2018年07月04日公開
2024年07月21日更新
豚タンの下処理やカロリーは?上手な焼き方と美味しいレシピも紹介
牛タンは知名度抜群ですが、豚タンを知っていますか?豚タンは豚の舌です。元々はやきとんのお店のメニューで人気でした。食感は牛タンとおなじで歯ごたえもしっかりあり、おいしい部位です。焼肉屋でも牛タンと並んで定番メニューになってきました。スーパーでも目にする様になり買い易くなりました。豚タンはスライスで売られていることが多いですが、丸々豚タンが手に入った時の下処理やカロリーは?上手な焼き方と美味しいレシピも紹介します。
目次
豚タンの呼び方とは?
豚タンを「ブタタン」と呼ぶのか「トンタン」なのか知っていますか?正解は「ブタタン」です。豚の場合は食材の時は「ぶた」と呼び、豚かつなどの調理品は「トン」と呼ぶ場合が多いそうです。豚タンは豚の舌で長さは約15cm、脂肪が少なくて味はあっさりしています。牛タンと同じで先端より根元のほうが柔らかく脂肪が多く、タン元と呼ばれ人気のある部位です。
豚タンと牛タンを比較
タンといえば牛タンと全国的に知名度がある牛タンと比較すると知名度が足りていない印象の豚タンですが、プチブレイク中です。牛タンはタン元、タン中の部位のみを使うことが多いですが、豚タンはタン元からタン先まで全部調理して食べられます。柔らかいのに食感のコリコリ感は牛タンより豚タンの方が上との評判です。脂っぽくなくてあっさりした味です。価格が安いことも魅力です。上の写真2枚が牛タンで3枚が豚タンです。
豚タンの栄養素
豚タンの主な栄養素はビタミンB12・ナイアシンです。たんぱく質と脂質は同量含み、鶏もも肉と同じ程度です。コレステロール・ミネラル(リン・亜鉛・鉄・カリウム)も含まれます。ミネラルは栄養素として必要なのは微量ですが、大切な働きをします。ミネラルが不足すると、カラダがうまく動かず、調子が出なくなります。摂りすぎた場合は過敏症や中毒を起こすものもあります注意して下さい。
豚タンの効能とは?
豚タンの効能を紹介します。ビタミンB12は貧血を防ぐ作用。ナイアシンは酵素の働きを補助する栄養素で肌や粘膜の健康を維持する働き。ビタミンB1は炭水化物からエネルギーを生成するために必要な補酵素として重要な働き。不足すると疲れやすくなり、各臓器の不調、集中力・記憶力の低下につながります。糖質も少なく食べた時に満足感を得られないイメージがありますが、豚タンなら食べごたえがあります。
豚タンのカロリー・脂質・糖質
豚タンは100g換算で221カロリーです。80カロリーあたりのグラム目安量は36.2g。肉の中では平均的です。脂質は牛タンに比べると少ないですが16.3gと割と高めです。脂質は高めですが腹持ちが良く野菜を一緒に食べ合わせるなど工夫して食べるとダイエット向きです。糖質量も0.1g/100gなので、かなり低く糖質制限ダイエットに向いている食材です。
スーパーで購入した調理済のタン塩レモンで内容量90gです。それなりに美味しいです。そのまま一品で食べても良いですし、野菜などとサラダで食べるのもおすすめです。1パックで200カロリーです。
豚タンの選び方
豚たんの選び方は赤身部分は赤色か赤紅色、赤身の中にある霜降りが細かくて均等に入っているものがよいものです。、白身(脂)は極薄いピンク色、下処理がされて茹でてある豚タンは断面が薄茶色か白つぽい茶色が良いです。肉の色が黒ずんでいる、脂が茶色くなっている、ドリップが多く生臭さが強烈な豚タンは既に痛んでいます。品種や産地で選ぶのもおすすめです。
豚タンの銘柄
タンも自慢の豚銘柄を3つ紹介「イベリコ豚」スペイン産の豚の一種で由緒あるブランドです。「かごしま黒豚」歴史ある確かな養豚技術で育てられた鹿児島の黒豚です。秋田県生産「八幡平ポーク」農場で食肉として優秀な四血統をミックスして作られたという四元豚、超エリート豚です。いずれも美味しいお肉の条件、脂にコクがあり、さっぱりしている・赤身のきめが細かくて柔らかい・ばらつきが少ない肉質などを満たしています。
豚タンの下処理方法
下処理ですが、まずは裏に反して筋を取り除きます。皮はむかずに、裏のビローンとしたところを引っ張りながら包丁を入れて切って整えます。次はおからをタンの上にかけ、さらに塩と酢をふりかけて丁寧に揉み洗いします。ヨゴレや臭いを取り除きます。おからが手に入らない時は豚タンをフォークなどで何ヶ所か刺し、ボウルに被るくらいの水を入れ、一晩冷蔵庫へ、その間2,3回水を変えます。洗って水気を拭き取り血抜きが完了です
豚タンは皮をとらなくても口の中で邪魔にならず美味しく食べられます。ボツボツが気になる方は取って下さい。(茹でてからが剥がしやすいです)下処理した豚タンは使う料理によって切り方を変えます。ベーコンくらいの硬さなので使う時5mm~1cm位の斜めに切ると調理した後にコリコリした食感も残っておすすめです。薄く切りにくい時は冷凍室に1〜2時間入れて軽く凍らせると良いです。
豚タンの茹で方
鍋に豚タンが浮く位の水を入れ軽く下茹で。鍋に豚タンと新しい水を張って沸かします。沸騰してから40分〜1時間煮込みます。 煮あがったら、豚タンをバットに取り出し、触れるくらいの温度になったら気になる人は舌触りも味も大して変わりませんがタンの表面にある白い皮を包丁でこそげ落として下さい。簡単に取れます。汁は色々と使えるので小分けにして冷凍しておくと便利です。
豚タンの食べ方や料理
豚タンの食べ方・料理は焼肉・炒め物・煮込み料理・焼き物・燻製などが一般的です。しっかり調理することで一段とおいしく豚タンを食べることができますので、焼き方、炒め方、煮方のレシピを紹介します。豚タンをお店、家庭で人気メニューにとブレイクを期待している根強い固定ファンの為にも美味しい豚タン料理を作って食べて下さい。
豚タン:茹で豚タン
豚タンにフォークなどで数ヵ所穴をあけ、多めの塩と香辛料を全体に揉み込み一晩寝かせます。15分くらい流水で塩抜きしたものを月桂樹の葉と一緒に40分~1時間茹でます。火を止め冷めるまでそのまま放置します。水気を拭き取りラップで包み、一晩寝かします。豚タンの大きさにより加熱時間が異なります。竹串を刺して、透明の汁が出てくればOKです。薄くスライスして皿に盛りつけて完成です。茹で豚タンはカロリー低めです。
豚タン:味噌漬け
鍋にスライスした生姜を入れて湯を沸かし、沸騰したら下処理したタンを入れ1時間程煮込みます。茹で上がったタンの表面の白い薄皮を気になる様でしたらが包丁等でそぎ落とします。豚タンの水気を拭き取ります。調味料を白味噌5T(大さじ)・みりん2T・酒1Tを合わせて一緒にビニール袋などに入れて1日漬け込みます。漬け込むのは1週間ぐらい漬けてもOKです。調理で煮る、蒸すは油を使い炒めるよりはカロリーは低いです。
豚タン:燻製
豚タンの燻製は手間や時間がかかりますが、美味しさに負けて作つて下さい。豚タンを2本使います。竹串やフォークなどで豚タンを突き刺します。軽く塩をまぶして、しっかりと擦り込みます。ラップをして上から重石をして一晩冷蔵庫。豚タンを一度水洗いしてジップロップに入れ、中の空気をよーく抜いて70℃で30分茹でます。茹であがったら表面の水分を拭いてラップしないで冷蔵庫で3時間位おきます。
最初に豚タンを漬け込む液ソミュールを作ります。水800cc・三温糖1T・胡椒1t(小さじ)・ローリエ2枚・にんにく2片・ローズマリーを15分煮込み冷まします。豚タンを液と保存袋に入れて1~7日間冷蔵庫に保管します。豚タンを袋から出し、流水で1時間〜3時間位塩抜きします。水気をしっかりと拭き取って網の上にのせて放置して表面を乾かします。表面が湿ったままだとスモークがかかりづらいです。
鍋の底にアルミホイルで作った皿を置いて、その中にスモークチップを入れます。上に五徳を置いて、さらにその上に素材を乗せる網を置きます。コンロに火をつけてスモークチップから2~3分後、煙が上がってきますので、豚タンを網の上にセットします。煙が盛んに上がるようになったらコンロを中火~弱火にセッして鍋に蓋をして20分間待ちます。時間はまちまちですので、何度かなべの蓋を開けて肉の状態をチェックして下さい。
豚タンの焼き方
下処理された臭みのない豚タンは十分に美味しいので、シンプルな味付けがおすすめです。5mm程にスライスされた豚タンを焼いていきます。焼き方はフライパンに適量のごま油をひき、強火で豚タンを炒め、塩・こしょうで味付け、しっかりと中まで火を通します。焼き網での焼き方は薄く切った豚タンはすぐに火が通るので、網において少し火が通ったら、すぐにひっくり返して下さい。カロリー低めです。
豚タンのおすすめレシピ
下処理された豚タンを使って焼く、蒸す、煮るなどして美味しい豚タンのレシピの数を増やして下さい。スーパーではスライスされた豚タンも売られていますし、出来合いの豚タンもあります。それらを使ったレシピも紹介します。参考にして豚タンの料理の世界を楽しんで下さい。
豚タン応用レシピ:豚タンと玉ねぎのサラダ
市販味つきスモーク豚タンを使ってのレシピです。スモーク豚タンスライス90g・たまねぎ大1/2個・市販フレンチドレッシング3T・黒胡椒少々・かいわれ大根少々。玉ねぎは薄切りにし、水にさらすことで辛味をぬきシャキシャキ感がでます。豚タンと玉ねぎをフレンチドレッシングと黒胡椒で食べる直前に和えて皿に盛り、かいわれ大根を散らします。手作りの豚タンスモークを使って作るとより美味しいし、カロリー低めです。
レシピ:豚タンシチュー
材料は4~5人前です。下処理された豚タン2本・玉ねぎ大1個・人参中1本・じゃが芋中2個・ブロッコリー適量・赤ワイン750ml・トマト缶1缶・コンソメキューブ1個・デミグラスソース1缶。作り方は豚タンぶつ切り、玉ねぎ大き目カット、人参乱切り、じゃが芋はひと口大の角切りです。豚タンをオリーブオイルを引いた深めの厚鍋で焼き色をつけ、鍋から取り出します。
玉ねぎを入れ、しんなりしたら人参を加え軽く炒め、豚タンを戻します。赤ワイン750mlを1本投入します。1本500円のワインで十分です。トマト缶も加えます。始めは強火アクをすくい取ります。弱火で蓋をして2時間ほど煮込みます。じゃが芋を入れ火が通るまで20~30分煮込んで完成です。茹でたブロッコリーを添えると色合いがきれいです。
豚タンのおすすめレシピ「串焼き」
串にするには薄くスライスされている豚タンよりも1本まるごと買うことをおすすめします。下処理した豚タンをタン元、タン先、タン中と切り分けます。タン中を縦半分に切ります。あとは少し厚めに好みのサイズに切り、瀬戸のほん塩2t・にんにくチューブ2cm・ごま油2t・味の素少々で味付けて30分おきます。焼き方は串に刺して焼くだけです。焼きあがったらレモン汁をかけて美味しい串焼きを食べて下さい。
豚タンのスライスレシピ
レシピ:ネギ塩だれ和え
下処理した豚タン200g位を5mmにスライスして2t弱の塩で揉み込む、20分ほどおきます。ネギ1/2本を素焼きして両面にこんがり焼け目をつけ、みじん切りにして、ごま油 1Tと顆粒鶏がらスープの素1tと合わせネギ塩だれを作ります。鍋にお湯を沸かし、お酒と豚タンを加えて沸騰手前の状態で5分ほど煮ます。ザルにあけ、しっかり湯切りしてネギ塩だれと和えます。お皿に盛り付け好みで黒胡椒とレモン汁。カロリー低めレシピです。
レシピ:グリル豚タン
下処理した豚タン100gを5mmにスライスして塩少々、きざみにんにく少々をもみこむ。焼き方はグリル焼きのフライパンで両面を5~6分焼きます。お皿に盛り、ブラックペッパー、岩塩を振って出来上がです。豚タンは市販のスライスでもOKです。
レシピ:豚タンのニンニクごま油焼き
下処理した豚タン150gを食べやすい厚さに切っておきます。ごま油1T・おろしニンニク1片・塩コショウ少々合わせて、豚タンを30分以上混ぜ合わせておきます。焼き方はフライパンに油(分量外)を熱し、豚タンを両面色よく焼きます。火が通ったらレモン汁1/2Tを回しかけ、お皿に盛りつけます。小口切りしたネギを散らして完成です。
レシピ:豚タンの塩ダレ炒め
下処理した豚タン400gを少し厚めに切ります。ボウルに生にんにく1~3片をすりおろし・日本酒2T・みりん1T・塩 ひとつまみを合わせ、中に豚タンを入れもみこむようになじませ10分置きます。焼き方はフライパンにごま油をひき強火で豚タンを炒め、塩・こしょうで味付けします。途中で火を中火にし、ひっくり返しながら、赤みがなくなるまで炒めて下さい。個々にお皿にとってからレモン汁をかけて食べると美味しいです。
レシピ::豚タンのラー油あえ
4人分の材料は豚タンスライス16枚・ねぎ1/3本・酒1/2T・ラー油1と1/2T・塩少々です。豚タンに酒をふり、かるくもんで5分ほどおきます。ねぎは長さ7cmに切り幅5mmのさらしネギ、水にさらして水けをきります。A:ラー油と塩を合わせておきます。焼き方は焼き網をよく熱し、強火でタンをこんがりと焼きます。焼き上がったらAに漬け込み、ねぎも加えてさっと混ぜ合わせ、ラー油をからめめます。
レシピ:豚タンのタリアータ~レモン風味~
「材料」豚たん300g・バルサミコ酢150cc・おくら8本・ヤングコーン8本・ミニトマト12個・ルーコラ適量・白ワイン適量・レモン1/2個・オリーブオイル適量・塩・黒こしょう適量。バルサミコ酢を鍋に入れ、とろみが出るまで煮詰つめ、冷まします。おくらはヘタを取り塩もみ、茹でて縦半分に切ります。ミニトマトもヘタを取り1/4に切ります。
皮を取り下処理された豚タンをスライス、塩・黒こしょう。フライパンにオリーブオイルをひき中火で焼き、器に並べます。ヤングコーン(ボイル)は斜め半分に切り、ルーコラは根を取り洗って水気をとります。オリーブオイルでおくら、トマト、ヤングコーンを炒めて白ワイン、塩・黒こしょうで味を調え、火を止めレモン・オリーブオイル、器に並べた豚タンにかけ、ルッコラを盛り、バルサミコ酢をかけ、黒こしょうをふります。
まとめ:今日から美味しい豚タン食べよう!
焼き方色々、煮たり、蒸したりすることのできる豚タン。様々なアレンジが出来て、価格が安い孝行者、豚タンは食材として優等生です。簡単なレシピからちょっと手の凝っているレシピを紹介しました。自分、友人、家族にぴったりのレシピを楽しんで下さい。