2018年06月11日公開
2024年07月17日更新
日本酒のアルコール度数が高い・低い銘柄10選!日本酒の度数はかなり高い?
日本酒にはさまざまな銘柄が存在しますが、アルコール度数に関しても高いものもあれば比較的低いものもあるようです。日本酒はアルコール度数がどの程度なのかによっても飲みやすさや味わいに違いがあるものですが、日本酒のアルコール度数とはどれくらいでしょうか?今回は、日本酒のアルコール度数に関して、アルコール度数が高いものとアルコール度数が低いもの別でランキングを紹介します。
目次
日本酒のアルコール度数が知りたい!
日本酒は日本各地の酒造で特徴的な味わいのものが作られており、世界進出を果たしている日本酒も最近ではかなり増えてきたようです。そんな日本酒ももちろんアルコール飲料の一種であり、日本酒のアルコール度数がどのくらいなのかを知るとより楽しみ方の幅が広がりますが、普段はあまり日本酒のアルコール度数を意識しないかもしれません。
そこで今回は、日本酒の気になるアルコール度数に着目して、アルコール度数が高いものの人気ランキングとアルコール度数が低いものの人気ランキングをそれぞれみていきます。日本酒を味わう上では他のお酒とのアルコール度数の違いや銘柄間での差を知っておくとよりその奥深い世界に触れることができますから、ぜひ参考にしてください。
日本酒のアルコール度数は他のお酒より高い?低い?
日本酒がお酒の中でも特に好きだという人もいるかもしれませんが、日本酒のアルコール度数は果たして他のお酒に比べるとどうなっているのでしょうか?実は日本酒のアルコール度数はビールなどに比べるとかなり高いものもあるようですが、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒に比べると2分の1ほどのアルコール度数のことも多いようです。
一方でワインに比べるとやや高いものが多いものの、ワインより高い場合もそこまで日本酒のアルコール度数が高くなることはあまりありません。それは、日本酒のアルコール度数は酒税法によって22度未満と決まっており、それを超えると基本的に日本酒ではないようです。また、製造方法上もアルコール度数は高くなりすぎることがないのです。
日本酒のアルコール度数とは酵母が糖分を食べた割合によっても決まりますが、酵母はアルコール度数が20度以上になると死んでしまうため、20度を超える日本酒は珍しいようです。ただし、蒸留酒とは違い原液のままで20度ほどのものもあるため、それを考えると日本酒は他のお酒以上にさまざまな風味を楽しめる粋な存在だと言えます。
日本酒のアルコール度数が高い・低い基準
お伝えしたように日本酒を他のアルコール飲料とそのアルコール度数で比較すると、ウイスキーなどの蒸留酒に比べると圧倒的に低く、ワインや焼酎と同程度のことがある一方でビールなどよりは高めになっているということが言えるでしょう。そんな日本酒のアルコール度数が高いもの・低いものとは具体的にどの程度でどんな味なのでしょうか?
日本酒のアルコール度数が高いものはどれくらい?
日本酒の中でもアルコール度数が高いものは、基本的にアルコール度数が20度を超えたものだと言えるでしょう。日本酒を作る過程においては米に麹を加えることで産生される糖分を酵母が食べるとアルコール度数が高まっていき、味も辛口になる傾向があります。しかし既述の通り酵母自体が20度で死滅するため、20度を超えるのは珍しいのです。
そして酒税法上における分類としては、日本酒はアルコール度数が22度未満のものであり、平均的に15〜16度ほどのアルコール度数の日本酒が多いというのが現状となっています。そんな中でも20度台後半のアルコール度数を記録している日本酒もいくつかありますし、その倍以上のアルコール度数となる強烈な日本酒も存在するようです。
分類上は日本酒の概念から外れている規格外の存在ですが、日本酒の作り方で製造され日本酒の風味を味わえるアルコール度数の高い日本酒は、通好みの辛口となることが多いようです。そのため、アルコール度数の高い日本酒を味わうときには、一般的な日本酒に比べかなり辛口でキレのある味わいを期待して飲むのがよいかもしれません。
日本酒のアルコール度数が低いものはどれくらい?
お伝えしたように20度を超える日本酒は基本的にアルコール度数が高いと言え、味もかなり辛口だと言えます。一方でアルコール度数が低い日本酒に関しては最近さまざまな銘柄が増えており、平均的な15〜16度ほどのアルコール度数の日本酒に比べてもかなり飲みやすいとして話題になっており、女性からの評価もかなり高いようです。
日本酒と一口に言ってもさまざまな種類のものがあり、中には微発泡の日本酒でスパークリングワインのようにして楽しむことのできるお酒もあるようです。このようなものは基本的に他の日本酒よりもアルコール度数が低くなる傾向にあり、平均として15度前後のアルコール度数であるのに対して5〜12度ほどの低い度数が実現されます。
このようなアルコール度数の低い日本酒は、日本酒は飲みづらくてとっつきにくい存在だと思っている人にかなりおすすめです。スパークリングワインのように乾杯のときに飲むのにぴったりの日本酒もありますし、その飲み口はかなり軽めで辛口というより甘さや酸味を優しく感じられるものが多いので、初めて飲む日本酒としてもおすすめでしょう。
日本酒のアルコール度数が高い銘柄5選
くどき上手ばくれん吟醸酒超辛口
アルコール度数が高い日本酒ランキング第5位のお酒として紹介するのは、くどき上手のばくれんというお酒です。こちらのお酒は今回紹介するアルコール度数が高い日本酒ランキングの中でも特に知名度の高い超辛口のお酒として認知されていますが、そのキリッとした味わいは通好みの人だけでなく日本酒初心者にとっても魅力的となっています。
アルコール度数は20度を超えているばくれんですが、フルーティーな香りもしっかりとあるためにそこまで飲みづらいという印象はありません。そして一般的な日本酒の概念を覆してくれるようなキレのよさは、辛口の純米吟醸を研究していく上で生み出されたという逸品であり、2年の熟成を経てただ辛いだけでなくまろやかさも加わっています。
出典: http://dobu6.com
そんなばくれんは、辛口の日本酒は飲みづらいと思っている人こそ挑戦してみるべき価値があると言えるでしょう。片手にワイングラスをもちもう片方の手には蟹をもっているというユーモアあふれたラベルも話題になっているばくれんですが、米どころ山形県で熟練の技術によって生み出されたその味わいは、多くのファンを獲得しています。
玉川夏越常温熟成白ラベル
続いて紹介するアルコール度数が高い日本酒ランキング第4位のお酒は、玉川夏越常温熟成白ラベルです。そのアルコール度数は20度以上21度未満となっていますが、するりと飲むことのできるその味わいは、時間が経つとかなり旨味が増していきます。また、鼻から抜ける乳酸系のふんわりとした香りは、女性が好きな甘さも含んでいるようです。
出典: http://yaplog.jp
つまりアルコール度数の高さだけでは推し量ることのできない複雑さが魅力となっているのが、玉川夏越常温熟成白ラベルというお酒だと言えます。京都府の木下酒造が手がけている玉川ですが、城山の湧き水を使用して磨き上げられている上に、あえて常温での熟成過程を経ているために他の日本酒とは一線を画した味わいに仕上がっています。
アルコール度数が高いお酒は強烈なイメージがある人もいるかもしれませんが、爽やかな酸味を楽しむことができるため男性だけでなく案外女性からのウケもよいのが玉川夏越常温熟成白ラベルの真の魅力だと言えます。そんな玉川夏越常温熟成白ラベルはまずシンプルに冷やで楽しんだ上で、さまざまな飲み方で楽しんでみてください。
常山特別純米とびっきり辛
常山の特別純米「とびっきり辛」はその名前からでもかなり辛口の日本酒であることが想像できますが、ここまでのランキングで紹介してきた日本酒のアルコール度数をさらに上回り、23度という度数になっています。赤いラベルの見た目もかなりインパクトがありますが、その味はかなり辛みがありつつしっかりとしたコクを体感することができます。
そんな常山は、誕生当時はそこまでアルコール度数が高くなく、19度程度のアルコール度数にとどまっていたとされています。しかし、改良を重ねるにつれてアルコール度数が徐々に高まっていき現在では23度という圧倒的に高いアルコール度数を楽しむことができますが、そんな常山は他のお酒にはない魅力が詰まっており根強いファンも多いです。
福井県の常山酒造が生んだ珠玉の一本は、多くの日本酒ファンを魅了する通好みの味わいに仕上がっているのです。辛口のお酒はただ辛さだけが前面に出ているというイメージをもっている人も少なくないかもしれませんが、この常山はただ辛いだけではなく奥に閉じ込められている旨味の質もかなりよいので、ぜひ一度その旨味を味わってみましょう。
山法師純米生原酒爆雷辛口
続いて紹介する山法師の純米生原酒爆雷辛口は、28度というアルコール度数の高さから今回アルコール度数の高い日本酒ランキング第2位となっています。23度までだとなんとなく想像がつくものですが、28度までアルコール度数が跳ね上がってしまうと、どのような味わいなのか想像がつきにくいもののかなり高く評価されている味のようです。
そんな山法師の爆雷辛口の味わいはまず、口に入れた瞬間に広がる圧倒的な辛さが特徴となっているようです。まさに「爆雷」と言うべき味わいは、刺激的な日本酒を求めている人にはうってつけの一本となるかもしれません。通常の山法師はかなり柔らかな味わいが特徴となっていますが、爆雷辛口はそのイメージを覆す仕上がりとなっています。
そんな山法師の爆雷辛口は特別な酵母が使用されて作られており、グレープフルーツのような香気をも感じることができます。そのアルコール度数の高さからそのまま飲むというよりもむしろカクテルのようにして楽しむ人も多いとのことですが、アルコール度数の高い日本酒だからこその飲み方で、ぜひ日本酒の楽しみ方を広げたいものです。
越後武士さむらい
アルコール度数が高い日本酒もあればアルコール度数が低い日本酒もありますが、アルコール度数がずば抜けて高い日本酒でありランキング第1位として紹介するのが、越後武士さむらいというお酒です。このお酒は米どころ・酒どころとして知られる新潟県の玉川酒造が手がけており、ランキング内の他のお酒を圧倒する46度という度数になっています。
日本酒のウォッカとも呼ばれるほどにアルコール度数の高い越後武士さむらいですが、だからこそグレープフルーツ果汁などを垂らしてカクテルのように楽しむこともできます。また、冷凍庫に入れても凍らずにとろとろの食感になるのが特徴的であり、日本酒の新しい楽しみ方としてぜひ一度越後武士さむらいを冷凍庫に入れて楽しみたいものです。
日本酒度は+66.0と圧倒的に高く五百万石・こしいぶきを原料米として使用した味わいは、アルコール度数が高いものの決して飲みづらいというわけではないので、ぜひ日本酒好きの人はぜひ一度試してみてもらいたい日本酒だと言えます。そんな越後武士さむらいは一升瓶で4630円という価格になっており、プレゼントなどにもぴったりです。
アルコール度数が蒸留酒並みに高いからこそ、他の日本酒とはまるで異なる楽しみ方ができるのが、この越後武士さむらいというお酒の最大の魅力だと言えます。そんな越後武士さむらいはフードペアリングも楽しみたいですが、特にそばとの相性がよい日本酒としても知られており、アルコール度数を低くするのにそば湯で割るのもおすすめです。
日本酒のアルコール度数が低い銘柄5選
ヒートアップ
ここまでアルコール度数の高い日本酒ランキングとして実にさまざまな日本酒をチェックしてきましたが、46度ほどの日本酒があるとは驚きです。一方でアルコール度数を極力低く抑えた日本酒も最近では増えてきているようですが、その中でもまず紹介したいのはHEATUPというお酒であり、こちらはアルコール度数が12度となっています。
そんなHEATUPは、アルコール度数は12度とかなり低めではあるものの、原酒として仕上がっているためにかなり飲み口はしっかりめとなっています。まずやや甘めの口当たりであるという特徴がありますが、キレのある爽やかな酸味も楽しむことができ、かなりバランスがよく通の人でも日本酒初心者でもかなり飲みやすい一杯になることでしょう。
そんなHEATUPは温めることでよりフレーバーが突出し、まろやかながらもしっかりと日本酒のフレーバーを楽しむことができます。そのためにお燗で楽しむのがおすすめとなるようですが、普段飲んでいる日本酒よりもアルコール度数が低いために何杯も飲めてしまうという人も多いかもしれないため、注意が必要かもしれません。
ひめぜん
続いて紹介するひめぜんは、有名な一ノ蔵が提供しているお酒ですが、アルコール度数はなんと8度ほどに抑えられています。数ある日本酒の中でもかなり甘めのテイストに仕上がっており、その飲み口のよさは多くの女性のファンを獲得しています。しかしただ甘いだけでなくフルーティーな酸味をも楽しめ、その甘酸っぱさに惹かれる人も多いです。
その可愛らしいピンクのラベルも人気の理由のひとつとなっており、女性へのプレゼントにはぴったりのお酒だと言えるかもしれません。日本酒があまり得意ではなく特に辛口の日本酒を普段飲むことはあまりないという人にとっては、ひめぜんのようにアルコール度数が低く甘酸っぱさが特徴的で飲みやすいお酒はかなり嬉しいものでしょう。
そんなひめぜんはワインのようなフレーバーを楽しむために冷やして飲むのがおすすめなのはもちろんですが、実は熱燗にしても案外美味しいとされているので、アルコール度数が低い日本酒ならではの味わいを熱燗でも楽しんでみてはいかがでしょうか?女性に人気のひめぜんですが、もちろんお酒の弱い男性にもおすすめのテイストとなっています。
ぷちぷち
続いて紹介するアルコール度数の低い日本酒は、ぷちぷちというなんとも可愛らしい名前のお酒ですが、微発泡で飲みやすい日本酒の一つとなっています。瓶詰めした後に二次発酵させることで得られる奥深い味わいは、辛口の日本酒が基本的に好きだという人にも高く評価されていますが、炭酸のプチプチ感がたまらないと話題のようです。
そんなぷちぷちのアルコール度数は7〜8度となっており、ワインなどよりもアルコール度数が基本的に弱いのでかなり飲みやすいと言えるのではないでしょうか?そして何より微発泡のために食前酒としても楽しめるという魅力があるぷちぷちですが、なんとグラミー賞のパーティ酒としても用いられた経緯をもつ優秀なお酒なのです。
日本酒の新しい楽しみ方を世界に発信する存在としても活躍したぷちぷちですが、シャンパンと同じような製法で日本酒を作るまでには実にさまざまな紆余曲折があったようです。さまざまな苦労を経て作られたお酒は、日本酒という枠を超え多方面から注目を集める人気者に成長しましたが、家で一人お酒を飲むのにもおすすめの日本酒です。
銀の露
愛媛県の亀岡製造の人気銘柄である千代の亀からリリースされた銀の露は、白濁とした見た目がまずインパクト大となっている日本酒です。そのアルコール度数は5度台とかなり低めですが、その滋味深い味わいはアルコール度数が低いジュースのようなお酒だと一蹴できないほどの質であり、洋梨のようだと形容されるフルーティーさです。
もちろん洋梨ジュースや洋梨のお酒のような飲みやすさも持ち合わせていますが、米麹の深みをしっかりと舌で体感できる一本となっており、微発泡であるために炭酸の心地よさをも感じることができます。甘口であり濁り酒であり炭酸であるというなんともイレギュラーな存在ですが、だからこそ他のお酒では味わえない風味となっています。
一見すると甘酒のようにも見える銀の露は、贈り物としてもぴったりだと言えるでしょう。アルコール度数が低いお酒であるためにあまりお酒自体が得意ではないという人におすすめなのはもちろんですが、トリッキーな日本酒であるために普段からさまざまな日本酒を飲んでいる人もぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
すず音
アルコール度数の低い日本酒の中でもひときわアルコール度数が低く、お酒自体があまり得意ではないという人にもおすすめなのが、すず音です。すず音は、有名な宮城県の一ノ蔵が提供している発泡タイプの清酒であり、かなり飲みやすい味わいが性別を問わずに人気となっています。そのアルコール度数は、なんと4.5%以上5.4%以下です。
かなりアルコール度数が低いためにかえって飲み過ぎないように注意したいものですが、その飲みやすさはスパークリングワインなども凌ぐほどだと言われています。泡が立ち上がる姿は日本酒らしいとは言えませんが、乾杯の一杯などにうってつけの軽い口当たりと圧倒的に滑らかな喉越し、そしてフルーティーな甘い香りは秀逸です。
また、すず音のシリーズの中には限定商品として黒豆と紫黒米から抽出した色素によってピンク色に仕上げられているものもあり、こちらは女性へのプレゼントなどにもぴったりです。可愛らしいピンク色の液体は見ているだけでうっとりするような美しさですが、しっかりとお米由来の甘さを体感でき、日本酒入門にはまさにうってつけです。
日本酒の中でもアルコール度数が高いランキングで紹介したものは、日本酒の真髄に触れるという意味合いにおいてかなりおすすめですが、一方でアルコール度数が低い日本酒ランキング第1位のすず音は、得意ではない日本酒を初めて飲むのに最適なお酒でしょう。度数が低いからこその味わいを、ぜひ人気のすず音で体感してみてください。
日本酒のアルコール度数の違いを把握しておこう!
今回は、日本酒のアルコール度数に着目してアルコール度数が高い日本酒のランキングとアルコール度数が低い日本酒のランキングをそれぞれみてきました。日本酒その製造方法によってもかなり味に差が出るものですが、厳密にはリキュール扱いであるものの60度を超える日本酒もあれば、かなり度数が低く飲みやすい銘柄も増えているようです。
アルコール度数が高い日本酒は一般的に辛口となるものの、もちろんアルコール度数だけで日本酒の風味を全てはかれるわけではありません。ただしアルコール度数が高いものは他とは違う風味を楽しめるものも多いですし、低いものであれば苦手な人でもトライしやすいなどそれぞれのよさがあるため、度数に着目して飲み比べるのも面白いでしょう。