ジンフィズの基本の作り方!歴史から相性のいいおつまみ・アレンジまで解説

ジンフィズというカクテルは、シンプルな材料で楽しむことができる爽やかな味わいが特徴のカクテルです。しかし、そんなシンプルなジンフィズは実は作るのが意外と難しいカクテルであるとも言われています。今回の記事では、ジンフィズの基本の作り方やアレンジ方法、おすすめのおつまみなどについても紹介していきます。作るのが難しいとされている原因についても紹介していますので、是非チェックしてみて下さい。

ジンフィズの基本の作り方!歴史から相性のいいおつまみ・アレンジまで解説のイメージ

目次

  1. 1ジンフィズとは?
  2. 2ジンフィズが難しいカクテルなのはなぜ?
  3. 3ジンフィズの基本の作り方
  4. 4シェイカーがなくてもジンフィズは作れる
  5. 5ジンフィズのアレンジカクテル
  6. 6ジンフィズに合うおすすめのおつまみ
  7. 7美味しいジンフィズを作ろう

ジンフィズとは?

数千種類あるとも言われるカクテルですが、今回の記事ではその種類豊富なカクテルの中からジンフィズについて紹介します。ジンフィズはシンプルなレシピのカクテルでありながら、バーテンダーの力量が分かるカクテルとも言われています。

ジンフィズはなぜバーテンダーの力量が分かると言われているのか、そしてどのような特徴があるのかについて紹介しているので是非チェックしてみて下さい。自宅でジンフィズを作るときに役立つ、アレンジカクテルレシピなども紹介しています。

ジンフィズの歴史

ジンフィズは1880年代後半に、アメリカのニューオリンズで生まれたと言われています。そこの「インペリアル・キャビネット・サロン」というバーのオーナー、ヘンリー・ラモス氏が生み出したラモス・ジン・フィズというカクテルがジンフィズの原型となっています。

フィズの意味

炭酸水の画像

ジンフィズは、名前からもわかる通りフィズスタイルのカクテルです。フィズという名前は炭酸がシュワっとはじける様子から名づけられた名前なのだそうで、初めて聞く名前のカクテルでも、フィズとついているものなら炭酸が入ってるという事が分かります。

フィズの作り方は、グラスにベースとなるリキュールやスピリッツ、砂糖とレモンジュースを加えてシェイクしてからグラスに注いで、炭酸水で満たしていくという作り方です。さっぱりとした飲み口で、いろいろな料理と相性の良いカクテルです。どのような料理と相性が良いかについても後程紹介しています。

ジンフィズの味

材料はジン、レモンジュース、ガムシロップ、ソーダから作られており、さわやかな飲み口が特徴のカクテルです。ジンフィズはもともとはレモンスカッシュにジンを加えて作られていたので、味の想像もしやすいのではないでしょうか?

炭酸を使用したレシピであるこのカクテルは、すっきりとした味わいを楽しみたいという方におすすめしたいカクテルで、甘口、辛口で分類すると中辛口に分類されます。

ジンフィズの評判口コミ

上記の口コミはジンフィズを飲んだ方の口コミです。レモンやソーダを使用しているというカクテルで、さっぱりとした味わいを楽しむことが出来るという内容が書かれています。

すっきりとした後口なので初心者の方にもおすすめしたいカクテルです。甘いカクテルがあまり得意ではないという方にもおすすめです。

ジンフィズが難しいカクテルなのはなぜ?

ジンフィズはシンプルなレシピで作られるカクテルですが、難しいカクテルであると言われています。シンプルな作り方のジンフィズがなぜ難しいカクテルと言われているのかは、下記の内容をチェックしてみて下さい。

バーテンダーの力量が分かるカクテル

バーテンダーをイメージさせる画像

ジンフィズはバーテンダーの力量が分かる、作るのが難しいカクテルと言われています。氷とジンと砂糖と炭酸のみという至ってシンプルなレシピが故に誤魔化しが効かず、バーテンダーの実力がハッキリと出てしまうからです。

お客は一人一人好みも異なっていますし、食前であるのか、それとも食後であるのかによって分量を変えて作っているとされています。食後ですと砂糖を多めにして甘めのジンフィズに、食前なら砂糖は控えめにしてレモンを多めにする、といった具合です。

他にも炭酸の量や氷の大きさなど、ジンフィズを作る上で気にしなければならないポイントは多く、これが作るのが難しいと言われる理由となっているようです。

お客に合わせてベースのジンを選択

シンプルなレシピのジンフィズが難しいと言われているのは、いつも同じレシピで作るのではなく、お客に合わせてジンを選択しているという点も理由の一つです。ジンにもいろいろな種類のものがあり、どのジンを使用するかによってカクテルの味の仕上がりももちろん変わってきます。

バーテンダーは注文を受けた時から、その人に合わせて辛口のジンを選ぶか、ドライな味わいのジンを選ぶかという選択をしています。先ほど紹介したように砂糖やレモンの量なども好みや状況に合わせて作っていますので、完璧な一杯を作るのはなかなか難しいと言われています。

バーテンダー採用試験になったことも!?

簡単なレシピでありながらしっかりと作ろうとすると難しいジンフィズは、バーテンダーの採用試験の品目であったこともあるそうです。さすがにどのような点が難しいから試験として出されていたのか、という事は公表されていませんが、良いバーテンダーかどうかを見極める際の基準の一つであったのだそうです。

初めてのバーに行った際には、最初にジントニックやジンフィズを注文するという方も多いのだそうで、難しいカクテルをどのように作っているのかをチェックしている方も多いです。ジンフィズを初めて訪れたバーで注文した時は、ソーダを注いだ後にバースプーンで混ぜる回数に注目してみましょう。

炭酸をグラスに注いだ後で何度もかき混ぜてしまうと、炭酸が抜けてしまうのと同時に氷が解けてカクテルが水っぽくなってしまうのであまり好ましくないとされています。

ジンフィズの基本の作り方

プロの方ほどのジンフィズとまではいかなくても、難しいジンフィズの作り方を極めて自分好みの一杯を作れるようになりたいという方もいるでしょう。自分好みの一杯を作るためには基本の作り方を押さえておくのが重要ですので、まずは用意するものなどを確認してみて下さい。

用意するもの

ジンフィズはこだわって作ろうとすると奥が深くて難しいカクテルですが、先ほども紹介した通り用意するもの自体はシンプルです。

材料はドライジン30ml、レモンジュース15ml、ガムシロップ10ml、ソーダ90ml、氷、そしてシェイカーを準備します。シェイカー以外は自宅にあるという方も多い材料ですし、作ろうと思ったときにそれほど必要なものを購入する必要もないでしょう。

しかし、レモンジュースを購入しても他に使う予定がない、という方もいるかもしれません。ジンフィズはもともとはレモンジュースではなくレモンスカッシュにジンを加えたというレシピになっていましたので、手軽に作りたいという方はレモンスカッシュを使用して作る方法もおすすめです。

こだわって作りたいという方は、是非下の項目で紹介している作り方を参考にして、美味しい1杯を作ってみて下さい。

作り方

まず、シェイカーにドライジン、レモンジュース、ガムシロップを入れます。バースプーンで一度ステアしたら、味を確認します。この時、少し甘く感じるくらいの味にしておくとちょうど良い仕上がりになります。

少し甘いくらいの味になっていたら、シェイカーに氷を入れ、ハードシェイクを40回ほど行いましょう。氷を入れたグラスにシェイクしたお酒を入れたら、ソーダで満たしていきます。最後に軽くステアしたら完成です。

炭酸が抜けてしまいますので、最後にステアする時はかき混ぜすぎに注意しましょう。ストローで一度混ぜるくらいで大丈夫とのことです。

先ほどレモンスカッシュを使用したジンフィズの作り方も紹介したのですが、シェイクを使用する作り方の方が角が取れ、きつさの少ないカクテルに仕上がるとも言われています。はじめは難しく感じるかもしれませんが、是非チャレンジしてみて下さい。
 

シェイカーがなくてもジンフィズは作れる

上記でシェイカーを使用したジンフィズの作り方を紹介したのですが、シェイカーを持っていないという方も多いでしょう。ジンフィズはシェイカーを使用しなくても、本格的に楽しむことはできます。分量を守って作れば美味しく作ることが出来ますので、準備するものと作り方をチェックしてみて下さい。

用意するもの

シェイカー無しでジンフィズを作る際に用意するものは、ジン45ml、レモン果汁20ml、ガムシロップ1個、ソーダ適量、氷適量、グラス、マドラー、計量カップです。材料はシェイカーを使用してカクテルを作るときとほぼ同じものです。

作り方

まず、グラスにジン、ガムシロップ、氷をグラスに注ぎます。続いてジンを45ml量ってグラスに注ぎましょう。次にレモン果汁を20ml量ってさらにグラスに入れます。最後にガムシロップをグラスに入れたらマドラーで混ぜ合わせます。混ぜ合わせる時は、分離してしまわないようにマドラーでしっかりと混ぜ合わせておきましょう。

しっかりとグラス内の材料を混ぜ合わせたら氷を適量入れます。家庭用の製氷機くらいのサイズなら10個くらいが目安です。続いてソーダを注いでいきます。

ソーダの量はグラスの8分目くらいが目安です。ソーダは炭酸が抜けてしまうと美味しくありませんので、ゆっくりと注ぐようにしましょう。氷に直接当てずに、グラスに添わせるようにして注いでいくのもポイントです。

最後にマドラーで混ぜ合わせたら完成です。マドラーで混ぜ合わせる時も炭酸が抜けてしまわないように一度だけサッと混ぜるようにしましょう。これでシェイカーが自宅になくても美味しいジンフィズを作ることが出来ます。

先ほど紹介した通り、ジンフィズはシンプルながらも奥が深い難しいカクテルです。分量を意識したり、氷の大きさを変えてみるなど美味しく作るためのポイントはたくさんありますので、いろいろな作り方でこだわりの一杯を見つけてみて下さい。

ジンフィズのアレンジカクテル

上記ではジンフィズのスタンダードなカクテルレシピを紹介しましたが、少し手を加えてアレンジカクテルを楽しむことも出来ます。甘めの味わいを楽しむことが出来るものや、卵を加えて違うカクテルとして楽しむことができるレシピなども揃っています。

甘めにアレンジ

砂糖の画像

ジンフィズはレモンやソーダを使用したさっぱり感が特徴のカクテルですが、甘めで飲みやすくアレンジしたいという方は、砂糖の分量やガムシロップの分量を増やしてみましょう。初めてアレンジを行うという際には、入れすぎを防ぐために少な目の量から試してみることをおすすめします。

また、甘めの味わいにする方法は砂糖の量を増やすという方法以外にも、ジンの種類を変えてみるという方法もあります。ジンの種類をドライ・ジンにすると辛口な仕上がりになりますが、これをエギュベル・ジンやタンカレー・マラッカジンなどに変更するだけでも甘口な仕上がりになります。

ミルクを加える

まろやかな味わいにアレンジしたいという場合には、ミルクを加えるという方法をおすすめします。ミルクをジンフィズに加えることで、まるで飲むヨーグルトのような感覚で楽しむことができます。レモンをレシピに使用していますから、牛乳とレモンと独特の組み合わせを楽しむことも出来、人気のアレンジ方法でもあります。

ミルクを加えるアレンジ方法を試すときには、レモンジュースを減らしてからミルクを加えるのがおすすめです。まろやかな味わいのこのアレンジ方法は実際にお店で提供されているメニューでもあり、飲みやすいカクテルが飲みたいという時にもおすすめです。

卵を加える

意外に思われるかもしれませんが、数多くあるカクテルの中には卵を使用したカクテルも多くあります。ジンフィズに卵を加えると違うカクテルとして楽しむことが出来ますから、是非こちらのレシピも試してみて下さい。

卵白、卵黄、全卵のどれを加えるかでカクテルの名前も変わってきます。卵白を加えたものはシルバーフィズ、卵黄を加えたものはゴールデンフィズ、全卵を加えたものはロイヤルフィズという名前です。

ロイヤルフィズはレモンとソーダのさっぱり感を楽しむことが出来つつ、卵のコクを楽しむことも出来るという個性派カクテルです。ミルクを加えたアレンジ方法と同様にまろやかな味わいを楽しむことができるカクテルですので、飲みやすいカクテルを作りたいという時にも向いています。

ゴールデンフィズはレシピに卵黄のみをプラスしたカクテルで、一見飲みにくそうにも感じますがさっぱりとした飲みやすさで人気です。シルバーフィズやロイヤルフィズよりも濃厚な味わいを楽しむことができ、玉子酒のような感覚で楽しまれているとのことです。

シルバーフィズは卵白をしっかりと混ぜるためにシェイカーが必須のレシピです。シェイカーでしっかりと混ぜることによって卵白が泡立ち、メレンゲの様な食感を楽しむこともできるカクテルです。

ジンの量を増やす

カクテルとジンのボトル

ベースとなるジンの量を増やすだけでも、違うカクテルとして楽しむことが出来ます。ジンの量を増やすとトムコリンズというカクテルになりますので、是非こちらも試してみて下さい。

一般的にはジンフィズの割合はジン:レモン=9:4、トムコリンズの割合がジン:レモン=3:1ほどであると言われています。レシピもほぼ同じカクテルですので、どちらの味が好きか飲み比べてみるのもおすすめです。

ジンフィズに合うおすすめのおつまみ

ジンフィズはお酒だけで楽しんでも美味しいですが、度数がそれほど強くないのでおつまみと一緒に楽しむのもおすすめです。肉料理や魚料理、ドライフルーツなど色々なおつまみとの相性が良いです。

肉料理

ビーフステーキの画像

肉料理はソースなどを使用してしっかりとした味付けのものも多いですが、こういった肉料理とフィズの炭酸との相性は抜群です。特にビーフステーキなどのこってりした肉料理では、後味をさっぱりとしてくれますので大変おすすめです。

またジンにはジュニパーベリーというスパイスが使用されており、このスパイスは数多くの肉料理に使われているのでこれまた相性抜群です。

このカクテルはステーキ以外にも、揚げ物との相性も良いです。唐揚げとハイボールの組み合わせ「ハイ唐」が人気ですが、ハイボールの代わりにこちらを試してみるのも楽しいでしょう。

魚料理

ジンフィズは魚介類との相性も良く、特にカルパッチョがおすすめです。お手軽に楽しみたいという方には、オイルサーディンやアンチョビもおすすめです。

アンチョビやオイルサーディンなどは缶詰で手軽に楽しむことが出来るので、ジンフィズをさっと作ってすぐに晩酌を楽しむことが出来ます。

また、ウナギのかば焼きとの相性も良いのですが、ウナギは高価でそれほど頻繁に食べる食材ではないので、ウナギの代わりにちくわを代用するレシピを紹介します。

まずちくわを4本準備したら、一片をカットして開きます。開いたちくわは2本の串を使用して串刺しにしましょう。フライパンに油を敷いて熱したら、ちくわを焦げ目がつくまで焼きます。その後砂糖大さじ1と醤油大さじ1、酒大さじ1/2を混ぜ合わせてちくわを煮絡めれば完成です。

ちくわの蒲焼は焦げ目の香ばしさを楽しむこともでき、山椒などをかければうなぎの代用として立派なおつまみになります。

パスタ

さっぱりとした味わいを楽しむことが出来るジンフィズは、フレンチやイタリアンとの相性も良いです。

パスタと言ってもオイルパスタであるペペロンチーノや魚介系のペスカトーレ、卵の濃厚なソースが美味しいカルボナーラなどいろいろな種類のものがありますが、どのパスタとも相性が良いので好きなパスタソースで楽しむのが良いでしょう。

また、ソースとパスタの組み合わせ以外でも楽しむことが出来ます。ソース要らずで楽しめる「パスタフリット」という料理は作り方も簡単です。まず市販のパスタを半分に折ったら、オイルを入れたフライパンでじっくりと揚げていくだけです。温度は170度くらいにしておきましょう。

きつね色になったら、キッチンペーパーで余分な油を拭き取っておき、適量の塩胡椒で味を調えたら完成です。塩胡椒以外でもハーブソルトなどでも美味しく楽しむことが出来ますから、いろいろな味付けで楽しんでみて下さい。

ドライフルーツ

ジンフィズにはフルーツ系のおつまみにも合います。ドライフルーツはお店でもジンのおつまみとして提供されることがあるので、プロも認める組み合わせです。ジンフィズにはレモンが使用されていますから、やはり同じ果物同士ドライフルーツとの相性も良いのでしょう。

生のフルーツも美味しいですが、生の状態ですと比較的さっぱりとした味わいのものが多いので、どちらかというと甘みの強いドライフルーツの方がジンフィズのおつまみとしてはおすすめです。

さっぱりとした味わいを楽しむことが出来るジンフィズですが、ジンの強い味わいと柑橘系の味わいは口の中が疲れてしまう事もあります。そういったときにもドライフルーツを途中で楽しむことでリセットできますので、最後まで美味しくカクテルを楽しむことが出来るでしょう。

美味しいジンフィズを作ろう

今回の記事ではジンフィズの歴史や作り方、美味しいおつまみなどについて紹介してきました。ジンフィズはシンプルな材料で作ることが出来るカクテルですが、シンプルが故に難しく、初めて訪れたバーでバーテンダーの力量を見るために注文する方もいるほどです。

難しいカクテルの一つと言われるジンフィズですが、基本の作り方はシンプルなので自宅でも楽しむことが出来ます。シェイカーを使用して本格的に作るのもおすすめですし、シェイカーが無くてもグラスを使用して気軽に楽しむことも出来ます。

ミルクをプラスしたり、卵をプラスしたりして別のカクテルとして楽しむことも出来ますので、自宅やバーで美味しいジンフィズを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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