オレンジワインとは?おすすめ人気の銘柄と合う料理を紹介!

今、密かにブームになっている「オレンジワイン」。ワインをよく嗜む人の間でも、赤ワインでもなく白ワインでもない初めてのスタイルとその味わいに驚かされ、癖になってしまうワインと話題になっています。自然派ワインを好まれる人にも注目されているオレンジワインの製法の秘密、気になる原料、ルーツなどを調べてみました。まだあまり馴染みのないオレンジワインはどれを選んでいいのか悩む人も多いのではないでしょうか?人気の銘柄の特徴と相性のいい料理も合わせて紹介していきますので、是非参考にしてください。

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目次

  1. 1白でもない、赤でもないオレンジワインの魅力!
  2. 2オレンジワインがオレンジ色なのは?
  3. 3オレンジワインの発祥地はジョージア
  4. 4オレンジワインが世界的人気となったきっかけ
  5. 5オレンジワインの味わい
  6. 6オレンジワインと合う料理
  7. 7ジョージア産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理
  8. 8イタリア産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理
  9. 9日本産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理
  10. 10オーストラリア産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理
  11. 11奥が深いオレンジワインを味わおう

白でもない、赤でもないオレンジワインの魅力!

ワインの色の分類として馴染みがあるのは赤ワイン、白ワイン、そしてロゼワインになりますが、最近、流行に敏感なワイン通の人に人気上昇中の「オレンジワイン」を知っていますか?柑橘果物のオレンジから造られているわけではなく、白ワイン用のブドウから造られたワインで、分類上は白ワインです。色合いが白ワインよりも深みを増した琥珀色、オレンジ色をしているのでオレンジワインと呼ばれています。

オレンジワインは、白ワイン用のブドウを用いて赤ワインの製法で作ったワインです。そのため白と赤両方のワインの特徴を持ち合わせており、どんな料理にも合わせやすいと評判ですが、その味わいは今までのワインの固定概念を覆す新鮮さと独特の風味があるとか。近年の自然派ワインの人気に伴い、オレンジワインの生産者やその製法にも関心が寄せられ、ますます注目されている「オレンジワイン」の魅力、人気の秘密を紹介します。

オレンジワインがオレンジ色なのは?

ワインの色が違うのはなぜ?

一口に、「白ブドウを赤ワインの製法で造るのでオレンジ色になる」といわれても、ワイン通の人でないかぎり、ピンとは来ないかもしれません。赤ワインと白ワインの色が違うのは、赤ワインは皮の色の濃い黒ブドウから、白ワインは皮の色の薄い白ブドウから造られているからだけではなく、製造の過程でブドウの皮と種を一緒に漬け込むか、発酵させるかどうか、ということも大きく影響しているのです。

赤ワインと白ワインの製法の違い

ここで赤ワインと白ワインの製法の違いを見てみましょう。まず赤ワインはブドウの皮から色素成分のアントシアニン、種から渋味成分のタンニンを抽出させるために、皮と種を一緒に漬け込んで発酵します。赤ワインの鮮やかな色は黒ブドウの皮の色素から生まれています。白ワインはというと、ブドウの皮と種を取り除く圧搾という作業後の搾った果汁を発酵させます。ワインに色が移らないのは皮を一緒に漬け込んでいないからです。

白ワインでもソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースニングなどでは、ワインの香りを豊かにするためにブドウの皮と種を一緒に漬け込むこともあります。一緒に漬け込むことで色味成分、香り成分を抽出する製法をスキンコンタクトといいますが、白ワインの場合はやタンニンなどのポリフェノール成分が溶出して渋味がでないように、ワインの色を褐色化させないように、低温で数時間から24時間という短い期間で行われます。

オレンジワインの製法

白ワインの香り付けのためのスキンコンタクトが短い期間であるのに対して、数週間、数ヶ月、長ければ1年以上という比較的長い期間をスキンコンタクトに費やし、充分な渋味成分、色味成分を抽出して発酵を行って造られたワインが「オレンジワイン」です。白ワイン用のブドウが原料なのに、オレンジ色をしている理由、赤ワインの特性である渋味やコクや深みを感じる理由ももお分かりいただけたのではないでしょうか?

オレンジワインの発祥地はジョージア

伝統的なクヴェヴリ製法

「オレンジワイン」は最近耳にすることが多くなったので、新しいスタイルのワインと思われる人も多いでしょう。しかし、オレンジワインのルーツはとても古く、ワインの発祥地でもあるジョージア(昔のグルジア)で8000年も前から、内側に蜜蝋を塗った大きな卵形の素焼きの甕を床下や地中に埋めて、中に入れたブドウを櫂(オール)のようなもので潰して天然酵母だけで発酵、成熟させるというクヴェヴリ製法で造られていました。

アンバーワインとして親しまれているオレンジワイン

この世界最古のワイン製法といわれるジョージアの「グヴェヴリ製法」は、2013年に「和食」と並んでユネスコの無形文化遺産に登録されています。今でもジョージアではこの伝統的な製法でワインを造っているところもあり、オレンジワインはアンバー(琥珀色)ワインとして馴染みが深く、ジョージアの人たちに永く愛されています。

オレンジワインが世界的人気となったきっかけ

イタリア自然派ワイン生産者によるオレンジワイン

ジョージア発祥のクヴェヴリ製法が近年イタリアやスロヴェニアなどに伝わり、インスピレーションを受けて、自分たちでも造り始め「オレンジワイン」というジャンルを世界的に確立させたのが、イタリアの白ワインの聖地とも呼ばれるフリウリ地方の自然派ワイン生産者、グラヴナーやラディコンであるといわれています。彼らの造った素晴らしいオレンジワインが注目を集め、世界各地でも生産されるようになり、人気に火がつきました。

自然派ワインとオレンジワイン

今、話題の「自然派ワイン」は日本では「ビオワイン」という表現でも使われていますが、実は何をとって自然派ワインとするのか、その定義は曖昧のようです。それでもブドウの栽培法、自然の力に沿った醸造法、この二つは大きく作用してくるでしょう。グラヴナーやラディコンは畑での農薬、除草剤の散布を一切行わず、化学肥料すら使用しない自然的な栽培をしています。

 

この農法だとオレンジワインに欠かせない長期熟成に耐える力強いブドウを育成できるそうです。そしてオレンジワインは天然酵母による自然発酵とその長いスキンコンタクトにより抽出されたタンニンが抗酸化作用の役割をしてくれるため、ワイン造りに必要な酸化防止剤である亜硫酸の添加が極力少量ですんだり、「酸化防止剤無添加」のオレンジワインもあります。オレンジワインが自然派ワインのブームと共に人気がある理由もうなずけます。

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オレンジワインの味わい

生産者や品種により幅がある

さて、気になるオレンジワインの味わいですが、白ワインや赤ワインと同様にブドウの品種により味わいは異なってきます。さらに、スキンコンタクトの期間や大樽や陶器などの発酵容器の違い、生産国やの生産者の製造方法によって味わいも千差万別で一概に表現するのは難しいかもしれません。味わいの違いを飲み比べをする楽しみもあり、それもオレンジワインの魅力のひとつかもしれません。

香りは白ワインと似ている?

まず、ワインの味わいを楽しむために大切な香りですが、オレンジワインは、従来の白ワインの持つ爽やかなフローラル系や柑橘類やライチのようなフルーティーな香り、オレンジワインと同じく白ブドウが原料であるシェリーのようなナッツやシナモンの香ばしい香り、熟したマンゴーやアプリコット、黄桃、蜜蝋の香りがするなどとバラエティに富んでいます。

オレンジワインは複雑さが癖になる

白ワインはクリアであるという先入観で飲むと、その複雑さ、意外性に驚かされるでしょう。様々な成分が抽出されているので白ブドウの個性を丸ごと搾ったような力強さが生まれています。少しとろりとした舌触りもあり、白ワインの酸味が軽やかなのに、赤ワインのタンニンの渋味を感じ、さらにワインのだしのような深い旨味とコクあります。その奥行きのある味わいについつい癖になってしまうのがオレンジワインの特徴のようです。

オレンジワインと合う料理

どんな料理とも相性がいい

オレンジワインは赤ワインのようなタンニンの渋味のある白ワインなので、前菜からメインまでオレンジワイン1本で任せられるといわれてるオールラウンダーなワインです。白ワインだと負けてしまいそうな重さのある料理でも、赤ワインのように飲み疲れることなく楽しむことができます。軽めの料理には白ワインのように冷やして、こってり感にボリュームのある料理には赤ワインと同じ温度で飲むのもおすすめです。

フローラルで柑橘系なフレッシュな味わいのオレンジワインは寿司や刺身など和食全般にとても合います。逆にアプリコット、シナモン、蜂蜜のようなコクの深い、とろりとした味わいのオレンジワインにはパテやステーキ、シチューなどと合わせてもおいしいそうです。全般的には和食やエスニック料理、中華料理、ソースもクリームソースからトマトソースまでと、どんな料理にも幅広く寄り添ってくれるのがオレンジワインの魅力です。

オレンジワインの色で合わせる

ワインと料理のマリアージュ、つまり料理との相性を考えるときには「食材の色とワインの色を合わせると良い」と聞いたことはありませんか?赤ワインなら赤身のお肉、白ワインなら魚や鶏肉、ロゼならサーモンといったようなシンプルな色合わせです。オレンジワインには鶏肉や豚肉、鰻、から揚げ、天ぷら、ハンバーグ、餃子、味噌や醤油などを使った家庭料理、香ばしく焼き上げた魚や鶏肉などが特に相性がいいと考えられています。

また、赤と白の中間のようなワインということでロゼと比べられがちですが、フルーティーで甘くて軽やかなロゼと、奥行きのあるゆったりとした複雑な味わいのオレンジワインでは合う料理が違ってきます。オレンジワインにはスモークサーモン、ベーコン、生ハムなど燻りもの、醤油や味噌の発酵もの、フルーツなら熟したものやドライフルーツ、ライ麦パンやサワードウのように酸味や香ばしさを持ち合わせたパンもおすすめです。

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ジョージア産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理

シャラウリ・ワインセラーズ・ルカツィテリ

ジョージアの伝統的なグヴェヴリ製法で造られた、リッチな味わいなのにドライな口当たりが魅力のオレンジワインです。「豊潤で極上のアンバーワイン」といわれており、そのクリーンなイメージはクヴェヴリ仕込みのオレンジワインがはじめての人にも飲みやすく、おすすめです。

自然農法で栽培しているジョージア固有の品種ルカツティリ100%、天然酵母による自然発酵、グヴェヴリで6ヶ月の醸し(スキンコンタクト)の後、皮と種を取り除いてさらにクヴェヴリで6ヶ月の熟成、フィルターを使わずにボトリングし、さらに1年の瓶熟しています。アプリコットやドライフルーツの甘い香りで、クリームパスタ、から揚げなとに合います。

マカシヴィリ・ワインセラー・ムツヴァネ

マカシヴィリワインカンパニーはジョージアの伝統的なクヴェヴリ製法を守り続けているワイナリーです。2012年にジョージアのカラティ地方に最先端の設備の醸造所を構え、国際舞台で高い評価を得ているワインを生み出していますが、マカシヴィリワインセラーズのシリーズは現代のものと違う、なんと120年前につくられたクヴェヴリを使用しています。

ジョージアの固定品種のムツヴァネ100%使用で、アカシヤやりんごの花のような白花の香り、柑橘系の爽やかな風味で、フレッシュかと思うとタンニンの味がしっかりします。和食の繊細なテイストとも相性の良く、カルパッチョ、ポトフなどにも合います。このオレンジワインの魅力は、抜栓後にじわじわと風味が増していき、蜂蜜や梨のような後味が感じられるという興味深いワインです。

イタリア産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理

ラディコン リボッラ・ジャッラ 

オレンジワインの先駆者、イタリアのラディコンのオレンジワインです。白ぶどうの産地で名高いイタリアのフリウリ地方の土着品種リボッラ・ジャッラ100%使用。前述したとおり、無農薬、化学肥料も使わない自然に配慮したブドウの農法を行っています。発酵は木製の開放発酵槽で赤ワインと同じ製法で。オークの大樽で3年、さらに瓶につめてから1年熟成している贅沢なワインで、ファンもとても多いおすすめのオレンジワインです。

アプリコットの甘酸っぱい香り、そしてどことなく藁のような自然の香りもします。タンニンの渋味、酸味もあり、辛口なのに余韻が続く飲み心地で、和洋中問わず料理を選びません。中でもイタリアン、グリルした魚や和風の煮物によく合います。ブランデーのようにワインの芳香を楽しむためのグラスを開発したり、良質なコルクの入手が困難になることを考慮して口径を小さくしたボトルのデザインなど、ラディコンの独創性も窺えます。

ヨスコ・グラヴナー・ブレッグ アンフォラ

イタリア、フリウリ地方での先駆者のひとりであるグラヴナーは1990年代まではステンレスタンクを使用していましたが2001年からはアンフォラでの製造を始めます。アンフォラは土製の甕のことで、ジョージアからイタリアまで移送されているそうです。クヴェヴリの製法と同じく、発酵も熟成もアンフォラで行われています。

イタリアの自然派ワインの第一人者でもあるグラブナー。彼の畑のソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・グリージョ、リースリングの品種から成るオレンジワインは色合いが濃く、紅茶や麦茶のようです。アプリコットのジャム、スパイス、ナッツなどの複雑な香りが混ざり合った複雑な風味で豊かで、とろみのある口当たりです。お肉料理にも合いますが、きのこを使った料理、魚や野菜のグリル、あんかけ料理などもおすすめです。

日本産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理

ココファーム・ワイナリー 甲州 F.O.S・足利2014

国産品種である山梨県固有の甲州で造られたワインは淡くてやわらかいのが特徴です。しかし、じつは甲州は渋みが強い品種なのだとか。その特性を活かされているのがこちらのオレンジワインです。はっさくやかりんのようなフレッシュな果実の香りですが、干し柿のような渋味と旨味を感じる、やわらかい余韻が長く続くワインです。

Fermented On Skin(ブドウの果皮の発酵)の頭文字をとってFOSと名づけたというこのワインは除草剤を使用せず、天然酵母で造られており、国産のワインのなかでは飲み干した後の余韻が長い、力強い味わいに仕上がっています。どんな料理に寄り添ってくれる万能タイプですが、揚げ物にも良く合います。

ヒトミワイナリー・エムシーエヌアイ2017

ワインのラベルもなんとも可愛らしいこのワインは遊び心と探究心をもってワインと向き合っている生産者が「子供にいたずらをされた気持ちで飲んでもらいたいワイン」という願いをこめて造られたワインです。なじみのあるナイアガラの甘い香りが強く、甘いのかな?と思うと、早摘みの青いデラウェラのドライな味と、オレンジの皮のような苦味があり、香りとの大きなギャップを感じます。

ワインの旨みを無駄にしないように、清澄、濾過、除酸をしていないのでワインが濁っているのが特徴ですが、アルコール度数も10%と低めなのも手伝って、ゴクゴク飲めてしまう味わいです。抜栓後は甘い香りがハーブのように変化していくというのも興味深いです。国産の品種を使っていることもあり、和食、日本の家庭料理に良く合う酸化防止剤無添加のオレンジワインです。

オーストラリア産オレンジワイン:おすすめ人気銘柄と合う料理

タンジェリンドリーム スモールフライ・ワイズ

オーストラリアのバロッサバリーで一番のバイオダイナミックのブドウ畑と評判のオーナーにより設立されたワイナリー。タンジェリンドリームはセミヨンが主でペドロヒメネス 、リースリング 、ルーサンヌ 、マスカットの品種から造られています。オレンジワインにありがちな香りがあまり感じられず、タンニンや酸味も薄いので、複雑なオレンジワインの味が苦手な方、オレンジワインをはじめて味わう人におすすめです。

パパイヤやイチジクのようなほんのり甘い香りで、クリーンなオレンジワインですが、こちらのワインも抜栓後に味わいが伸びるといわれていますので、変化を楽しむのもいいかもしれません。ピザやペペロンチーノ、餃子、グラタンなどに良く合います。

カスターニャ ハーレクイン・ジェダイ

オーストラリアのヴィクトリア州の生産者、カスターニャのオレンジワインです。イタリアからの移民であるカスターニャはテレビ番組のディレクターをしていましたが、イタリアのフリウリ地方の祖父のブドウ畑を訪れてからインスピレーションを受け、本業を投げ出してオーストラリアではまだ珍しい100%バイオダイナミックの農法を行っているワイナリーを創り上げました。

ルーサンヌ、ソーヴィニョン、セミヨンから造られたこのワインの色合いはとても美しいゴールド色です。色合いだけでなく、熟した果物や蜂蜜の豊かな香りとふっくらしたボリュームのある風味はとても高級感を感じます。シチューやタルト、ミートパイなどにも合いますし、ステーキなどの肉料理にもおすすめです。
 

奥が深いオレンジワインを味わおう

オレンジワインは流行の先端のワインなのかと思えば、ワインの起源でもありました。斬新で複雑に感じる味わいも、伝統的な製法や、生産者にこだわりの多い自然派や革新派が多いことからも、オレンジワインはワイン本来の自然な姿、味わいなので、人々を惹きつけるのかもしれません。どんな料理にも合わせやすいのでこれからの定番になりそうなオレンジワイン、味わいの深さや銘柄による違いを是非試してみてください。

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