牛乳の消費期限は未開封/開封後でいつまで?賞味期限との違いや腐敗の目安も

牛乳パックには賞味期限は記載されていますが、消費期限は記載されていません。賞味期限を過ぎた牛乳はいつ消費期限を迎えるのか知っていますか?牛乳の消費期限は未開封時と開封後でその期間が異なります。牛乳の消費期限を未開封時と開封後に分けて紹介します。また牛乳が腐敗すると様々な症状が発生します。牛乳が腐敗した時の見極め方や、正しい牛乳の保存方法、消費期限が迫った牛乳の賢い無駄にしない利用方法についても紹介します。

牛乳の消費期限は未開封/開封後でいつまで?賞味期限との違いや腐敗の目安ものイメージ

目次

  1. 1牛乳の消費期限と賞味期限の違い
  2. 2牛乳の消費期限《未開封》
  3. 3牛乳の消費期限《開封後》
  4. 4牛乳の腐敗の目安
  5. 5牛乳の消費期限が近い時の消費方法
  6. 6牛乳は消費期限切れまでに飲もう

牛乳の消費期限と賞味期限の違い

すべての加工商品には消費期限もしくは賞味期限が必ず記載されています。消費期限は加工食品の安全性を担保できる最大期間を示しているもので、消費期限を超過した加工食品を食べることは避けるべきです。一方賞味期限は加工食品の品質を保持できる期限でこれを超過しても飲食することができます。

牛乳も加工食品の一種ですので、消費期限もしくは賞味期限の記載が義務づけられています。牛乳は品質の劣化が比較的穏やかな加工食品の部類に入るため、賞味期限が記載されているものが一般的です。牛乳の消費期限や腐敗の目安について紹介します。

消費期限とは?

すべての加工食品には消費期限もしくは賞味期限のどちらかを記載することが義務づけられています。消費期限とは、定められた方法で保存した場合において、品質劣化による安全性を欠くおそれがないと認められる日を示す期限です。そのため消費期限を超過した場合には、安全性を欠くことを意味しています。

消費期限を超過した加工食品を飲食することは危険性を伴うため、飲食することはできません。超過した加工食品は破棄したり、飲食以外での利用をすることになります。品質の劣化が急速に含む加工食品に対して消費期限は設定されます。弁当や惣菜、調理パン、食肉、生麺などです。

賞味期限とは?

賞味期限とは、決められた保存方法を守った状態で期待されるすべての品質が十分に保持される期限をしめしている日付です。賞味期限を超過したからといってすぐに食べられない訳ではありません。賞味期限を過ぎたものに対して食べるか食べないかは消費者が個別に判断することになります。

比較的品質の劣化が穏やかな加工食品に対して賞味期限は設定されます。スナック菓子や即席麺、牛乳、缶詰などの加工食品は賞味期限が設定されています。

牛乳の消費期限《未開封》

未開封の状態の牛乳は、牛乳を決められた保存方法で保存していることに該当します。もちろん常温ではなく冷蔵庫で保存していることに限ります。このとき牛乳は賞味期限に基づいて品質を維持することができます。一般的に牛乳の賞味期限は店頭で購入した時から約1週間で、消費期限は賞味期限の1週間後が目安です。

3日目まで

牛乳を未開封の状態で冷蔵庫で保存した場合には、賞味期限を3日過ぎた状態ではまだ安全な状態で飲むことができます。ただし、牛乳はデリケートな加工食品なのでおなかを壊すなど人によっては3日でも症状が出る可能性はあります。

常に冷蔵庫の中で保存すれば何ら問題は生じませんが、一時的にでも常温で保存した場合には、3日目でもすでに飲めない状態まで劣化している可能性もあります。牛乳は常温保存ができない加工食品です。夏場の高温多湿の環境であれば、劣化が進行しているケースも想定されます。あくまでも常に冷蔵庫保存が必須です。

1週間後

牛乳の賞味期限1週間後は、消費期限が訪れるデッドラインです。牛乳を美味しく飲むことができる期間を1週間経過していますので、風味が損なわれるなど牛乳本来の味を期待することはできません。ただし安全性においては適切な保存であれば、賞味期限1週間経過でもほぼ安全である可能性が高くなります。

賞味期限が過ぎたからと言って飲めなくなるわけではありません。加工商品の賞味期限には多少余裕を持たせて表示していることが多いため、牛乳に関しては急激に品質が劣化することはありません。未開封であれば、品質劣化速度を緩めることができるため、賞味期限1週間後でも安心して牛乳を飲むことができます

1か月後

賞味期限から1か月を経過した牛乳は賞味期限を大幅に過ぎたものになります。未開封の状態で冷蔵庫の中で適切に保管していても安全性や品質は危なくなります。牛乳は適切に低温滅菌処理を施されてから店頭で販売されています。牛乳の販売は搾乳から21日を経過してはならないと定められてます。

搾乳から14日を経過した牛乳は適切な低温滅菌処理を施されていても滅菌処理で生き残った細菌が繁殖するステージとなります。21日を超えると品質や安全性に影響を及ぼすほどに繁殖します。1か月を経過した牛乳はたとえ未開封であったとしても飲むことはできないと考えるのが無難です。

未開封の状態の牛乳の消費期限は冷蔵庫で適切に保管している場合、賞味期限から1週間後、つまり搾乳から2週間程度を目安にするのがベストです。賞味期限1か月後の牛乳は安全性を欠いています。

未開封の状態で1か月以上消費期限を延ばす方法もあります。それは冷凍保存です。牛乳を冷凍保存すると1か月以上保温することが可能です。ただし牛乳を冷凍保存すると水分が分離してしまうため、風味は損なわれます。

冷凍保存した牛乳は生で飲むことに利用することはできませんが、シチューなど料理に牛乳を使用するのであれば、冷凍保存すると消費期限を延長させることが可能です。

牛乳の消費期限《開封後》

牛乳のパックに記載されている賞味期限は未開封の状態で保存していることを前提としています。開封後に関しては、未開封の状態とは比較にならないほど劣化が進行します。そのため開封後の牛乳は賞味期限があてにならないと考えるのが無難です。また保存状態などにも注意が必要です。

容器には日数の記載がない

牛乳の賞味期限は未開封の状態で保存した場合を想定しています。開封すると牛乳の賞味期限はあてにならなくなります。消費期限は保存方法や飲み方などによって変わります。消費期限は記載の日付ではなくできる限り早めにということになります。

開封後2~3日が目安

牛乳は開封後、早めに消費することが必要になります。目安は開封後2~3日以内です。牛乳は空気と触れることで劣化が進行します。開封後は未開封状態と比較して空気と触れやすい状態になっています。そのため品質の劣化が急速に進みます。開封後は味や風味も劣化していくため美味しく飲むためにも早めの消費がベストです。

保存状態も要注意

牛乳は開封後、できる限り早く飲まなければ品質が劣化し安全性に影響を及ぼします。また、牛乳の保存状態にも注意が必要です。冷蔵庫に入れて保存するのは当然ですが、冷蔵庫内での保存方法も消費期限に影響します。

冷蔵庫内での置き場所も消費期限に影響します。できる限り冷蔵庫の中央部の温度変化が少ない場所に保存することが大事です。ドア付近は温度変化が大きく、冷蔵庫の開閉が多ければ消費期限を縮めてしまいます。冷蔵庫の中心部に置くようにすることがポイントです。

使用後は冷蔵庫にすぐ戻すことも消費期限を短くしないポイントです。常温での放置は雑菌の繁殖を促す要因になります。冷蔵庫から出して使用したらすぐに戻すようにします。牛乳はパックに入っていますが、パックの口を使用後は閉じることも大事です。雑菌を入りにくくすることで消費期限を少しでも長くします。

牛乳パックに口をつけて飲むのは厳禁です。雑菌が繁殖する要因になり消費期限を一気に縮めてしまう要因になります。コップやグラスに移し替えて飲むことを心がけましょう。

牛乳の腐敗の目安

牛乳は腐敗すると様々な症状が出てきます。においの変化、見た目の変化、味などです。賞味期限が切れても消費期限はまだ先ですが、生の牛乳を飲むのであれば、早めに消費するのがおすすめです。牛乳の異常を感じたときには、飲まないことがベストです。加熱して料理に使ったり、飲用以外に使用することもできます。

におい

牛乳の中の雑菌が繁殖すると牛乳が酸化してきます。牛乳が酸化するとまずにおいに変化が訪れます。酸っぱいにおいが牛乳からするようであれば、牛乳が腐敗している証拠です。ただにおいに関して正しく判断するのが難しい点もあります。

牛乳は冷蔵庫で保存しますが、牛乳だけを保存しているわけではありません。他の食品も一緒に保存されています。牛乳はにおい移りしやすいのも特徴です。そのため、一緒に保存している食品のにおいも移ります。酸っぱいにおいを判別しにくいのです。

色などの見た目

牛乳が腐敗しているのは見た目でも判別することができます。牛乳が腐敗すると通常白いきれいな色をしているのが黄色く変色してきます。また白いつぶつぶのようなものが発生してきます。牛乳が酸化すると色が黄色く変色します。また、腐敗すると凝固してくるためつぶつぶが発生するのです。

白から黄色への変色は徐々に変化するため見極めが難しいのですが、全く存在しないつぶつぶを見かけたら腐敗していると判断できます。サラサラな液体がドロドロに変化するのも腐敗の証拠です。牛乳は腐敗するとヨーグルトのようにドロドロした液体へと変化します。

牛乳が腐敗すると酸味が強くなります。そのため牛乳を飲んだ際に酸味が強い味を感じます。また牛乳ではあり得ない苦い味がします。牛乳が完全に腐敗したら飲んで味を確かめるような段階ではありませんが、賞味期限を過ぎた牛乳は味で異変を感じたら飲まないようにするのがおすすめです。

加熱して確かめる方法

牛乳は加熱することで腐敗しているかどうかを確認することもできます。腐敗していない牛乳は加熱すると薄い膜がはられ湯気が立ち上ります。加熱してこの状態であれば、牛乳は問題ありません。しかし腐敗した牛乳を加熱するとおぼろ豆腐のように仕上がります。見た目で全く異なる状態になるため腐敗は明らかです。

牛乳の中の細菌は加熱すると死滅します。そのため生で飲むより安全ですが、腐敗している牛乳は加熱しても飲むことはできません。加熱しておぼろ豆腐のようになれば、飲むことは諦めるのが無難です。

消費期限切れは飲まないこと

牛乳には賞味期限が記載されています。しかし消費期限は記載されていません。一般的な目安になりますが、牛乳の未開封時の消費期限は、賞味期限の約1週間後までです。また、開封時の消費期限はできる限り早くが鉄則で、賞味期限内であっても開封後2~3日以内です。

消費期限の目安が経過した牛乳は飲まないことが安全策です。牛乳はデリケートな加工食品なので腐敗しかけている牛乳を飲むことでおなかを壊したり、食中毒になる可能性もあります。消費期限を経過した牛乳は飲まないようにしましょう。

牛乳の消費期限が近い時の消費方法

料理に使う

消費期限が迫っている牛乳は、加熱して使用することをおすすめします。生の状態では少しでも腐敗が始まっていると体に影響を及ぼす可能性があります。加熱して殺菌することで生の状態より安全に利用することができます。クリームシチューやホワイトソースなどに利用するのがおすすめです。

牛乳洗顔に使う

牛乳は飲用する以外にも利用する方法があります。消費期限が迫った牛乳の使い道としてはベストな選択です。牛乳洗顔は美容効果が高いと女性に人気の方法の一つです。ぬるま湯に牛乳を溶かした液体で洗顔する方法です。

牛乳を肌につけることでツルツルの透明感のある肌を実現できるという美容方法です。くすみがとれて明るい肌に変化すると話題の美容方法です。大量に消費期限の迫っている牛乳が余っている場合には、入浴剤としてお風呂で利用することも可能です。顔だけでなく全身への美容効果があります。

牛乳石鹸にする

消費期限の迫った牛乳は牛乳石鹸として利用することもできます。牛乳石鹸は市販もされています。美容に効果のある牛乳は石鹸として利用すれば、一石二鳥です。牛乳石鹸は手作りすることもできます。材料が多く、作るのに時間と手間はかかりますが、消費期限の迫った牛乳を無駄にせずにすみます。

ミルク成分は肌に優しい特徴を持っています。敏感肌の人は使用する石鹸や洗顔料にも気を遣う必要がありますが、一番肌に負担をかけないのが牛乳石鹸です。牛乳石鹸は余分な皮脂だけを洗い流すことができるため、皮脂の過剰分泌が要因となるニキビの予防にも大きな効果があります。

牛乳は消費期限切れまでに飲もう

牛乳は加工食品の一つです。パックで販売されていることが多く、パックには賞味期限が記載されています。賞味期限は未開封の状態で適切に保存した際の品質の保持期間です。牛乳の消費期限は未開封時と開封後で異なります。

未開封時には、賞味期限の1週間後まで利用できます。開封後は賞味期限に関わらず2~3日が消費期限です。一度開封したらすぐに使い切るのが牛乳の利用方法です。消費期限を過ぎると腐敗するため飲むことはできません。

消費期限が迫った牛乳は、加熱して料理に使用したり、石鹸など飲用以外に利用するのがおすすめです。牛乳の消費期限を計算して、無駄が発生しないよう上手に使い切るようにするのが賢い方法です。

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