランキング、第2位は「バルカン176」というウォッカです。バルカン176はブルガリア産の高度数ウォッカです。
バルカン176のアルコール度数は次に紹介するドーバースピリッツと同率の88度です。2002年に販売され、比較的新しいウォッカの銘柄です。高度数のほか良質なグレーンが味わえると評判です。
2位:ドーバースピリッツ88
アルコール度数が高いウォッカランキング、スピリタスの次に高いアルコール度数を誇る第2位は「ドーバースピリッツ88」です。名前の印象に反して高度数のドーバースピリッツ88は日本で生産しているウォッカです。
ウォッカ、ドーバースピリッツ88のアルコール度数は88度です。ワインなどフルーツ由来の低度数酒に、高度数のウォッカ、ドーバースピリッツ88を混ぜると度数が高まり保存効果も期待できると言われています。
1位:スピリタス
アルコール度数が高いウォッカランキング、トップ1はポーランドのポルモス・ワルシャワ社が製造する「スピリタス」です。スピリタスはウォッカのなかでもっとも高いアルコール度数を持つだけでなく、酒類のなかで一番高い度数を誇っています。スピリタスのアルコール度数はなんと96度もあります。
スピリタスの高いアルコール度数は、70回にも及ぶ蒸留回数により作られるものです。主原料はジャガイモと穀物で、主な飲み方としてはカクテルのベースとして使うもので、度数が高すぎるためストレートで飲むことはほとんどありません。
ウォッカのおすすめの銘柄
本項ではおすすめのウォッカの銘柄を紹介しています。比較的日本でも手に入りやすいウォッカを中心におすすめ銘柄のウォッカをピックアップしてみました。気になるウォッカのアルコール度数や味わいの特徴についても紹介しています。
そのままストレートでウォッカの味わいを堪能したり、アルコール度数が気になる場合はカクテルの材料にしたりとさまざまな飲み方にアレンジしてみましょう。
ウィルキンソンウォッカ
出典: https://buyee.jp
おすすめのウォッカの銘柄、まず「ウィルキンソンウォッカ」を紹介します。こちらの銘柄をおすすめする理由はまず、日本原産品だという点にあります。ウィルキンソンウォッカは厳選した材料を使って蒸留し、白樺炭でろ過したクリアな味わいが特徴のウォッカです。
口当たりがすっきりとしているので、そのままストレートでも、オンザロックでも美味しく楽しめます。クセが少ないウォッカのためカクテルなど飲み方をアレンジするのもおすすめです。ウィルキンソンウォッカのアルコール度数は40度、720mlで価格は940円です。
ストリチナヤ
おすすめのウォッカの銘柄、続いて紹介する銘柄は「ストリナチヤ」というウォッカです。ストリナチヤはウォッカの本場ロシアでもっとも有名な銘柄で、ロシア大統領の晩餐会でも使われているほどです。ろ過の工程を4回も行うことによるシルキーな口当たりがおすすめポイントのウォッカです。
ストリナチヤの味わいの特徴はその芳醇さにあります。薫り高くまろやかな味わいはぜひストレートで試してみましょう。後味にかすかに感じるスパイシーさを味わうことができるでしょう。ストリナチヤのアルコール度数は40度、750mlで価格は1266円です。
スカイウォッカ
おすすめのウォッカの銘柄、最後に紹介するのは「スカイウォッカ」です。スカイウォッカは青く透き通るようなボトルが特徴です。スカイウォッカのこのコバルトブルーの外観は原産地であるアメリカ西海岸の空をイメージしたものです。
4回の蒸留と3回のろ過というこだわりの製法を経て作られるスカイウォッカは、クリアで癖のない味わいが特徴です。おすすめの飲み方としては、ストレートのほか、カクテルのベースにしても最適です。スカイウォッカのアルコール度数は40度、750mlで価格は1070円です。
ウォッカの飲み方は?
本項ではウォッカの飲み方について解説しています。アルコール度数が高いため、日本人には何となく敬遠されがちなウォッカですが、実はいろいろな飲み方を楽しめるお酒だと知っていましたか?
シンプルに冷やしてストレートで飲むほか、ロックでの飲み方、カクテルベースにする場合の飲み方など、さまざまな飲み方を提案しています。ぜひお気に入りの飲み方を見つけてウォッカを楽しみましょう。
冷やしてストレートで
もっともウォッカらしい飲み方と言えば、冷やしてストレートで飲むという方法です。ウォッカをストレートで飲む場合にはボトルごと凍らせてしまってから、ウォッカをショットグラスに注いで飲むのが一般的です。
ウォッカはアルコール度数が高いため、ボトルを凍らせても中の液体が凍ることはありません。中のウォッカは凍りませんが、質感に変化があり若干のとろみがつきます。
とろみがついたウォッカをショットグラスに注ぎ、好みでレモンやライム、粗塩を添えて飲みましょう。ウォッカ本来の味わいをしっかりと堪能できるでしょう。
ロックや水割り
ウォッカをストレートで飲むのはアルコール度数が高いのでちょっとハードルが高い、という人におすすめなのがロックや水割りで飲む方法です。
ロックグラスに氷を入れそこにウォッカを注ぎます。ウォッカを飲む際にはレモンなど柑橘系のフルーツを添えるとその相性の良さが楽しめます。柑橘類特有の酸味と爽やかさがウォッカをよりまろやかに仕上げてくれます。
水割りの場合は、注ぐウォッカと同量の水を加えて作りましょう。ウォッカの高いアルコール度数が薄まることで飲みやすくなるため、お酒がそれほど得意でない人にもおすすめです。
カクテル
ウォッカの飲み方で初心者にも取り入れやすいのが、カクテルのベースにすることです。ウォッカベースのカクテルは非常に種類が多く、作り方も簡単なものが多いです。カクテルにすればアルコール度数が和らぐこともポイントです。
代表的なウォッカベースのカクテルでは、モスコミュールや、ブラッディマリー、ソルティドッグなどがあります。ウォッカでカクテルを作る時には、ウォッカはできるだけ個性の少ないクリアなものを用意するといいでしょう。
ウォッカは種類も飲み方も豊富!
寒い地域で生まれ高いアルコール度数を有するウォッカは、四大スピリッツの一つです。現在ではロシアやアメリカ、東欧、北欧など多くの地域で作られさまざまな飲み方で楽しまれています。
今回は世界最高ランクのアルコール度数を誇るスピリタス他、アルコール度数の高い順にランキングにしトップ12種を紹介しました。また、ウォッカとアルコール度数に関する基礎知識や、飲み方、日本で手に入るおすすめのウォッカ銘柄まで解説しました。高いアルコール度数ながらクリアな味わいの美味しいウォッカを飲んでみませんか?