味噌汁は冷凍保存できる!冷凍方法と保存期間は?冷凍できる「味噌玉」も紹介
味噌汁は毎日の食卓に欠かせない、日本食の定番メニューです。毎日作って、毎日欠かさず飲むという人も多いのではないでしょうか?私たちの食生活に欠かせない味噌汁、実は冷凍保存できることを知っていますか?毎日作るのが大変な時、味噌汁を冷凍しておけば飲みたい時に飲みたい分だけ解凍できてとても便利です。今回は味噌汁の冷凍保存の方法、保存期間を詳しく紹介します。今話題になっている味噌玉のレシピも紹介するので参考にしてください。
目次
味噌汁は冷凍すればいつでも楽しめる!
味噌汁は日本の食卓には欠かせないものです。そんな味噌汁、実は冷凍保存できるのです。冷凍すればいつでも好きな時に好きなだけ飲むことができてとても便利です。
味噌汁を大量に作って飲みきれない時、単身赴任の旦那さんのために、一人暮らしの子供のためになど、様々なシーンで大活躍します。長期間保存でき、好きな時に解凍するだけで、また熱々の味噌汁を楽しむことができるのです。
作っておけばとても便利な「味噌玉」というものもあります。味噌玉は今、密かにブームになっている手作りインスタント味噌汁のことです。色々な具で楽しめる味噌玉のレシピも紹介するので是非、参考にしてください。
味噌汁は冷凍保存がおすすめ
毎日食卓に登る味噌汁、実は冷凍できることはあまり知られていません。味噌汁は冷凍することで保存期間も長くなり、好きな時に好きなだけ解凍できてとてもおすすめです。味噌汁を冷凍するメリットを見ていきましょう。
冷凍すれば長期保存が可能
味噌汁を冷凍するメリットは色々ありますが、何と言っても最大のメリットが長期間保存可能になるということです。
朝作った味噌汁を常温で放置していたら、夜には傷んでいたという経験はありませんか?特に夏場は味噌汁は傷みやすく、長持ちしません。
そのため冷蔵庫で保存するのですが、庫内の場所を取り、持ってもせいぜい1日、2日です。しかし、冷凍なら凍らせるので長期間保存が可能になります。
また、赤ちゃんの離乳食作りで味噌汁を作ったら冷凍することも可能です。まとめて作って冷凍しておけば、赤ちゃんを待たせずに味噌汁をメニューに加えることができます。
味噌汁を冷凍と聞くとみなさん驚くと思いますが、他の食品と同じように冷凍して長期保存が可能な食品なのです。みなさん意外に知らない冷凍保存のメリットは他にもあります。
いつでも食べられるので便利
長期保存可能ということで、冷凍した味噌汁は思い立った時にいつでもすぐに解凍して食べられます。仕事でご飯を作るのが大変な時、味噌汁を作る手間が省けるだけでもだいぶ楽になると思います。
朝食に温かい味噌汁があるだけでも栄養バランスはぐっとよくなります。一人暮らしの人は毎日作るのが面倒でついついインスタントで済ませてしまう、という人も多いでしょう。まとめて作った味噌汁を冷凍しておけば、いつでも食事に味噌汁を加えることができます。
しかも、一度作ればしばらく飲めるので、光熱費の節約にもなります。冷凍味噌汁は、思い立った時にすぐに解凍して楽しめるメリットがあります。
冷蔵より美味しさをキープできる
味噌汁の一般的な保存方法は冷蔵保存だと思います。鍋のまま、または容器に移し変えて蓋をして冷蔵庫に入れる場合がほとんどでしょう。しかし、冷蔵保存は味噌の風味や香りが飛んでしまうというデメリットがあります。
対して冷凍保存した味噌汁は、味噌の風味や香りをキープすることができます。長期間冷凍してもその美味しさは失われることはありません。味噌汁を冷凍すると聞くと、味が落ちるイメージがありますがそれは誤解です。冷凍することで美味しさを長期間保つことができるのです。
常温保存は傷みやすいので避ける
味噌汁を作って余ったら、そのまま鍋に入れて置いておく、という人も多いと思います。しかし、味噌汁は常温で置いておくと雑菌が繁殖しやすく傷みやすいのでやめたほうがいいでしょう。
特に夏場の味噌汁の常温保存は傷みやすく食中毒などの原因になります。朝作った味噌汁が夜には傷んで食べられない、逆に夜作っておいた味噌汁が朝にはもう食べられなくなっていた、という経験はありませんか?
少しくらい傷んでもきちんと加熱すれば大丈夫、と誤解している人もいますが、菌の中には加熱してもなかなか死滅しないものもあります。熱に強く、常温下においた食品につきやすいウェルシュ菌、セレウス菌は普通に加熱しただけでは死滅しません。
味噌汁の具材にもよりますが、長期間の保存は適さないのですぐに飲みきれない場合は、冷凍保存してしまいましょう。
味噌汁の冷凍方法
面倒に思える味噌汁の冷凍保存ですが、特別に難しいことはありません。やり方さえ知っておけばこれから先、きっと役にたつでしょう。ぜひ、この機会に覚えておきましょう。
冷凍方法
味噌汁の冷凍方法はとても簡単です。冷ました味噌汁をきっちり蓋ができる密閉容器に入れて冷凍するだけです。拍子抜けするくらいとても簡単な方法です。
一人分ずつに分けて密閉容器に入れてもいいですし、まとめて大きめの容器に入れて保存してもいいでしょう。
もしも密閉容器がない場合は、フリーザーバッグに入れて保存も可能です。フリーザーバッグに入れる場合は、必ずきちんと密閉してください。冷凍庫内でこぼれてしまうと大変なので注意しましょう。
離乳食作りで赤ちゃんの分冷凍する場合は、製氷皿が便利です。キューブ1個、2個と使う料理のレシピに合わせて解凍できるのでぜひ作り置きしておきましょう。
解凍方法
冷凍した味噌汁は、上手に解凍して美味しく楽しみましょう。冷凍した味噌汁はそのまま冷蔵庫に入れて半日から1日かけて解凍しましょう。朝飲む場合は前日の夜に、夜飲む場合は朝のうちに冷蔵庫に入れておきます。溶けたら鍋で温めなおします。
密閉容器に入れた味噌汁の場合は、レンジ対応容器なら電子レンジで解凍もできます。様子を見ながらやけどに注意して解凍しましょう。蓋をきっちり閉めたままだと溢れるので蓋は緩めておきましょう。密閉容器に入れたまま、湯せんにかけても解凍できます。
保存期間
冷凍した味噌汁の保存期間は2週間ほどです。あまり長期間保存すると冷凍やけで風味が落ちてきます。自宅の冷凍庫は扉の開け閉めで、どうしても庫内の温度は安定しません。2週間を目安に飲んでください。
冷凍に向かない具材は?
味噌汁は簡単に冷凍解凍できることがわかったと思います。気をつけなければいけないことといえば一点、選ぶ具材に気をつけるということでしょう。
食感が変わって味噌汁には向かない具材があります。こんにゃく、じゃがいもは冷凍に向きません。豚汁などに入れると美味しいこんにゃくも冷凍することで、食感がゴムのようになってしまいます。
細かく切っていればあまり気にならないので、どうしても入れる場合は細かく切るのがオススメです。じゃがいもも食感が悪くなり、美味しくなくなります。もちろん食べることはできますが、気になる場合はじゃがいもは取り除きましょう。
豆腐も食感が高野豆腐のようになりますが、これはこれで美味しく食べられますので、高野豆腐が好きな人は試してください。
ナスも生では冷凍に向きませんが、火を通すことで冷凍可能になります。きのこは冷凍することで細胞が壊れ旨味がアップします。しじみ貝などの貝類も冷凍可能です。
味噌を入れる前の冷凍も可能
味噌汁は味噌を入れる前の段階のものも冷凍可能です。その場合も味噌汁同様、密閉容器やフリーザーバッグに入れて冷凍できます。
解凍も同じように冷蔵庫や電子レンジを使います。味噌汁と違い、鍋に移し替えて味噌を入れる一手間はかかりますが作りたての味噌の美味しさを味わうことができます。
冷凍味噌汁の加熱後の異変に注意
もしも味噌汁を解凍した時に、次のような異変があったら注意しましょう。納豆のような発酵した匂いがする場合は腐敗が進んでいる可能性があります。
また、ドロドロしている場合、カビが生えている場合、飲んだ時に酸味を感じる場合は傷んでいますので食べるのはやめましょう。
味噌汁を冷凍できる味噌玉で簡単に
思い立ったら飲みたい時に味噌汁を飲めると話題なのが「味噌玉」です。作り置きブームの中、手作りのインスタント味噌汁として料理好きの間で話題になっているのです。味噌玉がどのようなものか、レシピとともに紹介します。
味噌玉とは?
味噌玉とは手作りできるインスタント味噌汁として手軽で便利、発想が面白いと人気となっているものです。味噌に出汁を合わせ、好きな具材を混ぜたものを作ります。そこにお湯を注ぐだけであっという間に味噌汁になると人気になっているのです。
冷蔵はもちろん、味噌玉も冷凍できるので時間がある時にまとめて作っておくと重宝します。
味噌玉の基本の作り方
味噌玉は簡単に作ることができます。まず、味噌を用意します。味噌は普通の味噌でも出汁入り味噌でもどちらでもOKです。出汁入り味噌の場合は出汁を入れなくていいので便利です。
普通の味噌を使う場合は顆粒かつおダシの素を用意します。あとは好きな具材を用意します。味噌に出汁を加え、お好みの具材を入れたらよくかき混ぜます。一食分ずつ丸めてラップに包めば出来上がりです。
大さじ3の味噌でだいたい味噌玉4つ分です。150mlのお湯を入れれば出来上がりです。基本の具材はねぎ、お麩、乾燥わかめなどです。
味噌玉は冷凍保存もできる
味噌玉は味噌汁同様、冷凍可能です。たくさん作って冷凍すればいつでも飲める即席味噌汁になります。味噌玉は冷蔵では1週間、冷凍では1ヶ月は保存可能です。
ラップにひとつひとつ包んでフリーザーバッグに入れて保存しましょう。製氷皿に味噌をそのまま入れて冷凍することも可能です。ちょうど1食分くらいの量が入ります。
味噌は丸めただけではカチコチに凍ることはありません。そのため、冷凍したものもお湯を注ぐだけで簡単にそのまますぐ飲むことができます。
味噌玉におすすめな具材
味噌玉のおすすめの具材は、とろろ昆布、乾燥わかめ、ネギ、お麩、ごま、生姜、ミョウガ、油揚げ、干した野菜です。乾物だと傷みにくく、お湯を注ぐだけで食べられるので味噌玉にぴったりです。
乾物コーナーには味噌汁に入れるだけ用の乾燥野菜などがたくさん売っています。それらを利用するのも手軽でおすすめです。
油揚げは茹でるのではなく、トースターでカリッとするまで焼いてから切って味噌玉にするのがポイントです。
豆腐やなめこは味噌玉にはおすすめできません。水分が多いものは保存の点からもあまりおすすめできません。生野菜も火が通らないので味噌玉には向きません。野菜を入れたい場合は、先ほど説明した乾燥野菜がおすすめです。
味噌汁の冷凍「味噌玉」アレンジレシピ
作り置きしておけばとても便利な味噌玉。そのまま飲むのももちろん美味しいのですが色々なレシピにアレンジもできます。味噌玉を使ったアレンジレシピを3つ紹介します。
味噌玉で簡単冷や汁
- 大葉4枚
- 小ねぎ4本
- 鯵の干物2枚
- きゅうり1本
- 味噌玉3個
- すりごま(白)大さじ1
- 水2カップ
- 冷やご飯2膳
- きゅうりはスライス、ネギは小口切り、大葉は千切りにしておきます。
- 焼いた鯵は、骨と皮をとり、ほぐしておきます。
- 水で味噌玉を溶かします。
- そこに鯵、すりごま、きゅうりを加えご飯にかけます。
- ネギと大葉をトッピングして出来上がりです。
宮崎の郷土料理、冷や汁を味噌玉で簡単に作れるレシピです。鯵の濃さは入れる水の量で調節してください。
味噌玉と野菜玉で具沢山味噌汁
- 好きな野菜
- 味噌玉
- 好きな野菜は食べやすい大きさに切って固めに茹でておきます。
- 少量ずつラップで丸め冷凍しておきます。
- 味噌汁を飲みたいときに野菜玉と味噌汁をお椀に入れてお湯を注げば出来上がりです。
味噌玉と同じく作り置きしておけば便利と話題なのが野菜玉です。好きな野菜を茹でて(固めに茹でるのがポイント)水気をきり、丸めて冷凍しておくだけで手軽に野菜がとれると人気になっているレシピです。
野菜玉はインスタントラーメンに入れたり、卵焼きに入れたりとあるととっても便利です。味噌玉もグレードアップするのでぜひ作り置きしてみてはいかがでしょうか?
豆乳味噌スープ
- 味噌玉1個
- 豆乳カップ3/4
- パセリ適量
- 器に味噌玉を入れます。
- 豆乳を鍋で温め、沸騰直前で火を止めます。
- 味噌玉に豆乳を加えたら、よくかき混ぜ味噌を溶かします。
- パセリを散らしたら出来上がりです。
このレシピはお湯の代わりに豆乳を加えて、スープとして楽しむレシピです。味噌と豆乳は同じ大豆でできているので相性は抜群です。体にいい、大豆の栄養をたっぷり摂れるレシピです。
味噌汁は冷凍保存や味噌玉が手軽でおすすめ!
「味噌汁を冷凍する」というと多くの方が「そんなことできるの?」と驚かれると思います。味噌汁も他の食材同様冷凍可能な食品なのです。
まとめておけば手間も減って、光熱費の節約にもなります。ついついインスタントで済ませているという方も、まとめて作って冷凍しておけば健康的に食生活を送る頃ができます。
作り置きブームに乗って、今人気となっている味噌玉もとても簡単に作ることができます。自分オリジナルの具材で味噌玉を作っても楽しいでしょう。冷凍味噌汁、味噌玉を毎日の食生活に上手に活用しましょう。