2019年01月15日公開
2024年08月28日更新
さきいかとあたりめ・するめの違いは?栄養とカロリーも紹介!
お酒のおつまみ、といえばさきいかやあたりめ、するめをイメージする方も多いと思いますが、これらの違いを説明することはできますか?今回はさきいかとあたりめ、するめの違いを中心に、気になるカロリーや栄養成分についてとことん調査しました。有効な栄養成分やうれしいダイエット効果など目からウロコの情報満載ですので、ぜひチェックしてみてください。それぞれの違いをネタに、お酒の席で自慢しちゃいましょう!
さきいかとあたりめ・するめの違いが知りたい!
さきいかとは?
お酒のおつまみの定番といえば、さきいか、あたりめ、するめは外せません。乾き物のおつまみの代表格として、家庭に常備しているという方も多いと思います。ところで、このさきいかなどはどれも似たようなイメージですが違いを知っていますか?今回はそれぞれの違いを中心に、気になる栄養やカロリーについても調査しました。違いを知って、お酒の場で披露してみてはいかがでしょうか?
さきいかとあたりめ・するめの違いは製造方法
さきいかとあたりめ、するめの違いですが、分類するとあたりめとするめは同じものを指しますが、さきいかは異なります。その違いが何かと言うと、製造方法になります。あたりめやするめはイカの内蔵を丁寧に取り除いて干したもの、さきいかは生のイカを炙り焼きにしてその後裂いて作られています。あたりめやするめは干したもの、さきいかは名前の通り裂いて作るもの、と覚えておくとわかりやすいでしょう。
さきいかが生まれたのは昭和30年代の映画館で、ポップコーンのように映画のお供として販売されていました。さいきいかは生のイカを炙り焼きにして裂いたものであることは前述のとおりですが、もともとはするめを炙り焼きにしたあとローラーなどで押し潰して伸ばし、身を割ってさらに裂いて作られていました。この引き伸ばす工程が含まれているので、やわらかく食感が違います。
この工程の違いは商品名で判断でき、するめを炙り焼きして裂いたものを「するめさきいか」、生のイカを使って作るものを「ソフトさきいか」と呼んでいます。最近では生のイカを皮付きのまま加工したことでやわらかさと味わいと引き出した皮付きさきいかや、香ばしさを引き出した燻製さきいかなどさまざまなバリエーションが登場しています。スーパーやコンビニなどで種類豊富に販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
あたりめとするめの違いは?
あたりめとするめに違いはあるのでしょうか?結論から言うとどちらも同じもので、中身や製造方法に違いはありません。するめはもともとスルメイカを使って作られていたことからするめと名付けられましたが、現在最高級品とされるするめはスルメイカではなくケンサキイカやヤリイカを使って作られることが多いです。その他、コウイカやシリヤケイカ、アオリイカなども原料に使われています。
するめは寿留女という漢字が当てられることから、味のある夫婦にという意味で結納品にも用いられる縁起物です。もともとするめの「する」は、賭け事でお金が無くなった時の擦る(する)や、財布やお金を盗むという意味の擦る(する)から来ているということで縁起が悪いため、するというのを縁起が良い当たり(あたり)に変えて呼ぶようになったのがあたりめということです。
さきいかとあたりめ・するめの栄養
栄養と効果①コレステロール値を下げるタウリン
さきいかやあたりめ、するめに含まれる栄養について詳しく見ていきましょう。すべての原料になるイカは、動脈硬化の予防や眼精疲労の緩和、肝機能の強化などさまざまな有効栄養素を含む食品です。そのイカを使って作られるさきいかやあたりめ、するめにも当然多くの栄養素を含んでいますが、代表的な栄養素のひとつにタウリンがあります。表面をよく見てみると白い粉が付いていますが、これこそアミノ酸の一種タウリンです。
タウリンは肝機能の向上に役立ち、コレステロール値を下げてくれたり、便秘解消にも効果があると言われる栄養素です。栄養ドリンクの謳い文句でもテレビCMなどでおなじみなので耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?タウリンは肝臓の解毒能力を強化し、アルコール障害にも効果的であることからお酒のおつまみにさきいかやあたりめ、するめを一緒に食べるのはとても理にかなっていると言えます。
栄養と効果②代謝を助けるミネラル
続いてさきいかなどに含まれる栄養素としてミネラルも見逃せません。ミネラルは体を構成する重要な成分で、筋肉や神経の働きを調整したり、代謝を促すなど体の中でさまざまな働きをしています。ミネラルが不足すると病気を引き起こす原因にもなることから積極的に摂取したい栄養成分です。さきいかやあたりめ、するめには骨粗しょう症や老化防止、成長促進、代謝を助けるミネラルが豊富に含まれています。
栄養と効果③若返りの効果をもつビタミンE
さきいかやあたりめ、するめには「若返りのビタミン」とも言われる栄養素ビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、生活習慣病や老化防止、血行促進、美肌づくりなどさまざまな効果が期待できます。特に美容が気になる女性には必須の栄養素なので、お酒が好きだけど綺麗もキープしたい、という女性は積極的に摂取するとよいでしょう。
栄養と効果④脂質の代謝に不可欠なナイアシン
さきいか類は炭水化物や脂質の代謝に不可欠な栄養素、ナイアシンも豊富に含まれていることも特筆すべきことです。糖質、脂質、タンパク質から細胞でエネルギーを賛成する際に、酵素を補助する働きをしてくれ、皮膚や粘膜の健康維持を助けたり、血液の循環や脳神経の活動も促進してくれます。ナイアシンはレバーや魚や肉などに含まれていますが、さきいかなどは調理いらずでさっと摂取できるのがうれしいポイントです。
栄養と効果⑤血液をサラサラにするDHAとEPA
青魚に含まれるDHAとEPAも豊富に含まれています。どちらも血液をサラサラにしてくれる有効な栄養成分ですが、DHAには考えたり、覚える力の維持や毎日の健康維持に重要な働きをしたり、生活習慣を改善することに役立ち、EPAは血の巡りを維持する働きや前向きな気持ちをサポートすることも期待されています。悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果もあり、さきいかを通して積極的に摂取したいものです。
さきいかやあたりめ・するめのカロリー
さきいかやあたりめ・するめは高たんぱくで低カロリー
さきいかやあたりめ、するめは油などを使っていないので一見カロリーが低そうですが、カロリーはどうなのでしょうか?ダイエット中の方やカロリーが気になる方に、実際のカロリーを調査しました。まず、さきいかのカロリーですが、100gあたり279kcal、1食あたり30gで83.7kcalとなっています。続いてあたりめのカロリーは100gあたり335kcal、1食あたり20gで67kcalです。
するめは100gあたり330kcal、1食あたり66kcalとなっています。乾きもののおつまみのカロリーと比較してみるとポテトチップスのカロリーは100gあたり554kcal、塩せんべいのカロリーは100gあたり373kcal、ミックスナッツのカロリーは100gあたり606kcalなので、乾きもののおつまみの中ではダントツに低カロリーです。
さきいか類はたんぱく質が豊富に含まれているので、食事制限ダイエットなどを行っている方には不足しがちな筋肉量が落ちることを防いでくれます。筋肉は代謝を高めるために欠かせないもので、1日の消費カロリーを高めてくれるので効率よくダイエットを行う際には欠かせません。おつまみのカロリーの中では低カロリーな上、高たんぱくなさきいか類は、体重が気になる方のおつまみとしても最適と言えます。
さきいかやあたりめ・するめはダイエット効果もある
さきいかやあたりめ、するめは低カロリー、という意外にうれしいダイエット効果もあります。それは噛みごたえがあるので、満腹感が得やすく腹持ちが良いことです。よく早食いは太るもと、と言いますがよく噛まずに飲み込むと満腹感が得られずドカ食いにつながりますので、その点でも優秀です。小腹がすいた時などにさきいかなどをよく噛んで食べると空腹感を抑え、間食の量を減らすことができるのでダイエットにつながります。
さきいかは塩分が高い
さきいかを食べときの注意点として、塩分量には注意したいものです。さきいかは塩分量が非常に高く、100gあたり約6.9gもの塩分が含まれていて、食べ過ぎると塩分の過剰摂取につながります。塩分を取りすぎると食欲を増進してしまったり、むくんでしまったり、とダイエットの逆効果を招きかねませんので、食べすぎには注意してください。
さきいかは国産と海外産で違う?
さきいかを選ぶ際に気をつけてほしいのが生産地です。海外産のものは安価ですが、アメリカ大アカイカなどの代替えの原料を使用していることが多く、タウリンなどの有効的な栄養成分が期待できません。日持ちするように添加物が多量に使用されていたり、臭みを取るために味付が濃いケースもあります。購入するときはパッケージの裏をよくチェックして、国内産で添加物がより含まれていないものを選ぶようにすると安心です。
さきいかはイカの旨みがつまった絶品おつまみ!
さきいかやあたりめ、するめの違いや栄養、カロリーについて紹介してきましたが、参考になりましたか?今まで詳しく知らなかったという方も、今回の記事でさきいかがとても優秀なおつまみであるかがわかったと思います。これからはお酒のおつまみやおやつにも積極的に食べましょう!