2019年10月04日公開
2024年09月29日更新
味噌汁の賞味期限を長くする保存方法を解説!腐った時の見分け方は?
味噌汁の賞味期限は常温、冷蔵、冷凍など保存方法によって異なります。それぞれの賞味期限とおすすめの容器、押さえておくべきポイントを紹介します。腐るとどのようになるのかもまとめました。賞味期限切れを防いで美味しく味噌汁を食べましょう。
味噌汁の賞味期限は保存方法でどのくらい違う?
日本人の食卓に欠かすことができない味噌汁。作りたてが美味しいので毎日作る家庭も多いのではないでしょうか?しかし、朝起きてから味噌汁を毎日作るのはなかなか大変です。作り置きができるなら前日に作り置きしておきたくはないですか?
そんな方のために本記事では味噌汁の賞味期限について紹介します。味噌汁はどのような保存ができるのか?保存方法で賞味期限切れまでの時間はどれくらい違うのか?腐る前に気を付けたいことなど、気になる味噌汁の賞味期限についてまとめました。味噌汁の賞味期限を知って上手に味噌汁を保存しましょう。
味噌汁の賞味期限を長くする保存方法
味噌汁は作り置きしておくことができる食べ物です。しかし、保存方法によって賞味期限切れまでの期間やポイントに違いがあります。ここでは保存方法別の賞味期限と保存のポイントについて紹介します。
常温保存方法
味噌は発酵食品ですが、食品は発酵食品を使うと傷みが早くなってしまう傾向があります。そのため、味噌汁は常温保存には向いていません。雑菌が繁殖しやすいので、常温保存をする場合には早めに食べるようにしましょう。
また、どうしても常温保存しなければいけない場合には、3時間おきに沸騰直前までしっかりと火を通すようにし、蓋をしておきます。
しかし、味噌汁は何度も火を入れてしまうと旨味の成分が死んでしまい、風味や旨味が落ちてしまうので、作ってすぐに食べるのが一番おすすめです。また食べる際には腐っていないかチェックしてから食べるようにしましょう。
賞味期限
賞味期限は6時間~1日程です。中に入れる具材にもよりますが、夏場や梅雨時期などは特に早く腐るので注意しましょう。ちなみになめこやほうれん草、もやしなどを具材に入れると傷みやすいので、早く食べるのがおすすめです。
冷蔵保存方法
作った味噌汁は冷蔵庫に入れておくという人も多いのではないでしょうか?冷蔵庫に入れておくと常温よりも賞味期限を延ばすことができます。こちらも中に入れる具材によるので、賞味期限切れを起こさないように注意してください。
賞味期限
冷蔵庫に入れると賞味期限は夏場は1~2日、冬場は3~4日程度になります。期間は常温よりも少し伸びますが、長期保存はできないので注意しましょう。念のため食べる際には見た目やにおいを確認するのがおすすめです。
肉やもやしなどの賞味期限が短い具材を入れている場合は、腐るまでの時間が早くなってしまいます。よって半日から1日程早めに食べるようにしてください。また、昆布や鰹節からとった出汁を使っている場合も足が早いです。
味噌を入れない保存方法
発酵食品である味噌を入れると腐るまでの時間が早くなってしまうので、味噌を入れない保存方法もおすすめです。その場合のポイントは食材をしっかりと茹でておくこと。また、だし汁でしっかりと味をつけておくようにしましょう。
こちらも常温保存は向かないので冷蔵庫で鍋ごと、もしくはタッパーなどの容器に入れて保存します。賞味期限は夏場は2日程度、冬場は3~4日程度になります。この方法のメリットは出来立ての味噌汁を楽しむことができる点です。食べる直前に味噌を入れれば風味豊かな味噌汁が完成します。
冷凍保存方法
味噌汁はたくさん作ってしまった場合、冷凍することもできます。冷凍する場合には味噌汁が十分に冷めてから行いましょう。1食分、もしくは家族分をフリーザーパックなどの容器に入れて保存します。冷凍する場合には冷凍に向かない食材があるので注意が必要です。
冷凍に向かない具材
豆腐やじゃがいもは冷凍に向かない食材です。食材が持っている水分が抜けてしまい、ぱさぱさになってしまうので、冷凍する場合には入れないようにしてください。
また、こんにゃくも水分が抜けて硬くなり、味が変わってしまうので避けたほうがよいでしょう。なすやかぼちゃは冷凍すると崩れてしまうので、気になる方は避けるのがおすすめです。
賞味期限
冷凍した場合の賞味期限は2週間ほどです。常温や冷蔵よりも長く保存できるので便利ですが、あまり長く冷凍しておくと冷凍焼けを起こして味が悪くなってしまいます。冷凍の場合にも賞味期限切れに関わらず、早めに食べるのがおすすめです。
解凍方法
冷凍の味噌汁を解凍する場合には、前日、もしくは半日冷蔵庫に移して半解凍した上で、電子レンジで温める、もしくは鍋で温めるのがおすすめです。常温で自然解凍すると腐る原因になります。完全に自然解凍したい場合には冷蔵庫で自然解凍するようにしましょう。
賞味期限を伸ばす保存のポイント
保存のポイント①塩分濃度を高める
塩分濃度の低い味噌汁は傷みが早いので、少しでも賞味期限を延ばしたい場合には塩分濃度を上げるのがポイントです。塩分濃度が高いと微生物が繁殖しにくい環境を作ることができます。しかし、高血圧など塩分調整が必要である方が家族にいる場合については、この方法をおすすめすることができません。
保存のポイント②におい移りに注意する
冷蔵庫で保存する場合には、食べ物の匂いが移ったり、味噌汁自体の匂いが他の食材に移ってしまったりする場合があるので、におい移りに注意しましょう。鍋のままでも保存はできますが、におい移りが心配な方は蓋つきの容器に入れて保存するのがおすすめです。密閉される蓋付きの容器であればにおい移りの心配がありません。
味噌汁の賞味期限切れの見分け方
保存方法別の賞味期限の目安を紹介しましたが、これらはあくまでも目安です。使う具材や保存状況によっては、こうした保存方法を取っていても腐ることがあります。よって味噌汁を保存する場合にはしっかりと傷んでいないか見分けることが大事です。ここではそんな味噌汁の賞味期限切れについて、その見分け方を紹介します。
味
まず、食卓に出す前に味をチェックしておきましょう。酸っぱい食材を使っていないのに酸っぱい味がする、ねばねばした食感がある、納豆のような味がする場合には腐っている可能性があります。このような場合には食べないようにしましょう。
見た目
また、見た目もしっかり確認しましょう。具材や表面部分にカビが生えていないかチェックします。また、白い膜が張っている、粘り気がある、ドロドロになっている等の場合にも腐っている可能性が高いので注意してください。
におい
においは味噌汁の傷みをチェックするのに重要なポイントです。しっかりと容器に入れていたのに異臭がする、納豆を入れていないのに納豆のような匂いがする、発酵が進んだような匂いがする場合には注意してください。におい移りを防ぐためにも保存する場合には容器に入れて保存するのがおすすめです。
味噌汁の賞味期限からくる食中毒に注意
味噌汁が腐ると食中毒にかかる場合もあります。味噌汁を保存する際に注意するべき菌にはどのような食中毒菌があるのか見ていきましょう。
ウェルシュ菌の特徴
ウェルシュ菌は土の中や水の中、自然界の至るところに存在する菌です。野菜や肉、魚など様々な食材につく可能性があります。酵素のないところを好み、100℃で6時間以上加熱しても死なないので、熱に強い菌です。また、10℃以下で動きが止まり、-15℃以下で活動できなくなります。
ウェルシュ菌が繁殖した食材を食べてしまった場合、軽い腹痛や下痢などの症状が数回続くのが特徴です。6~18時間程で腹痛や下痢が起こります。特に味噌汁に肉を入れて豚汁にする場合、ウェルシュ菌が繁殖しやすい傾向にあるので、大量調理などをする場合や味噌汁を保存する場合には注意が必要です。
ウェルシュ菌の予防策
予防策はウェルシュ菌を増やさないこと。ゆっくり冷ましていると増殖してしまう可能性があるので、味噌汁を作って保存する場合は、冷蔵庫に入れる等してなるべく早く低温にする必要があります。また、無酵素の場所があれば増殖してしまう場合があるので、再度加熱する場合にはしっかりと混ぜてから温めるようにしましょう。
味噌汁の賞味期限切れに注意しよう!
本記事では味噌汁の賞味期限について紹介しました。味噌汁は発酵食品の味噌を使っているため、早く賞味期限切れを起こしやすい食品です。常温、冷蔵、冷凍保存をすることができますが、いずれの場合にも早めに食べるようにしましょう。
常温の場合には腐る前に早めに食べきる、冷蔵の場合には容器をフタ付きのタッパーなどの容器にすることで冷蔵庫内のにおい移りを防ぐことができます。冷凍の場合にはじゃがいもや豆腐などの冷凍に向かない食材は使わないようにする、などそれぞれのポイントを抑えて上手に味噌汁を保存してみてください。