じゃがいもレシピで人気の煮物!品種別おすすめ料理や簡単メニューも!

じゃがいもは多くの人にとって馴染み深い食材の一つです。色々なレシピがあり、その活用の仕方は縦横無尽です。そんなじゃがいもについて、基礎知識に軽く触れた上で、ここでは煮物レシピのみを専門的に紹介します。手早く作れる簡単な煮物もありますので、ぜひお役立てください。

じゃがいもレシピで人気の煮物!品種別おすすめ料理や簡単メニューも!のイメージ

目次

  1. 1煮物レシピを紹介する前に・・じゃがいもの基礎知識について
  2. 2じゃがいもの品種にはどんなものが?煮物レシピに向いたものは?
  3. 3じゃがいもの煮物料理は面倒くさい?
  4. 4初心者でも簡単!初めての人や忙しい人のための煮物レシピ(野菜づくし編)
  5. 5初心者でも簡単!初めての人や忙しい人のための煮物レシピ(お肉編)
  6. 6慣れて来たらコレ!中級者向けのじゃがいも煮物レシピ!
  7. 7こだわりたい人へ!ちょっと手間はかかるけど、上級者向けのあったか煮物レシピ!
  8. 8品種別のおすすめ煮物レシピ
  9. 9「レッドムーン」を最大限に活かすレシピを紹介
  10. 10番外編!ホッカイコガネを使ったおすすめ「揚げ物」レシピ「フライドポテト」!!
  11. 11じゃがいもを使いこなせれば、料理上手に!

煮物レシピを紹介する前に・・じゃがいもの基礎知識について

“じゃがいも”ってどんな作物?

じゃがいも(馬鈴薯“ばれいしょ”とも)の性質はでんぷん質を多く含んだナス科の野菜であり、炭水化物をたくさん摂取できるため、エネルギー豊富で優秀な作物として食されて来ました。しかも年に複数回も収穫できること、寒冷地でも育つこと、土の中で実るため踏み荒らしの心配もないことなどから、人類を飢えから何度も救ってきた栄えある歴史を持っているのです。ナス科の野菜とされているのがちょっと意外?かも知れません。

「ソラニン」という毒には気を付けよう!

じゃがいもを扱う上で初めに知っておかないといけないことは、「芽」や「緑色に変色した皮」にある毒です。ここには毒性物質の「ソラニン」が含まれていますので、絶対に食べてはいけません(昔は「悪魔の植物」とも)。じゃがいもは温度が高いと発芽し、時間が経てば皮が緑色になるため、冷暗所にてきちんと保管する必要があります。そして料理時には必ず芽を摘み、緑色に変色していなくても食感を良くするため皮をむきましょう。

じゃがいもの品種にはどんなものが?煮物レシピに向いたものは?

品種はたくさんある

じゃがいもの種類は3系統に分かれます。煮物レシピに向く種類に向かない種類、そしてその中間に位置する種類です。煮物レシピに向いた煮崩れしにくい種類とは、「粘り気があるもの(粘質)」ということです。“ねばっけ”があれば、グツグツ加熱したとしても、形が崩れることはほとんどありません。その逆に粉状になりやすいもの(粉質)は煮崩れします。煮物レシピにはその中間に位置する万能系までなら何とかOKです。

粘質系の代表格は「メークイン」

長めの楕円形をしていて皮が綺麗で剥きやすく、“じゃがいもの女王”とも呼ばれているメークイン・・食感はしっとりとしていて粘り気があるために、じゃがいもの形を保ちたい“煮込み料理”に最適です。さらに温度が低い場所で保管(低温貯蔵)すれば甘みが増すため、そうすればより一層美味しく食べることができます。そんなメークインと煮崩れしやすい“男爵いも”を含めて「じゃがいも2大品種」といわれています。

メークイン以外で煮物レシピに向いた品種

メークイン以外でも煮物レシピに使える品種は色々とあり、例えば同じ粘質系の種類である「レッドムーン」がそれに当たります。サツマイモに似た見た目で甘みが多く、中身の色は黄みがかっています。また、「ホッカイコガネ」という品種は万能系の種類に属しますが、メークインよりも煮崩れしにくく、糖分(還元糖)が少なく変色しないため、「揚げ物」にも向いています。この他にも色々ありますので、調べてみると面白いです。

じゃがいもの煮物料理は面倒くさい?

簡単なレシピから知って、習得すれば大丈夫!

じゃがいもを始めとする固い根菜類の料理は面倒くさいイメージがあります。確かに火が通るまで時間がかかりますし、男の一人暮らしではなかなか手を出さない食材の一つかも知れません。そんなじゃがいもですが、「誰でもごく簡単に作れる煮物レシピの存在を知ること」・・ここから入れば、面倒くさいイメージは見事に吹っ飛びます。むしろ、じゃがいもを使えるようになることで、単調だった日々の料理に、清新な刺激が加わります。

初心者でも簡単!初めての人や忙しい人のための煮物レシピ(野菜づくし編)

じゃがいも+野菜1品の煮物レシピ!

簡単なレシピなので、初級者におすすめです。煮崩れしにくい種類のじゃがいもに、煮物向きの野菜(大根やニンジンなど)を1品加えるだけのヘルシーなレシピです。具材はいちょう切りや半月切りで食べやすくカットし、それらが浸かる量の汁(水・料理酒・みりん・しょう油・砂糖)を作ります。そのあと鍋の中に入れ約20分煮た後は、火を止め10分程冷ましましょう。味が染み込みとても美味しくなります。

じゃがいもと玉ねぎのバター煮

これも簡単なヘルシー煮物レシピです。煮物に向いた種類のじゃがいもに玉ねぎを用意し皮をむき、適当なサイズにカットしたあと水に浸します。砂糖・しょう油・だし汁(だしの素でもOK!)・みりんを混ぜ合わせた調味料と水気を切った具材を鍋底に入れ、強火で煮込みます。汁気が少なくなったら水を少量注ぎ足し、フタをして強火で10分程煮込み、最後にバターを適量入れ混ぜるだけで完成です!子どもにもおすすめの献立です。

じゃがいもとピーマンのすりごま煮!

ヘルシー献立の3つ目は、じゃがいも・ピーマン・すりごま(白)の組み合わせです。まず、煮物に適した種類のじゃがいもを小さめにカットします。次にピーマンを適当サイズにカットし、ごま油をひいたフライパンの上で先にピーマンを中火で炒めます。そのあとに小さくカットしたじゃがいもと、砂糖・すりごま(白)・めんつゆを混ぜ合わせた多めの調味料を入れ、煮るような感じで炒めます。味が染みこめば出来上がりです。

初心者でも簡単!初めての人や忙しい人のための煮物レシピ(お肉編)

タンパク質も摂ろう!じゃがいも&ベーコン煮

具材は煮崩れしにくい種類のじゃがいもとベーコンだけです。始めに食べやすくカットしたじゃがいもを水に浸けます。鍋底ではベーコンを先に炒め(弱火)、次にじゃがいもを入れ、砂糖・しょう油・料理酒・みりんの4つが入っただし汁を加えます。火はやや強火にしてフタをし、汁気が少なくなったらフタを開け、水分をある程度まで蒸発させれば完成です。簡単で素早く、タンパク質も摂ってパワフルになりたい人向けの献立です。

どこかで食べた懐かしい味!じゃがいもの挽き肉を使ったそぼろ煮

ana_tama_goさんの投稿
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簡単に作れる懐かしの献立です。煮物向きのじゃがいもと挽き肉を用意し、じゃがいものはカットして水にさらします。次に鍋底に油をひいて熱し、挽き肉と生姜を入れて炒めます。そのあとカットしたじゃがいもを投入し、水・料理酒・砂糖・しょう油なども入れ、強火でグツグツと汁が半分程度になるまで煮ましょう(気になる人はアク取りも)。最後に水で溶いた片栗粉を入れてとろみが付けば出来上がりです。

鶏肉との組み合わせもOK!じゃがいも+鶏肉の甘辛い煮物

画像は炒め物になっていますが、本レシピは煮汁を使います。まず煮物向きのじゃがいもをカットして水にさらします。そしてネギを3cm位の大きさ、鶏肉は一口大に切ります。油をひいたフライパンの上に鶏肉、じゃがいも、ネギの順番で入れて炒めます。焼き色が付いたところでだし汁を投入、強火で煮てアクを除去した後に中火、そして砂糖を多めに加えた調味料(料理酒・しょう油・みりん)を混ぜフタ、10分程煮込めば完成です。

慣れて来たらコレ!中級者向けのじゃがいも煮物レシピ!

定番中の定番!時短じゃがいもカレー

中級者向けの人気煮物レシピです。カットしたじゃがいもやニンジンを沸騰したお湯でしばらくゆがきます。その間に玉ねぎと好みの種類の小間切れ肉を油の引いてあるフライパンですかさず炒めます。そしてそのフライパンにゆがいた具材をお湯ごと入れ(溢れないよう注意)、再び沸騰し始めた時点でカレーのルーを投入して溶かし、5分程度煮込んで出来上がりです。意外と簡単にでき、ガッツリ食べたい人におすすめの献立です。

これも人気煮物レシピ!じゃがいもを使ったボリューミー・シチュー

「シチュー」も定番煮物レシピです。じゃがいも・玉ねぎ・ニンジン・肉をカットし(一口大・くし切り・乱切り)、小分けにしたブロッコリーをお湯でゆがきます。鍋底でバターを熱しカットした具材を炒め、水とコンソメを追加して沸騰したら約10分とろ火にして、牛乳・シチューの素を入れさらに煮込み、最後にブロッコリーを投入、こしょうで味を調整して出来上がりです。これも十分な量があり、お腹を満たしてくれる献立です。

ちょっと一工夫!じゃがいもとブロッコリーのオシャレ煮

画像のようにチーズをかけても良いですが、ここでは基本を紹介します。まずブロッコリーとじゃがいもをゆがきましょう。その間フライパンの上にバターとオリーブオイル、スライスしたニンニクに唐辛子を入れ弱火にします。そしてゆがいたブロッコリーとじゃがいもを一緒に炒め、小麦粉を全体にふりかけます。そのあと適度にお湯を入れ小麦粉を溶かし、塩も少々入れてフタ、5分位煮込んで完成!という、オシャレな献立になります。

味噌汁にあきた人にもう一品!じゃがいもを使った豚汁!

味噌汁にあきて来た人のために「豚汁」があります。寒い季節におすすめの献立ですが、春や秋にも十分食べられます。まず、かつお節でも昆布でもイリコでも良いので、好みのだし汁を作りましょう。次に別の鍋の底にごま油をひき、食べやすい形状に切った豚肉やニンジン、大根などを、塩こしょうやバターなどでサッと炒めます。この「ごま油で炒める」というのがポイントで、豚汁を香ばしく美味しくするのに必要です。

           

炒め上がったら先に作っておいただし汁を具材の鍋の中に入れ、グツグツと煮込みます。根菜類を使っていますので、煮立ったらしばらく弱火で15分から20分の目安で煮込み続けます。はしやクシで刺すなどして、具材に火が通ったことを確認したら、味噌汁と同様に味噌を溶かし入れて完成です。その際しょっぱくならないよう、味噌の入れ過ぎには注意します。お好みで小ねぎや白ごまなどをふりかけても良いです。

こだわりたい人へ!ちょっと手間はかかるけど、上級者向けのあったか煮物レシピ!

冬といえばコレで決まり!体を芯から温める「おでん」!

時間がかかる上級者向けの献立ですが、寒い冬場、体をあたためるのにおすすめの料理です。長時間にわたり煮込むおでんには、煮崩れしにくい種類のじゃがいもが“特に”大活躍します。まず、じゃがいも・大根・ニンジンなどの根菜類の皮をむき、鍋で下ゆでし、そのあと一晩放置します(少なくとも数時間)。皮むきが苦手な人は、根菜類に水が染み込んだ後にむくと、かなりむきやすくなっているでしょう。       

翌日、その下ゆでした鍋の中に牛すじ(ウインナーでも)を投入して、そのまま火を付け再び煮込みます。次いで薄口しょう油または塩、酒やみりんなど入れ、煮立ったらだし汁・コンニャク・ゆで卵などを投入し、弱火でしばらく煮込めば完成です。アツアツのおでんを食べながらお酒を飲めば、冷えた体が温まり、至福のひとときを味わえます。そしておでんの煮汁が染み込んだじゃがいもには、格別の旨味があるでしょう。

品種別のおすすめ煮物レシピ

じゃがいもには同じ粘質系でも色んな品種があるといいました。ここでは「レッムーン」というサツマイモに似た色と甘みを持った煮物レシピを紹介します。下記で紹介するものは必ずレッドムーンを使わないといけない献立ではありませんが、この品種を使うことでより見た目がよく、味が美味しくなりますので、おすすめできるものです。なお、レッドムーンは大量生産には向いていない品種であり、市場で見かける機会は少ないでしょう。

「レッドムーン」を最大限に活かすレシピを紹介

子どもも大好きな大好き煮物レシピ「肉じゃが」!

子どもも大好きなおすすめの献立で、手順通りにやれば意外と簡単です。ますレッドムーンを4等分ぐらいにして水に浸けます。次にニンジン・玉ねぎなどを乱切りやくし切りにし、肉も食べやすい大きさに切っておきます。その後、鍋底に油をひき、先に肉を炒めてから他の具材を投入します。そして具材がだいたい浸かる程度の水を入れ、沸騰させてグツグツ煮込みます。このときアクが出たら、気になる人は除去しましょう。

水が沸騰したら料理酒やみりん、しょう油・砂糖を入れます。このとき味見をちゃんとしましょう。はじめは少な目に入れると失敗がありません。そしてフタをし、10分から15ぐらい、弱火から中火でしっかり煮込み、具材に火が通って味が染みこんだら完成です。肉じゃがにレッドムーンを使うのは、しょっぱくなりがちな料理に甘みが加わりバランスが取れるのと、黄みがかった色が肉じゃがの色とピッタリ合うからです。

ロシアの伝統料理「ボルシチ」!

これも冬に食べると体があったまる、おすすめの煮物です。具材はレッドムーン・玉ねぎ・ニンジン・豚肉・ガーリック・トマト缶・キャベツなどです。先に根菜類を下ゆでしておきます。そしてローリエとコンソメを別の鍋の水の中に入れ、スープを作ります。豚肉とガーリックは油をひいたフライパンで塩こしょうを振りかけ炒めた後、スープに投入します。そのあと先に下ゆでした根菜類は皮をむきカットしましょう。

そして今度はバターを溶かしたフライパンの上にカットした根菜類を入れ、玉ねぎがあめ色になるまで炒めます。軽く炒めた根菜類をスープに入れ、さらにトマト缶や赤ワインも入れ込み、約20分煮込みます。最後はローリエを取り出して、塩こしょうで味を調整したら出来上がりです。レッドムーンがボルシチの赤い色とよくマッチします。そして見た目に反してあっさりした味わいを堪能したい人にもおすすめの料理です。

番外編!ホッカイコガネを使ったおすすめ「揚げ物」レシピ「フライドポテト」!!

ここで番外編です。万能系の品種である「ホッカイコガネ」の特性を生かしたおすすめ揚げ物レシピである「フライドポテト」を紹介します。まずホッカイコガネをスティック状に切り、それから粉末状のガーリックと片栗粉、塩を適度に付着させます。そして高温になった多めの油に浸けて“キツネ色”になるまでカラッと揚げます。たったこれだけで完成です。意外と簡単で素早く出来るため、番外編として紹介しました。

じゃがいもを使いこなせれば、料理上手に!

これまで見てきたように、じゃがいもにはたくさんの煮物を中心としたレシピがあることが分かりました。料理を面倒だと感じる人は、きっと葉物野菜ばかりを買って使用してきたことでしょう。火が通りやすく、生食できる場合も多いため、「楽チン!」だと感じるのも無理はありません。しかしここでじゃがいも煮物レシピを見たあなたは、料理の献立の幅が飛躍的に広がること間違いありません。

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