パクチーの味を例えるなら?好き嫌いが分かれる理由と香り・効能を調査

あなたは、パクチーが大好きですか?それとも大嫌いですか?超個性的な味と香りを持つ野菜、パクチー。なぜこんなにも熱愛され、一方では嫌われるのでしょうか。パクチーの味を例えるとカメムシの味?パクチーの好き嫌いが別れる理由を調査しました。また、パクチーには驚くべき効能があることを知っていますか?パクチーのもたらす様々な効能についても深堀りしていきます。パクチーが苦手な人も美味しく食べられる調理方法もご紹介します。

パクチーの味を例えるなら?好き嫌いが分かれる理由と香り・効能を調査のイメージ

目次

  1. 1パクチーってどんな野菜?
  2. 2パクチーの味はなぜ苦手な人が多いのか
  3. 3パクチーの味はカメムシ味?
  4. 4パクチーの味が苦手なのは遺伝子が原因?
  5. 5パクチーの味が大好きな人の理由
  6. 6パクチーの味は女性に好まれる?
  7. 7すごいのは味と香りだけじゃない!パクチーの持つ驚きの効果
  8. 8パクチーの効果的な味わい方
  9. 9パクチーの風味を生かした料理はこれ
  10. 10パクチーの味が苦手な人におススメの食べ方
  11. 11パクチーを育ててみよう
  12. 12パクチーの味と香りを楽しんで

パクチーってどんな野菜?

パクチーはセリ科の一年草で、中国や東南アジアで広く食されている野菜です。英語名はコリアンダー、中国名は香菜(シャンツァイ)と言い、近年のエスニックブームから、日本ではタイ語名「パクチー」という呼び方がポピュラーになっています。また、日本では「カメムシ草」という俗称があるほど、味と香りの癖が非常に強い野菜です。

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パクチーは、トムヤムクンなどのスープや、炒め物などの様々な料理の薬味として用いられます。また、日本でも人気の高い、ベトナム料理の生春巻きやフォー(麺)の添え物として欠かせない食材です。中華料理では、粥やスープなどの風味付けとして良く使われます。

パクチーの味はタイ人も苦手な人が多い

パクチーを大量に食べているイメージがあるタイには、例えばパクチーのみのサラダなど、野菜がわりにどっさり使用するような「パクチー料理」というものは存在しません。あくまでも、添え物・薬味として使われるもので、タイ人でもパクチーをよけて食べる人が珍しくないとの事。日本でいう所のパセリやトッピングのねぎのような存在です。

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パクチーの持つ強烈な味と香りは、トムヤンクンや生春巻きなどのエスニック料理に良く合い、料理の味を引き立ててくれるもの。東南アジアで広く用いられています。日本では、ブームに乗って山盛りのパクチーサラダを食べている様子が良く見られるようになりましたが、そのような食べ方は本来しない物なので、本場の方々には受け入れられないようです。

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パクチーの味はなぜ苦手な人が多いのか

パクチーと聞くと、苦手だと顔をしかめる人が多くいます。食わず嫌いの人も多く存在し、食べる前から食べる勇気がないという人もいます。なぜそこまで苦手な人が多いのでしょうか?それは、パクチーの持つ独特の香りと、その香り以上に個性的な味にあります。

パクチーの香りは強烈で、温かい料理に乗っていると一発でわかる程匂います。また、パクチーが口に入ったとたん、その独特の青臭さが口いっぱいに充満します。その青臭さが病みつきになる人と大の苦手になる人に、きっぱり分かれるのです。

パクチーの味を他のものに例えようとしても、なかなか表現出来ないものです。なぜなら、他に例える味のものがないからです。それほど独特の味と香りを持つ野菜、パクチー。パクチーの味を知らない人に、どのような例えで説明すればよいのでしょうか?

パクチーの味はカメムシ味?

日本では「カメムシ草」という俗称があるほど、パクチーの味を例えるとき、真っ先に出てくるワードが「カメムシ」です。カメムシの味を知っている人がどれだけいるのかは謎ですが、パクチーがカメムシの味に似ていると言われるのには、実は科学的な根拠があります。

カメムシの匂いの原因となっているアルデヒド系成分が、パクチーにも含まれているため、実際カメムシと同じ匂いだといっても過言ではないのです。味が似ているのではなく、香りが似ているのです。

また、パクチーの香りを例えるとき、「石鹸のような匂い」だという人もいます。それは、石鹸の香りもカメムシと同じアルデヒド系の成分が含まれるからだそう。石鹸の香りは良い香りなのに、食べ物から石鹸の匂いを感じてしまうと食べる気が失せるというのは、うなずけます。

パクチーの味が苦手なのは遺伝子が原因?

アメリカの研究で、パクチーの匂いを苦手とする遺伝子が存在するという事が判明されました。パクチーが苦手な人は、パクチーの持つ「アルデヒド」という匂いの成分を感じる嗅覚の遺伝子「OR6A2」に変異があり、アルデヒドに過敏に反応してしまうのだとか。このアルデヒドは石鹸や制汗剤にも含まれる成分のため、「パクチー=食べられない物」と脳が認識してしまうのだそうです。

確かに、パクチーが苦手な人は、パクチーの味をカメムシや石鹸というおよそ食べられない物に例えがちですが、それが遺伝子が原因だったとは驚きの事実です。だとすれば、パクチーが苦手なのは宿命と言うことでしょうか?ちなみに、アルデヒドは、バニラやシナモンにも含まれる成分なので、パクチーが苦手な人はそれらも苦手だとういう人も多いようです。

パクチーの味が大好きな人の理由

一方、パクチーにすっかりハマっている人は大勢います。パクチーが好きな人は、この味をどのように感じているのでしょうか。

ひとたび葉ちぎると、鼻を近づけなくても立ち昇る強烈でフレッシュな青々しい香り。口に入れた瞬間に広がる、青臭さと独特な苦み。噛みしめるほどに鼻に抜けるほろ苦い風味、そしてほのかな甘み。パクチーは、日本人には存在しなかった未知の味。パクチーの登場を例えるなら、食の黒船来航といった所でしょうか?すべてが新鮮に感じられ、そのクセの強い味と香りに取りつかれてしまう人が続出したのです。

nishida_shinyaさんの投稿
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パクチーの味は女性に好まれる?

近年のエスニックブームに乗り、タイ料理や各国のアジア料理の店も増えてきました。流行に敏感な女性たちは、食わず嫌いだった人もパクチーを口にする機会が増えたことで「これ、意外と美味しいかも」と、パクチー好きになっているのではないでしょうか?

また、「え、パクチー食べたことがないの?」と言われると、何だかすごく流行に乗り遅れているような気になってしまい、それがさらなるパクチー消費に拍車をかけているのです。口にする機会が増えると共に、パクチーの美味しさに目覚める人が増えてきた、という訳です。

すごいのは味と香りだけじゃない!パクチーの持つ驚きの効果

パクチーには、美容に有効な成分がたっぷり含まれているところも、女性に人気の理由です。美容以外にも、病気を予防する様々な効能がある事で知られています。ここからはパクチーの効能について、詳しく紹介していきます。

パクチーの驚くべき効能①アンチエイジング効果

パクチーは、アンチエイジング効果がある強力な「抗酸化作用」を持つ野菜です。パクチーは、体を老けさせる元凶「活性酸素」を除去する効果があるビタミン「βカロテン」が多く含まれており、しみやそばかす、しわを予防する野菜として、かなり期待が出来ます。

パクチーの強力な抗酸化パワーは大豆の10倍、同じく抗酸化力が高いと言われるルッコラや春菊、ブロッコリースプラウトになど他の野菜と比べても断トツに高いです。その為、アンチエイジングに絶大な効能をもたらすのです。

また、パクチーに含まれる香りの成分「リナロール」は、美肌成分ヒアルロン酸をお肌に保つ効果があります。ヒアルロン酸は減少するとお肌の老化を促す原因になっていまいますので、あの独特の香りにも、プルプル美肌を持続させる効能が含まれています。

パクチーの驚くべき効能②デトックス効果

パクチーは、別名「デトックスハーブ」と呼ばれる程、体にたまった老廃物や毒素(水銀や鉛などの重金属類)を排出する効果が高い野菜です。現代人は、生活環境やストレスから体に溜まる毒素が多く、排出が追い付かないと肌荒れや便秘、体調不良を引き起こします。また、体臭の原因にもなります。

パクチーには、体に溜まった毒素を解毒し、老廃物を排出しやすくするする効能があります。そのデトックス効果は、肌荒れや便秘の解消、疲労回復などを助けてくれます。また、体の中がきれいになることでニオイの元を絶ち、体臭を減少させる効果もあります。

パクチーの驚くべき効能③病気予防効果

パクチーの強力な抗酸化作用は、体を錆びさせる活性酸素を抑え込む効能があります。風邪はもちろん、糖尿病・ガン・などの病気を予防する効果があり、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの血栓系の病気の予防にも効果があります。

また、パクチーには眼精疲労に効果のあるビタミンが豊富に含まれています。パクチーに含まれるビタミンA・Cは、ドライアイや夜盲症の予防にも効果があり、ビタミンB2・Eなどは、目の網膜の粘膜を保護する効果があります。

パクチーの効果的な味わい方

パクチーが体に良い事はわかっているけれど、このクセの強い食材をどのように使ったら良いかは悩みどころです。そこで、パクチーをご家庭で効果的に摂るには、特別感を払拭し「セロリやホウレン草などと同じように野菜として使う」方法がおすすめです。調理も決して難しくありません。

パクチーの栄養素βカロテンは油に溶けやすいので、例えば野菜炒めやチャーハンなど、油を使った調理の仕方が効果的です。また、パクチーは食欲増進効果があるので、体調が優れない時や夏バテで食欲がない時などは、粥やスープに入れて摂るのが良いでしょう。スープに溶けだした栄養素を全て取れるので効果的な食べ方です。

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また、パクチーは、たんぱく質を含む食物と一緒に摂ると、パクチーに豊富に含まれるビタミンの吸収や効果を高めてくれます。例えば豆腐の上に薬味として乗せたり、肉や魚と一緒に調理する事も効果的な摂り方です。

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パクチーの風味を生かした料理はこれ

パクチーの強烈な味と香りを、より堪能したい場合は、生で食べることがおすすめです。パクチーをたっぷり使ったサラダにすると、ダイレクトにパンチの効いた風味を楽しめますし、麻婆豆腐など熱々の料理にトッピングすると、立ち昇る湯気とともに独特の芳醇な香りを堪能することができます。

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パクチーは、ネギや生姜などと同じく、薬味として使うことで、あの強烈なパンチの効いた風味を生かすことができます。豆腐や納豆、かつおのたたき、麺類など、普段から薬味と一緒に食べるような料理にたっぷり刻んで使ってみてください。いつもと違うエスニックな香りを演出できます。

また、同じくクセの強いセロリや玉ねぎ、にんにく生姜などと組み合わせると、さらにパクチーの強烈な個性を引き出すことができます。ベトナム料理で人気の生春巻きや、タイ料理の辛い和え物系には、たっぷりの香味野菜と一緒にパクチーが使われており、お互いの強い個性を引き立てています。パクチー好きな人には特にお勧めです。

パクチーの味が苦手な人におススメの食べ方

パクチーは苦手だけど、体に良いから食べたいと言う人には、油を多めに使って火を通した料理がおすすめです。野菜炒めなど、油で炒めることによってパクチーの独特な香りがかなりまろやかになり、多少の風味は残りますが、あの鼻に抜ける強烈な青臭さをかなり抑えることができます。

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パクチーの香りが苦手なら、それを上回る濃厚な料理に入れてしまって、パクチーの香りを抑え込むという方法もあります。味の濃いカレーに加えれば随分食べやすくなりますし、エキスも無駄なく体内に取り込むことができます。パクチーは生がとにかく香りが強いので、しっかり火を通すか、乾燥パクチーを使うこともおすすめです。

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パクチーを最も食べやすくする調理方法は、天ぷらにすることです。衣をつけてカラッと揚げることで青臭さが完全に消滅し、サクサクといくらでも食べられるようになります。パクチーの香りがどうしても受け入れられないけど食べたい人は、ぜひ試してみてください。とても美味しく食べられます。ただし、パクチーの個性を完全に消してしまう食べ方なので、パクチーが好きな人にとっては物足りないと感じるかもしれません。

パクチーを育ててみよう

パクチーがなかなか手に入らないという方や、いつでもフレッシュなパクチーを食べたいという方は、家庭菜園で簡単に栽培できますので、ぜひチャレンジしてみてください。パクチーの種は、ホームセンターやインターネットで入手することができます。

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春か秋の、気候が穏やかな時期に育て始めましょう。4月に育て始めると10月頃まで収穫でき、9月中旬に育て始めると11月位から収穫できます。

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種から育てる場合、パクチーの種は殻が固いので、一晩水に漬けてから植えると発芽しやすくなります。種を植えたら、浅く土をかけて、日当たりの良いところで水を切らさないように育てましょう。2週間程で発芽し、1か月位で葉が茂ってきます。株が込み合っていたら間引きをしてください。間引いた葉も美味しく食べられます。

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大体20センチくらいの高さになったら収穫時期です。その時、バッサリ切ってしまうと次の葉が出てくるのに時間がかかるので、使う分だけカットするようにしてください。また、あまり長く茂らせておくと葉が固くなり、食感が悪くなってしまうので注意しましょう。

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パクチーの種を採ることもできます。花が咲いた後、株をそのままにしておくと種ができるので、さやが茶色くなったら茎を切り取り、乾燥させて種を取り出します。種はスパイスとして使うことができますし、蒔けばまた栽培できます。

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パクチーの味と香りを楽しんで

パクチーの味を例えると何になるのか。またパクチーに好き嫌いが分かれる理由と、パクチーの驚くべき効能についてお送りしました。クセの強い野菜ですが、沢山の効能(アンチエイジング・デトックス・病気予防等)を持つミラクル野菜ですので、食わず嫌いの方は一度チャレンジしてみてください。

どうしてもあの匂いが苦手だという人も、匂いを抑える調理方法(油を使う、火を良く通す等)がありますので、ぜひトライしてほしいと思います。あなたの美と健康のために、もっと身近にパクチーを取り入れましょう!

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