2019年04月16日公開
2024年09月12日更新
風邪にはホットコーラが効果的?生姜入り「ホットジンジャーコーラ」の作り方
ホットコーラというドリンクを知っていますか?ホットコーラはその名の通り、コーラを温めたドリンクの事です。「温かいコーラ?」と違和感を感じる人も多いかと思いますが、材料に生姜を使っているホットコーラは、外国では風邪をひいた時や予防のとき、さらにはのどの調子がおかしいときになどに飲むドリンクとして定番になっています。ホットコーラの効果や作り方について紹介します。詳しい作り方レシピや風邪の時の飲み方の注意点についても解説していきます。
目次
ホットコーラで風邪が予防できる?
ホットコーラは、その名前の通りコーラを温めたドリンクです。コーラといえば冷たい氷の入ったグラスに入ったジュースのようなイメージがありますが、実は外国などでは冬は温めて飲むドリンクのひとつとして親しまれています。
ホットコーラは外国などでは風邪をひいた時に体を温めるための飲み物として親しまれています。また、のどを痛めた時にもホットコーラは効果的だとされています。
今回はそんなホットコーラの効果や効能、さらには材料や作り方のレシピを紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。
ホットコーラは本当に風邪に効果的?
ホットコーラは外国では風邪を引いた時などに飲むドリンクとして親しまれています。具体的にどのような点が風邪に効果的なのでしょうか?コーラの成分などについて詳しく調査しました。
海外では一般的
これホットコーヒーに見えるでしょ?
— 魔王はるさめ🍬クリスタリア=ねこねこ (@_harusame_1) December 17, 2019
実はホットコーラなんだぜ……
『おいしいコーラちょーだい』「冷やで?」
『えっ!!じゃあホットで!!』
みたいな感じで言ったらほんとに出てきた…… pic.twitter.com/oVM3A8p5sM
ホットコーラは外国なのでは一般的に飲まれているドリンクです。中国香港などでは、喫茶店や食堂のスープやホットドリンクのメニューに「姜汁可楽(生姜入りコーラ)」があるほどです。
また、欧米などでは「風邪を引いた時にはコーラを飲む」というのが定番になっています。特にフランスではコーラは風邪の特効薬をして古くから飲まれていました。
のどの炎症を緩和
風邪ひいた(喉の腫れと鼻水)ので、もれなくのど飴とホットコーラ。 pic.twitter.com/ba0oC1XeII
— 川島千夜 (@kawachiyo) December 19, 2019
ホットコーラは風邪だけではなく、のどの炎症にも効果的だといわれています。その理由は、コーラの材料にはさまざまなスパイスが入っているほか、ホットコーラとして温めて飲むことでのどの炎症を抑える効果があるとされています。
また、コーラのオリジナルレシピにはカラメル、ナツメグ、コリアンダー、シナモン、ネロリなどが入っており、咳止めシロップに似た成分が入っています。そのため、のどの炎症にも効果があるとされています。
また、ホットコーラは通常のコーラと異なり炭酸がまろやかになります。そのためのどへの刺激が少ないととされています。
元々は風邪薬だった
コーラの中でも、特にコカ・コーラは、もともとは風邪薬だったとされています。コカ・コーラの社名になったコカとはコカの葉っぱの事を指しています。コカの鎮痛成分に着目した薬剤師が開発した風邪薬シロップを炭酸で割ったものがコカ・コーラの始まりだとされています。
一方、ペプシコーラは材料に整腸に効果があるペクチンが含まれています。そのため、ペプシコーラは欧米などではペプシコーラは整腸薬、コカ・コーラは鎮痛剤のような効果が期待できる飲み物として昔から親しまれています。
ホットコーラの効果
風邪やのどの痛みに効果があるとされているホットコーラですが、実際には体の中でどのような働きをしているのでしょうか?ここではホットコーラが体にいいとされている要素をピックアップして紹介していきます。
炭酸の効果
コーラに含まれる炭酸は、胃の働きを活発にする働きがあります。炭酸ガスが膨張し、胃を刺激するため、胃の働きを促進してくれます。そのため、食欲がないときなどにコーラを飲むと消化が促され、食欲が増進する効果が期待できます。
ホットコーラにする場合は炭酸の大部分が抜けてしまうので、この効果を期待する場合には開栓したての炭酸の抜けていない冷たいコーラまたは常温のコーラを飲むことをおすすめします。
糖分の効果
風邪など、体調のすぐれない時は食欲も減退するものです。そうした場合、体は糖分を失い力が出なくなってしまいます。そんな時にコーラに含まれる糖分は体を動かすための大事なエネルギーのひとつになります。
コーラはカロリーが高く、ダイエット中の人にはあまり向きませんが、風邪を引いた時などには飲みやすく、簡単にカロリー補給ができます。そのため、海外では風邪をひいた時の飲み物としてコーラがよく飲まれています。
水分補給
風邪をひいた時に積極的にとりたいのが水分です。日本では風邪などで寝込んだ時にはスポーツ飲料などで水分を補いますが、欧米などではホットコーラや生姜入りコーラなどを飲んで水分を補うそうです。
コーラにはさまざまなスパイスや糖分が含まれていることから、食欲がない時にピッタリのドリンクだといわれています。適度な糖分と水分を補えるドリンクとしてコーラは適しているといえます。
さらにホットコーラにすることによって、体を中から温めることができます。ホットコーラにする際には生姜を加えると、より体が温まりやすくなるのでおすすめです。
カフェインの効果
コーラにはカフェインが含まれています。カフェインには覚醒作用や解熱鎮静作用、強心作用や利尿作用があります。そのため、発熱を伴った風邪の場合はカフェインが含まれるコーラを飲むのは非常に有効だと言えます。
また、カフェインには風邪などの炎症によって狭くなってしまった器官の炎症を抑える効果があるといわれています。そのため風邪でのどの調子がおかしいときなどにはコーラを飲むのがおすすめです。特にのどの場合には温めたホットコーラを飲むとのどへの負担が少なくおすすめです。
ホットコーラに生姜が効果的
外国などでホットコーラを作る際に欠かせないのが生姜です。中国香港のレストランでも材料に生姜を使ったホットコーラは冬の定番メニューになっています。
日本でも風邪を引いた時に生姜湯がおすすめされますが、生姜にはどのような効果があるのでしょうか?生姜の効果効能とともに調査しました。
体を内側から温める
生姜には抗炎症作用や殺菌作用などが期待できる成分が豊富に含まれているとされています。さらに、生姜は古来より体を温める効果があるといわれています。これは生姜の中に含まれている「ジンゲロール」と「ジンゲロン」、「ショウガオール」という3つの成分の働きがあるからです。
ジンゲロールとは生の生姜に含まれている成分です。ジンゲロールには妊娠時のつわりを抑える効果があるとされており、頭痛の緩和にも有効です。このジンゲロールは加熱して乾燥させることによってジンゲロンとショウガオールという成分に変化します。
ジンゲロンは血管を拡張させ、血流を促進させてくれる効果が期待できます。さらに血液をサラサラにする効果や整腸作用も期待できます。さらに脂肪燃焼効果も期待できるとされており、ダイエットにも有効だといわれています。
ショウガオールはこれら3つの中で辛みが一番強いのですが、体を温める効果もこの中では一番強く、体を心から温めくれる効果があります。寒気の改善や、長い目でみると冷え性の改善などもあるので、風邪などを引いた時や、予防したいときには積極的にとりたい成分です。
風邪ウィルス撃退の効果
生姜は風邪の予防にも効果的だといわれています。なかでも風邪のひき初めには半加熱した生姜を摂取するのが風邪の予防に特に効くといわれています。
半生状態の生姜には、「ジンゲロール」と「ジンゲロン」、「ショウガオール」の3つの成分が混在しており、殺菌作用や寒気の改善、血行促進や血液をサラサラにするなど、さまざまな効果が期待できます。
こうした半過熱状態の生姜を効率的に飲むために生姜湯や生姜入りホットコーラがおすすめです。のどの炎症を鎮静化させるためには、ハチミツなどを加えるとさらに効果的です。
免疫力の向上
生姜は中国では古来より生薬のひとつとして使われてきました。体を心から温める効果がある生姜は、風邪の予防にも効果を発揮するためです。
体温が1度低下するだけでウイルスや細菌と戦う免疫力は30%も低下するといわれています。そのため、体を中からあたため、殺菌作用もある生姜は免疫力を高めるのに効果的だといえます。
生姜には体を温め、免疫力を高め、さらには殺菌効果まであるとされています。そのため、風邪の予防には特に効果的な食材のひとつです。
ホットジンジャーコーラの作り方レシピ
ホットコーラの基本の作り方を紹介します。基本はホットコーラに生姜を加えたホットジンジャーコーラです。生姜に入ったジンゲロールという成分のおかげで、体の中から温まる効果があるといわれています。
ここでは、生姜をふんだんに使ったホットジンジャーコーラの作り方を紹介します。ぜひ風邪のひき始めなどに作ってみましょう。
材料と作り方
- 好みのコーラ 200ml
- 生姜 ひとかけ
- レモンスライス 1~2枚
- 小鍋にコーラを入れ、薄切りにした生姜を入れて火にかけます。
- 沸騰しそうになったら火からおろし、レモンを浮かべます。
- マグカップなどに注いで完成です。
ホットコーラの温めは作り方の順番通りにすれば、電子レンジでもできます。一人分の場合はマグカップなどにコーラと生姜スライスを入れて沸騰しないように温めましょう。レシピに書かれている生姜スライスがない場合は、材料をチューブに入ったすりおろし生姜に代用しても大丈夫です。
ポイント
ホットコーラの作り方レシピのポイントは必ず生姜を加えることです。生姜を加えることで体を心から温めることができ、風邪などで寒気がする場合や風邪の予防に効果的です。
また、のどの痛みが気になる場合はレシピにハチミツを加えても効果があります。しかし、コーラ自体がかなり甘いので、甘いものが苦手な人やカロリーが気になる人は避けましょう。
保存はできる?
ホットコーラ pic.twitter.com/NW7xBpPIAI
— をごちゃん🐙小郷潤 (@takoyaki_o53) December 17, 2019
ホットコーラは炭酸が抜けているので保存はできますが、作ったらできるだけその日のうちに飲むようにしましょう。また、ホットコーラは温かい状態で飲む方は効果があるので、温めてから飲むようにしましょう。
のどの調子が悪いときは、温かいホットコーラを保温マグに入れて少しずつ飲むのもおすすめです。
ホットコーラのレシピ
ホットコーラは中に入れるフルーツやスパイスなどでアレンジもできます。お好みの材料やスパイスで自分好みのホットコーラを作ってみましょう!
フルーツホットコーラ
- 好みのコーラ 200ml
- 好みのフルーツ 適量
- コーラを小鍋に注いで火にかけます。この時、お好みで生姜を加えてもおすすめです。
- 沸騰する手前で火を止め、フルーツの入った耐熱グラスまたはマグカップに注いで完成です。
ホットコーラに加えるフルーツは基本的にはなんでもOKですが、柑橘系やベリー系など酸味のあるフルーツが特におすすめです。
また、フルーツの材料にマンゴーやバナナなどの南国系のフルーツは避けましょう。これらの材料は熱を通すと苦みが出てくるためです。のどが痛い場合には、材料にハチミツを加えてもおいしいです。この場合はレシピの材料のフルーツは多めにするとコーラの甘みとのバランスがとれておいしくなります。
アップルシナモンホットコーラ
- 好みのコーラ 200ml
- リンゴ 1/8~1/4個
- シナモンパウダー 適量
- コーラを鍋に注ぎ火にかけます。リンゴはすりおろしておきます。
- 沸騰する直前で火を止め、すりおろしたリンゴを入れたマグカップに注いでよく混ぜます。
- 仕上げにシナモンパウダーをかけて完成です。
シナモンの香りがおいしいホットコーラのレシピです。レシピの材料のすりおろしリンゴに、生姜のすりおろしを加えるとより体が温まります。
ホットコーラの注意点
ホットコーラは体が温まる上に手軽に作れるドリンクですが、飲む際にはいくつかの注意点が必要です。体にいい効果があるとされるホットコーラですが、場合や飲み方によってはかえって体の健康に逆効果になってしまうこともあります。
ここではホットコーラを飲む際のいくつかの注意点を紹介していきますので、ぜひ飲む際の参考にしてみましょう!
飲み合わせの悪い解熱剤もある
風邪の予防に効果的といわれているホットコーラですが、中には飲み合わせの悪い薬もあるので気をつけましょう。熱を伴う風邪の症状のときには、解熱剤と一緒にコーラを飲むのは控えましょう。
また、薬を飲むときにコーラやジュースなどで飲むのもやめましょう。薬を飲むときは、かならず水かぬるま湯で飲むようにしましょう。コーラやホットコーラは服薬時には控えて、食感などの水分補給の際に飲みましょう。
アスピリン系の薬の効果が弱まる
炭酸飲料の多くはpH2.5~2.9の酸性である。アスピリンの溶解性は胃内pHの影響を受ける。アスピリンをpH4.2のビールまたはpH2.5のコカ・コーラで服用した場合、水で服用した場合に比べ、吸収が有意に遅延した報告がある。
アスピリン系の鎮痛剤をコーラなどの炭酸飲料と一緒に摂取するのは控えた方がいいでしょう。特にコーラと一緒にアスピリン系の薬を摂取した際に、吸収の遅れが報告されています。そのため、薬の効果にも影響があるとされています。
飲み過ぎは逆効果
ホットコーラやコーラが風邪の予防や風邪に効果的だからといって、飲みすぎるのは控えた方がいいでしょう。
コーラには糖分が多く含まれているため、飲みすぎるとカロリー過多になってしまい、健康にも悪影響になります。また、コーラに含まれているカフェインも摂取しすぎると覚醒効果が強く出てしまい、ゆっくりと体を休めたいときに眠りの妨げになってしまうこともあります。
ホットコーラやコーラは風邪の予防やのどの炎症に効果的ですが、摂取しすぎると逆効果になってしまうので気を付けましょう。
ホットコーラで風邪の症状を和らげよう!
ホットコーラは風邪の予防やのどの炎症に効果があることが分かりました。しかし、摂取の量や飲み方によってはいくつか注意した方がいいポイントがあるので気をつけましょう。
ホットコーラはコーラを生姜の2つの材料があれば簡単に作ることができます。作り方も簡単なので、風邪のひきはじめやのどに違和感を感じた時などに飲んでみましょう!