酒粕甘酒とは?作り方とアレンジレシピ7選!米麹甘酒と違いも解説
酒粕甘酒を知っていますか?酒粕甘酒は、お酒をつくった残りの絞りカスから作られる甘酒のことになります。甘酒には2種類あり、酒粕甘酒の他に米麹甘酒があります。今回は酒粕甘酒について紹介していきます。酒粕甘酒と米麹甘酒の違い、酒粕甘酒の特徴や含まれている栄養、期待できる効能、酒粕甘酒のレンジを使った作り方レシピ、酒粕甘酒のアレンジレシピを7つ紹介していきます。手軽に作ることができますので挑戦してみてください。
酒粕甘酒について詳しく知りたい!
甘酒は新年の初詣などで飲む機会があります。日常から飲むというよりも限定的で飲む場合が多いでしょう。甘酒は飲む点滴とも言われ注目されています。甘酒を朝に飲むことで身体に必要なエネルギー源にもなります。甘酒は、米麹甘酒と酒粕甘酒がありますが、今回着目するのは酒粕甘酒です。
酒粕甘酒にはアルコールも含まれていますので、運転前や小さいお子さん、妊娠中の方、未成年の方は飲まないようにしましょう。今回は、酒粕甘酒について、酒粕甘酒の特徴や米麹甘酒との違い、酒粕甘酒に含まれている栄養や期待できる効能、酒粕甘酒のアレンジレシピを7つ紹介していきます。
酒粕甘酒とは?
まずは酒粕甘酒について知っていきましょう。甘酒には酒粕甘酒と米麹甘酒がありますのでそれぞれの甘酒について簡単に紹介していきます。酒粕甘酒と米麹甘酒の違い、酒粕甘酒の特徴を見ていきます。
甘酒には2種類ある
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甘酒は2種類あります。今回紹介していく酒粕甘酒と米麹甘酒です。酒粕甘酒と米麹甘酒について簡単に見ていきましょう。米麹甘酒にはアルコールが含まれていませんので、小さいお子さんや未成年の方は米麹甘酒を飲むようにしましょう。
酒粕甘酒
まずは酒粕甘酒です。酒粕甘酒は、お酒を作る際に絞ったら残る酒カスに砂糖を加えてつくる甘酒になります。お酒をしぼったあとのカスになりますので、アルコールも含まれておりアルコールが1%くらい入っています。
アルコールが含まれているので、ほのかにアルコールのニオイも感じます。酒粕甘酒にはアルコールが含まれているので、妊娠中の方などは控えた方がいいでしょう。
米麹甘酒
続いては米麹甘酒です。米麹甘酒とは、蒸したお米を麹菌で発酵させてから、お米が持っているデンプンを糖分に変化させてつくられた甘酒のことになります。米麹甘酒には甘みがありますが砂糖などは使われていません。米麹甘酒で感じる甘さはお米が持っているブドウ糖の甘さになります。
酒粕甘酒と米麹甘酒の違い
甘酒には2種類あり、酒粕甘酒と米麹甘酒があると紹介していきました。酒粕甘酒はお酒を絞った残りカスで作られたお酒で、米麹甘酒は蒸したお米を使う甘酒です。酒粕甘酒と米麹甘酒の違いはいくつかあります。
まずアルコールですが、酒粕甘酒にはアルコールが1%以下ですが含まれています。酒粕甘酒はお酒の残りカスで作られているのでアルコールが入っています。対して米麹甘酒はアルコールは含まれていませんのでノンアルコールになります。
続いて2種類の甘酒の甘さについてです。酒粕甘酒の甘さは砂糖になります。酒粕甘酒は砂糖を加えて作られます。対して米麹甘酒の甘さはお米が持っているブドウ糖になります。着目したい違いがダイエット効果です。酒粕甘酒にはダイエット効果が期待できますが、米麹甘酒にはダイエット効果はありません。
酒粕甘酒にダイエット効果が期待できる理由は、酒カスのレジスタントプロテインという栄養成分になります。レジスタントプロテインがダイエットにいい栄養成分になります。
酒粕甘酒の特徴
酒粕甘酒の特徴について見ていきましょう。酒粕甘酒はアルコールが含まれているお酒になります。酒粕甘酒の特徴について、甘み・アルコール・身体を温めるという点について見ていきます。
甘味がない
米麹甘酒にはお米が持っている甘みがありますので、砂糖などを加えなくても自然な甘さがあります。ですが、酒粕甘酒には甘みがありません。そのため飲みにくく砂糖などの甘味料を入れる必要があります。酒粕甘酒には砂糖を加えてつくられます。甘みがないと美味しくないという方は砂糖を入れるという方もいるでしょう。
アルコール分が入っている
甘酒という名前ですので、お酒が入っている飲み物なのかなと思っている方もいるでしょう。ですが、アルコールが含まれているのは酒粕甘酒になります。米麹甘酒にはアルコールは含まれていません。米麹甘酒でお酒を感じたい場合には、ご自身でお酒を足してつくる必要があります。
酒粕甘酒には日本酒まで強いアルコールが含まれているわけではありませんが、お酒が弱い方は注意して飲んだり控えた方がいいでしょう。妊娠中の方は控えた方がいいでしょう。酒粕甘酒の元になっている酒カスの状態のアルコール分は8%程度になります。
体を温める効果が強い
酒粕甘酒には身体を温める効果があります。その理由はアルコールが少し入っていることです。寒い時期に身体を温めたいという場合には、米麹甘酒ではなく酒粕甘酒の方が効果が高いです。また、甘みを抑えるためにショウガをいれたりすると、ショウガには身体を温める効果が期待できますので酒粕甘酒との相乗効果が身体がポカポカとします。
酒粕甘酒の栄養と効能
酒粕甘酒に含まれている栄養と、期待できる効能について見ていきましょう。調べてみると酒粕甘酒には嬉しい効能が多くありました。脂肪排出の効果・美肌効果・糖尿病の予防・便秘解消効果・アンチエイジング効果について見ていきます。
脂肪排出の効果
酒粕甘酒には脂肪排出の効能が期待できます。酒粕甘酒にはレジスタントプロテインというダイエット効果が期待できる栄養成分が含まれています。レジスタントプロテインは消化器官で消化されにくいので、腸まで届くという特徴があります。そのため、腸内の脂肪を絡め取りながら排出する効果が期待できるのでダイエット効果が期待できるようです。
美肌効果
酒粕甘酒には美肌の効能もあります。スフィンゴ脂質という栄養成分が含まれています。スフィンゴ脂質は肌の潤いに大切な働きがあり、角質層で細胞同士をつなげる力があります。スフィンゴ脂質の働きでシミを予防したりコラーゲンやエラスチンなどの美肌に欠かせない栄養成分を作る効果も期待できるようです。
酒粕甘酒に含まれている栄養にはビタミンB群も入っていますので、保湿効果もありさらに美肌につながっていきます。
糖尿病の予防
酒粕甘酒は糖尿病の予防にも効能が期待できます。糖尿病の原因になってしまうので、インスリンのコントロールがうまくできないことで、血糖値が高い状態が続いてしまうことが挙げられます。酒粕甘酒に含まれているレジスタントプロテインは血糖値やコレステロールを下げてくれるという効果も期待されていますので、糖尿病を予防する効能が期待できます。
レジスタントプロテインが血糖値やコレステロールを下げてくれるというのは動物実験で確認されているようです。
便秘解消効果
酒粕甘酒には便秘解消にも効能が期待できます。酒粕甘酒がつくられる酒カスには発酵酵素が多く含まれています。その数は100種類以上になります。100種類以上の発酵酵素が消化のサポートをしてくれ、さらにレジスタントプロテインが脂質を排出してくれます。
100種類以上の発酵酵素とレジスタントプロテインの力で便の油分が増え、柔らかくなりスムーズな排便で便秘解の効能が期待できます。
アンチエイジング効果
アンチエイジングにも効能が期待できます。酒粕甘酒に含まれている酒カスにはフェルラ酸という成分があり、フェルラ酸には強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は肌の細胞の若返りやメラニン色素を作る成分の活性を抑えたりします。抗酸化作用はアンチエイジングには欠かすことができません。
酒粕甘酒の作り方
酒粕甘酒の作り方レシピを見ていきましょう。酒粕甘酒の作り方はレンジを使う作り方やレンジを使わない作り方などいろいろとあります。今回はレンジを使った手軽な作り方を紹介していきます。
材料
レンジを使った酒粕甘酒の作り方で必要になる材料は、3杯~4杯分で酒粕100g、水400~500cc、砂糖はお好みで50g、塩少し、ショウガの絞り汁少しです。
作り方
酒粕甘酒の材料を見たところで、酒粕甘酒の作り方を見ていきましょう。3つの手順にわけて紹介していきます。作り方はとても簡単ですし、難しい手順もありませんので手軽につくることができます。ダイエット効果や美容効果も期待できますので、まずはつくってみてください。
酒粕をレンジで柔らかくする
酒カスをちぎってから水と一緒に電子レンジに入れて温め、柔らかくしていきます。様子を見ながら温めて行きましょう。柔らかい酒カスの場合にはレンジでの温めは省略することができます。水と一緒にちぎった酒カスを入れてミキサーでペースト状にしてもいいです。
②小鍋に材料を入れ火にかける
酒カスと水を鍋に入れて火にかけていきます。酒カスが溶けたら砂糖と塩を入れたら酒粕甘酒の完成です。
③好みで生姜の絞り汁をかける
お好みでショウガの絞り汁を入れてみましょう。もし、酒粕甘酒が余ったら冷蔵庫で保存してから、飲むときにレンジで温めて飲んでください。途中で一度火入れをして殺菌すれば1週間ほど日持ちしますが、そうでない場合には2日~3日で飲んでしまうようにしてください。
酒カスは小分けして冷凍保存することもできますので、フリーザーバッグなどの平たく薄く伸ばしてから冷凍保存しましょう。パサつきを抑えたいのなら少量の日本酒に浸しながら自然解凍するといいです。
作り方のポイント
お酒が苦手な方やお子さんが飲む場合には、沸騰させてからアルコールを飛ばしましょう。酒カスの味や香りを出したい場合には、煮立たせないように弱火で火にかけましょう。
効果的な飲み方
酒カスには食物繊維が豊富に含まれていますので、朝飲むのがおすすめです。1日にコップ1杯程度を目安にして飲みましょう。カロリーは100gで80kcal程度になり、朝食時に飲むことで腸の働きが活発になります。飲みすぎると糖分やカロリーの摂取しすぎになりますので、一度に大量に飲むのではなく継続して飲み続けましょう。
酒粕甘酒のアレンジレシピ7選
最後に、酒粕甘酒のアレンジレシピを紹介していきます。アレンジレシピを7つ紹介していきますので参考にしてみてください。
ホットミルクとはちみつ入り甘酒
- 牛乳
- 甘酒
- はちみつお好み
- 牛乳と甘酒は1:1の割合で割ってから温めます。
- お好みではちみつを加えればレシピの完成です。
甘酒ムース
- 甘酒200g
- 生クリーム180g
- 粉ゼラチン5g
- ストロベリーソース適量
- 甘酒と生クリームを鍋で温めます。温かいうちに粉ゼラチンをいれます。
- 冷蔵庫で冷やします。固まったらストロベリーソースをかければレシピの完成です。
甘酒が甘いので砂糖は不要です。粉ゼラチンの量が多すぎるとプリンみたいになってしまいますので、調整してください。
紅茶甘酒
- 紅茶ティーパック2個
- 豆乳400cc
- 甘酒50g
- 鍋の豆乳を温めてティーパックを好きな濃さに煮出します。
- 甘酒を入れてから混ぜたらレシピの完成です。
甘酒アイス
- 甘酒
- 豆乳
- 豆乳ヨーグルト
- きな粉
- バナナ
- 材料を入れてミキサーにいれます。
- 容器に移して3時間ほど冷凍したらレシピの完成です。
甘酒マフィン
- 甘酒150g
- 砂糖20g
- 卵1個
- サラダ油20g
- A薄力粉40g
- A米粉40g
- Aベーキングパウダー小さじ1/2
- Aの材料以外をボウルに入れて混ぜます。
- Aの材料をふるいながら加えて、切るようにゴムベラで混ぜて型に流します。
- 180℃に温めたオーブンで20分焼いたらレシピの完成です。
豆乳甘酒
- 酒粕80g
- 水200cc
- 豆乳200cc
- 砂糖大さじ2
- 材料を混ぜ合わせたらレシピの完成です。
酒粕も豆乳も美容効果がありますので、相性がいいです。豆乳が苦手という方は、豆乳ではなく牛乳にしても大丈夫です。砂糖ではなくハチミツにするとヘルシーになります。
甘酒ココア
- 甘酒100cc
- 豆乳100cc
- ココア大さじ2
- 鍋にココアを入れてから豆乳を少しずつ入れながら混ぜます。
- ココアが溶けたら豆乳すべてと甘酒を入れて火にかけ、温めたらレシピの完成です。
ココアと甘酒の組み合わせは意外かもしれませんが、相性はいいです。鍋ではなくマグカップを使ってレンジで温めて作ることもできます。ココアではなく、インスタントコーヒーを溶かしても美味しいレシピになります。
酒粕甘酒は栄養豊富で作り方も簡単!
今回は、酒粕甘酒について紹介していきました。酒粕には8%程度のアルコールが含まれています。酒粕甘酒は運転前や小さいお子さん、未成年の方、妊婦の方は飲まないようにしましょう。酒粕甘酒にはダイエット効果や美容効果もあります。
ですが、カロリーや糖分もありますので飲み過ぎには注意が必要です。ご自身でつくる際には甘さを控えた酒粕甘酒にするなどしてみるといいでしょう。アレンジレシピも多くありますので、美味しい酒粕甘酒を楽しんでみてください。