生タピオカとは？乾燥タピオカとの違いや特徴・作り方も紹介！

一時期ブームにもなったタピオカですが、タピオカには生タピオカと乾燥タピオカの2種類があります。本記事では生タピオカの特徴を踏まえつつ、これら2つのタピオカの違いについてまとめました。生タピオカを家で作る方法も紹介しているので、ぜひ手作りタピオカに挑戦してみてください。

南米にはキャッサバと呼ばれる多年生の植物がありますが、このキャッサバが生タピオカの原料となります。キャッサバのデンプンを乾燥させて粉末状にしたものはタピオカ粉と呼ばれており、生タピオカはこのタピオカ粉を捏ねて作られます。

もちもちとした食感と弾力のある歯ごたえに加え、喉越しの良さが特徴です。売られている生タピオカには黒色をしているものがありますが、これは生地に黒糖を練り込んでいるためです。そのため、そのまま噛むと黒糖のほのかな甘味を感じることができます。

黒くてもイカスミ色素やカラメル色素で着色したものもあり、これらは黒糖を練り込んだものに比べてあまり味がしません。また、なにも着色もしていないタピオカも、そこまではっきりとした味はありません。

乾燥タピオカはその名の通り乾燥しているタピオカで、生タピオカとはいろいろな違いがあります。その中でも一番大きな違いは、タピオカの製造方法です。生タピオカはタピオカ粉に水や砂糖を加えて捏ね上げますが、乾燥タピオカはキャッサバの根を粉末状にしたキャッサバ粉に水を加えて作られます。

キャッサバ粉に水を加えた後に加熱し、球体に成型して乾燥させたものが乾燥タピオカと呼ばれるものです。乾燥タピオカは戻すまでにかなり時間がかかりますが、乾燥してあるため長持ちするという特徴があります。

湿気を避けて上手に保存しておけば、常温で1年くらいは持たせることができます。鮮度の良さでいえば生タピオカのほうが優れていますが、その分、3時間から1日ほどしか保存しておくことができません。

生タピオカに必要な材料は、タピオカ粉100gに黒糖30g、水が125gに打ち粉が適量です。この分量で、だいたい4人分のタピオカを作ることができます。まずは鍋に水と黒糖を入れて沸騰させ、黒糖が溶けたら火を止めて冷まします。そこへタピオカ粉を加えてよく混ぜたら、打ち粉をしたまな板などに生地を出して小さく切り分けて丸めましょう。

丸めた生地を沸騰したお湯に入れて、10分ほど茹でます。火をとめて蓋をして、そのまま10分蒸らせば完成です。あとはザルに上げて、水に浸けて冷ましましょう。黒糖を入れるだけでも黒くなりますが、もっと黒くしたい場合はカカオパウダーなどを入れて着色してもOKです。

つるりとした喉越しの良い食感にするためには、溶かした黒糖とタピオカ粉をダマがないように混ぜるのがポイントです。滑らかになるまでしっかりと捏ねることで、それだけタピオカの食感も良くなります。茹で上がったタピオカはそのままでも食べられますが、一度冷やすことでコシが出てさらにもちもちになります。

ただ、冷やしすぎると逆に固くなってしまうので、粗熱が取れたら早めに水から上げるようにしましょう。ドリンクに使う場合は、ストローを通るくらいの大きさを意識して丸めてください。

もしもドリンクに使う予定がなければ、丸めずに包丁で四角く切ってしまってもOKです。喉越しの良さは少し減りますが、ひとつずつ丸める手間が減って短時間で調理することができます。

生タピオカと乾燥タピオカの違いや、生タピオカの作り方をまとめました。タピオカは市販の商品も売っていますが、タピオカ粉があれば家でも簡単に作ることができます。

分量を変えることで味や食感が変わるので、自分好みのタピオカを作ることも可能です。生タピオカの作り方をマスターしたら、ドリンクやスイーツなどに利用してその食感を楽しんでみてください。