ちゃんこ鍋の具材のおすすめは?魚など入れる順番や人気の作り方も!
ちゃんこ鍋は具材の制約が少ない、人気の鍋料理のひとつです。元力士のちゃんこ屋さんなどで外食するのも良いですが、今は市販の鍋つゆを使って、自宅で手軽にちゃんこ鍋を楽しむことができます。様々な食材を受け入れてくれる懐の深いちゃんこ鍋ですが、今回は特におすすめの具材を紹介します。また、出汁からの作り方や、美味しいちゃんこ鍋を作るためのポイントもお伝えしますので、参考にしてみて下さい。
目次
ちゃんこ鍋とは?
元々「ちゃんこ」は相撲部屋での食事全般をさしていました。食事当番の「ちゃんこ番」が作る料理を「ちゃんこ」と呼び、その中の鍋料理が「ちゃんこ鍋」だったのですが、いつからか広く「ちゃんこ」と言えば鍋というイメージができてきました。相撲部屋でのちゃんこ鍋は、鍋を囲んで連帯感と団結を高める効果がありました。また、盛りだくさんの具材が入ったちゃんこ鍋は、栄養満点で野菜もたっぷり採れてとても健康的なのです。
一般的に、和食の中でも冬の食べ物という印象が強い鍋料理。寒い時期にハフハフしながら食べる鍋は、体を芯から温めてくれますが、夏場にクーラーをガンガン効かせながらちゃんこ鍋を食べるのもオツなものです。具材は、魚、肉、野菜、キノコなど、好みに合わせて様々な物を入れることができます。その季節折々の具材をチョイスするのも良いでしょう。まずは、その中でも特におすすめの具材を紹介します。
ちゃんこ鍋におすすめの具材「魚介」
ちゃんこ鍋には魚介類を大胆に
相撲部屋で食べるちゃんこ鍋は、具材を大胆にぶつ切りにして入れるのが一般的です。自宅ではそこまでの大きな鍋で作ることもないでしょうから限界はありますが、それでもいつもの鍋の時よりも少しだけ魚を大きめに切り、豪快さを味わってみるのはいかがでしょうか?ホタテやイカ、エビを入れると、一気にゴージャス感がアップします。
ちゃんこ鍋に合う魚は?
白身魚、赤身魚、青魚のそれぞれが和食から洋食まで広く親しまれていますが、ちゃんこ鍋では白身魚がおすすめです。白身魚は個性が強すぎないので、からまったスープの味を素直に楽しむ事が出来ます。ちょっと奮発してタイをいれるとスペシャル感が出ますし、タラやスズキもバッチリです。切った魚に軽く塩を振っておくと、スープに魚の臭みが移らず、味も濁りません。使う前には塩を洗い流しましょう。
ちゃんこ鍋に入れる「つみれ」の作り方
魚のすり身でつみれを作ってちゃんこ鍋に入れるのもおすすめです。フードプロセッサーを使って魚のすり身を作っても良いですし、スーパーの鮮魚コーナーで買う事もできます。エソのすり身などはよく見掛けますから、時短をしたい時におすすめです。すり身150gに卵を半分と片栗粉を小さじ1加えて混ぜると、ふんわりとしたつみれができあがります。これは和食のつみれ汁にも応用可能。つみれの硬さはお好みで調節して下さい。
ちゃんこ鍋におすすめの具材「肉」
ちゃんこ鍋には鶏肉が人気
かつては相撲部屋のちゃんこ鍋といえば、入れる肉は決まって鶏肉でした。相撲の取り組みの際に、両手を土俵について負ける格好が四足の動物を連想させたことから牛や豚が避けられたという、一種の縁起担ぎでした。今ではその慣習もなくなり、牛も豚も食べられています。勿論自宅でちゃんこ鍋をする時も好きな肉を入れましょう。ただ、一番人気はやはり豪快な鶏肉のぶつ切りです。
ちゃんこ鍋には鶏団子もおすすめ
鶏のひき肉を捏ねて丸めた鶏団子もちゃんこ鍋に良く合い人気です。鶏団子を捏ねる際に、レンコンやゴボウをみじん切りにして混ぜると、シャキシャキとした食感を楽しむ事が出来ます。また、胡麻や青のりを混ぜ込んでも風味豊かです。生姜をすりおろして加えても和食の味わいが増して美味しくなりますので、試してみて下さい。
ちゃんこ鍋におすすめの具材「野菜」
白菜派?キャベツ派?
結論からいうと、どちらもアリです。和食に使う具材としては白菜というイメージがありますが、モツ鍋にキャベツが欠かせないように、ちゃんこ鍋にキャベツも、これまたピッタリなのです。あっさりとした白菜でスープの旨みを堪能するのも良いですし、芯までくったりと煮込まれたキャベツの甘みを味わうのも捨てがたい。両方欲張りたい場合は、2回に分けて片方ずつ入れるのも良いかもしれません。
ちゃんこ鍋に合う葉物野菜
野菜がモリモリ食べられるのも、ちゃんこ鍋の嬉しいポイントです。白菜やキャベツといった淡色野菜の他にも緑鮮やかな葉物野菜を入れましょう。カルシウム豊富なほうれん草や小松菜、また、大根や蕪の葉もおすすめです。全体的にお財布に優しい季節の旬の野菜が人気です。また、京都の壬生菜や福岡のかつお菜など、その地方ならではの和食向きの野菜を入れるのも良いでしょう。
ちゃんこ鍋に合う根菜
根菜の中でもニンジンは、栄養の面だけでなく、彩にもひと役かっています。鮮やかなオレンジ色は見た目にも美しく、食欲を刺激します。ひと手間掛けて紅葉や花の形に飾り切りするのも、お洒落で人気です。大根は薄めの短冊切りにすると火の通りが早くなります。また、ゴボウはささがきにするのも良いですが、ピーラーを使って長くそぎ、きし麺のような平べったいリボン状にするのも面白いでしょう。
具材にはキノコも忘れずに
美味しいのに低カロリーです。とてもありがたい存在の具材がキノコです。椎茸、しめじ、えのきに舞茸。最近はエリンギも安くて人気です。勿論、どのキノコもちゃんこ鍋に合うこと間違いなしです。ただ、アレも入れたいコレも入れたいと沢山買って、使いきれずに余ってしまうこともしばしばあります。
実はキノコは冷凍できますので、余ったキノコは水で洗わずにペーパーで汚れをふき取り、冷凍保存袋に入れて冷凍しておきましょう。
ちゃんこ鍋におすすめの具材「その他」
ちゃんこ鍋に欠かせない具材の大豆製品
ちゃんこ鍋の具材で強くおすすめしたいのが油揚げです。油揚げを噛んだ瞬間、染み込んだスープがジュワッと口に広がるあの感覚。油の甘みが溶け、スープにまろやかな旨みが宿ります。豆腐や厚揚げもちゃんこ鍋に人気の具材です。油揚げや厚揚げといった揚げ物は、事前に熱湯を回し掛けるか、水で濡らしたキッチンペーパーに挟んでレンジでチンするかして、油抜きをしておきましょう。
ちゃんこ鍋の具材にはコンニャクも是非モノ
ちゃんこ鍋には、コンニャクも忘れてはなりません。結び糸コンニャクのプツプツとした歯ごたえはやみつきになります。また、手で千切ったコンニャクを使うと、包丁で切るよりも味が染み込んで美味しくなります。コンニャクにひと手間加えたい時は、通称「くるりんぱコンニャク」を作るのもおすすめ。作り方は、薄切りしたコンニャクの真ん中に包丁で切れ目を入れてコンニャクの片方をくぐらせると、簡単にくるりんぱとなります。
ちゃんこ鍋に具材を入れる順番は?
基本的には火の通りにくい具材から順番に入れて行くと美味しくでき上がります。まずはニンジン、大根といった根菜類とコンニャク。そして白菜やキャベツの芯が多い部分を入れます。スープがフツフツとして来たら、出汁の出る、鶏肉、魚、キノコ類の順番で具材を投入します。キノコ類は熱を加え過ぎるとクタクタになりますので、入れる順番に注意が必要です。豚スライスは硬くなりやすいので、順番を後回しにします。
鶏団子はすでに丸めているので、そのまま野菜の隙間に入れれば良いのですが、魚のつみれは、スプーンで形を丸くを整えながらちゃんこ鍋に入れましょう。また、つみれと鶏団子はくっ付かないように、少し離して入れるのがポイントです。そして最後に豚肉、豆腐と柔らかい葉物野菜を入れたら出来上がりです。
人気のちゃんこ鍋の作り方
市販の鍋つゆを使っても美味しくできますが、出汁から作ってオリジナルの味を極めるのもおすすめです。オーソドックスな作り方をお伝えしますので、あとはアレンジと具材次第で「我が家の味」の完成です。
醤油味のちゃんこ鍋の作り方
まずは和食の定番、醤油味のちゃんこ鍋の作り方からご紹介します。材料4人分、出汁1000cc、薄口醤油大さじ2、みりん大さじ1/2、酒大さじ2、砂糖少々です。あとは好きな具材を火が通りにくい物から順番に加えていって下さい。キャベツや油揚げから甘みが出るので、みりんや砂糖は少な目がおすすめです。出汁を取るのが面倒な場合は、1000ccの水を鍋に注ぎ、鰹節を具材のひとつとして直接入れて煮込んでもOKです。
味噌味のちゃんこ鍋の作り方
次は味噌味のちゃんこ鍋の作り方です。こってりとした深いコクが魅力の味噌味です。鍋の後の〆が待っているというのに、ついつい白ご飯に手が伸びてしまうことも。材料4人分、水1000cc、出汁入り味噌100g、みりん大さじ2、酒大さじ2、砂糖少々です。味噌は出汁入り味噌が早くて簡単です。勿論、好みで赤味噌と白味噌を調合しても美味しいでしょう。スープにニンニクやごま油を少しだけ加えてもオリジナル感が出ます。
塩味のちゃんこ鍋の作り方
最後にあっさり塩味の作り方です。他に比べてスープの味が淡泊な分、薬味で味に変化をつける楽しみがあります。柚子胡椒、七味唐辛子など、お気に入りをみつけてみて下さい。材料4人分、水1000cc、鶏ガラスープの素大さじ3、塩小さじ1、みりん大さじ2、酒大さじ3、砂糖少々です。お好みで生姜をすりおろして加えて下さい。具材の入れ方は醤油味と同じ順番通りです。
最後に〆として
いかがでしたでしょうか?ちゃんこ鍋を食べたくなりましたか?最後にちゃんこ鍋の〆の1番人気をお伝えします。想像通りかもしれませんが、やはり和食ということもあって、うどんが断トツで人気のようです。是非、自宅でもちゃんこ鍋を楽しんでみて下さい。