トマトの水やりのコツと頻度とは?目安となるタイミングを紹介!

家庭菜園で人気のトマト。初心者でも簡単に育てられ、夏場にたくさん収穫できるので栽培している方も多いのではないでしょうか。しかしトマトにはほかの野菜とは違う育て方のコツもあります。ここではトマトに適した水やりの方法について詳しく紹介します。失敗なくおいしいトマトを収穫するためには、いつ、どのくらい水やりをしたらいいのか、水やりのタイミングについて知りたい方必見です。

トマトの水やりのコツと頻度とは?目安となるタイミングを紹介!のイメージ

目次

  1. 1家庭菜園で断トツ人気のトマト
  2. 2家庭菜園でトマトが人気の秘密
  3. 3詳しく解説!トマトの水やりの頻度と時間
  4. 4ガーデニング初心者必見!水やりの基本
  5. 5トマトは乾燥気味に育てる
  6. 6露地栽培でのトマトの水やり
  7. 7容器栽培でのトマトの水やり
  8. 8植え付けから一週間はたっぷり水やり
  9. 9直接雨がかからない工夫を
  10. 10水やりのコツをつかんでトマトを育てよう

家庭菜園で断トツ人気のトマト

自宅で愛情をこめて育てた野菜を収穫し、食べることは、何事にも代えられない喜びです。少々形は悪くても、手間と時間をかけた分だけおいしいものです。家庭菜園では新鮮な取れたて野菜をすぐに食べることができるので、みずみずしく、栄養価も優れています。また、植物が育つところから観察できるので子供の食育としても注目されています。

最近では、初心者でも簡単に栽培できる育てやすい苗もホームセンターなどで入手できるので、家庭菜園は若い世代にも人気があります。なすや枝豆、いちごなどいろいろな植物の苗が販売されていますが、一番人気の野菜はトマトです。なぜトマトが人気なのか、はじめにトマトの人気の秘密を紹介します。

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家庭菜園でトマトが人気の秘密

トマトは栽培が比較的簡単

トマトは苗からなら、誰でも比較的簡単に育てることができます。家庭菜園初心者向きの野菜なので、小学校の授業の一環で育てているところもあります。ホームセンターに行けば、色々な品種の苗が販売されています。大玉トマトからミニトマト、その中間のサイズのトマト、色も赤いものから黄色いものまで多種多様です。自分の育ててみたい品種をあれこれ選ぶのも、家庭菜園の楽しみです。

トマトは鉢やプランターでも栽培できる

畑などの地面に直接植える方法を、露地栽培といいます。それに対して鉢やプランターなどの入れ物に植える方法を容器栽培と呼びます。トマトはプランターや鉢でも栽培できますので、ベランダなどのちょっとしたスペースで育てることができます。トマトは根がよく伸びるので、鉢に植えるときは苗一本につき、直径30cm、深さ30cm以上のものを用意してください。

トマトは長い期間収穫できる

トマトは収穫時期になると順番に実が熟していくので、長い時間収穫を楽しむことができます。毎日収穫の喜びが味わえるのも、家庭菜園に向いているポイントです。

トマトはそのままでも食べられる

自分で作った野菜の醍醐味は、やはり収穫してそのまま食べることです。土やほこりをぱっぱと落としてガブリとかぶりつけるのは、家庭菜園ならではです。調理せずとも食べられるトマトなら、忙しい朝でもベランダから収穫してきてすぐ食卓に並べることができます。いつでも採れたてが食べられるのは、最高の贅沢です。

トマトは料理の種類が豊富

もし予想以上にトマトができすぎてしまっても、料理の種類が豊富なトマトなら使い道にも困りません。トマトを使ったレシピはたくさんあるので、毎日でもおいしく食べることができ、使い道に困ることはないでしょう。また、トマトは冷凍保存もできるので、一度にたくさん収穫しても無駄にならず安心です。

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詳しく解説!トマトの水やりの頻度と時間

家庭菜園でトマトが一番人気の理由がお分かりいただけたでしょうか?ここではトマトの育て方の中でも、特に水やりに注目して詳しく紹介します。トマトの水やりの目安やタイミングがわからないという方は、ぜひ参考にしてください。水やりの頻度や、水やりに適した時間についても説明します。

ガーデニング初心者必見!水やりの基本

はじめに、水やりの基本について確認します。これはほかの野菜や花にも共通する水やりのコツなので、覚えておくと役に立ちます。

土の表面が乾いたら水やりの合図

特に初心者の方に多い失敗は、一生懸命世話をしようとするあまり、ちょっとずつ何度も水をあげてしまうことです。これでは土の中がいつも湿った状態になり、根腐れを起こしてしまいます。また、一日一回と回数を決めて水やりをするのもよくありません。水をあげるタイミングは、露地栽培か容器栽培か、容器栽培ならどんな大きさの容器か、どんな環境に置いているかでも変わってきます。

水やりを行うタイミングは、土の状態をみて決めます。目安は土の表面が乾いていたら、水やりのタイミングです。頻度は特に乾燥する夏場を除き、一日一回で十分です。

水やりは鉢の下から水が出てくるまでたっぷりと

水をやるときは、鉢やプランターの中心の土までしっかり水がいきわたるように、たっぷりとやります。水が少ないと土の表面だけ濡れて、肝心の根にまで水が届いていないことがあります。目安としては、鉢の下から水が出てくるまで十分水をやります。鉢受の中に水がたまったままだと根腐れの原因になりますので、水やりの後は鉢受の水を捨てます。

容器栽培は乾燥に注意

鉢やプランターに植える容器栽培は露地栽培に比べて土の量が少なく、土の中にため込むことができる水分量が限られるので、特に水切れに注意が必要です。土の表面の様子を定期的にチェックすると安心です。

夏の昼間と冬の夜は水やりしない

水をあげるのに適した時間帯は、季節によって変わってきます。屋内に置いている観葉植物と違い、外で育てる野菜は特に注意が必要です。夏場の日中の時間帯に水をあげると、あっという間に水が高温になり野菜によくありません。また、冬の夕方から夜にかけて水をあげると、夜間の冷え込む時間帯に凍ってしまうのでこれもよくありません。どの季節でも水やりに適しているのは、午前中の時間帯と覚えておきましょう。

葉や花にかからないように水をかける

水をあげるときは、植物の葉や花に直接かからないように、根元の土に向かって水をかけます。直接植物にかけると、泥がはねて病気などの原因になります。トマトの場合、成長中の実に水がかかると、裂果の原因になることもあります。また、ホースなどで勢いよく水をあげると土がえぐれてしまいます。特に植え付けたばかりの苗には、シャワー型のじょうろやホースがいいでしょう。

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トマトは乾燥気味に育てる

植物の水やりの基本を押さえたところで、次はトマトに適した水やりの方法を説明します。トマトはほかの植物よりも水を少なめに育てます。といっても一度に与える水の量を減らすのではなく、水やりの頻度を減らします。トマトの水やりの頻度を減らす理由は、トマトの原産地に関係があります。

トマトは乾燥地帯の植物

トマトの原産地は、南米ペルーのアンデス高地です。アンデス高地の気候は高温で、寒暖差が激しく、乾燥しています。また、水はけのよい土地で、同じくアンデスが原産の野菜にじゃがいもがあります。みずみずしいトマトからは想像ができませんが、トマトは乾燥地帯の植物なのです。そのため、水やりは控えめにする必要があります。

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露地栽培でのトマトの水やり

トマトは水を控えれば控えるほど味が濃縮し甘みが増すため、トマト農家では水を与えない栽培を行っているところもありますが、まず収穫することを目標にする家庭菜園では、枯らさないように適量の水を与えるといいでしょう。湿っていれば毎日水をあげる必要はありません。露地栽培でのトマトの水やりの目安は、葉を見るのがポイントです。葉がしおれたようになったらたっぷりと水を与えます。

容器栽培でのトマトの水やり

鉢やプランターで育てる容器栽培では、露地栽培より水切れが起こりやすくなります。そのため水やりの頻度も多くなりますが、乾燥気味で育てるトマトでは2つの点をチェックして水やりの目安にします。一つ目は葉の様子です。葉がしおれたようになったら、そろそろ水やりのタイミングです。二つ目は土の様子です。トマトの水やりの際には、土の表面だけでなく土の中の乾燥状態も目安になります。

水やりの前に土の乾燥状態を調べる

土の表面が乾いていても、ちょっと土を掘ったら中の土は湿っていることがよくあります。このような状態で水やりをすると、乾燥を好むトマトには水をやりすぎになってしまいます。このような失敗を避けるためには、土に割りばしをさすと簡単に土の乾燥状態を確認できます。割りばしの先を土に10cmほどさしてみて割りばしが湿ったら、まだ水やりのタイミングではありません。

土の中の湿度や温度を計測してくれる湿度センサーも市販されていますので、必要に応じて利用するとよいでしょう。

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植え付けから一週間はたっぷり水やり

乾燥気味に育てるトマトですが、植え付けから一週間はまだ根が十分に張っていないので、しっかり水やりをする必要があります。頻度は一日一回ほどで、鉢の下から水が出てくるまでたっぷりと水をやります。一週間たてば根も成長してきますので、そのあとは乾燥気味に育てます。

直接雨がかからない工夫を

いくら水やりの頻度を減らしても、雨が降り続いたら減らした意味がありません。鉢やプランターなど動かせる容器に植えた場合は、直接雨が降りこまない屋根の下に置くといいでしょう。

動かすことのできない露地栽培の場合は、雨がかからないようにビニールで覆いをかけてあげるといいでしょう。支柱やビニールの用意がないときは、手っ取り早く傘をさしかけておくのがおすすめです。

水やりのコツをつかんでトマトを育てよう

家庭菜園初心者のための水やりの基本と、トマトに適した水やりの目安について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。トマトは乾燥を好む植物です。トマトに合った水やりのコツをつかんで、おいしいトマトを家庭で楽しく育てましょう。

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